日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

バレーボールのイタリア語-①@板橋区がオリンピックのイタリアバレーボールチームのサポートシティに決定したことを記念して

2019年01月27日 | イタリア関連の催し
バレーボールのイタリア語-①@板橋区がオリンピックのイタリアバレーボールチームのサポートシティに決定したことを記念して




広報いたばし(2018.9.1)によると 地元板橋区が オリンピックのイタリアバレーボールチームの練習会場に決まったとのこと

il Comune di Itabashi è stato scelto come il luogo dell'allenamento per la squadra italiana di pallavolo ai Giochi Olimpici e paraolimpici di Tokyo nel 2020.

1981年の「第1回ボローニャ国際絵本原画展(Prima mostra internazionale degli Illustratori)」をきっかけに 毎年ボローニャから寄贈される絵本で 「ボローニャ・ブックフェア(la Fiera del Libro per Ragazzi)」も開催されています

そして 2005年に締結された「板橋・ボローニャ友好都市協定 (l'accordo d'Amicizia e Collaborazione della municipalità di Itabashi con il Comune di Bologna )dal 2005」が 2020年には15周年を迎えます (Nel 2020 ricorre il 15o anniversario)!

   参考: 「マラー/サド」パンフレットより 板橋区長挨拶(日/伊語)

       *      *      *

というわけで 「バレーボールのイタリア語」をざっとまとめてみました:


オリンピック競技     i giochi olimpici

オリンピック競技場    lo stadio olimpico

オリンピック種目     la disciplina olimpica

FIVB/ Fédération Internationale de Volleyball 国際バレーボール連盟

FIPAV/ la Federazione Italiana di Pallavolo   イタリアバレーボール連盟
  
zona d’attacco     アタックゾーン (コートの前のゾーン)

zona di difesa     ディフェンスゾーン (コートの後ろのゾーン)

i giocatori avanti (in attacco) アタッカー

difensore        ディフェンダー (in seconda linea)

rete di pallavolo    バレーボールのネット

antenna         アンテナと呼ばれるネット両脇の棒(bacchetta)

l’ordine di rotazone  ローテーションの順番

tie-break       タイブレイク  同点決勝戦

Rally point system   ラリーポイント制 (スパイクを決めた時や、自チームあるいは相手チームにミスがあった時に、サーブ権の有無にかかわらず点数が入る制度)

severamente vietato toccare la rete
ネットにふれるのは厳しく禁じられている

rotazione in senso orario/antiorario
時計回り/反時計回りのローテーション

libero         リベロプレイヤー (守備専門の選手、後方でチェンジ、違う制服、アタックできない等制約が多い)

palleggiatore      セッター (トスを上げる役目)

schiacciatore      スパイカー

battitore        サーバー

centrale         ミドルブロッカー (ブロックをする役目)

martello, schiacciatore-laterale
ウイングスパイカー (banda バンド, ala つばさ) スパイクを打つ役目

opposto, schiacciatore-opposto
       オポジット、スーパーエース(守備には加わらず攻撃のみ専念する選手)

Palleggio       (パス) トス    

Passaggio       パス (トス) alzata, palleggio di costruzioneともいう

Bagher, appoggio    (支援) サーブを受ける役目

salto           ジャンプ
attacco di seconda linea セカンドラインからのアタック 

schiacciata        スパイク   (i giocatori più alti 背の高い選手)

servizio o battuta  サーブ

il servizio deve essere effettuato entro 8 secondo dal fischio di autorizzazione de primo arbitro
最初の審判のホイッスルから8秒以内にサーブしなければならない

muro  ブロック

muro a tre  3人のブロック

mani e fuori , tocco fuori ブロックに応酬する作戦

pallonetto 相手を驚かせる片手のトス

rincorsa 助走、ダッシュ

il colpo d’attacco アタックの一撃


出典は こちら

イタリア語での説明は こちら

参考サイト: イタリアバレーボール連盟 ← 2018年秋の世界女子バレー選手権等のニュース記事が読めます

バレーボールの世界大会は こちら

* 私がママさんバレーボールをちょっとやっていた昔(20年くらい昔!!)は まだリベロなんてなかったので ひっさびさにバレーボールの入門書読んでビックリ( `ー´)ノ





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「チャンブラにて(A Ciambra)」ロードショー開始(2019.1.26~)@新宿武蔵野館

