日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

イタリア沖で移民船沈没、子ども含む59人死亡(2023.2.27)イタリアのニュース

2023年02月27日 | イタリアのニュース

イタリア沖で移民船沈没、子ども含む59人死亡(2023.2.27)イタリアのニュース

 

【AFP=時事】イタリア南部カラブリア州クロトーネで26日 定員を大きく上回る移民を乗せた船が悪天候の中で沈没し 子どもと新生児計12人を含む少なくとも59人死亡した 当局が発表した

沿岸警備隊は 船はクロトーネ沖を航行中に激しい波で難破したと説明

救助隊員はAFPに対し 船には「200人以上」が乗っていたと明らかにした

当局者は 密入国をあっせんした容疑者1人を治安当局が逮捕したとしている

セルジョ・マッタレッラ大統領は「こうした移民の多くは、アフガニスタンとイランの過酷な環境から逃れてきた」として 国際社会に対し 移民を生む要因となっている紛争や迫害 テロ 貧困の根絶への取り組みを強化するよう求めた。(c)AFP

 
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第17回イタリア語フリートークの集いはフリータイムとプロセッコについて話しました(2023.2.19)@サークル日伊文化交流会

2023年02月22日 | 活動の報告

第17回イタリア語フリートークの集いはフリータイムとプロセッコについて話しました(2023.2.19)@サークル日伊文化交流会

 

第16回に続いて 今年初めての第17回イタリア語フリートークの集いをオンラインで開催しました(参加者3名) zoomを使って約100分イタリア語をみっちり話しました💛

 

1. フリートーク conversazione libera

私は 先日行ってきたボッティチェリ特別展について話しました

シモネッタは フィレンツェで最も美しいと言われた女性とのこと💕 

 

2.ディスカッション discussione

今回のテーマは フリータイム(il tempo libero)についてです

使わせていただいた会員さんの作文: "Quale è il modo migliore per il rilassarsi?"

イタリアでのフリータイムについての記事を読んで どれくらい余暇があり何をするかを押さえた上で 自分たちのフリータイムの時間や 何をするか その出費について また精神と肉体の健康維持と幸せな老後のために大切なことを色々と話しました

 

3. イタリアの世界遺産 プロセッコの産地 "Colline del Prosecco di Conegliano e Valdobbiadene"の世界遺産(2019年)について話しました🍷

 

プロセッコの歴史は古代ローマ帝国時代に始まりますが (語源は"Pucinum")  1850年にil Conte(伯爵) Balbi Valierが 高品質のプロセッコを他から分離した(isolato)時から DOC認定に向けての歴史が始まったそうです

グレラ(Glera)種というブドウ品種が85%を占めることや 高品質のプロセッコはトレヴィーゾ(Treviso)の15のコミューン(15 comuni)でのみ作られていること (生産ゾーンはこちら)  そしてtranquillo  frizzante   spumanteの3種類があること  山の斜面で手作業で作られており  2019年世界遺産となったこと 

発酵(fermentazione)にはMartinotti-Charmatというクラシック製法(シャルマ方式と言われ、密閉耐圧タンクで発酵させる方法)が使われていることなど 私には初めて知ることばかりでした🍷← 一方シャンパンは瓶内二次発酵という伝統的方式とのこと

アビナメント(abbinamenti/料理との組み合わせ)は アンティパスト(前菜) 魚料理などです 

そしてラストは メンバーが順番に プロセッコをおすすめするロールプレイングをやりました~ 初めてですワインの描写なんて!!  

見た目(vista)  はgiallo paglierino (淡い黄色)    試飲(degustazione)については 洗練された香り(l'odore fine)    嗅覚(olfatto)は梨(pera)や青りんご(mela verde)のような香り   味(gusto) はかぐわしくエレガント(aromatico ed elegante)    香り(aroma)はfruttati(フルーティな)  e floreali (フローラルな)    温度は6~8度 等々...  難しかった~🍷

知らない単語ばかりでしたが アントニオ先生はワインにも詳しい方で 熱心に教えてくださり とても興味深く ワインの奥深さを感じました😊

 

次回は2023年4月です!!

