スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

養子を取る人は

2013-11-30 21:36:33 | 時事問題
以前も書いた通り、スウェーデンには死刑制度というものは無い。そしてこれをスウェーデン人に聞くと、「人間が更生する、という可能性を信じているから」であるらしい様子である。基本的に犯罪を犯した人間に対しての処罰は日本などから見ると随分に「甘い」というか、寛大な対応をしている印象である。正直「本当にこれで良いのか?」と思う様な事はしばしばあった訳であるが、まあそこは他人の国、自分も外国人であるし彼らには彼らのやり方があるんだろう、とは思っていた。
ノルウエーテロと死刑制度と
しかし、いくら犯罪者に寛大だと言っても、これはちょっとまずいのではないか、と言うのが今回の話。The localより。
http://www.thelocal.se/20131129/convicted-swedish-paedophile-allowed-to-adopt
スウェーデン南部の都市、ヘルシンボリ(Helsingborg)における話。60歳代の男性が10歳の男の子を養子に迎え入れる事が認められたのである。問題はこの60歳代の男性の経歴で、生涯で合計60回以上の犯罪を繰り返し刑務所に出入りする事数回、その犯罪の1回は何と5歳の女の子に痴漢行為を働いたもの、また別の1回は10代の女の子を強姦した事だったのである。2009年に子供を連れた女性と結婚、後にその女性は死去してしまい、残された男の子の養父になりたいと名乗り出てきた次第。しかしこの男性が養父としてこの10歳の男の子を育てて、果たして本当に良いものなんだろうか?
恐らくは認めた側の手違い、余りにお役所仕事が過ぎたなどの問題もあったのだろう --がそれにしてもちょっと酷過ぎる感がある。何より更生を信じると言ってもちょっとやり過ぎではなかろうか。また、犯罪者の更生や良心を信じるやり方は相手がスウェーデン人だから通用するのであって、もっと社会情勢が荒んだ国で生まれ育った人間ならば、自分が生活する国の社会制度へ対する信頼それ自体を既に失っているケースがあるのではないか。。。という感想も申し添えておく。
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スウェーデン国王来日

2013-11-30 14:15:01 | 時事問題
全然気づいていなかったのであるが、実は調べるとスウェーデンのカール・グスタフ国王が来日して京都におられたのである。世界スカウト財団なる財団の国際会議のためだそうである。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/131128/wlf13112808300002-n1.htm
スウェーデンの新聞のウェブ版などもちょっと見てみたが、当のスウェーデンでは全くもって報道は皆無であった様子。この注目のなさ具合は何なのでしょう。
ヨーロッパの王室のこと
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新横浜ラーメン博物館その2

2013-11-30 12:41:47 | 日本国内小旅行
勉学のため(?)何店舗か回ってみた訳であるが、個人的に一番良かったのはこちら、上写真の「かもめ食堂」であった。北欧生活の後で「かもめ食堂」の名前を聞くとどうしてもフィンランドの方が頭に浮かんでしまうのであるが、こちらは東北・気仙沼のラーメン店である。食べると如何にも「昔ながらの地方の良心的なラーメン店」と言った味で、心が和む。下左写真の醤油ラーメンを試してみたのだが非常に良かった。東北支援プロジェクトの一環なのだそうだが、別にそんなプロジェクトでなくても十分やっていける味であろう。
後は下右写真、熊本ラーメンの「こむらさき」。これは自分の記憶ではかなり昔からずっと営業を続けている店である。確かこの隣、今の「かもめ食堂」のあたりに久留米の豚骨ラーメンの店があって、豚骨ラーメンが2店並んでいた気がするのであるが、あの店は今どうなったのだろう。この上の階に札幌ラーメンの「すみれ」があり、これもかなり前からやっている記憶があったが、調べると一回店を引き上げた後にもう一回出店したものらしい。何だかんだ言って歴史を感じてしまう。この博物館の設立は1994年なので、来年には20周年、よくぞここまで続いているものである。
Wikipedia「こむらさき」
すみれ
中にはアメリカから逆輸入されたらしきラーメン店も見かけた。これは間違いなく昔は無かった店である。時代を感じてしまう。英語版のパンフレットも置いてあり、そこにはラーメンの歴史から丁寧に説き起こしてあった。良い部分は残しつつ時代の変化にも適応していく、と言うのはどんな組織でも重要な事であろう。時間もお金も有限なのだから、常に取捨選択を続けることが大事なのである。

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新横浜ラーメン博物館その1

2013-11-30 12:02:27 | 日本国内小旅行
仕事で新横浜駅に立ち寄る機会があった。途中でスウェーデン生活を挟んだせいもあって、新横浜に来るのは随分久しぶりになってしまった。一体何年ぶりなのだろうか?新横浜の駅前も何やら変わった様に見えるのであるが、いかんせん昔の記憶の方が曖昧すぎて、以前との比較ができない。そんな中、駅から発着する港北IKEAへの無料シャトルバスを発見して何とも微妙な気分になってしまう。
新横浜で少し空き時間が出来たので、訪れてみたのが新横浜のラーメン博物館である。職場にもラーメン好きの人が同僚にいるので、少し勉強し直さなくては(?)と思った訳である。昔と変わらぬたたずまいである。久し振りに入場してみると、これまた懐かしさがこみ上げる。調べるとこの内部は1958年の街並みを再現したものなのだそうで、凝りに凝った造りである。
Wikipedia「新横浜ラーメン博物館」