2019年01月25日 | イタリア映画・映画
「チャンブラにて(A Ciambra)」ロードショー開始(2019.1.26~)@新宿武蔵野館



南イタリアのスラム街を舞台に、たくましく生きる少年の姿を活写した人間ドラマ

『地中海』のジョナス・カルピニャーノ監督が ロマを取り巻く過酷な現実を映し出す
2011年にカルピニャーノ監督が 現地で盗難に遭ったことがきっかけでピオ・アマートらと出会い 彼を本作の主人公に抜てきした

南イタリアのスラム チャンブラには 昔から差別を受けてきたロマの人々が暮らしている
まともな職に就くことのできない彼らは 窃盗で生計を立てていた
14歳の少年ピオ(ピオ・アマート)は 兄のコジモ(コジモ・アマート)から生活する術を学び 家族や仲間を支えていた
ある日 父と兄が警察に捕まり ピオに負担がのしかかる...

2017年/イタリア=アメリカ=フランス=スウェーデン/118分/原題:A Ciambra/R15

作品情報は こちら 

映画は こちら


映画「ゴモラ(Gomorra)」でも少年たちが巻き込まれてゆくシーンを見ました 切ないですね...



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「歴史で学ぶイタリア語(中級)」で古代ローマのおさらいをしました(2018年)@(公財)日伊協会

2019年01月23日 | イタリアの歴史
「歴史で学ぶイタリア語(中級)」で古代ローマのおさらいをしました(2018年)@(公財)日伊協会



ファビアーナ先生の「パエストゥム」のセミナーに参加したことがきっかけで イタリアの歴史をおさらいしようというコース「歴史で学ぶイタリア語(中級)」に 体験レッスンを受けて申し込みました! 

レベルは中級ですが なんといっても内容が面白いのです それに簡単なイタリア語で説明してくださるので 複雑な日本語の本をたくさん読むよりも はっきり言ってわかりやすい!!

さらにこの時期 ピアッツアイタリアの「ローマ歴史講座」(月1回)まで取っており歴史漬けでした(笑) ここでは「ローマ人の物語」(塩野七生)も順番にお借りして読みました

ここピアッツアイタリアの歴史講座で習ったことが 日伊協会のレッスンで数か月あとにちょうど出てくるので よい復習になりました! ちゃんと記事にまとめているのに忘れるんですよ...
君主制の7人の王の名前を聞かれて とっさに一人しか思い浮かばなかった私...(;´∀`)
 

以下は特に覚えておきたい言葉等です:

Sumeri シュメール人
Cartaginesi カルタゴ人
Fenici フェニキア人 (ギリシャ人の呼んだ名前)
celta ケルト人
sannita  サムニウム人
lucana ルカ―ニア人 (今のバジリカータ州)
popoli italici 古代イタリアの民族

metallurgia 治金学
agrimensore 土地測量技師

fonti orali 証言等の言葉の情報源
fonti scritte 手紙等の書かれた情報源
fonti materiali ミイラや寺等の物の情報源
fonti visive   壁画やモザイク等の見ることのできる情報源

città-stato 都市国家
lucumone エトルリアの各国家の首長
il sarcofago 石棺

la periodizzazione 時代区分
Monarchia 君主制 (7人の王がいた時代 509 a.C.まで)
Repubblica 共和制 (509 a.C.~27 a.C.) カエサル暗殺は44 a.C.
Impero 帝制 (27 a.C.~ 476 d.C.) 西ローマ帝国が滅ぶまで

patrizio パトリキ 古代ローマの貴族 (padreを表すpaterが語源)
plebeo  平民、下層民
schiavo 奴隷
cliente  クリエンテス 特定の貴族の保護を受ける平民
clientelismo 縁故主義
comizi curiati クリア民会
gens  ゲンス 族 
senato 元老院
liberti 解放奴隷
oligarchia 寡頭政治 少数独裁政治
la cittadinanza romana ローマ市民権
servo della gleba 農奴
colonato 小作農 コロナ―トゥス


centuria  百人隊 ケントゥリア (80人だったそうです)
manipolo  中隊
coorte 歩兵隊  (数百人)
legione 軍 レギオン (数千人)

mamertini マメルティニ (マルスの子たち)
mercenario 傭兵
casus belli 開戦理由
quinque remi 五段櫂船 
corvo コルウス 
assediare 包囲する


テキスト"Che storia!"は こちら

歴史で学ぶイタリア語(中級)」は こちら
イタリアの歴史をエトルスキから現代までイタリア語でざーっとやるそうです ここには息の長いコースがいくつかあるのですよね ^^) _旦~~