* 写真は プロセッコ

 


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講演会シリーズ「世界の書棚から」第12回「中国の絵本事情 最前線」に行ってきました (2023.2.10)@板橋区立中央図書館

2023年02月19日 | イタリアの本・絵本・雑誌

講演会シリーズ「世界の書棚から」第12回「中国の絵本事情 最前線」に行ってきました (2023.2.10)@板橋区立中央図書館

 

この日はなんと朝から雪が...⛄

このシリーズでアジアを取り上げるのは初めてです 講師の唐亜明先生は 日本で外国人として初めて 編集者として福音館書店で長年絵本の編集に携わってきたとのこと たくさんの著書をご紹介いただきました

また 絵本の世界に引き入れてくださった松居直氏のことも初めて知り感動しました この方のご尽力なくしては 中国での絵本の発展は難しかったのですね

 

中国では子供が絵本を読む習慣はあまりなく 絵本文化はようやくここ十数年くらいに発達してきたもので それまでは連環画という 白黒の絵の枠の下に字が書いてあるものを 子どもが自分で読んでいたそうで 読み聞かせの習慣もあまりありませんでした

子どもに買う本としては 文字の多いものが好まれ 絵本は他の本よりどうしても価格も高く 役に立つ本が求められていたこと 経済の遅れや戦争等の影響で 絵本文化の発達が遅れていたのだそうです 一方世界の国々では 中国をテーマにした絵本は多く出されていました

中国での翻訳出版はコロナ前までは9割を占めており また 日本で出された中国のものを中国で出すという逆輸入もありました 西遊記 桃源郷 万里の長城三国志などを扱ったものなどですね

 

     中国で出た絵本いろいろ 中国の歴史を感じさせますね...

 

日中合作もありました 日中の経済格差が大きく 日本の経験と技術を取り入れて作られた絵本「百万回生きたねこ」(佐野洋子作)などは 2004年から5年間は売れませんでしたが その後は日本でよりも中国で売れたそうです (作者は北京生まれ)

また オリジナルの絵本づくりについては 保守的な絵本が多い中にあって  「一杯水」「北国之春」等が出てきているそうです 日本でも中国の絵本が多く出版されています 

中国の出版社はすべて国営で 「審査」制度があり 政治面等でのチェックで年数がかかることもあるとのこと なので小さなプロダクションが沢山できてゆき 国営出版社に本を出してもらうという形になっているそうで 実態も変わりました

 参考:  「絵本が存在しなかった中国に、絵本の市場をつくったポプラ社の大戦略

 

販売システムは ネットが8割で 再販制度がないそうです

売れる本はというと 児童教養 たとえばマナーの本や 「10才からの経済学」などの「ためになる本」が多く 子どもの本は2割とのこと 

デジタル絵本も発達しているそうです 絵本の賞もあり ボローニャ原画展では中国の作家の作品もかなり増えてきていますね 日本の出版社も中国に絵本を贈る等貢献してきたとのこと 

 

農村の子どもも絵本を読むようなればマーケットも広がってゆき 子どもの力で面白い絵本が広がってゆく可能性もあるそうで 未来につながる仕事なのですね

芸術大学には絵本学科もできたそうです また欧米の絵本より日本の絵本の方が 中国では親しみがもたれているそうです

私も 中国の絵本に触れるのはあまりない機会でしたので 雪の中 行ってよかったです😊

唐先生のお人柄に触れて たいへん感動いたしました

 

次回は 韓国です

 

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「すべての叡智はローマから始まった」(藤谷道夫著/さくら舎)を読みました

2023年02月16日 | イタリアの本・絵本・雑誌

「すべての叡智はローマから始まった」(藤谷道夫著/さくら舎)を読みました

 

著者は 私が昔愛読していた「実用イタリア語検定4・5級突破」を書かれた イタリア学会会長の藤谷道夫氏とのこと 

古代ローマ帝国を書いた本は多いですが それを今の日本と比較して 今の日本を鋭く批判し またローマ帝国について批判する向きにも反論されており それが著者がこの本を書く動機ともなったとのこと 

読みながら今の日本の現状を思うと落ち込んでしまいました... 

