日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

「第25回ボローニャ・ブックフェアいたばし 世界の絵本展」初日に行ってきました(2017.8.5)@成増アートギャラリー

2017年08月06日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「第25回ボローニャ・ブックフェアいたばし 世界の絵本展」初日に行ってきました(2017.8.5)@成増アートギャラリー


8月5日(土)の初日はたまたま 板橋花火大会と渋谷の盆踊り大会と重なり たくさんの浴衣の若い人々とすれ違いながら行ってきました(^O^)/

まずは英語の絵本の読み聞かせ 区内の図書館で英語の絵本の読み聞かせをなさっているグループです♪ 8月10日(木)15:30~16:00には 入江たまよ先生がイタリア語の絵本の読み聞かせをしてくださいます

展示は 自分が抄訳作成を担当したスペイン語絵本を2冊確認してから (抄訳がプレート展示から 絵本に貼りつける形式に変更となり その場で読まなくともよくなり便利ですね♪) あちこちまわりました 初日で土曜日とあり人も多く 読み聞かせには小さなお子さん連れもけっこう来ていました

また今年はマルティン・ルター生誕500年でドイツでもたくさんの記念イベントが開催されているそうですが ありました~「von Martin Luthers 1517 Wittenberger These」(マルティン・ルターの95箇条の論題」という絵本!!
また 今ちょうどアルチンボルド展が開催中ですが やはりありました~アルチンボルドのミニ絵本

今年の特集は「しかけ絵本の歴史」とのことで 多くのしかけ絵本が展示されていました メッゲンドルファーという絵本作家がそのパイオニアで その名前を冠した賞も始まっています 

飛び出す絵本もかなり細密で立体的で まるで小さな劇場の中にいるかのようです めくる ひっぱる とびだす... 進化してますよね~
簡単な「しかけ絵本」づくりコーナーもありました 

また 2017年の「ボローニャ・ラガッツィ賞(Bologna Ragazzi Award)」の入賞作品も展示されてましたが アナトミア(解剖学)がテーマの 人体解剖図を色別の切り絵で表した絵本がすごくて 思わずナポリでみたサンセヴェーロ礼拝堂(Sansevero)の地下室にある 血管だけを残した男女の人体解剖のミイラを思い出してしまいました( `ー´)ノ

いたばし国際絵本翻訳大賞コーナー
では優秀作品の翻訳が読めますし 昔の課題絵本もあり なつかしいです...

のんびりまったり 夏のひとときを楽しみました 家にいるとめまぐるしいので(笑) たまには小さな子どもたちと絵本でまったりしたいです...

ブックフェアは こちら 8月13日(日)まで開催中です!!

* 写真は 絵本の読み聞かせコーナーです



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第25回ボローニャ・ブックフェアinいたばし 世界の絵本展が開催されます(2017.8.5~8.13)@成増アートギャラリー

2017年08月01日 | イタリアの本・絵本・雑誌
第25回ボローニャ・ブックフェアinいたばし 世界の絵本展が開催されます(2017.8.5~8.13)@成増アートギャラリー


北イタリアのボローニャ市で毎年行われる「ボローニャ児童図書展」に今年出展され、板橋区に寄贈されたばかりの世界各国の絵本を紹介する「ボローニャ・ブックフェアinいたばし」を開催します
また、特別展示として、さまざまなしかけのある絵本もあわせて展示します

日 時: 2017年8月5日(土)~8月13日(日)9時~19時まで(5日(土)は10時開場)
場 所: 成増アートギャラリー(板橋区成増3-13-1、成増図書館向かい)
費 用: 入場無料です。当日、直接会場にお越しください。
交 通: 東武東上線「成増」北口より徒歩3分
東京メトロ有楽町線・副都心線「地下鉄成増」5番出口より徒歩5分 

[展示内容]

・新着絵本コーナー
ボローニャから届いたばかりの世界各国の絵本をご紹介します

・めくるめく”しかけ絵本”の世界
めくる、ひっぱる、とびだす…さまざまなしかけのある絵本が大集合!世界各国の”しかけ絵本”を実際に手に取ってご覧いただけます

・世界の絵本おはなし会
ボランティアの皆さんにご協力いただき、毎日15時30分よりおはなし会を開催します。(各回20分程度)
日本語はもちろん、英語、イタリア語、アラビア語ほか、日替わりで外国語での読み聞かせを行います

*8月10日(木)午後3:30~4:00に NHKイタリア語講座の 入江たまよ先生に昨年の翻訳大賞課題絵本「Che cos’ è un bambino?」をお読みいただくことになりました (申し込み不要 席は小さいお子さん優先です)


・2017ボローニャ・ラガッツィ賞
ブックデザインの優れた絵本に贈られるボローニャラガッツィ賞の今年の入賞作品を展示します

・いたばし国際絵本翻訳大賞
板橋区では、1994年より外国語絵本の翻訳コンテストを行っています
8月5日(土)10時より、第23回受賞者の表彰式を開催し、期間中会場にて受賞作品をご覧いただけます。また、これまでの課題絵本や出版された大賞受賞作品も展示します

・ほんやさん
都内有数の子どもの本専門店ブックハウスカフェ(神保町)のご協力により、土日祝日限定ショップがオープン!いたばし国際絵本翻訳大賞受賞絵本、しかけ絵本、ポストカードなどを販売します
出店日時:8月5日、6日、11日、12日、13日 各日11時から17時
 
*私もまたまたスペイン語絵本2冊の抄訳作成にとりかかりました~ 毎年どの絵本にしようか選ぶのがすごい楽しみです(^.^)/~~~  
 
詳しくは こちら 

* 遠方からお越しの方は 板橋区立美術館(成増駅からバス)で7.1~8.13まで「2017イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が開催されていますのでハシゴができます!(^^)!



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2017イタリア・ボローニャ国際絵本原画展に行きガブリエレ・レバリアーティ氏の「フュージョン絵本の制作過程」の講演会を聞きました(2917.7.8)@板橋区立美術館

2017年07月17日 | イタリアの本・絵本・雑誌
2017イタリア・ボローニャ国際絵本原画展に行きガブリエレ・レバリアーティ氏の「フュージョン絵本の制作過程」の講演会を聞きました(2917.7.8)@板橋区立美術館



暑い中 今年もまた行ってきましたボローニャ絵本原画展!

各国の原画の展示を見る時は さまざまな手法があるので頭に入れておくとよいかも! 混合手法では それこそ立体的なパッチワークのようなものまであり また パソコンでここまでできるのか!というものまであり 実にさまざまですね~ それぞれのお国柄も出ており 毎年まったりと楽しんでいます(#^.^#) 

特別展示のメキシコの絵本作家ファン・パロミノ(Juan Palomino)がすごかった 新作絵本「はじまりの前に(Antes del primer dia)」は マヤ民族の15世紀の神話「ポポル・ヴフ(Popol VUH)」という創世神話をもとに描かれた絵本です
神は泥で人間を創り失敗し 次に木で作ると心がなく 最後にトウモロコシで作ると神のように聡明なので その目を曇らせて近くしか見えないようにしたという口承説話をもとに描かれた素晴らしい絵本でした 

 ← 今年のチケット💛


次に 絵本作家でありイタリア語講師でもある ガブリエレ・レバリアーティ(Gabriele Rebagliati)氏の「イタリア人と日本人、絵本をどう料理する? - フュージョン絵本の制作過程」の講演会を聞きました 会場にはたくさんのイタリア語を話す女性たちが来ていて 生徒さんかなぁ? ←私も少し話しました♪


彼は日本語堪能で この日の講演は「書き言葉」(il giapponese scritto)の実に流暢な日本語でした リグーリア州のStella(星)という小さな街の自宅の庭に日本の柿の木が植えてあったことから始まる日本との出会い… 

日本のアニメの最後にいつも必ず「つづく」と映るのに興味を持ち始め…といった個人的な日本との出会い そして日本でキンダーサプライズのチョコのおまけのデザインの仕事を始めてから やがて絵本作家フィリップ・ジョルダーノ(Philip Giordano)と出会い コラボをするようになり…様々な彼の作品についてもご紹介いただき 特にイタリア語絵本の和訳朗読の流れるような文にほれぼれ…絵本ってホントに「日本語」になってないといけないんだなぁと感じました

ロディとほしたち」(Rody tra le stelle) これが二人のコラボ作品です 誕生日プレゼントのロディ(おもちゃの馬)が動きだし、ルーカとサラの兄妹を月への冒険に誘う、未就学児童読み聞かせ絵本です


また 幼い頃家族で遊んだジロットの別荘の切ない思い出... 日本と ファンタジーの物語を自分に教えてくれた冒険心に溢れた祖母の思い出... 小学校一年生の時はクラスで自分一人しか生徒がいなくて...といった幼い頃の体験など 心打たれました 

イタリア人の作家が日本で暮らし 日本人のイラストレーターたちとコラボした絵本を フランスの出版社が出すという 国境を軽々と超えた人と人との繋がりに その出会いがこの板橋のボローニャ国際絵本原画展が開催された板橋区立美術館だということが不思議な位です… 館長が「へんぴな場所だからこそ たどり着くまでの時間を共有することで知り合えるのかも」との言葉に私も同じ経験をしてナットク!!

 ← 美術館にある旗には「永遠の穴場」と(笑)

8月13日(日)まで板橋区立美術館にて開催中です
休 館 日:月曜日(7月17日は祝日のため開館し、翌日休館)

詳しくは こちら


* 来年は 板橋区立美術館は一年通しての改修工事のため 縮小開催となるそうです

* 遠方からお越しの方は 成増アートギャラリー(成増駅すぐ)で8.5~8.13まで「第25回ボローニャブックフェアinいたばし 世界の絵本展」が開催されますのでハシゴができます!(^^)!