素晴らしいコースを開講してくださいました(公財)日伊協会様に 心よりお礼申し上げます


* 写真はコロッセオと ティトゥスの凱旋門(2008年10月)



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「ジェラート マンマミーア(Gelato Mammamia)」に初めて行ってきました(2019年1月)@ジェラート・マンマミーア(文京区湯島)

2019年01月19日 | イタリア料理・イタリアン食材

ジェラート マンマミーア(Gelato Mammamia)」に初めて行ってきました(2019年1月)@ジェラート・マンマミーア(文京区湯島)


イタリア人の先生に教えていただいた 先生のご友人がやっていらっしゃる「ジェラート マンマミーア(Gelato Mammamia)」(文京区湯島)に行ってきました

まだ寒い時期なので チョコラータ・カルダをいただきました♪

 ← チョコラータ・カルダ

1600年にコーヒーがヴェネツィアに伝わり 今はチョコラータ・カルダと呼ばれています 
ホットチョコレートやココアと異なり チョコレート カカオ ミルク 生クリームをふんだんに使っています
とても濃くて 上はふわふわのpanna(生クリーム) 下はアツアツのホットチョコレートで スプーンでいただきます

ジェラートもいろいろあります 私が行った時は ストラッチャテッラ コーヒー ヘーゼルナッツ チョコレート 
ピスタッチオ マスカルポーネ
などがありました

時期によっては ゴマのジェラート ミントのジェラート その他いろいろあり
有機自然素材で手作りのジェラートが楽しめます!!

 ← ジェラートいろいろ
sapore 味
gusti classici クラシックな味覚
gusti particolari 特別な味覚
fatto a mano 手作り
ingredienti naturali 自然食材

cioccolata calda チョコラータ・カルダ
stracciatella ストラッチャテッラ 
caffè コーヒー 
nocciola ヘーゼルナッツ 
cioccolata チョコレート 
pistacchio ピスタッチオ
mascarpone マスカルポーネ

sesamo ごま
tè matcha 抹茶


店主のアンドレア(Andrea)さんは トレヴィーゾ出身とのこと 日本でこのジェラテリア・マンマミーアを始めて約3年半になるそうで お店をひとりできりもりしてらっしゃいます

 ← アンドレアさん

いっぱいイタリア語でおしゃべりして assaggiare(味見)して 初めて食べたチョコラータ・カルダもおいしかったし とても楽しいひとときでした(#^.^#)

ちっちゃなお店で 外に2人掛けの椅子があるくらいですが 店主のAndrea氏とイタリア語でおしゃべりしながら ジェラートを楽しめます♡

また行こうっと♪


ジェラート マンマミーア
は こちら
文京区湯島3-42-11 中山酒店ビル1階
Facebookは こちら

午後2時~8時まで営業 月曜休みとのこと
上野駅から御徒町に行く途中にあります 私が行った時はまだ開いてなくて上野公園そばで少し待ちました(笑)

上野の美術館帰りに少し歩いてゆくのもよし 御徒町のアメ横を抜けてたどり着くのもよし(^.^)


イラストは 開店の時にイタリア人の友人が描いてくださったそうです



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「板東俘虜収容所」の世界展 -100年前の収容所に花開いたドイツ文化と日独交流の歴史-」に行ってきました(2019.1.15)@Bunkamura Box Gallery

2019年01月17日 | ドイツ語・独検
「板東俘虜収容所」の世界展 -100年前の収容所に花開いたドイツ文化と日独交流の歴史-」に行ってきました(2019.1.15)@Bunkamura Box Gallery




今日はひさびさに渋谷の文化村へと...ただし「ロマンティック・ロシア展」も「私はマリア・カラス」も素通り...ドイツ好きな夫と「板東俘虜収容所」の世界展」を見に来たのでした~(入場無料)

坂東俘虜収容所とは 徳島県鳴門市にある 第一次大戦の千人あまりのドイツ兵捕虜収容所です 

残された膨大な資料の一部が展示され ドイツ語の映像も流れておりました ←ドイツ語のみ!!何度も聞いちゃった( *´艸`)
最後に第九を日本人たちが歌うシーンは圧巻でした

ここは2018年10月に 徳島県初の国指定史跡(戦争関連施設として)に指定され 今は世界遺産の「世界の記憶」への申請を目指しているとのこと

松江所長による博愛の精神のもとで 収容所とは思えない自由な気風あふれる収容所運営だったそうで ドイツ人捕虜たちは第九の演奏やスポーツ 演劇や作品展などの文化活動に取り組み リトグラフやガリ版も残されていました
収容所でありながら 華やかなデザイン性あふれる作品が多く ウィーン世紀末美術の影響が残っているのですね