 

第1章 ローマは現代文明の原型

古代ローマの諺「過つは人の性なり」  ローマでは「人は必ず過ちを犯すもの なので対策を取っておく」と 入念なリスク管理がなされるのこと

 また ローマ帝国のセミナーでも習ったことのある「アリメンタ(児童扶養制度)」についても再読し 貧困をなくし 飢えて死ぬ人の出ないローマの政策が 実に感動ものでした 支援を受けた子供の方が 受けなかった子供よりも健康で生産的な大人になったとあります 餓死の心配がないのです 今のベーシックインカムの先駆けとのこと

これは 地元の地主に低金利で融資し その金利で子供たちに経済援助を行ったそうで この低金利ローン自体も 開発のための投資を可能にしたそうです

他にも リスク管理について 被災者はイタリアではホテルに入る(日本は避難所) 体罰について等... 今の日本と比較しています

 

第2章 史上初の共和制 ー ローマ一二〇〇年史Ⅰ

法治主義を史上初めて体現したのもローマでした 人種という観念もなく 民族主義でもなく 彼らを束ねるものは「」だけでした 

共和制の時代では 当時の寿命はわずか40代という中で 「名誉の階梯(クルスス・ホノールム)を経る必要があったのですね 兵役のあと 護民官 造営官 法務官 最後にようやく執政官になる資格を得るのですね いきなり大統領になったりできませんね 

またこの護民官も 平民から選ばれ 権力から平民を守るために拒否権を駆使するという 国家の役職に組み込まれた権力で 平民でも元老院議員になれる道ができました 

帝政時代になると 憲法がなかったため 皇帝は独裁者となってしまうと最後は暗殺しかなくなります ローマについて習っていた時 多くの皇帝が次々と暗殺されてゆくのを知り そうまでしてローマ皇帝になりたいのか...と思ったものです

過去を記録し 徹底的に敗因分析を行い 2度と同じ轍を踏まないよう 失敗から学び続けたのですね また貴族は最上位の特権階級でしたが 税金も重く戦争に行かなければならず 貧者や奴隷は兵役免除でした  

 

護民官のグラックス兄弟 (母親はかのスキピオの娘)の作ろうとしたセンプロニウス農地法は 富める者の土地に上限を設け 土地を失った農民に分配するというものでしたが 元老院最終勧告によって 若くして暗殺されてしまうのですよね... これは悲しかった しかも農民は戦争で作付けもできず 土地を取り上げられ その土地を安値で買った地主がさらに富んでゆき 大土地所有貴族(ラティフォンディスタとなってゆく格差拡大は  目を覆うばかりでした

 

第3章 世界国家を目指したカエサル  ー ローマ一二〇〇年史Ⅱ

情報公開制度を世界で初めて創ったカエサル 農地法で土地を再分配し 植民地を建設し ローマ市民権を付与し 不法搾取取締法(ユーリウス法)で公正な属州統治を目指しました

「賽は投げられた」という有名な言葉 ガリア・キサルピーナ(アルプス以南のガッリア)の属州民にローマ市民権を与えたことで 北イタリアが本国に吸収され ルビコン川は国境ではなくなりました 今の形のイタリアが作られたのですね

カエサルが目指していたのは 勝者も敗者もない世界で 同盟関係で成り立つ世界国家だったとのこと 血の粛清を心底きらう統治者で 蓄財に興味もなく豪華な宮殿も墓すらも作らず... 真の指導者だったのですね