* Windows10がバージョンアップしたら字体が変わったみたい...? この暑いのに連日イタリア語で文を書き続けています 夢中で暑さをあまり感じない( `ー´)ノ ←いや 年のせいかも...(笑)



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イタリアブックフェアの思い出: 講演会「明治期のイタリア留学 文化受容と語学習得」(4/6)を聞いてきました(2017.3.27~4.9)@イタリア文化会館

2017年05月26日 | イタリアの本・絵本・雑誌
イタリアブックフェアの思い出: 講演会「明治期のイタリア留学 文化受容と語学習得」(4/6)を聞いてきました(2017.3.27~4.9)@イタリア文化会館


イタリアブックフェア2017ですが~ 今年はナント3回行きました(笑)  まずは2日目に行きざっと見て ちょうど探していたテーマで2冊ゲット!! 次は「本の紹介セミナー」を全部聞きとおし さらにこの講演会「明治期のイタリア留学」を聞きました(^_^)v
最近届いた日伊協会の会報には昨年出版されたイタリア関連本のリストがあり 買った本等も含まれていました♪

ブックフェアで展示されていた本のカテゴリーは 言語(いろんなテキストや問題集など) 音楽 料理 建築 地理・紀行 映画その他 歴史 社会 児童図書 文学など...

今回気になった一冊は 「国際比較 若者のキャリア」(新曜社) それとテキストでは Edilingua社の 「L'Italia cultura/storia, arte, geografia, letteratura, musica, cinema, teatre等)のシリーズでしたが こちらは展示のみ... ちょうどイタリア語で読めそうな分量で 日本語で読むと忘れますが(笑) イタリア語でせっせと読むと定着するので できるだけイタリア語で読むようにしてます

次には4月1日に「著者による本の紹介」を聞いて文法書「本気で学ぶ中・上級イタリア語」をゲット!! 詳しくは こちら ←日伊学院で買うとちょっと安いそうです♪

とうとうこの日は 読みたかった「展示のみ」のイタリア語テキストが 手に入れるのが大変そうなので) 早めに行って集中して読んでから 講演を聞いてきました(^_^)v 

      *       *       *


明治期のイタリア留学 文化受容と語学習得』(石井元章著、吉川弘文館)は 1873年から1887年という日伊交流の黎明期に、トリノとヴェネツィアに留学し、文字通り命を懸けて己の道を模索した日本人学生に関する近年の研究をまとめた著作です(日伊交流150周年記念)


明治期の若者がいかに真摯に人生と向き合っていたのかを 講演では語ってくださいました
まずは 12歳でトリノのイタリア国際学院に入学し 未知のイタリア語を習得しながら常にトップを歩み続けた井尻儀三郎について

本当に12才で留学されたそうで 5年間のトリノの留学生活の中で うち4年間はトップの成績を収め 井尻の肖像画が学校に飾られたというエピソードも残っているそうです 
また彼の実家の詳しい研究もなされ(林徳左衛門という三田製糸所を作った人が実父だったかもしれない) 帰国後の情報が見つかっていないことは残念ですね

次に 同じく国際学院に学んだ後に ヴェネツィアの高等商業学校で日本語を教え ヴェネツィア女性マリア・セロッティと結婚 間もなく若くして異郷に斃れた緒方洪庵の第十子 緒方惟直(おがた これなお/1853~1878)について紹介してくださいました

行く前にネットで予備知識を入れておいたのですが 緒方洪庵のご子息惟直のお話がどうも森鴎外の「舞姫」に似ているなぁ~と感じていたら 講演の中で森林太郎(森鴎外)が出てきました!! ビックリ( ゚Д゚) 
惟直とマリア(惟直の死後に困窮)との間に生まれたエウジェニア豊という娘が 母マリアが1890年に亡くなり その後1892年にはとうとう日本に来るのですが その時に出てきました 
森林太郎が惟直の実家に手紙で 娘がいることを知らせ めぐりめぐって来日に結びついたようです


次に アメリカ・パリを経て王立ヴェネツィア美術学校(今のアカデミア美術館)で絵画を学び 当時のヨーロッパ人画家に伍して新しい美術を模索した川村清雄と 同じくヴェネツィア美術学校で彫刻を学び 優秀な成績を上げて帰国後に 東京美術学校(現東京藝術大学)初の洋風彫刻教授となった長沼守敬(もりよし/1857-1942)についてご紹介くださいました

緒方惟直はヴェネツィアのサン・ミケーレ島に葬られたのですが その墓碑を制作したのが ヴェネツィアに留学して日本の西洋彫刻の祖となったその長沼守敬とのことで 写真も見せていただきました 字が間違っていることも 逆に長沼の作であることの証となっているのですね

著者は1995年に川村清雄との出会いがあり ルネサンスとこの研究をつなぐことを志されたとのこと この研究をするに至った著者の履歴もとても興味深いものでした   

会場にはこの方たちの子孫の方も見えられていて 貴重なお話を聞くことが出来ました 


美術史を学び研究するということは こういう風にしてゆくものなんだなぁ...と 文献を探しに現地に行き ヴェネツィアの地方紙Gasettaの数年分の記事すべての中から 該当する日本人の名前や 当時在席していたヴェネツィア美術サークルの記事をくまなく探し 他の文献にあった詳細な金額や絵の名前をぴったり合致させたというエピソードに感じ入りました こうやって丹念に掘り起こしてゆくのだなと...

また 川村のデッサンが どの絵画のどの人物をモデルに いつどこで描かれたのかという研究も 詳細に両方の絵を見せてご説明くださいました 
ひとつ手がかりが見つかると 研究はさらに次へと進んでゆく その手がかりはまるで天啓のように目の前に現れる その瞬間の喜びたるや... そして めでたく論文にはなることのなかった死蔵ファイルが実はとても多いということも伺いました

それはスマホの画面をツーツーなぞるのとは正反対の 地道で深い根気のいる作業なのだなと 昔の文献が残っていることの貴重さ(特に明治時代の大判のパスポートの現物など)を思いました

「どんな些細な事実でも安易な推測を排し、一次資料によって実証しようとする姿勢は、歴史学の範である。留学生の詳細な交友関係や彼らの直面した金銭問題が、こうした資料によって生き生きと浮かび上がっている。」との「週刊読書人」の書評の言葉に感じ入ります

すばらしい講演会を開催してくださいましたイタリア文化会館様にお礼申し上げます

私はここで買った本がきっかけで 色々と調査を進めているところです(^^)/ これも本との出会いですね♡

講演会のお知らせは こちら


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イタリアブックフェアに行き「著者による本の紹介」を4名すべて聞き「本気で学ぶ中・上級イタリア語」をとうとう買いました(2017.4.1)@イタリア文化会館

2017年04月04日 | イタリアの本・絵本・雑誌
イタリアブックフェアに行き「著者による本の紹介」を4名すべて聞き「本気で学ぶ中・上級イタリア語」をとうとう買いました(2017.4.1)@イタリア文化会館


イタリアブックフェア2回目の今日4月1日(土)は 著者による本の紹介があるというので4回全部聞き 「本気で学ぶ中・上級イタリア語」をとうとう買いました!

この「著者による本の紹介」は フェア開始後にお知らせがFacebookに載るため すかさずチェックして行ってきました♪ ← だいたい週末なので空けておくとよいかも(^_-)-☆


1.「危機と都市 Along the water」
 



日本とイタリアの 洪水等の災害による都市の再生の歴史について 様々な都市を例に研究をまとめた国際論集の 著者スカローニ氏による本の紹介でした 「日本とイタリアの災害の歴史を比較都市的観点から捉えた本」とのこと

本は 時間 領域 文化の 3つの章からなります

まず 第1部「時間――危機の都市史」の 「ローマの都市構造 都市発展要因としての洪水」では ローマのテヴェレ川の氾濫の歴史と その度に歴史が垂直に積み上がってきたこと 「平安京・京都と危機」では 京都は火事で変わってきた(応仁の乱などですね)という歴史 「ミラノと水 古代都市システムの危機/ ミラノの運河による水と街の関係について」では ここ数年ミラノでは古い運河をどう再利用するかという問題が持ち上がっており この本がその解決にも貢献するとのこと

第2部「領域――危機と居住」
は 「貞観地震・津波に学ぶ 陸奥国はいかに復興を遂げたか」では 貞観地震(869年)と津波が まさに2011年の東日本大震災と同じ場所で起きた なので歴史のみならず今の復興のためにも示唆に富む内容とのこと 

そして「都市社会と自然災害 中世および近代初期のトスカーナにおける河川氾濫 フィレンツェのアルノ川が 街とテリトリーをどう変えたか」 これはフィレンツェでも度々洪水がありましたね(映画で見たことがあります)  「氾濫原・湿地・砂洲上の集落 16~19世紀新潟の蒲原平野」は新潟の古い文献調査とのこと

第3部「文化――共存と再生」の「ナポリ、永遠に再生しつづける都市」では ナポリという複雑な街を挙げ 火山 地下空間等 こんなにも複雑で困難な都市だからこそ ナポリの文化が作られてきたのだということ 
11世紀から19世紀における北イタリア平野の河川システムと都市・農村の生活」では 水をどう使用するかについてのコモンカルチャーについて

誕生から19世紀までのパドヴァ水系における危機」では パドヴァでの 自然の川と人工的な運河の比較や ヴェニスとパドヴァでの水をめぐる争いについて 
アジアの水都 災害と信仰・身体性・統治」では アジアの国々も含めて 水に対しての似たような対策の歴史について 国際的比較研究が紹介されました 
このような各章ごとの内容紹介でした 貴重な専門書ですね


危機と都市」は こちら


     *     *      *

 
2.「トルナトーレ監督の映画とイタリア郷土料理




トルナトーレ監督の新作(11作目)「ある天文学者の恋文」の小説は イタリア映画界の巨匠が新作を自ら小説化したもので 訳者の中村弘子氏による本と映画の紹介でした

恋人の天文学者エドの死後次々に届く「恋文」 二人の思い出の地へとゆくエイミーが訪れたレストランでは 亡くなった恋人がすべてをあらかじめしつらえていた これは オルタ湖に浮かぶ小さな美しい島 サンジュリオ島でロケが行われました 

ジュゼッペ・トルナトーレ(Giuseppe Tornatore)監督はシチリアのパレルモ県 バゲリーア(イタリア語: Bagheria シチリア語: Baarìa)出身で 少年の頃知人からカメラを借りて映像の世界に入り 19才でデビュー 27才までシチリアに住んでいました 
初監督作品は「パレルモの100日(100giorni a Palermo)」(1984年)で ダッラ・キエーザ将軍(赤い旅団を撲滅させた)がパレルモの知事として赴任した82年を舞台に描かれており 当時新婚だった監督の妻が路上でマフィアに撃たれたことをモチーフにしています 

次の作品「教授と呼ばれた男 Il camorrista (1986)」はナポリが舞台で カモッラができた過程を描いています 刑務所の中から出所した部下を操るボスとなっていった男が主人公で この次の作品「ニュー・シネマ・パラダイス Nuovo Cinema Paradiso(1988)」で監督は世界的に有名になりましたが 監督のベースはドキュメンタリーです

この映画の中ではテーブルに乗ったレモンが描かれており シチリアを出ていった映画監督トトの老いた母が 親友アルフレッドの死を告げる電話をするシーンでも机の上にレモンが そして子供のトトがアルフレッドからくすねたフィルムの切れ端を見るテーブルの上にもやはりレモンが置かれています シチリアの象徴のレモンが...これは定点観測として使われているわけです

またサボテンの葉を切ってサラダを乗せて恋人に食べさせるシーン シチリアではサボテンの実も食べるそうで フルッタ・ディ・マルトラーナ/frutta di martornanaというアーモンドの粉でできたサボテンの実の形のドルチェ(マルチパンのようなもの)もあります サボテンの実がない時期にできたドルチェだそうです

次の「みんな元気/Stanno tutti bene」(1990)はマストロヤンニ演じる老父が 外で暮らす5人の子どもたちを訪ねて 思うようにゆかなかった現実を知るのですが トマトソースのパスタを食べるフォークが 息子の悲しい知らせを聞いてとたんに動きが止まり 皿の中で父の悲しみを表すかのように鈍く動くのです...