地元の人々との交流もありましたし 解放され帰国が決まった捕虜が 翌年使う版画のカレンダーを作って地元の人にプレゼントし それを寄贈されたものも展示してありました 戦時下の敵対する関係にありながら 互いの尊重と理解を通じた交流があったのですね 

ちなみに展示してあった「4 1/2 Jahre hinter in Stacheldraht 鉄条網の中の4年半」の本は 昭和54年の発売当時に 夫がすでに買っておりました~ ← ドイツの資料がうちに膨大にあるのです...

← いただいたチラシ類 右下はうちに40年前からある本


「板東俘虜収容所」の世界展
」は こちら(2019.1.12.~1.20)


    *    *    *

このあとすぐ近くの 移転なった日伊学院・欧日協会へと初めて行ってきました!! よかった~新しいパンフに自分の写真がまだ載ってて(笑)

前は大部屋で見晴らしがよかったから 違う言語の先生とも交流できたけど 今度は5階建てでフロア自体は狭いので コンパートメントみたいですね~ でもきれいですね~(#^.^#) ピアノスタジオやホールにキッチンスタジオもあるのですね!!

このあたりはオリンピックのための再開発で いつも待ち合わせしていた本屋さん等もなくなってしまい寂しい... 




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ローマ歴史講座⑫「La tragedia di Pompei ポンペイの悲劇」に行き噴火10月説等を聞いてきました(2018.11.18)@高円寺ピアッツァイタリア

2019年01月12日 | イタリアの歴史

ローマ歴史講座⑫「La tragedia di Pompei ポンペイの悲劇」に行き噴火10月説等を聞いてきました(2018.11.18)@高円寺ピアッツァイタリア




ヴェスヴィオ火山
の噴火(eruzione del Vesuvio)が 実は8月ではなく 10月だったということ (ついこの10月の調査結果で) そして 噴火でやられたのはポンペイ(Pompei)やエルコラーノ(Ercolano)だけじゃなくて スタビアエ(Stabia)オプロンティス(Oplontis)もあったんだということも 私にとっては新発見でした

2014年秋に行ったポンペイ(わずか1時間でしたが) その時のことや 日本で見たポンペイのテレビ番組のことを思い出しながら 大変興味深く聞きました 

辞書にはヴェスヴィオ(Vesuvio)火山の噴火は「79年8月24日」とありますが それがひっくり返るかもしれないなんて...

  ← 噴火の地図 当時の地名はラテン語

79d.C
.の噴火よりも前の 62d.C.に 実は大きな地震(terremoto)があったこと また ヴェスヴィオが休火山(vulcano dormiente)であることを知らずに人々が住んでいたこと また いったんは噴石等がやんで 人々が戻ってきてしまったこと ガスで窒息死したこと たくさんの軽石(pomici)が降り積もり 逃げようにも扉等が開かなくなったこと

のちに発掘で人型の空洞が見つかりセメントで型を取ったこと 山の形が噴火前と後で変わってしまったこと 溶岩(colata di lava)が海まで流れこんだこと等...

また一方 ヘルクラネウム/エルコラーノ(Ercolano)は小さい街(まるで熱海のような)ですが 今は骸骨(scheletri)が発見されており その写真も見せていただきました  

外にいた人々は一瞬で燃えて(煮えて)しまったそうです(Le persone all'aperto sono state vaporizzate all'istante) かれらは1981年に発見され 船で海から逃げようとしたのだとのことでした 新しい街は噴火の跡の上に建てられました

 
皇帝ティトゥス(Tito)は 壊滅してしまったポンペイの街を立て直すのをあきらめたとのこと 1700年代末には 新しいポンペイの街が発掘されてできました
ヴェスヴィオ火山は現在まで 長い期間を置いて5回程噴火したそうです

地鳴り(boato)とともに始まった この大噴火のマグマ(magma)が冷えて固まった火成岩(rocce vulcaniche)はポンペイ市を埋没させました

ポンペイとは異なり エルコラーノ(ヘルクラネウム)は火砕流(piroclastici)に襲われ 当時の木製の階段や縄などが 炭化した(carbonizzato)状態で保存されています

大プリニウス(il Vecchio Prinio)のこと

小プリニウス(Plinio il Giovane)
が 叔父の大プリニウスが見た噴火の様子を 友人である歴史家タキトゥス(Tacito)に送った2通の手紙が 重要な証言となりました 学術的に記録してあったためです