 

第4章 カエサルに学ぶ

独裁者とは正反対のカエサルは 極貧層が住むスブーラという庶民地区の小さな家に長く住んでいたそうです 市民をひとりも殺さず 兵はカエサルに忠実でした

怒りによる報復ではなく 高潔さと理性と善で抗する宣言をしたのですね 

その思想を受け継いだのが五賢帝のひとり マルクス・アウレリウスでした 

紀元前44年に終身独裁官となったのは 任期の短い役職だと政策がすぐに覆されてしまい 元老院の上に立つ究極のひとつの権力で改革を後戻りさせることのないようにとのことでした そのヴィジョンと遺志を カエサルの死後にアウグストゥスが継いだのですね 

カエサルを暗殺した集団は 暗殺後のビジョンを持たず保身に明け暮れ 改革から背を向けました 12年間も戦地を東西奔走し ローマのために身を粉にしていたカエサルは暗殺され ローマはふたたび粛清の嵐の内戦状態となりますが 市民の第一人者(プリンケプス)のオクタヴィアヌスが この内乱の一世紀を終わらせました 

 

第5章 帝政ローマの繁栄と凋落 ー ローマ一二〇〇年史Ⅲ 

アウグストゥスは後継者に恵まれず その後は 統治能力の欠けたアントニウスの血をひくカリグラ ネロ等の治世となりますが 若くして巨大な権力を手にして暴君へと変貌してゆき 最後は暗殺されます 

ウェスパシアヌス帝コロッセオを建造します ローマ人は戦果を市民に公共財という形で還すのですね (ちなみに著者によると イタリア人は陽気なのではなく 人を喜ばせるために陽気にふるまっているのだそうです)

五賢帝のひとり 初の属州生まれの皇帝である トラヤヌス帝のすごいところは 権力を握ってもまったく変わらなかったところでした 帝国の領土は最大となり 戦利品でもって オスティア港 ローマ港等を造り アリメンタ制度を始めました

スペイン系のハドリアヌス帝は パンテオンを造り 帝国中を視察して回りました イングランドの「ハドリアヌスの長城(リーメス)」も造りました 領土の拡大をやめて維持に努めました

それから時代は下って軍人皇帝時代は闘争と殺害が繰り返され 目も当てられない程でした...

帝国を東西に分割して 正帝と副帝を置いて四分割統治を始めたのが 解放奴隷の子ディオクレティアヌス帝でした  専制君主制(ドミナートス)へと変えたのです 彼は殺害されず天寿を全うした皇帝でした というのも キリスト教という一神教により 不可侵の地位を得たからなのですね

そして コンスタンティヌス大帝キリスト教を認め 首都をコンスタンティノープル(現イスタンブール)に移します 

テオドシウス帝がキリスト教を国教と定め その後 東ローマ帝国西ローマ帝国へと別々の道を歩み 西ローマ帝国は 479年にオドアケルによって滅ぼされ 東ローマ帝国は1453年にオスマン帝国に滅ぼされるまで生き永らえます

 

第6章 ローマ帝国を支えた技術力

こちらは技術的な面からローマ帝国をとらえています

電信柱と踏切がないこと 景観法により美しい街並みが保たれていることなど  ローマンコンクリートの優れた点(今のコンクリートとは全く違う)とパンテオンについて 「平和の祭壇(アラ・パーキス)」 すべてのスタジアムの原型となったコロッセオの技術のすごさ ポリュスパストンという 複滑車による究極のリフト機   

 水力の大理石カッター 傾斜だけで水を運んだローマ水道(サイフォン式が使われた)は 11本も造られていたこと カラカッラ浴場だけではないローマ公共浴場とその役割 アッピア街道等のローマ街道には4層構造の敷石舗装道路が作られていたことなど  