題名のない子守歌/La Sconosciuta」(2006)は ウクライナの女がある目的のため 家政婦としてある裕福な家庭に入り込む面接で ウクライナ人がなぜかイタリア料理が得意だと女主人が不思議に思うシーン そしてどんでん返しのラストが... 色々また映画が見たくなりました♪ 

もう一冊「イタリア郷土料理 美味紀行」は それぞれの街で特徴的な仕事をしているイタリア人の食べてきたものをインタビューしています 
小説家 デザイナー 印刷職人 トマト生産者 操り人形師 美術館館長など さまざまな職業の人々が語る「最愛のひと皿」の物語...

さいごに トルナトーレ監督は スタンダールの言葉「故郷を語らずに世界は語れない」を銘とし その言葉通りに「シチリア!シチリア!」を作ったのですよね...

ある天文学者の恋文」は こちら


イタリア郷土料理 美味紀行」は こちら

 *     *      *

3. 「本気で学ぶイタリア語 MP3 CD-ROM付き (Basic Language Learning)(2016)




大阪の日伊学院で教えていらっしゃる本田孝昭先生の2冊目の文法解説書です 

本気で学ぶ中・上級イタリア語 CD BOOK」(2015)が先に出版され 今回は初級編が出ました その出版のいきさつや 本田先生がお仕事のかたわら なぜイタリア語を学び 教えるようになったのか等 興味深いお話を伺いました

実はこの本は日伊学院に置いてあったのですが 伊検過去問を15冊やって2級も取ったので買ってなかったんです... あと3年くらい早く出会っていればもぉ 吸い寄せられるように買ってただろうな~と思っておりました(;'∀')

しかし著者のお話を直接聞き「語学は毎日桶で水を汲む作業をコツコツ続けるようなもの その水がこぼれたり蒸発したりするので続けないとダメ」という部分で10年学んだ私は身につまされてしまい 最前列で思わず泣き笑い...(;_:) 
そこでやはり買うべき!!とフェア会場にいったん戻り 著者の本多先生(数名の行列ができていた!)にサインをしていただいたのでした~ 

目的意識があるなしで 結果は大きく違う」 独学でイタリア語を学ばれ 通訳案内士の国家試験に合格され 今はイタリア語を教えていらっしゃる先生の言葉は説得力のあるものでした
途中でブランクをあけてはダメ もったいない 一気にやるべし!」 そう せっかく沸かしたお湯がさめちゃったら もったいないよね~ 

私も留学なしで2級まで取ったので サインをいただきながら試験のことなど色々とご指導いただきました (長くやっていると明確な目的を失いがちで...)

中上級の本は多くは売れないためあちこち断られたが 最後に「ベレ出版」に持ち込みをして 縁あって出版が決まったお話も伺いました ここは私が大好きで講座まで取った 白崎・関口両先生の「名作短編で学ぶイタリア語」を2014年に出してくださった出版社です

この本はそして「他の本には書いてないことが書いてある」つまり独学書で丁寧な文法説明が書かれているのです

文法をあとまわしにしない!」喋りたかったらまず文法!土台がなければ家は建たない また「覚える」習慣が大事との言葉 

ちなみに「結果が確実に得られる学習の仕方」は:

1. 目標を立てる 2.おっくうがらず根本を理解する 3. 地道な文法学習 4. 理解してしみ込ませたものは消えない 5. 単語帳(美しく作るのを目的としない) 6. 辞書を引く習慣づけ 紙の辞書がよい(一覧性がある) 7.食わず嫌いの学習はダメ また 自分の力量を過大評価する人が多い 等...

この本は大学のテキストとしても使われることになり 私もまた頑張らないと!!
ちなみに伊文和訳については 「文法がきちっとわかってる人の書いた日本語は こなれた意訳」とのこと 

本気で学ぶイタリア語」は こちら
 ← すべての文法が載っているのではなく 初歩~伊検3級~準2級までくらい?

私が買った方の「本気で学ぶ中・上級イタリア語」は こちら
← 文法が網羅してありずっと上の級まで使えそう♪
 
    *     *      *

4. 「イタリアオペラガイド」(2017)



最後は「イタリアオペラガイド」の著者である音楽評論家の河野典子氏の 今までお会いしたことのある有名なオペラ歌手や指揮者たちとのとても豪快なエピソードをたっぷりと聞いてきました!! これはすごい迫力でして 通訳の並々ならぬ苦労もわかり また仕事でオペラを聞く時と オフで楽しく聞く時との違いもよくわかりました   
ちなみに オペラを聞きに行く前の予習としては 字幕つきのDVDがよいそうです 

当日オペラが始まってから ずうっと字幕ばかり見ていたのでは せっかくのオペラがもったいない... なので字幕つきのDVDで予習すれば その分舞台に目がいくのですね♪

そして オペラ会場で開演中に「飴の包み紙を開ける音」は 何列目のどこでカサカサやっているかまできっちりとわかるそうです ハイ... ← いっそ 開ける時に音がしない飴の包み紙を発売したらいいんじゃないかと思ってしまった(笑) どんなに小さな音でも目立つのですよね...

仕事で世界的に有名なオペラ歌手の方たちにお会いできるなんてスゴイなぁ~ と感じ入りました ぶ厚い一冊ですが 「オペラを聞きに行く前に読んで行けば オペラが10倍楽しくなる」という一冊で58作品が網羅されています(^_-)-☆

イタリアオペラガイド」は こちら


そろそろ桜も咲きかけてきて 人が増えてきましたね~ 次は「明治期のイタリア留学 文化受容と語学習得」(4/6)に行きます!(^^)!

また 二日目に行った時に買った2冊の本(イタリアの協同組合とか生協について詳しく書かれた本)をせっせと読み進んでいます♪ このくらい深くイタリアの特定のテーマに切り込んだ本に出合えてよかった!! 気が抜けないうちに一気に読みたい!(^^)!

 
開催のお知らせは こちら

イタリアブックフェア(4月9日まで)は こちら



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イタリアブックフェア2017開催のお知らせ(2017.3.27~4.9)@イタリア文化会館

2017年03月16日 | イタリアの本・絵本・雑誌
イタリアブックフェア2017開催のお知らせ(2017.3.27~4.9)@イタリア文化会館

イタリアブックフェア2017
L’Italia nei libri giapponesi 日本語で読むイタリア
」が 今年も開催されます:


毎春の恒例イベントとなった「イタリアブックフェア」は、今年で第9回を迎えます
今回は2014年以降に出版された書籍を中心に 約700点のイタリア関連日本語書籍と、イタリア語書籍を展示します

また書籍販売コーナーを設ける他、本に関わる多彩なイベントも開催いたします
イタリアについての本をまとめて手に取っていただけるまたとない機会です
ぜひ千鳥ヶ淵のお花見をかねてご来場ください!  

― 特別コーナー ― イタリアの絵本コーナー


イタリアの絵本約100冊を集めた特設読書コーナーでは、リラックスしながらイタリアの不思議な世界を堪能できます
イタリアで発売された最新の児童書、日本語にも翻訳され好評を博している絵本など、イタリアが誇る創作の世界をお楽しみください

音楽と朗読のグループVivaceによる絵本の朗読:  4月2日(日) 13:00~13:30, 14:30~15:00

イタリア語学習特設コーナーもあります

ローマのお花見」特別写真展(2017.3.27~4.9/エキジビションホール)は こちら
 
ローマのエウル地区に広がる公園では 毎年日本の桜が咲きます

デザイン展「OFFICINA CORRAINI - アートとデザインをつなぐ出版社」 (2017.3.27~4.9)は こちら

ブルーノ・ムナーリ等の作品を出版しているコッライーニ社の歩みを辿ります 


講演会:

サンドローネ・ダツィエーリ講演会「イタリアミステリーの今-小説からドラマへ
4月5日(水)18:30(18:00開場) *入場無料(要申込)
会場:イタリア文化会館 アニェッリホール
昨年、日本でも出版され人気を博した『パードレはそこにいる』(早川書房)の著者、そしてミステリードラマの脚本も手がける小説家ダツィエーリの世界観に迫ります。

詳しくは こちら


著者による本の紹介:
石井元章 『明治期のイタリア留学 文化受容と語学習得』 吉川弘文館
4月6日(木)18:30(18:00開場) *入場無料(要申込)
会場:イタリア文化会館 B2F ホワイエ

詳しくは こちら


4月1日(土)にも本の紹介セミナーがいくつか開催されます
詳しくは こちら

イタリアブックフェア2017については こちら

* 今年も千鳥ヶ淵にはたくさんの花見客が!! (ボートに乗ってみたい...) 私は2回程ブックフェアに行く予定です♡




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2016年「第2回 須賀敦子翻訳賞」授賞式に初めて行ってきました(2016.11.18)@イタリア文化会館

2017年01月18日 | イタリアの本・絵本・雑誌
2016年「第2回 須賀敦子翻訳賞」授賞式に初めて行ってきました(2016.11.18)@イタリア文化会館


この栄えある第2回須賀敦子翻訳賞受賞式に 初めて行ってまいりました イタリア文化会館は いつものイベントとは違う静謐な空気に包まれ 受賞された方々のご家族やまわりの方々 先生方などが訪れていました 

今回は若い新進気鋭の翻訳者が受賞され 新しい息吹きを感じ ひさびさに希望溢れる瞬間を感じとることができて実に感無量です 世界をめぐる暗いニュースに心が沈んでいた私ですが 新しい力と希望を得ることができたと感じました 受賞された方にとって人生で最高の瞬間に居合わせることができたのですから!!
 