海軍大将(generale ammiraglio) でもあった大プリニウス(il Vecchio Prinio/ガイウス・プリニウス・セクンドゥスGaius Plinius Secundus)は ヴェスヴィオ火山噴火の時に ミセヌム(Misenum)に駐留していましたが 船でスタビアエ(Stabiae)に向かい 友人たちを助けに行きますが 友人ポンポニウス(Pomponiano)の家に泊まり 翌朝噴火の様子を外に出て見ようとして あるいは家にいるのは危険と判断して外に出て 有毒ガスの蒸気を吸って亡くなってしまいます(è morto soffocato da vapori tossici)
 
これらの手紙によると大プリニウスは ヴェスヴィオ火山の山頂の火口付近から 松の木のような形の 26kmもある暗い雲が火砕流となり 山の斜面を急速に下り 海にまでなだれ込んだのを見たと記録していたそうです

地震のあとで海の水がみるみる引いていった後に 津波がおきました

噴火前のフレスコ画には 噴火前のヴェスヴィオ火山が描かれていますが 山頂はひとつでした 

それが噴火のあとは山頂が2つに分かれてしまったのです その低い方のmonte sommaは噴火によってできた山で それほど激しい噴火だったことを物語っています 

10月説について

小プリニウスの手紙には「9月の9日前 すなわち8/24」と書かれていたそうです: "nonum kal septembres", cioè nove giorni prima delle Calende di settembre, data che corrisponde a 24 agosto.

ですがおそらく修道士たち(monaci)が何度も書き写しているうちに 最初の古いものはagostoとあったが 他はすべてottobre と書かれていたとのこと
古いものの方が信ぴょう性が高いことから 今までagostoと考えられていたのですが 少しずつ夏ではなかったのではないかとの様々な調査結果が出てきて 10月説が浮上したそうです

たとえばfrutta secca carbonizzata(乾燥したフルーツの炭化したもの)が発見されたり 寒い時に使うbracieri(火鉢)が発見されたり...

いちじく(fico)の実や くるみ(noci)は秋ですね そしてドリア(dolia)というたるに入ったワインの原料であるmosto(villa Reginaにて) そして下の記事にあるような壁の落書き(契約についての日付が書かれていた)も発見されたのです

また ティトゥスの戴冠式(79年6月28日)のあとの15回目のacclamazione(民衆の同意)が9月8日であり そのmoneta(貨幣)も見つかったともあります

詳しくは こちら

当時のラテン語のカレンダーは 15日を起点としており その何日前とか何日後と数えたそうです それによって10月24日ではないかとの説が取られました
ちなみに講師の先生の高校の歴史の教師は 当時から10月だと考えていたそうです!やっぱりそう考える人はいたのですね~

      *      *      *

 ← 2014年11月に行った時のポンペイの写真

エルコラーノの発掘(Scavi archeologici di Ercolano)

1738年にヘルクラネウム(現在のエルコラーノ)が また1748年に ポンペイが再発見されました

エルコラーノにあるvilla di Papiri は 地下30メートルに彫られた家で 一階にギリシャ語の図書館 2階にラテン語の図書館 3階はまだ未発掘 
papilo(パピルス)は炭になってしまったのですが 巻物(rotoli di papiri)を広げなくとも 今はレーザー技術で読めるようになったそうです

ボスコレアーレBoscorealeの発掘は1700年代半ばから始まりました Torre Annunziataに続く道を作る間に作られたmura romane(ローマ時代の城壁)等です 

農業もあり 土の中から仮面(maschera)が出てきたり 劇場(teatro)も発見されて まだ未発掘の部分も多く 保存だけでも膨大な予算がかかるのですね

埋め戻されたものもある中で Villa Reginaは 今も唯一見られるvillaだそうです 


オプロンティスでは トッレ・アヌンツィアータ(Torre Annunziata)の中心に遺跡がありますが "di Poppea"という villa d'otium(休暇用の別荘)があり 他にも発掘中のところもあります 

スタビアエ(Stabia)にある villa di Ariannaはvilla d'otium  そして Villa San Marcoなど ほんとにポンペイだけじゃないんだなって思いました

ポンペイの遺跡の発掘(gli scavi archeologici di Pompei)


そして 私も行ったことのあるポンペイの街の地図を見てゆきました:

 ← ポンペイの遺跡を歩く(2014年)

多くの発掘品(reperti recuperati)は Museo Archeologico Nazionale di Napoli(ナポリ考古学博物館)に収蔵されています ← 私も行きました~

アボンダンツァ通り(Via dell'Abbondanza)
 馬車が通れるようになっている石造りの幹線道路 私も歩きました 懐かしいです...