 アッピア街道 世界遺産候補です 

カエサルが水上抗打機でもってガリアとの闘いでライン川に木造の橋(400m)を わずか10日間で作ったことなど...  さらには ローマ軍が無敵と言われた様々な武器 バッリスタ(投射機)  ポリュボロス(連弩砲)など... ダヴィンチが時を経て「再発名」したのですね 知らなかった... 蒸気機関の原型となる「アエオルスの球」もアレクサンドリアで紀元前1世紀発明されていたのですね 

 

第7章 ローマが育てた民主主義の思想

ローマが育てた民主主義の在り方について 10の必須条件が述べられています

 

第8章 今も生きるローマ人の箴言 

総まとめです 様々な後世の歴史家たちの言葉が連なって 含蓄深いです

 

実に読み応えがありました 注釈まで細かく読み込んでいくと さらに「目からウロコ」です📖 

今の私たちの生きる時代と ローマ帝国の時代を比べてみることの大切さをしみじみと感じた次第です

「すべての叡智はローマから始まった」本は こちら

 


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イタリア映画「丘の上の本屋さん(il diritto alla felicità)」ロードショー(2023.3.3~)@ 新宿ピカデリー他

2023年02月14日 | イタリア映画・映画

イタリア映画「丘の上の本屋さん(il diritto alla felicità)」ロードショー(2023.3.3~)@ 新宿ピカデリー他

 

年齢や国籍の違いを超え、“本”を通して老人と少年が交流するハートウォーミングな物語
 
 
イタリアの風光明媚な丘陵地帯を見下ろす 丘の上の小さな古書店
 
訪れる風変りな客たちを温かく迎え入れるリベロの店は 街のちょっとしたオアシス的な存在でもある
ある日 移民の少年エシエンに声を掛けたリベロは 好奇心旺盛なエシエンに
次々と店の本を貸し与えていく
 
エシエンから感想を聞きながら リベロはジャンルを超えて叡智を授ける
そしてイタリア語で「自由(Libero)」を意味する自身の名の通り エシエンに
自由であること 誰もが幸せになる権利を持つことを伝えていくのだった...
 
 
物語の舞台 “イタリアの最も美しい村”のひとつ チヴィテッラ・デル・トロント(アブルッツォ州)の息をのむ絶景や 石造りの歴史ある街並みを味わえるのも 本作の大きな魅力です
 
 
なんとなく雰囲気としては「ニューシネマパラダイス」に似ていますね🎥
 

映画は こちら 

 


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「13枚のピンぼけ写真」(キアラ・カルミナーティ作 関口英子訳 古山拓絵/岩波書店)を読みました

2023年02月11日 | イタリア関連の催し

「13枚のピンぼけ写真」(キアラ・カルミナーティ作 関口英子訳 古山拓絵/岩波書店)を読みました

 

チェルビアット絵本店さんの開催されたオンラインセミナーに参加し 関口先生その他のお話を聞いてから また昨年12月の「世界の書棚から イタリアブックトーク」でも紹介されてから ずっと読みたいと思っておりました💕

 

本の紹介:  

第一次世界大戦時の北イタリア

父と兄たちが戦場へいったあと、13歳のイオランダと妹は、母親とも離ればなれになってしまう。

戦争が激しくなるなか、家族の秘密を知った姉妹は、祖母を探す危険な旅を決意する……。

もつれた家族の糸をほぐし、生きる力をつかみとっていく少女の感動の物語。

ストレーガ賞児童書部門受賞作。

   *     *    *

まるで映画を観ているようで 一気に読み通してしまいました ハラハラし通しでした

少女イオランダの目を通してみた 戦争の近づく街の様子や 家族の変化 

不安と災厄とそして希望... 今まで存在を知らなかった親族との再会 淡い恋...