     *        *        *


2014年に設置された「須賀敦子翻訳賞」は、1988年に創設し、2007年に中断された「ピーコ・デッラ・ミランドラ賞」の後継となるもので、イタリア語の著作の優れた日本語への翻訳を評価し、広く紹介するものです

2014年に続き 2回目となる今回の受賞作は 選考委員会が、2014年7月から 2016年6月までの翻訳作品のなかから 下記の2作を選出しました。

プラハの墓地』、橋本勝雄訳(ウンベルト・エーコ著、東京創元社、2016年2月刊)
偉大なる時のモザイク』、栗原俊秀訳(カルミネ・アバーテ著、未知谷、2016年5月刊)

   *       *       *

私のような者がこのような栄えある受賞式に招待されたのは 2015年4月の「イタリアブックフェア」の翻訳者による本の紹介イベントで 今回受賞された栗原氏の本の紹介の記事をブログに書いたことが主催者の目に留まったからとのこと 10年間続けてきたことが報われたと感じています...スミマセン文学は実はあまり...読んでなくて イタリア語を聞いてどうにか少しはわかるだけの私なのですが(;'∀')

館長の挨拶に続き この翻訳賞の紹介 そして 川原千晶(ソプラノ) 岡田真歩(ピアノ)の演奏に続き 選考委員の紹介 総評 そして盾と副賞の贈呈に 受賞者挨拶と朗読(日伊) 閉会ということでしたが なんといっても嬉しかったのは 受賞者の挨拶と朗読です

橋本勝雄氏は 挨拶の中で 今年2月に亡くなったウンベルト・エーコの「プラハの墓地」を翻訳されたことに触れ 原作者のエーコがこの受賞を知ることは叶わなかったが 世界で最も早い手向けとなったと 選考委員長の和田先生の言葉に呼応するかのような挨拶に 胸があつくなりました...

エーコ自身の言葉によると 「いわゆる翻訳の忠実さというのは 認められるたったひとつの翻訳にたどりつく基準ではなく むしろ 情熱的にふみこんだ解釈をすればどんなテキストでも翻訳は可能だと信じる素質であり…(中略)その努力なのだ」という言葉に とても感銘を受けました

そして続くは 若き翻訳者 栗原俊秀氏の挨拶と朗読 ご自身のご家庭でも最も幸福な瞬間を迎えることができたこと!! それがなぜか日本語挨拶ではなく イタリア語挨拶の時に出てきたことに感じ入り 後日聞きに行ったイタリア語スピーチコンテストでのある出場者の言葉「イタリア語は日本語よりも感情を表しやすい言葉だ」を 再度実感するに至ったのでした 

最も感じ入ったのは 2012年に 無名の作家の作品を無名の翻訳者が訳したものを 面白いと 日本に紹介する価値があるねと 出版を即座に決意してくださった未知谷出版  まずもって未知谷にお礼を言いたいとの言葉でした その後毎年 翻訳者が惚れ込んだ作品を刊行してくださっているそうです  

確かに2015年のイタリアブックフェアでは 私はこの本も原作者も知らなかったのです 

そういえば いたばし絵本翻訳大賞受賞作品を出版してくださっている「きじとら出版」は たった一人での会社とのことですが この大賞受賞作品の出版を続けてくださっていることを思い出しました 今の世の中で 貴重な存在ですね...


この2作品の受賞の理由は 日本語の出来栄え 作品自体の価値と翻訳紹介の意義 訳者による原作に対する綿密かつ緻密な調査 という3点において審査されたのですが まず11作品が第一次審査で選ばれ そこから3作に絞られてから 今回の2作品に受賞が全員一致で決まったのだそうです

朗読は...言葉にはできない程の魂をゆさぶられるものでした 最初は日本語 次に原書を取り出しイタリア語での朗読 一番のクライマックスのシーンで 翻訳の苦労がにじみ出ており 10年勉強して少しでもわかるようになっていたことがなによりでした (講評のイタリア語はそらで聞きました)

私は翻訳はあまり得意ではないけれど せめて聞いてわかるくらいはできるような自分でいてよかったと そして次にどこかでお会いすることがあれば もっともっと成長した自分でいたいと この日 誓いました

素晴らしい賞を創設してくださいました イタリア文化会館様に 心よりお礼申し上げます


開催のお知らせは こちら


毎日新聞記事「須賀敦子翻訳賞決定」(2016.11.27)は こちら


2015年4月の「イタリアブックフェア」での栗原氏(翻訳者)による本の紹介「文学作品が描く『イタリアと移民』」のリポートは こちら



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「口が覚えるイタリア語」(三修社)の封印を4年ぶりに解き再復習してから国際交流パーティでイタリア人とおしゃべり♪(2016年7月23日)@日伊学院

2016年08月20日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「口が覚えるイタリア語」(三修社)の封印を4年ぶりに解き再復習してから国際交流パーティでイタリア人とおしゃべり♪(2016年7月23日)@日伊学院


口が覚えるイタリア語」(森口いずみ著、三修社刊)を初めてやったのは2012年 伊検3級を受ける直前 ものすごい短期間で5回くらいみっちり「ディクテーション」までやったのですが ✖ばっかりでトラウマ(笑)...でもこの時の「3級作文」は満点でした(^^)/

しかしさすがにこの時あまりにもやりすぎてしまい それ以来この本を開くことができなかったんです...4年間もですョ~(*´Д`)

でも著者の森口先生には知人を通じてお会いすることができて その時のために暗記しておいた文「ベルリンの壁は市民たちによって1989年11月に崩された」(受動態の文例)を披露できて 先生はうんうん...と頷きながら聞いてくださった懐かしい思い出があります(^^)

   *      *     *

そして4年がたち 2級にぎりぎり合格したもののその後忘れてばっかりで さて明後日は日伊学院の国際交流パーティーだ! どうしよう~すらすらしゃべれない~と思いたち 直前対策で4年ぶりにこの本をやおら取り出して 1日半でだーっと一気に仕上げました!!

4年前よりも当然ですがすらすらとイタリア語が出てきます 多少のブレはあるものの だいたいは喋れるかなってホッとしました(*^^*)

この本のよいところは 「耳が喜ぶイタリア語」と同様3つのパートに分かれていて 基礎から上級まで網羅してあるので 自分のレベルに合わせてやれること

私は文法すべて終えているのですが 細かいところまではうろ覚えだし 便利な言い方もだんだんと「使わないうちに忘れてしまっている」のをひしひしと感じているので 一気にそれらを総復習して記憶をよみがえらせるにはぴったりでした!!

10年くらい前に習ったことを 今もそのまま覚えているって至難の業ですね...こうして何度も繰り返しながら だんだんと記憶の穴を埋めてゆく作業は欠かせないもんなんですね~(*´Д`)

2級くらいまでは この本がすらすら(そのまま同じ文でなくとも自分なりの言い方で)言えるようになればいける!!
少なくとも 条件法でも仮定法でも 自分のことにあてはめた例文をひとつだけでも言えるようにしておけば パーツを入れ替えるだけで応用できるので 覚える価値はあります( `ー´)ノ

難しい本ばかりどんどんやるのも大好きだけど こうして高速で再復習して堀を埋めるのもいいなって感じています♪

口が覚えるイタリア語」は こちら


     *       *       *

さてそして 日伊学院の夏の国際交流パーティー(7/23)には 友人達4人で乗り込みました!!

ペラペラな友人のあとについて(笑) その方とイタリア人がお喋りしてるのをフムフムと聞きながら 時々喋るくらいでしたけど とても楽しい時間を過ごせました♪

大きなイタリアの地図を見ながら どこ出身か聞いたり 日本での生活を訪ねたり 日本語でも話したり(^^♪

積極的にどんどん外に出て 初対面の人と話して 自分の実力を計るのもいいですね!!

午前中はレッスンで 夜はまたパーティーで日伊学院に2回も行った夏の一日でした♪ ちなみに一年で一番イタリア人留学生が多いのは4月のパーティーだそうです( `ー´)ノ

しかしこのパーティーで ペラペラの友人とイタリア人とのお喋りで 若干聞き取れない?? ところがあったので 今度は「聞き取り」のCD本(上級) 「Ascolto avanzato」をやり始めましたよ!!

なんでも最初はなかなか歯が立たずに時間もえらくかかるものですが 諦めずにやり続けてゆくと より早く 労力もぐっと少なく仕上げられるようになるものなんですね!!

どんどんいきまーす!!


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第24回「いたばしボローニャブックフェア 世界の絵本展」初日に行ってきました(2016.8.6~14)@成増アートギャラリー

2016年08月07日 | イタリアの本・絵本・雑誌
第24回「いたばしボローニャブックフェア 世界の絵本展」初日に行ってきました(2016.8.6~14)@成増アートギャラリー



連日の猛暑の中 成増アートギャラリーまで 第24回「いたばしボローニャブックフェア 世界の絵本展」の初日に行ってきました!! 午前中には「いたばし国際絵本翻訳大賞」表彰式が開催されておりました

まず入って驚いたのが 入り口すぐのスペースに ネパール ブータン ミャンマー等をはじめとするアジアと中東の絵本が配置されるというレイアウト!! 例年にない斬新さで 思わずイタリアの絵本はどこかしら?と思ってしまった程(笑)

さて自分が抄訳を作成させていただいたスペイン語とイタリア語の絵本を確認して落ち着いてから 各国の絵本をいろいろ見てまわりました

気に入った絵本があると 抄訳とつきあわせて読み 「こう訳すのか~」と勉強にもなります♪
抄訳作成も 他のものをすべて読み どのくらい漢字を使うのか 字数ぎりぎりか 字数は抑えて紹介文を加えるのか等  読みやすさやスペースのあけ方等も他の抄訳から学べて来年に役立てられるので 貴重な機会です(^_^)v


ボローニャ・ラガッツィ賞コーナー 翻訳大賞コーナー
また受賞作の出版コーナー「ほんやさん」もあり 初日に絵本等が販売されていました
世界の絵本おはなし会は 毎日10:30と15:30からやっています


今年の特筆すべきは 日・中・韓平和絵本のコーナーでした 「非武装地帯に春が来ると」「京劇がきえた日」等の貴重な絵本を手にすることができました
日本の絵本コーナーも 大学生・留学生たちによる手作りの絵本が展示されていました
飛び出す絵本や仕掛け絵本もたくさんあり 小さな子どもさんたちが楽しんでいました!