その他 Casa di Lora  Casa di Tiburtino Casa dei Vettii 衣服の洗浄をしていた Casa di Fullonica  teatro di Iside(イシスの神殿) 世界遺産となったので 新しい発掘の前に今の遺跡を守ることが大切とのこと 

スタビアエ(Stabia)は美しく お勧めの街とのことです 知らなかった!! 今までポンペイしか行ったことがなかったのです...

pompei.it
は こちら

最後に当時のビデオを見て終了しました 噴火前は実に美しい街だったのですね...


世界遺産「ポンペイ、ヘルクラネウム及びトッレ・アンヌンツィアータの遺跡地域(Archaeological Areas of Pompei, Herculaneum and Torre Annunziata)」は こちら 

ピアッツアイタリアのローマ歴史講座は こちら ←  次は1月20日(日) ドミツィアヌスです!

先生からいただいたポンペイ他の遺跡のプリントより:

ラテン語 建築専門用語等の 単語は こちら

思いがけず ローマ時代のラテン語や建築様式等の単語に出合うことができました! いただいた資料十数ページ読み込んでよかった( `ー´)ノ


 *      *      *

10月説について 予習編:

記事は こちら
"dell'eruzione: avvenne il 24 ottobre del 79d.C." 

これは ポンペイのヴェスヴィオ火山の噴火は 実は79年10月24日だった という記事です

今までは8月24日だと考えられていたのですが...

"La scritta è datata al sedicesimo giorno prima delle calende di novembre corrispondente al 17 ottobre." とあります

家屋跡に刻まれていたのは「11月の最初の日からさかのぼって16番目の日 すなわち10月17日」という文字だとのこと
これは イタリア語の記事の方には10月17日が「噴火の1週間前」とありますので 17+7=24日となるのですね 
また 当時使われていたユリウス暦では 10月は31日まであります これで計算が合いました

壁にその記述が残されていたのと 秋に小さな実をつける枝の鋳型が残っていたことなどから 8月ではなく10月説が明るみに出たそうです 
この家は噴火の前にちょうど改修中で operaio(作業員)がたまたま日付を壁に書き残していたおかげなのですね!!

日本語の記事は こちら

記事: 西暦79年8月24日ではなく、同年10月17日以降だった可能性が出てきた
同遺跡にある家屋跡に この日付を意味する文字が書き残されているのが新たに見つかったのだ 考古学者チームが2018年10月16日発表した

また行ってみたくなりました ポンペイ... 

* 写真は2014年11月に行った時のポンペイの家のかまど



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「ベルナルド・ベルトルッチ監督追悼上映」決定! (2019.1.12~25)@恵比寿ガーデンシネマ

2019年01月10日 | イタリア映画・映画
「ベルナルド・ベルトルッチ監督追悼上映」決定! (2019.1.12~25)@恵比寿ガーデンシネマ


2018年11月26日、享年77歳でこの世を去ったイタリア映画界の巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督の逝去を悼み 1月12日(土)より『ベルナルド・ベルトルッチ監督追悼上映』を実施いたします。

■日程:2019年1月12日(土)~1月25日(金)
於 恵比寿ガーデンシネマ
アクセスは こちら

■上映作品:『暗殺の森 デジタル・リマスター版』『暗殺のオペラ デジタル・リマスター版』
『ベルトルッチの分身 デジタル・リマスター版』『革命前夜 デジタル・リマスター版


■料金:一般1500円 学生1300円 プライベートシート2000円
    *CLUB-SPICE会員割引適用あり

【上映スケジュール】
1月12日(土)  『暗殺の森 デジタル・リマスター版』 
1月13日(日)  『ベルトルッチの分身 デジタル・リマスター版 』
1月14日(月・祝)『革命前夜 デジタル・リマスター版』
1月15日(火)~1月18日(金)『暗殺の森 デジタル・リマスター版』  
1月19日(土)~1月23日(水)『暗殺のオペラ デジタル・リマスター版』 
1月24日(木)  『ベルトルッチの分身 デジタル・リマスター版』
1月25日(金)  『革命前夜 デジタル・リマスター版』

詳しくは こちら


「孤独な天使たち」も見ましたが なんといっても私は1976年にロードショーで見た「1900(novecento)」の衝撃は 初めて見たイタリア映画の印象を私の人生に刻みこみました...





