こっちに来て日本の組織のことを思い出すと、日本人の組織の特徴として、「小さな派閥を作って争いたがる」という点があると思う。日本の組織では嫌な思い出が多い。大体お互いに仲の悪い部署があって、何かにつけて因縁をつけて争うのである。
一番嫌だったのが、新米のへまをネタにした争いである。敵方の部署の中で、こちらの部署所属の新米がへまをやらかすと、それをネタに相手方の部署がみんなでその新米を虐める(もちろん逆もある)のだ。部長が呼びつけてみんなの面前で怒鳴りあげたり、実名入りの「皆さんはこんなバカな事をしない様に」という注意喚起メールを全部署に送ったりする訳である。で、今回自分がスウェーデンに来たら今度は自分自身が再び新米である。正直、ちょっとびくびくしていたし、新米ならではのミスもしっかりやらかした訳なのだが、みんな実にフレンドリーである。日本の思い出を話すと、目を丸くされる。もちろん上層部では色々権力闘争もあるのであろうが、少なくとも下の部署では新米のへまをネタに代理戦争を始めたりはしない。また、何かプロジェクトがあれば、「全部署のみんなで少しづつ協力して、成し遂げよう」という雰囲気はこっちの方が感じる。小さな派閥内部での「鉄の団結」という点では日本の方が強いかも知れないが、より大きな組織で、全部署が少しづつ協力しあって大きな仕事を成し遂げる、となるとこっちの人間の方が得意ではないかと感じる。
一番嫌だったのが、新米のへまをネタにした争いである。敵方の部署の中で、こちらの部署所属の新米がへまをやらかすと、それをネタに相手方の部署がみんなでその新米を虐める(もちろん逆もある)のだ。部長が呼びつけてみんなの面前で怒鳴りあげたり、実名入りの「皆さんはこんなバカな事をしない様に」という注意喚起メールを全部署に送ったりする訳である。で、今回自分がスウェーデンに来たら今度は自分自身が再び新米である。正直、ちょっとびくびくしていたし、新米ならではのミスもしっかりやらかした訳なのだが、みんな実にフレンドリーである。日本の思い出を話すと、目を丸くされる。もちろん上層部では色々権力闘争もあるのであろうが、少なくとも下の部署では新米のへまをネタに代理戦争を始めたりはしない。また、何かプロジェクトがあれば、「全部署のみんなで少しづつ協力して、成し遂げよう」という雰囲気はこっちの方が感じる。小さな派閥内部での「鉄の団結」という点では日本の方が強いかも知れないが、より大きな組織で、全部署が少しづつ協力しあって大きな仕事を成し遂げる、となるとこっちの人間の方が得意ではないかと感じる。