さてさて 「いたばし国際絵本翻訳大賞」受賞作の絵本の数々が 『きじとら出版』から出版されています
第22回イタリア語部門 "La nave"は『船を見にいく』として 
英語部門 "City Cat"は 『たびネコさん ぐるりヨーロッパ街歩き』として

詳しくは こちら 

なお 今年の翻訳大賞のテキスト絵本8月20日(土)に発表とのこと 
詳しくは こちら


ブックフェアは8月14日(日)まで開催中!! 子どもたちが世界の絵本に触れあえる場として毎年親しまれています 
暑い中を成増駅北口からほとんど炎天下を歩かずに行かれるので助かります~♪

ブックフェアのお知らせは こちら


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「世界の絵本展 第24回 ボローニャ・ブックフェア in いたばし」が開催されます(2016.8.6~8.14)@成増アートギャラリー

2016年07月20日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「世界の絵本展 第24回 ボローニャ・ブックフェア in いたばし」が開催されます(2016.8.6~8.14)@成増アートギャラリー


 北イタリアのボローニャ市で毎年行われる「ボローニャ児童図書展」に今年出展され、板橋区に寄贈されたばかりの海外絵本、38か国・約200冊を紹介する「ボローニャ・ブックフェアinいたばし」を開催します。

 また、特別展示として、ボローニャから届いたいろいろな国の絵本と、「世界のともだち」シリーズ(偕成社刊)など、世界の子どもの暮らしを紹介する本を展示します。

日 時: 2016年8月6日(土)~8月14日(日) 9時~19時(6日(土)は10時開場)
場 所: 成増アートギャラリー (板橋区成増3-13-1、成増図書館向かい)
入場無料です。当日、直接会場にお越しください。

交 通:  東武東上線「成増」駅(北口)下車徒歩3分 (暑くてもすぐに着くので大丈夫です)
     東京メトロ有楽町線・副都心線「地下鉄成増」駅徒歩5分

展示内容:

・世界の絵本と世界の子ども

ボローニャから届いたいろいろな国の絵本と、「世界のともだち」シリーズ(偕成社刊)など、世界の子どもの暮らしを紹介する本を展示します。

・2016ボローニャ・ラガッツィ賞


ブックデザインの優れた絵本に贈られるボローニャラガッツィ賞、「よるのかえりみち」(みやこしあきこ/作 偕成社)、「日がのぼるとき」(駒形克己/作 ONE STROKE)など今年の入賞作品を展示します。

・いたばし国際絵本翻訳大賞

板橋区では、1994年より外国語絵本による翻訳コンテストを行っています。
8月6日(土)10:00から第22回受賞者の表彰式を開催し、受賞作品は期間中公開します。また、これまでの課題絵本と出版された大賞受賞作も展示します。
※第23回の募集については8月下旬に発表します。

・世界の絵本おはなし会

会場内では、毎日おはなし会を開きます。
午前の部 10:30、午後の部15:30から、いずれも20分程度です(8月6日は午後の部のみ)。

・ほんやさん

初日、8月6日(土)限定ショップ!!開店時間は11:00~19:00
いたばし国際絵本翻訳大賞受賞絵本(きじとら出版)、海外の絵本、ポストカードなどを販売します。

詳しくは こちら


昨年のリポートは こちら


* 今年も会員さんと共に 毎年恒例の絵本の抄訳作成ボランティア頑張りました!!
皆様是非いらしてください(^^)/



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「耳が喜ぶイタリア語」(ジョヴァンニ・アモレッティ著/三修社刊)の背景を探る 10回やってきた感想そして発展学習について(2016年6月)-後半

2016年07月17日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「耳が喜ぶイタリア語」(ジョヴァンニ・アモレッティ著/三修社刊)の背景を探る 10回やってきた感想そして発展学習について(2016年6月)-後半


祝 第5版!!

耳が喜ぶイタリア語」著者のジョヴァンニ・アモレッティ先生にお会いしてから早や3年がたち 3周年を記念して 10回やったので 内容とその背景にも迫って 色々と発展学習のつもりで調べてみました(^^ゞ
ただし これからこの本に取り組もうという方は ネタバレもありますので まずCDを聞いてから読んでくださいネ!!(笑)

以下は後半 Step 2と3です:

     *     *     *
Step2強化訓練

1. Il tifoso熱狂ファン


Il tifoso(熱狂ファン)は日本語では「サポーター」にあたります
一方フーリガン(Hooligan)は 「無法者」という意味からきています
「tifosoは夢を見るにも自分のチームの色だけで見る」というくだりには笑っちゃいますネ( *´艸`)

3.La torta della nonnaおばあちゃんのタルト

おばあちゃんのタルト」は松の実を使った伝統的なタルトです さて名前の由来は...?

4.Gli “spingitori”「押し屋」

プレゼンテーションで伺ったのは『「イワシの缶詰め」のように(満員電車に)押し込まれている』という表現はイタリア的な表現ということです
schiacciataは「押しつぶすこと、踏み潰すこと、締め付け」です
で 日本ではイワシじゃなくて「すし詰め」と言いますよね!!

5 Le automobili車

ナポリでの車の駐車のテクニックが紹介されていますが、確かにナポリでは車はすごい走り方だった気がします
手を挙げても停まってくれない車の間をようやくすり抜けてヒヤヒヤでしたΣ(゚Д゚)

6gli strozzapretiストロッザプレティ

ストロッザプレティ、またの名をストランゴラプレティ(strangolapreti)は 
神父を窒息させるという平パスタ料理です 

7.Villeggiaturaヴィレッジャトゥーラ

VIllegiaturaは バカンスと同義語で 避暑地、別荘のことですが、子供たちは子供たちでスポーツ等を楽しみ、大人たちはゆっくりバカンスを楽しめるというステキな避暑地で 南イタリアや島に多いですね

10Gli spaghetti alla Bolognese non esistono存在しないスパゲティ・ボロネーゼ

そう、正しくは「ラグー(ragù)」というのですよね!!しかもスパゲティではなく「フェットチーネ(fettuccine)」で作るんですよね!!
そしてナポリでいう「フェットチーネ・ボロネーゼ」はこれもまちがいで、正しくは「fettuccine al ragù」と言うのですよね(^_^)v
CDを聞いた時も先生に質問した時も アタマがこんがらがっていたことを思い出します…(笑)
ちなみにWikipediaでは ミートソースは il ragù bologneseでした 

13Il clima dell’Italia イタリアの気候

この項目には、冬は南部で雨が多く、夏は内陸部で雨が多い、その他最低・最高気温なども詳し~く書かれていて、検定3級で出てくる「天気予報」の基礎知識にもなりました~♪
イタリアの気候については こちら

14 Il matrimonio in Italiaイタリアの結婚式

ボンボニエーレ(bomboniere)とか立会人(testimoni)とか、IPAのレッスンで結婚式についてやった時に見直し役立ちました
レッスンには実は 結婚したイタリア人の友人からいただいたボンボニエーレを持参しました(*^^)v
Lista dei regaliはlista di nozzeのことで、新郎新婦が欲しいプレゼントのリストを家族等に託し、その中から招待客がプレゼントを選ぶこと、等もレッスンでやりましたっけ(^^♪

15Slowfoodスローフード
スローフードの成り立ちや抱える課題等について書かれています。すっきりとまとまっていて助かります!!

17Il compleanno誕生日

誕生日の主役が友人達にふるまうってことを初めて知りましたが、これは両親がお金をプレゼントする習慣があるからなのですね。

18 Il campanilismoカンパリニスモ(地域主義)

このカンパニリスモの話で シエナのパリオの時に競い合うコントラーダ(contrada)とか、ペスカーラ(Pescara)とラクイラ(L’Aquila)の間の確執について知りました (コントラーダについてはNHK「テレビでイタリア語」でも見ました)

22 La Formula 1 F1

IPAのレッスンでは 亡くなったF1レーサー アイルトン・セナについて取り上げたことがありました

1950年の初代F1チャンピオンはアルファロメオのニノ・ファリーナでした
Il rombo は「轟音、大音響」、この単語の響きはまさにレーシングカーの唸りそのものですね!

23Castellana Grotteカステッラーナ・グロッテ

石灰岩(calcare)で作られた鍾乳洞(grotto)について書かれていますが、ここに出てくるプーリア州バーリにあるカステッラーナ・グロッテ すごく神秘的です
でも実は私は日本の鍾乳洞しか行ったことがないのです...(^^ゞ

27 Il presepeプレセーペ

地域によってプレセーペ(キリスト降誕のシーンの模型)の材料が違うことが書かれていましたが 私もナポリそしてカゼルタ宮殿で たくさんのプレセーペを見てきましたよ~ けっこう大きかったですね

28La “canzone napoletana” e la “canzone classica napoletana”「ナポリ民謡」と「ナポリクラシック民謡」

どっちがどう違うのか?と思っていました。「ナポリ民謡」は13世紀に生まれたナポリの民衆音楽で、1800年代にpessimismo(悲劇的要素)が加わってできたのが「ナポリクラシック民謡」とのことで、Enrico CarusoやAndrea Bocelli等が歌っているとあります
楽器についても書いてありますね マンドリンはイタリア発祥の楽器なのですね~♪

29 Opera dei Pupi操り人形オペラ

シチリアに伝わるこの人形オペラOpera dei Pupiは、カール大帝(742~814)とその騎士たちが主人公とありますが、読み書きのできない操り人形師たちがすべて記憶して 人形を操っていたそうです
そして 2008年にユネスコの無形文化遺産に登録されましたね。

31Alessandro Manzoniアレッサンドロ・マンゾーニ

いいなづけ(i promessi sposi)」を書いたアレッサンドロ・マンゾーニは、方言ではなくフィレンツェ語(のちの統一イタリア語)で作品を書くためにフィレンツェに居を移したそうです
ここにあるようにいつかイタリア語で読まなくちゃ!!