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通訳ボランティアガイド準備セミナー(Olimpiadi Tokyo 2020 Seminario per i volontari)セミナー第2弾に参加してきました(2018.11.28)@吉祥寺LCI

2019年01月07日 | 日本文化紹介
通訳ボランティアガイド準備セミナー(Olimpiadi Tokyo 2020 Seminario per i volontari)セミナー第2弾に参加してきました(2018.11.28)@吉祥寺LCI

吉祥寺のLCIで開催された「通訳ボランティアガイド準備セミナー」第2弾では すでにオリンピックのボランティアに申し込みされた方等も参加され 具体的な内容に入りました:

【CAPITOLO 1】応急手当について Primo soccorso


- 症状についての表現 Spiegazione dei sintomi
 
まずは 救急(primo soccorso)  体の部位の確認 医者の名称 〇〇が痛い という症状の表現 そして痛み止めや下痢止めその他の 日伊の薬の比較(名称など) 救急車を呼ぶ 薬局や病院を案内する 等具体的内容でした


【CAPITOLO 2】観光名所案内について Luoghi da visitare


- イタリア人が興味を持つ観光名所 Luoghi interessanti per gli italiani
- 寺院の説明 Templi
- 日本人の習慣やマナーの説明 Usanze giapponesi nei luoghi sacri e negli spazi comuni


次は楽しい話題(^.^) イタリア人にとって東京で関心がある場所は?
2つのグループに分かれて 5分でリストアップしてみました 今まで連れて行ったところや自分で行ったところ等 どんどん書いてゆきます

浅草や銀座などの他にも 若い方向けのメイドカフェとか お台場のガンダム等 スーパー銭湯 新宿にできたロボット・レストラン 移転となった豊洲市場等々...

次は東京近郊の 日光や鎌倉等の観光地... 実際に友人が通訳案内士として活躍しており 最近は特に忙しそうです 

← 上野の西郷さんの銅像

そして神社仏閣(Templi)について これはバッチリ予習済み!!
神社の名前 参拝の方法 日本人の宗教観がイタリア人とは違う話(これは昔からいつも聞かれる) そしてイタリア語で神社等の名称を当てるクイズも!

参拝andare a pregare(初詣・おみくじ)についてイタリア語で話す(日本文化紹介レッスン予習として)」は こちら ← 予習編です♪


【CAPITOLO 3】イタリア人の関心事 Cosa chiedono spesso gli italiani

- 経験談による イタリア人のよくある質問  le domande più frequenti
- その他  Curiosità


次にはマナー編 イタリア人・外国人観光客が日本でしてはいけない事などを おさらいしました

日本人はマスクをしますが イタリア人は病院でしかしないそうです 歩きタバコや歩きながらの飲食も日本とイタリアでは違いますね

タクシーのドアが自動で閉まるのも イタリアでは手動ですし エスカレーターの乗り方もイタリアは左側とは特に決まってないし 温泉等での入れ墨について 電車等での居眠り 日傘(日本人は日焼けしたがらない) 行列に並ぶ 右側運転等々... 

最後は イタリア人にさせてあげたい体験をリストアップ!!

相撲観戦 茶道や生け花体験 食品サンプル作り 和食体験 書道 着物体験 温泉に入る おみこしをかつぐ あとは100円ショップや駄菓子などもイタリアでは人気だそうで 外国人から見た日本の観光名所等のSNSを見ればよくわかりますね♪ かえってこちらが知らないものも多かったです!

あっなーんだ 私が通っていた日伊学院・欧日協会にあった 渋谷外語学院の日本語科でいつもやっているイベントばっかりだねと 途中から気づきました(笑)

通訳ボランティアガイド準備セミナーは こちら ← 2019年1月14日(月/祭)に追加開催します!!