今度は原語でも読んで 対訳でじっくり読んでみたいです 😊

 

13枚のピンぼけ写真」の本は こちら


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ドイツの暮らしと文化を楽しく学ぶ「ドイツのことば図鑑」を読みました(2022年12月)

2023年02月08日 | ドイツ語・独検

ドイツの暮らしと文化を楽しく学ぶ「ドイツのことば図鑑」を読みました(2022年12月)

 

100の単語で、言葉の由来も、ドイツ文化も学べる!

ドイツ大使館公式HPで連載中の人気コラム「今週のドイツ語」が書籍化!
かわいいイラストとともに、たくさんのドイツ語を紹介。
へんてこな言いまわしやおもしろい表現から、言葉の語源や由来はもちろん、
ドイツの文化や風習など 奥深く楽しく学べる1冊です。
 

もくじ

第1章 習慣と文化がわかることば
第2章 季節や暦をうまく捉えたことば
第3章 独特な言い回しで楽しむ環境表現
第4章 暮らしに役立つことば
第5章 身近な「あんな人」「こんな人」をたとえることば
第6章 思いや感情をあらわすことば
 
 
ドイツらしく ビール🍺🍻 ソーセージ じゃがいも🥔
 
やばい」は Sauwetter  saucool とのこと Sauはメス豚で 若者言葉のようで 今はよい意味にも使われています 
 
を使ったいいまわしは みじめなもの ひどいさまを表すのに使われます
 
「猫のテーブル」(Katzentisch)は 「はずれ席」です
 
ちなみにイタリア語では 猫は 人気のない 客の少ない(4匹のネコしかいない店=人気のない店) という意味で使われますね🐈🐈
 
ドイツ語で「二日酔い」は einen Kater haben で Katerはオス猫です 
メス猫はKatzeですね😸 
 
ちなみに ドイツで最も多く飼われているのは 犬ではなく猫なのだそうです!
 
ブタは ドイツでは幸せの象徴でもあり 「Glückschwein(ラッキーなこと)」という言葉もあります🐷
 
先生が時々使ってらした Jainは Ja でもNeinでもない 曖昧な言い方ですね😊
人の不幸は密の味」は Schadenfreude 英語にもなっているそうです
 
Einsamkeitは 孤独ですが Zweisamkeit は 二人きりの幸せな生活 という意味です 造語でしょうか?
 
知らない言葉が色々出てきて 楽しく学べました😊

さーっと楽しく読めた1冊 イラストがかわいいです📚 

 

見るだけで楽しく学べる「暮らし」と「文化」 ドイツのことば図鑑」は こちら

 

ドイツ発ライフスタイル・ガイド by ドイツ大使館 Young Germanyの 「今週のドイツ語 - Wort der Woche- 」  は こちら

 

ここからピックアップして本にしてあるのですが 2019年11月発売なので それ以降のコンテンツは こちらのサイトをフォローしてもいいですね😊

 


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講演会シリーズ「世界の書棚から」第11回「世界に広がるスペインの絵本の今」に行ってきました(2023.1.13)@板橋区立中央図書館

2023年02月05日 | イタリアの本・絵本・雑誌

講演会シリーズ「世界の書棚から」第11回「世界に広がるスペインの絵本の今」に行ってきました(2023.1.13)@板橋区立中央図書館

 

昨年クリスマス直前のイタリアに続き 年明けの最初の回はスペインです!!

私は西検3級を取って こちらの絵本館でスペイン語絵本も読み聞かせを続けているので 早速読み聞かせできそうな絵本を探したり いただいたスペイングッズを眺めたり💕

  いただいた大使館のスペイングッズ💕

 

今回は スペイン大使館の方がお話くださいました

スペインの2021年の出版タイトルは9千近く うち児童書は15%を占めています (日本は7%くらい)

 

New Spanish Booksというプロジェクトについて お話くださいました

日本向けおすすめ書籍を日本に紹介するもので 2011年に日本版がスタートしました 

スペインブックフェア Liber これはフランクフルトのブックメッセの1週間前の10月開催とのことで マドリードとバルセロナで交互に行われてます

4月23日は サン・ジョルディの日で 世界本の日なのです 

この日はセルバンテスやシェークスピアの命日でもあり 女性が男性に本を そして男性が女性に赤いバラを贈るそうです🌹

 