31Nilde Iottiニルデ・イォッティ

この本で初めて知りました 初の女性のイタリア共和国代議員議長であり イタリア共和国憲法(la Costituzione Italiana)の起草に加わり、イタリア初の女性大統領の候補ともなった人物のことを...
ニルデ・イォッティ
 こんな素晴らしい人がいたなんて知らなかった…

34Il Festival del Cinema di Veneziaヴェネツィア映画祭

ここに出てきたアレクサンドル・ソクーロフの『ファウスト(Faust)』は観ましたよ~ 独特の不気味な作品世界で 冒頭シーンは忘れられません
ところで日本の金獅子賞(il Leone d’Oro)を受賞した監督や作品ってすぐに言えますか?
調べてみると 1951年 羅生門 黒澤明 他計4作品でした!

35La piadina romagnolaピアディーナ・ロマーニャ風

ここに出てくる お皿の上に乗せた生地を折って焼いた「石焼きパン」のような料理は こちら


コラム②の「PC用語」はけっこう役立ちました 辞書にもないものもあります
chattare,cliccare,resettare, installareその他…レッスンでも役立ちました!!


     *     *     *


Step3ステップアップ
 これは伊検2級レベルの内容ですね~

1. Pane e Nutellaパンとヌテッラ

この文を読むと、著者が子どもの頃にマンマに塗ってもらったヌテッラの懐かしい味とその思い出、そして「僕たちのときは、今よりもさらに悪い状況にあったのではないか」とのくだりに、同年代の者として切ない思いを感じざるをえません。私の子どものころのおやつといえばさつまいものふかしたのとか、おせんべいとか…スナック菓子なんてない時代でしたからね~

2. Il festival scomparso消えたフェスティバル
3.Il festivalbar alla telavisioneテレビ番組だったフェスティバル


この2つのテーマでは、時代とともに消えてしまった歌の祭典il festivalbarというテレビ番組について紹介されています
プロの登竜門だったのですね ジュークボックスにコイン(gettone)を入れて音楽を聞くことが投票につながる、そして海辺で水着姿で音楽を聞いていた青春時代の思い出…
ネットもメールもない時代の懐かしい思い出は 日本で生まれた私たちにもありますよね(白黒テレビでしたね~)

4.La Festa di San Domenico聖ドメニコ祭

聖ドメニコ祭」 これには思わずびっくり!!生きた蛇にまきつかれた聖人像を 信者たちが担いで教会に運ぶという ラツィオ州コクッロ(Cocull)のお祭りなのです
しかもこれは スペインやギリシャにある似たお祭りがなくなった今 現存する最後の蛇のお祭りなのですって 衝撃的でした~

5.Il precario非正規雇用

二人の息子の親として とても身につまされるお話でした
まわりでもたくさん聞いています 日本の大卒就職率は6割、非正規は3-4割、日本の失業率は4%(若者は8%)、イタリアの失業率は11-12%(若者は28%)と ここのページにメモしてあります(2013年調べ)

11.In spiaggia con il cane犬と海水浴場

このテーマも切ないですね、バカンスのシーズンにペットの預け先が見つからないとどうするか…これはのちに著者の先生とも話しました
もっとたくさんペット同伴OKの海水浴場などが増えるといいですね。

16.Un grande atleta偉大な選手

ここに出てくる陸上競技選手Pietro Mennea(ピエトロ・メンネア)は 当時まだ大学生だったとは!!

17. Il paese della longevità長寿の村

ここにあるラツィオ州のカンポディメール(Campodimele)の長寿の秘訣は特別の遺伝子とのこと
コレステロールがたまらないので病気になりにくいのだそうで、すごい研究ですね!!
平均寿命95才だそうです

ちなみにサルデーニャも その長寿が知られていますが 100才以上の人の人口率はヨーロッパの3倍です
たぶんそれはサルデーニャの自然 地中海の伝統的で健康的な食習慣 ストレスの少ない自然な生活によるものでしょう 

ついでに「ヌオロ県では1世紀(un secolo)以上生きている人の数は男女同率だが、一方で他の西欧諸国やイタリア本土では、男1vs女4である」 (2002年1月発行「イタリア&イタリア」/2002年の伊検3級問題より) ←いや~女性は長生きですね~(^^ゞ


19Multato罰金

イタリアでは自転車を運転中の携帯電話は罰金となるのですね
日本では2015年6月から道路交通法改正により やはり罰金となりました~

イタリアの方が 厳しいんですよね!! いきなり罰金と減点なんですからね(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

     *     *     *

以上、この本を10回以上やり続けてきたファンからの感想と 発展学習の発表(後半)でありました(^^ゞ

さいごに思うのは Step 3までいってようやく 著者の心臓の鼓動にまで触れることができるような気がしたということです
sfogo/吐露 (非正規雇用のラストに出てくる) とか ヌテッラでの子供の頃の話とか... 著者の子どもの頃や若い頃のこと 今のイタリアの抱える問題 ナポリへの強い強い郷土愛 レッスンで時折そんなことに話を向けても 明るく(?)はぐらかされたり あるいは思いを吐露してくださったり...
私の息子も教師の仕事をしているので よくわかるんですよ...
 
この本と出会い その著者のレッスンを通してさまざまなことを知り 伝えることができてよかったと思います 

耳が喜ぶイタリア語」は こちら

私にとってはイタリア語リスニングのバイブルみたいな本です!!
掲載を許可してくださいました 著者のジョヴァンニ先生に心よりお礼申し上げます

* 写真は この夏に買ったハイビスカス♪


 
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「耳が喜ぶイタリア語」(ジョヴァンニ・アモレッティ著/三修社刊)の背景を探る 10回やってきた感想そして発展学習について(2016年6月) -前半

2016年07月14日 | イタリアの本・絵本・雑誌
「耳が喜ぶイタリア語」(ジョヴァンニ・アモレッティ著/三修社刊)の背景を探る 10回やってきた感想そして発展学習について(2016年6月)-前半


祝 第5版!!

2013年6月29日の日伊学院での「耳が喜ぶイタリア語」出版記念プレゼンテーションで 初めてこの「耳が喜ぶイタリア語」著者のジョヴァンニ・アモレッティ先生にお会いしてから早や3年がたち その間に伊検2級一発合格や 土曜のIPAのレッスンを受け この本も もうかれこれ10回以上はやりましたかねぇ~(*^^*) ←先生もビックリ!!

なので3周年を記念して もう一回みっちりやってみたそのついで(?)に 内容とその背景にも迫って 色々と発展学習のつもりで調べてみました(^^ゞ
ただし これからこの本に取り組もうという方は ネタバレもありますので まずCDを聞いてから読んでくださいネ!!(笑)

3年前の出版プレゼンテーションで先生はまず 「書き言葉と話し言葉の中間あたりに設定して2か月半で一気に書いたが 10回くらいテキストを書き直した バラエティに富んだテーマを どんどん短く刈り取りながら調整していった」と執筆の基本姿勢についてお話してくださいました

伊検の過去問にある聞き取り問題は たいてい男女二人の日常の会話等が多く「話し言葉」なのですが この本はナレーターが一人で話します ただ内容は書いたものに近く深いです
(もっと高度な聞き取りのCDの本も今やっていますが えんえん続くインタビューとかニュースとか レベル高いです~)

第1部は内容も比較的簡単で短いのですが 第2部そして第3部となると内容も長く深くなり また単語もなかなかに(固有名詞も含めて)難しくなってきます 
なので久々に聞いてみて ところどころ分からないところがあっても まぁ仕方ないかな?!
でもイタリアの文化や社会にも詳しくなれるし 単語も耳に残っているのですよね! ←マッテオ・インゼオ先生の声のおかげ?

ちなみに先日「どんな趣味の人が友人にいいか?」というテーマのレッスンで 私はリストの中から「外国語学習が趣味の人」を選んだのですが その理由は言語だけでなく その国の文化 歴史 社会 料理 芸術 映画 音楽と多岐にわたるので 話題も広く奥深いから…なのでした~♪

さてこの本の感想や 発展学習を ざっと述べてみました:
 
 *     *     *


Step1耳鳴らし

7.La letteraria di Natale クリスマスの手紙


「クリスマスの昼食のお皿に子どもが手紙を隠しておき、パパはそれを見つけたふりをして…」という内容。これは最初わからなくて、プレゼンテーションの時に「クリスマスツリーの下にプレゼントを置くんじゃないんですか?」と聞いたのです。
すると答えは、それ以外にもこの「お皿の下に置かれた手紙(子どもの詩が書いてある)」があるのですって。後日この質問のことを先生は覚えてくださっていらして嬉しかったです(^_^)v

8.Il caffè prepagatoプリペイドコーヒー

これはナポリに伝わる習慣(usanza)で、貧しい人のためにもう一杯のコーヒー代を払うというもの。「カイロでもこのナポリの習慣にちなんだジェラートをふるまう習慣が」というニュースをみつけましたョ(2016年6月)

13.La cucina italianaイタリア料理

これはイタリア料理のルーツについてのお話です。古代ギリシャ・ローマの影響を受けていたイタリア料理が、18世紀に新しい食材が入ったことから大きく変化したこと等。さてそれらは何でしょう?