とても役立つセミナーを開催してくださいましたLCI様に 心よりお礼申し上げます 

おまけ
おもてなし講座 Eラーニング」(東京都)は こちら ← 簡単な心構えと英語コミュニケーション例です
 
* 写真は 地下鉄の浅草駅に展示してあったお神輿 



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演劇への入口講座「はじめての文楽 その魅力」の思い出@日比谷図書文化館&文楽についてイタリア語で話す 

2019年01月05日 | 日本文化紹介

演劇への入口講座「はじめての文楽 その魅力 - 解説者と人形遣いの立場から - 」の思い出@日比谷図書文化館&文楽についてイタリア語で話す



日比谷図書館文化館主催の文楽の講座に初めて参加し 聞いてきました「はじめての文楽 その魅力 - 解説者と人形遣いの立場から - 」

最初に イヤホンガイド解説者の高木先生のお話を聞き 文楽の歴史や特徴をおさらいし 後半は人形遣いの吉田勘彌先生が 人形を遣いながら実施で「人形遣い」を見せてくださいました 

世界各国に様々な人形芝居がある中で 「三人遣い」方式は日本だけ
(ただし3人で動かすため 1人の時よりも大きな人形を作り大勢見られるようになったが 3人分のギャラを払うことになったという話...)

文楽という名前は明治以降 「文楽座」から来ており それまでは「人形浄瑠璃」と呼ばれた
人形の遣い手を傀儡師(かいらいし)と言った  琵琶法師により浄瑠璃が奏でられ(平家物語など) やがて人形と浄瑠璃がドッキングした(江戸時代)
近松門左衛門は 作者の氏神とも呼ばれた 
また歌舞伎作品の約3割が 人形浄瑠璃で演じられたものとのこと 

世話物 時代物 景事
(けいごと) を それぞれの映像と共に見せてくださいました
太夫三味線人形遣いによる「三業一体の芸」です

人形を動かすのは 主遣い(おもづかい) 左遣い 足遣いの3人  触れた身体を通して「気」が伝わり ぴたりと息が合い 見ている方には人形しか見えなくなるという域に達する...

また人形のさまざまな「からくり」を実演してくださり 女の面が一気に鬼の顔に変わり 角が飛び出すしかけには驚きの声を挙げてしまいました!

人形は人間の8割の大きさでかなり重く この機会に解説の方も初めて実演され会場は驚きでした!! 
着物の下は案外何もないので それが「生きているかのごとく」動くのに 足遣い10年 左遣い10年 そしてようやく主遣い10年で到達すると伺い 芸の深さに感じ入りました 

次は本物を見に行きました(*´ω`*)

すばらしい講演を開催してくださいました日比谷図書館文化館様に心よりお礼申し上げます(2016.1.31)

日比谷図書文化館は こちら

文楽「義経千本桜」観劇の思い出@国立劇場」は こちら

   *   *   *

文楽についてイタリア語で話す

文楽 
bunraku, teatro tradizionale giapponese dei burattini acoompagnato da canto jō
ruri

浄瑠璃 
recitazione drammatica con l'accompagnamento musicale

人形浄瑠璃 
teatro dei burattini (手遣い人形)

文楽 bunraku
Il bunraku è un teatro di marionette accompagnato dalla musica dello shamisen e da canzoni dette jōruri.
Deriva da gidayū-bushi, un tipo di jōruri composto da Takemoto Gidayū nell'epoca di Edo.
Takemoto e lo scrittore Chikamatsu Monzaemon trasformarono il jōruri in un'arte teatrale.

文楽は 三味線の伴奏で語る浄瑠璃と 人形劇を合わせたもの
浄瑠璃は 江戸時代に竹本義太夫が 義太夫節をつくり、作家 近松門左衛門と組んで 戯曲として完成させた

人形 marionette

Le marionette sono composte di testa, corpo, braccia, gambe e costume.
Le marionette dei personaggi femminili non hanno le gambe, e si usa il kimono per simularne i movimnti.
Gli occhi, le sopracciglia e la bocca vengono mossi con dei fili.

人形は かしら 胴 手 足 衣装から成る
女人形は足がなく 衣装の裾をさばくことで 足があるようにみせる
糸で操作すると 目 眉 口が動く

人形遣い burattinai

Ogni marionetta è mossa da tre burattinai: Omozukai (tiene il corpo e muove la mano destra), Hidarizukai (muove la mano sinistra) , Ashizukai (muove le gambe)

Kurogo 黒子 
l'hidarizukai e l'ashizukai indossano abiti e cappucci (頭巾) neri

Butaigeta 舞台下駄
scarpe con suole (ソール) di 15-20 centimetri, indossate dall'omozukai


出典: Il Giappone a coplo d'occhio (現在絶版)


また 文楽は2009年に そして シチリアの人形劇(opera dei Pupi, teatro delle marionette siciliano)も ユネスコの無形文化遺産(i Patrimoni Orali e Immateriali dell'Umanità)となっています(2001年)


イタリアの無形文化遺産は こちら


*写真は 会場に置かれた文楽の人形 実際に動かしてくださいました!!



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