スペイン内戦時代のことを描いた 「FRANK」という絵本も象徴的でした 独裁者について子どもに問いかけるのです 

1975年にフランコが亡くなるまで 1936年の内戦からずっと スペインの文化は約40年間閉ざされていたようなものでした 

この作者はベトナム旅行でポルポト政権について人々が語るのを知り 自分も伝えなくてはと思ったそうです

「日ざかり村に戦争が来る」 (田舎の村にじわりじわりと内戦が近づき...)や   「灰色の服のおじさん」  (歌う自由を奪われた男の話)などもそうです

 

そして終戦後の反動で Movidaが生まれ パンクロックが一気にはじけました!

Ana Maria Matute の「Los niños tontos 」(まぬけな子どもたち) や 「El Polizón Del Ulises  」 (ユリシーズ号の密航者)  そして

Elvia Lindo の 「Manolito Gafotas 」(めがねっ子のマノリート)  ← このキャラとっても可愛い💕 

 

Elena Odriozola画の 「天のおくりもの」 「あくびばかりしているお姫さま」

 「アリアドネの糸」等...

「En el bosque (森のなかで)」 2010年に女性では3人目のセルバンテス賞を受賞したアナ・マリア・マトゥテは スペイン王立アカデミーで《En el bosque(森のなかで)》と題した入会の講演を行いました そのスピーチが収録されているこの本には 8枚のイラストカードがついています イラストカードにはすべてオレンジの道が描かれていて 様々な並べ方でもって 30万種類のお話が作れるとのこと

 

和訳出版について:

1. 弱者・多様性への目

マルコとパパ ダウン症のある息子とぼくのスケッチブック」 ダウン症の子供が生まれたことを受け入れられるようになるまでの葛藤が描かれています 

「Mi Lazarilla, mi Capitan   (私のガイド、私のキャプテン)」 目の見えない私のパパは 車の音を聞いただけでどの車か当てることができる すごいパパ... 

移動するものたち」 動物になぞらえた難民たちのお話で 文がありません 17か国語で出ています

Paginas del diario de Simon (シモンの日記のページ)」  自閉症の子供が主人公のお話です

Lo dificil  むずかしいこと Vicente García Oliva作 場面緘黙症の子供が主人公です

 

「皺(arruga)」 第15回文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞受賞作品 

老人ホームを舞台にお年寄り達の切ない回想等がつづられていますが このアニメを私はイタリア文化会館で見たことがあります😊 

 

2. デザイン性

「 ¡A dormir Gatitos!  (子猫たち さあ 寝ましょう!)」  ページをめくると 前のページで出てきた猫ちゃんの色が穴から見えて 最後は...?😸

Paisajes perdidos  (失われた地球の景色)」  あまりに美しく緻密なデザイン画なので 各国版をまとめて印刷することでコストを抑える等の工夫が...

秋に日本語版が発売予定の 「Robos de leyenda (伝説の強盗)」の他にも 「Geograficos(地理学)」 や「Besos(キス)」 (パーツをめくるとキスをする💕)等 楽しい工夫いっぱいのデザイン性あふれた絵本が続々...!!  ちなみに キスは 三浦太郎の「くっついた」を思い浮かべました😊

Perdido en el museo(美術館で迷ったら)」 「エイハブ船長と白い鯨」 このワールドライブラリーは 病院に定期的に絵本をレンタルする活動等もしているそうです

La barca de Hanielle (アニエリェの船)」 これは 添付のルーペで見ると 見えないはずのもう一人の主人公(黒人の女の子)が見えるそうです もうひとつの物語ですね

私のちいさなおしゃれ工房 オオノマユミ 

ティーとカメレオンはきょうだい」等 

 