15 Il Carnevaleカーニバル

ヴェネツィアのカーニバルだけじゃない ヴィアレッジョの山車のカーニバルとか イヴーレアの市民蜂起を表したカーニバル(これはオレンジ合戦カーニバル)などについて…

19 Il tortanoトルタノ

面白いネーミングですが 主顕節のピクニックで食べるというこの「トルタノ(tortano)」とは サラミの入った塩気のあるナポリの伝統的なタルトのことです

20 La festa della donna 女性の日

女性たちにミモザの花を贈る「女性の日」は1922年に始まった3月8日の「国際女性デー」です(アメリカの事故がその由来)。
日本では4月10日が「婦人の日」ですね。

21 Il vicino di casaお隣さん

これは塩か何かを切らしてしまった時に気軽にお隣さんにもらいにいく、という近所づきあいのお話です。
ジョヴァンニ先生のレッスンでは、お隣さんが具合が悪くなった時にたまたまそれを発見して事なきを得た話を聞き、私も近所の子育て仲間同士で助け合っている話をしました

28 I gestiジェスチャー

レッスンで思わず先生に、ジェスチャーだけで「うちに何か食べにこない?」と言い表わすナポリ人のジェスチャーを実演していただきました!!これはすごかった(^^)v

29La festa della Repubblica Italianaイタリア共和国の日

6月2日
は「イタリア共和国の日」で、イタリア国民が1946年に君主制から共和制を選んだ記念日です。

33Il tricolore italiano イタリア国旗

トリコロール(tricolore)の由来、そして1月7日は「国旗の日」ですね

35Ognissantiオンニサンティ

11月1日は「諸聖人の日(Ognissanti)」です。そして11月2日は「死者を記念する日(死者の日/Giorno dei Morti、Commemorazione dei Defunti)」ですね
家族等でお墓参りに行くのだそうです

36La nazionale di calcioサッカーイタリア代表

ここに出てくる最も試合出場回数が多かった「ファビオ・カンナバーロ」は 『ベルリンの壁(muro di Berlino)」というあだ名だそうです!
そして得点王(35得点)のルイジ・リーバは 「Rombo di Tuono(雷鳴)」というあだ名だそうです

44La Vespaベスパ

Vespaは「蜂」という意味ですが、かの有名な映画「ローマの休日」に出てくるスクーターのことですよね!ちなみに子どもが片足を蹴って走る「スクーター(今はキックスケーターと言います)」の方はmonopattinoと言います♡

47Porta Porteseポルタポルテーゼ

ポルタポルテーゼ(Porta Portese)は ローマの古代の門の名前で 「のみの市」が開かれることで有名です

50 L’osteria居酒屋

イタリアで一番古い居酒屋はどこでしょう?ルネサンス期に作られた...
1950年代までの居酒屋は男だけが集う場所とあり、そういえば映画「鉄道員(il ferroviere)」にも、居酒屋で暇をつぶすパパを子どもが迎えに行くシーンがありましたっけ。

    *     *     *

以上、この本を10回以上やり続けてきたファンからの感想と 発展学習の発表(前半)でありました(^^ゞ

耳が喜ぶイタリア語」は こちら

私にとってはイタリア語リスニングのバイブルみたいな本です!!

著者のジョヴァンニ先生のレッスンが取りたくて学校を替わったら 少人数レッスンなのでその分力がついた感じがします (レッスンでの発言数が断然多いからね~)

掲載を許可してくださいました 著者のジョヴァンニ先生に 心よりお礼申し上げます



 
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いたばしボローニャ国際絵本原画展初日に行きセミナー「ボローニャ発世界へ:国際絵本原画展の50年」を聞いてきました(2016.7.2)@板橋区立美術館

2016年07月03日 | イタリアの本・絵本・雑誌
いたばしボローニャ国際絵本原画展初日に行きセミナー「ボローニャ発世界へ:国際絵本原画展の50年」を聞いてきました(2016.7.2)@板橋区立美術館



渋谷のイタリア語レッスンのあと 早速初日に行ってきましたボローニャ国際絵本原画展!!
成増からの増17のバスの本数が少ないため 今年は赤02のバスにして 坂道を散策しながら板橋区立美術館に向かいました
 
まず最初に特別展示「ボローニャ展50年の歩み」の 50枚のパネルを見ました
第1回は1967年 作家91名(日本人1名) 14カ国から始まりました
この時の日本人は松原直子さんの「竹取物語」の版画 彼女は版画家宗像志功のお弟子さんだった方で 以来ボローニャブックフェアでは日本からのエントリーは絶えることがなかったそうです

今年2016年は50回目にあたり 3,191名 61カ国 入賞77名(うち日本人10組)でした

ビデオでの審査員の言葉「ただきれいなイラストというだけではダメで 物語を語る力を持っていないといけない」 また「自分の国(ドイツ)では読者はつかないだろうなぁと思う絵でも 自分の純粋な好みで選ぶことのできる場」が印象に残りましたが このあとのセミナーで審査員をどう選ぶかについても伺い なるほどと思いました

    *       *        *
セミナーはイタリア人のエレナ・パゾーリ(ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア プロジェクト・マネージャー)の 「ボローニャ発世界へ:国際絵本原画展の50年」とあって楽しみにしていました 

会場には今年のブックフェアで入選された方や昨年入選された方の姿もあり だんだんと「集いの場」になっていることが伺えました ←初日ならでは(^^♪

講師のエレナ・パゾーリ氏は12年前に初来日され 通訳の森泉さんはローマ在住でコーディネーター この原画展で毎年放映されるボローニャ展のビデオも編集されていらっしゃいます

エレナさんによると 児童書専門の見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」は 絵本に携わるさまざまなプロの人たちが集まる「炉(fucina)」のようなところ イラストレーター 編集者 出版社 翻訳者 そしてこの頃では児童向けアニメやコンテンツ制作会社 子供服のメーカーまでもが集い 著作権の売買が行われたり 児童書の新たな企画を生み出す場として 世界中から多くのプロフェッショナルが集まります

絵本作家の三浦太郎氏が初入選された時のパネルも見たのですが 彼は今年の審査員(giuria)で 同じ審査員の中に 彼の作品を見出してくださった方が偶然入られたそう 十数年たって同じ立ち位置で再会できた不思議な縁を感じました これぞ「ボローニャ・マジック(magica di Bologna)」だそうです(*^^*)

審査は1,5万もの海のように広がる膨大な数の原画を一か所に並べて3日間にわたり行われます 
今はデジタルデータをメールで送って審査員が審査する方法が増えた中にあって 審査員5名が一同に会し 3日間にわたって『オリジナルの原画』を審査する方法を取っており 初日は誰もが納得する作品が選ばれ ここまでは皆平静だそうですが(夕食も時間通り) 翌日そして最終日になるにつれて審査員の地が出てきて激論が飛び交い 夕食の時間がどんどん遅れるそうです(笑) また 敗者復活もあるそうです(ビデオでも紹介されていました)

審査員はどう選ばれるのか という興味深いお話も伺うことができました
イラストレーターも 趣の全く違う人が選ばれ その他にイラストを教えている教師 これは若い粗削りな新人を見る目や どうアドバイスをして育ててゆくかがわかるから そして編集者 絵として素晴らしいだけではなく これが絵本として出版できるかどうか 実際に本を作る力のある人かどうかを見極められるからだそうです 
 

そしてフェア期間中には「講評会」も行われ 入選の理由や作家へのアドバイス等も直接いただけるとのこと
また目立つ場所にできた「イラストレーターの壁」も 作家のポスターや名刺などが所狭しと貼られていますが 自然発生的に出現し定着していったそうで「フレキシブル」なフェアであることを物語っていますね!

1978年からは日本とのコラボが始まりました これによりビジネスの面だけではなく 文化的な側面からも見られるようになったとのこと 

入選すると年報(annual)に掲載され 世界巡回展に参加され 最近では子供服関係とのコラボも始まり その他さまざまなメリットがあります (HPをチェック!)

その中である作家の「落ちても毎年応募することは大切で なぜ落ちたのか考えるきっかけにもなり 学ぶためのひとつのステップとして精進できる」との言葉が印象に残りました チャレンジは大切ですね~

セミナー終了後は講師を囲んでの歓談の場が設けられました(*^^*)

その足で再び展示作品やビデオを見たら 先ほどの話に出てきた作家や作品があり とてもよくわかりました!!

来年のボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアは 2017年4月3日(月)~6(木)の開催だそうです


いたばしボローニャ絵本原画展(2016.7.2~8.14)のお知らせは こちら




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LCI文化セミナー「イタロ・カルヴィーノ(Italo Carvino)」セミナーに行ってきました(2016.6.12)@吉祥寺LCI

2016年06月29日 | イタリアの本・絵本・雑誌
LCI文化セミナー「イタロ・カルヴィーノ(Italo Carvino)」セミナーに行ってきました(2016.6.12)@吉祥寺LCI



友人と一緒に吉祥寺LCI主催文化セミナー「イタロ・カルヴィーノ(Italo Carvino)」に参加してきました

まず最初に 前半ではイタロ・カルヴィーノ(1923年キューバ生まれ、1985シエナ没)の生きた時代背景をざっとおさらいしてから彼の生い立ちを見ました 
彼は農学・植物学者の両親のもとに生まれ 最初は農学部でしたが 第二次大戦中は弟とレジスタンスとして活動し 終戦後はトリノに戻り文学部を卒業し エイナウディ(Einaudi)社編集部で働き 雑誌に記事を書いたり 1947年で処女作「くもの巣の小径(il sentiero dei nidi di ragno)」を発表 これにはC.パヴェ―ゼ E.ヴィットリーニとの出会いがあったそうです

結婚して娘が生まれ のちに3部作「我々の祖先(i nostri antenati)」となるおとぎ話「まっぷたつの子爵(il visconte dimezzato)」「木のぼり男爵(il barone rampante)」「不在の騎士(il cavaliere inesistente)」について そのあらすじや背景等を説明していただきました

「まっぷたつの子爵」はトルコ戦争で善悪に分かれてしまった半体の子爵が同じ女性に恋をし やがて縫い合わせてもらいめでたし というストーリーですが これは善悪のバランスが大事だということ(イタリアの政治状況への批判もある)

「木のぼり男爵」は anticonformisco(社会不適合、反順応主義)がテーマで 受け入れ難い社会状況から距離を置いて生きる男爵を描きましたが この時期イタロ・カルヴィーノ自信はロシア軍によるハンガリー鎮圧で多くの命が奪われたことから共産党から去ったという背景がありました

「不在の騎士」は 白い鎧をつけるが中身はからっぽという騎士の物語ですが 近代人の隠喩を含んでいて 見た様子や記録が実態よりも重要と考えられる現代の風潮も暗示しているようです


私はこのセミナーに先立ち 近所の図書館で イタロ・カルヴィーノの「まっぷたつの子爵」「木のぼり男爵」等を読んで準備しました

まっぷたつの子爵」は 戦争でまっぷたつになってしまった子爵が 善と悪と半身に分かれたまま繰り広げるそれはそれは奇想天外な展開でドキドキするも この物語の背景を知って読むと ただ面白いだけでなく いっそう深みが増しました


木のぼり男爵」は 男爵家の跡継ぎとして生まれた長男がある時から木の上で暮らすようになってしまってからの顛末を描いた物語です
短編を中心に読んでいたのですが これは面白くて後半は惹きこまれました  木の上で暮らす男爵がさまざまな仕事や読書等を木の上で成し遂げてしまい 初恋のブランコの少女ヴィオラと恋に落ちて 二人で木の上に棲む描写 そして最期の描写...あっけないというか 男爵一家の盛衰の変遷は一瞬のことのようにも思えてしまいました... 人生は一瞬のようなものかもしれません...

