スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

子供と言語その2

2012-04-21 21:06:20 | 語学のこと
同僚の50歳代のスウェーデン人は子供の時に海外経験がある。最初は4歳の時で、行き先はアメリカ。1年ほど在住したそうである。次は10歳の時で、行き先はドイツ(当時であるから西ドイツであろうか)。同じく1年在住したとの事。そしてどうなったかと言うと、ドイツ語は現在でも不足なく会話できるのだそうだ。これに対して英語はほぼ完全に忘れてしまい、もう一度勉強し直さなくてはならなかったそうである。そうは言っても現在、その人の話す英語は全く問題を感じないし、スウェーデン人にありがちな「J」を「イ」と読む読み間違いも全くない(これは結構若い人でも時々いる)ので、それなりに海外生活の意味はあったのかも知れない。
イェフ
samuraj
New York
で、--実際そういう相談を受けた経験もあるのだが--「将来語学力の点で子供の役に立つ」という点から、海外生活はどうか?という話。個人的な意見で行くと、この様な能力に関しては個人差があると言うのが一点。また何よりも親となる人について、ある程度の年齢になってしまうと海外生活を「自分の狙い通りに、事前に計画した通りに狙い通りの時期に行ける」という人間というのは、相当珍しいのではないかと思うのがもう一点である。なので海外生活=子供の語学力向上、万歳!と単純に考えるのは難しいかも知れない。もちろん、たまたまそうなれば文句なしであるが。そもそも海外に出れば、自分の生活そのものが不確実性の塊の様になるのである。将来「あれが役に立つ、これが役に立つ」などと行く前から計画するより、スティーブ・ジョブスの言う通り「何らかの形で将来に点がつながると信じなくてはならない」と自分に言い聞かせ続けるのが、ある意味一番正しい海外生活の過ごし方かも知れない。
ジョブスのスピーチから
インド言語教育いろいろ
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