ノンフィクションの絵本について:

「はなみずの秘密」 これは「からだのひみつ、げんきのしくみ!」シリーズのひとつです ほかにもウィルス げっぷ くしゃみ等あります😊

「はじめまして相対性理論」 「はじめまして量子力学」は 化学同人が出していますね

 ¡QUE BUEN ROLLO EL DESARROLLO!  (発達っていいかんじ)」は 思春期の身体の成長を描いています

 

最後に インスティテュート・セルバンテス東京の フェデリコ・ガルシア・ロルカ図書館 そして

スペイン教育・文化・スポーツ省の翻訳出版助成金 のことををご紹介いただき ボリュームたっぷりの講演会は無事終了となりました 

一気にスペインの絵本の世界が身近になりました📖 

 

第12回は 中国です

開催のお知らせは こちら

 


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「アウシュヴィッツの小さな姉妹」(タチアナ&アンドラ・ブッチ著、丹羽秀文訳/アストラハウス)を読みました

2023年02月02日 | イタリアの本・絵本・雑誌

「アウシュヴィッツの小さな姉妹」(タチアナ&アンドラ・ブッチ著、丹羽秀文訳/アストラハウス)を読みました

 

世界の書棚から」のイタリアの児童書ブックトーク(2022.12.23)で紹介された「アウシュヴィッツの小さな姉妹」を読みました

折しも1月27日の「記憶の日」(Giorno della Memoria)に イタリア文化会館の「記憶の日2023」の配信映像で イタリアの若者たちがアウシュヴィッツを訪れて感想を述べるビデオを見ていた時に読み 本のラストとまさにオーバーラップしました 

これは わずか6才4才でアウシュヴィッツ・ヴィルケナウ収容所に入れられた イタリア系ユダヤ人の幼い姉妹の 奇跡のような生還と家族を襲った悲劇 そして 二人のその後の人生を綴った手記です

ホロコーストの犠牲となったユダヤ人600万人のうち子供は150万人 そのうちアウシュヴィッツに送られた子供は21万6千人 うち生存者はわずか451人でした

姉妹の親族14人のうち 生き延びたのはわずか4名だったそうです  一家の家系図がありますが 人体実験に使われ殺された子どももいて 胸が締めつけられました

母方の祖母はユダヤ人で ロシアの迫害(ポグロム)を逃れてハンガリー経由で 当時オーストリア・ハンガリー帝国のリエカ(現クロアチア領)に移住しました

父方のイタリア人の祖母はクリスチャンで ユダヤ人の嫁やユダヤ人の血が流れる孫たちを受け入れるのに抵抗があり この姉妹が解放後 長じて家庭を持ちますが そこにも葛藤がありました 

姉妹はホロコーストの証人として 50年を経てようやく 収容所を若者たちと再訪する等の活動を始めますが 今社会で起きている様々な差別に心を痛めます 

そして 過去に起こったことの記憶が 差別や偏見をなくすための指針になるべきではないかと二人は信じます 

 

     *    *    *

内容:  

1944年4月4日  アウシュヴィッツ・ビルケナウ絶滅収容所に到着したイタリア系ユダヤ人の6歳の姉タチアナと 4歳の妹アンドラは   最初の選別をくぐり抜け  子ども用バラック「キンダーブロック」に収容される

その後  ナチスによる人体実験のモルモットになる運命から奇跡的に生き延び 1945年1月27日に解放を迎える

だが姉妹のアウシュヴィッツはまだ終わらない

アウシュヴィッツを生き延びた6歳と4歳の小さな姉妹が見た  アウシュヴィッツと戦争が家族にもたらす悲劇の物語

訳者は 第23回いたばし国際絵本翻訳大賞 “Che cos'è un bambino?”の翻訳でイタリア語部門特別賞を受賞された翻訳家の丹羽秀文氏です 

 

アウシュヴィッツの小さな姉妹」の本は こちら

 


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