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おもひでぽろぽろ

2013-11-29 23:25:28 | 書評・映画評など
TVで高畑勲監督の「おもひでぽろぽろ」をやっていたので見てしまった。遥か昔に見たが、時間をおいてから見るとまた何とも味がある。空を飛んだりもしないし極悪人の悪役が出て来る訳でもないのだが、良い作品である。ただ高度成長期時代の日本では「分数の割り算を素直にひっくり返して計算できる人」は人生をすいすい行けたのかも知れないが、今は必ずしもそうでないかもしれない。異国で色々訳の分からない体験をすればなおさらである。むしろあれこれ思い悩む人の方が将来性があるやも知れぬ。この主人公の声が今井美樹、トシオの声が柳葉敏郎なのだから考えると凄い。最後はちょっとほんわかしてしまった。
Wikipedia「おもひでぽろぽろ」

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サザンカ

2013-11-28 20:39:27 | 日本の動植物
最近になって咲きだしたのがサザンカである。11月下旬から咲き始める花があるのだ。欧州で11月から咲き始める花があるところと言ったら、ニースなど南欧であろう。今日の日中など18℃まで気温が上がっていた。欧州だったら保養地なみの気候である。
Wikipedia「サザンカ」



*最初「ツバキ」と書いてしまってましたが正確にはサザンカでした。ツバキ科ではありますが。。
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アンゴラウサギ騒動

2013-11-28 17:25:36 | 時事問題
以前も書いた通り、スウェーデンに限らず欧州諸国はどこも動物虐待には非常に厳しいのが常である。これについては自分も時折「違和感」としか表現のしようの無いものを感じていた。動物愛護団体が過激な行動を取って平然としているのである。毛皮を作っている農場を襲って動物を逃がしてしまったり、動物実験をしている大学の研究者を誹謗するブログを作って顔写真入りで公開したりする。見ていても「これって違法行為なんじゃ?」と思う事がしばしばあった。もちろん動物に不要な苦痛を与える事については自分も断固反対である。ただ欧州において、個人や組織が動物を虐待しているのでは?と疑われ始めた時の激しい反応は、海を隔てた国から見ると正直「えっ?」となってしまうのではないかと推察する。
オリンピックと動物虐待と
そんな中出てきたニュース。中国での動物の取り扱いに関しての話である。The localより。
http://www.thelocal.se/20131128/hm-says-no-to-angora-after-rabbit-assault-video
ウサギの一種で、毛皮採取用の種としてアンゴラウサギ(angora rabbit)なるウサギがいるのである。このウサギの世界シェアの90%は中国産であり、H&Mをはじめとするスウェーデンの衣料メーカーは中国からの輸入にこれを頼っていた。そんな中、動物愛護団体が中国の農場に潜入、ウサギから毛皮がどのように採取されているかを撮影してきたのである。ビデオから判断する限りではどうやらウサギは麻酔も何も無しらしく、縛られて毛を人の手でむしられている様子。ウサギが悲鳴を上げる中、作業者は淡々と毛をむしって行くのである。このビデオが公開されるや否やスウェーデンの衣料メーカーは一気に方針を転換、H&M、そしてリンデックス、Gina Tricotなどのメジャーな衣料メーカーが次々に中国からのアンゴラウサギ毛皮の輸入中止を打ち出したのである。
リンデックス
ビデオを見ている限り、労働者らしき男性は撮影される事に何も疑問を抱いている様子はないし、ウサギが苦痛を感じている事にも問題意識を感じている様に見えない。恐らくはこれが大問題になるとは思っていなかったのであろう。インターネット社会になり、情報が瞬時に伝わる時代になってしまった今、この手の「感覚の違い」が引き起こす問題は今後ますます増えていくのではないかと思う。
Wikipedia「Angora rabbit」
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仕事、土地、奥さん

2013-11-27 22:46:49 | 考えてみたこと
どんな職場でもトラブルメーカーと言われる人はいるのだろうが、その中の一人と食事を共にする機会があった。なるべく当たり障りのない話題に終始するように気をつけていたが、そのうちに駅に「この土地の自慢」と書いてある看板が立っている事に話題になった。そのトラブルメーカー氏、思いっきりその看板の事に話を向けた。曰く「この土地の自慢だって?笑わせるよ!この土地に一体何を自慢するものがあるんだよ!」。ちなみに食堂で、他の不特定多数の人に話が聞こえている状況である。
旧帝国海軍で言われていたことに「仕事で成功したければ仕事に惚れろ、赴任した土地に惚れろ、奥さんに惚れろ」というセリフがあったそうである。まあ、自分もスウェーデンに「惚れる」まで行くのは中々困難であった訳であるが、それでも自分を受け入れてくれた土地に対する感謝は持っていたつもりである。「自分はレベルの高い土地から仕方なくこんな土地に来てやった」という意識が全開では、どんな職場でも上手く行くはずがない--自分も気をつけて行かなくては。
仕事のやり方
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コスモス

2013-11-26 23:56:16 | 日本の動植物
道端に咲く花の続き。写真はコスモスである。さだまさしの曲を何となく思い出してしまう。
Wikipedia「コスモス」
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ヒメジョオン

2013-11-25 23:20:48 | 日本の動植物
11月下旬になっても咲く花の続き。こちらはヒメジョオンである。調べると10月ごろまで咲くとあるが、日当たりの良い場所では11月の今でも頑張って花をつけている。負けるな。
Wikipedia「ヒメジョオン」

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