様々な言語が出てくるのも面白かった!←実はセミナーで この話の結末を当てるアクティビティをやったのですが 読んでから時間がたってしまいハズレ(;'∀')あぁ情けない...

     *    *    *

休憩ではレモンのジェラートをいただきました おいしかった!!

後半は 『レ・コスミコミケ(le cosmicomiche)』そして宮沢賢治との共通点について見ていきました

レ・コスミコミケ』は cosmicoと comicoの造語で イタリアでは学校で皆がこれを読んでいるそうです
内容は宇宙に関するコミックで 人類が誕生する前の宇宙が舞台とスケールが大きく 月 太陽 星 銀河 発展・変化 時間と空間に関する話が収録され 出版された1965年は人類の月面着陸の少し前でした

彼の作品の登場人物には変わった名前が使われているのですが この作品の登場人物は発音も難しい記号のような名前です 月との距離や まだ光も物体もない時にガスが固型化し やがて初めての「夜」が訪れるさまを描いた物語です

そして宮沢賢治(1896 1933、花巻出身)を取り上げ 1985年作の長編アニメ「銀河鉄道の夜(una notte sul treno della via lattea)」(杉井ギザブロー)の冒頭部分等を見ながら イタロ・カルヴィーノとの共通点を探っていきました 
これはちょっと難しくて 物語の始まりに科学的理論が見られることが共通点とのこと このアニメがまた観たくなった(^^♪
 
 予告編は こちら


主人公がジョヴァンニカンパネッラとイタリア人名ですが トンマーゾ・カンパネッラ(イタリア人哲学者)の影響があったそうで アニメの映像もイタリアを思わせる風景が出てきます 

このあとは吉祥寺を公園通りまでそぞろ歩き(日曜午後は人出がたくさん!) 楽しくお茶してから帰りました(*^^*)


セミナーは こちら
素晴らしいセミナーを開催してくださいましたLCI様に心よりお礼申し上げます
さて来年のテーマは何でしょうか?ドキドキですネ(*^^*)

* 2016年8月28日(日)17:00~ LCIで"Aperitivo musicale(イタリア音楽とアペリティーボ)"を開催します

詳しくは こちら



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LCIイタリア文化セミナー「イタリア文学 ルイジ・ピランデッロ」に行ってきました(2016.3.20)@LCI/吉祥寺

2016年04月10日 | イタリアの本・絵本・雑誌
LCIイタリア文化セミナー「イタリア文学/Letteratura Italiana 第1回 ルイジ・ピランデッロ(Luigi Pirandello)」に行ってきました(2016.3.20)@LCI/吉祥寺



今回のLCI主催イタリア文化セミナーはイタリア文学がテーマで 事前にピランデッロ短編集に続き「月を見つけたチャウラ」を読み DVD「カオス・シチリア物語」を見ましたが セミナーではその中の「甕(La Giara)」が取り上げられました(^^)/ 

また レジュメが配られノートを取る必要がなかったので話に集中できて 前回(昨年)よりも聞き取れるようになっておりとても嬉しかった♡  第2回の「イタロ・カルヴィーノ」(6月12日)の本も早速ぼちぼち読み始めています:


ピランデッロの生きた時代背景(1800年代終わりから1900年代はじめ)は 君主制(monarchia)からイタリア統一へと アメリカへの大量の移民が続き そして第一次大戦へと続く時代でした

フロイト(Sigmund FREUD/1856-1939)と シュールレアリスム(超現実主義/Surrealismo)について説明がなされ 無意識(inconscio)のしくみを氷河に例えたものが白されました 

シュールレアリスムは「夢と狂気(sogno e follia)」がテーマであり 夢判断などが当時なされましたが 同じ時代を生きたルイジ・ピランデッロ(Luigi Pirandello/1867-1936) が 妻の精神病を理解するためにフロイトの理論に近づいていったのだそうです

資産家の娘アントニエッタと結婚しローマで暮らし 3人の子をもうけるも ある時硫黄鉱山が洪水に見舞われ父親が破産し 投資していた妻の結婚持参金も消え 精神錯乱を起こす妻に対してピランデッロは常に「もうひとりの自分」を用意しておかなければならなかった また息子たちは戦争捕虜に 娘も自殺未遂と 家庭の波乱の中で作品を書き続けます

彼の作品の要素であるマスケラ(仮面/maschera) 人にはいろいろな仮面があり その仮面をつけかえながら生きていますが その裏に本人が存在します 
それを「受け入れる」か「批判的に受け入れつつ利益を生む」のか「拒否して仮面を取り去り狂気(pazzi)になる」のか...

このあたりは 「ピランデッロの魅力」(LCI)に詳しく書かれています


次に彼の作品「免許証(La Patente)」 (1954年の映画"Questa è la vita"の一作品)で トトが演じる主人公が Lo Jettatore(疫病神ともいう 不吉なことをもたらす嫌われ者)と呼ばれて仕事もなく困り果てて その免許証を発行してもらい金をかせごうとする企みのシーンが紹介されました 
トトでなければ演じられない!!という名演技に これは上記3つのどれに当たるか皆で考えました

ちなみに 不吉をもたらすlo iettatore(不運をもたらす人)が来ると 特にナポリでは魔よけのおまじないであるcorno(つの)を触る のだそうです (そういえばナポリにはcornoのお土産が至るところで売っていましたっけ...)

       *       *      *


休憩をはさんで後半では 「ヘンリー四世(ENRICO Ⅳ)」のラストのシーンが紹介されました これはマストロヤンニが主役を演じた マルコ・ヴェロッキオ監督作品(1984)ですが カーニバルでヘンリー四世を演じた主人公が 恋のライバルの陰謀で落馬し気絶してしまい 気づいた時には自分が本当のヘンリー四世だと思い込み そのまま20年を過ごすというストーリー

現実を直視したくないため 狂気のマスケラをつけたまま中世の城で生きてゆくのですが 最後に正気であることが周囲に分かった時の彼のセリフがすごい 現実は真の狂気となり 召使いたちはみな彼と同じマスケラをつけて彼に仕えているのです...


さて次にいよいよ好きな「甕(La Giara)」 タヴィアーニ兄弟監督作品(1984)の「カオス・シチリア物語」第3話です このお話はシチリア出身の先生が子供の頃 よく毎年やっていたそうです 

金持ちのドン・ロロが作らせた甕が突然割れてしまい 膠(にかわ)職人ズィ・ディマに修復を命じるも 背中のこぶ(gobba)のためにくっつけた甕の外に出られなくなる 甕を壊して外に出ようとするズィ・ディマを止めるドン・ロロは弁護士の元を訪れ...

テーマは物欲(l'attaccamento a un oggetto materiale) 大甕は人よりも大切だってわけです これがヴェリズム(真実主義)をテーマとする作品です


さらに 「ひとりは誰でもく、また十万人(uno, nessuno e centomilla)」の解説(妻に肉体的欠陥を指摘されたことから 夫の自我の崩壊(la disgregazione dell'io)が始まるというストーリー)が続き 当時は舞台の上で 主人公のうしろに「自我」を表す配役が演技をするという手法がとても新しく それでピランデッロはノーベル文学賞を受賞したのだそうです

さらに ピランデッロ作品を1925年頃に翻訳された初期の翻訳家佐藤雪夫氏の作品紹介が続き この翻訳家の甥ごさんにあたる清水氏(LCIの生徒さん)がこの日この席に出席され この時代の大変貴重なお話をいただきました

詳しくは こちら 

ちなみに このGWに開催される「イタリア映画祭2016」の作品F「待つ女たち(L'attesa)」が上映されますが この映画(ソレンティーノの助監督のメッシーナのデビュー作)は ピランデッロの作品に着想を得たものとのことです!!

      *       *       *

以下は私の予習から(笑):

ピランデッロはその長い一生の中で ノーベル文学賞を受賞するまでの間 様々な人生の節目がありました
シチリア アグリジェント郊外の小村カオスの裕福な家に生まれ 自宅で初等教育を施されたとのこと そしてシチリア大学からボン大学に転校し シチリア方言の論文で卒業
父の家業である硫黄鉱山で少しの間仕事を手伝っていた時の経験が 「月を見つけたチャウラ」に生かされていたのではないかと思いました

硫黄鉱山が洪水に見舞われ父親が破産し 妻アントニエッタ(Antonietta)が精神錯乱を起こし そんな病の妻に対してピランデッロは常に「もうひとりの自分」を用意しておかなければならなかった また息子たちは戦争捕虜に 娘も自殺未遂と 家庭の波乱の中で作品を書きつづける

この体験がやはり作品ににじみ出ている気がします 特に彼が最も好きという「ひと吹き」の中の狂気じみた描写は ともすると人生で一番追い詰められていた時期に作品を最も多く作ったという彼の心の中にあったものを映し出しているのではないかと...

劇作家として また小説家として絶頂期にあった1920年代初頭 ファシズム台頭とともにファシスト党に入党 周囲の批判を受ける
1925年 ローマで劇団「芸術劇場」を長男Stefano そして 女優マルタ・アッバ(Marta Abba)(公私ともに大切な存在)と共に ムッソリーニの財政支援を受けて結成するも数年で解散
1935年にはノーベル文学賞を受賞 2年後の1936年 ローマで死去 69才だった

ファシスト党による国葬を断り アグリジェントの田舎に遺灰を撒くよう遺書を残したピランデッロの思いは...

なぜ彼はファシスト党(Partito nazionale Fascista/PNF)に入ったのかというと...
Pirandello e la politica(wikipedia)によると: ピランデッロの政治思想はpatriottismo risorgimentale(イタリア国家統一独立運動の愛国心)に基づいていた 彼の父親はガリバルディ義勇軍に加わっていたという

また 母方の祖父Giovanni Ricci Gramittoは ボルボン王朝から亡命してマルタ島に逃げた(1849)とあり このシーンは映画「カオス、シチリア物語」のラストのエピソード  「エピローグ 母との対話」の母親の回想シーンにありますね

セミナーはとてもわかりやすくかみ砕いて紹介してくださり たくさんの作品の中からお勧めのものもご紹介してくださいました  おかげさまでこんな私でも(?)ようやく日本語ですが読み始めるようになりました(^^)

*第2回「イタロ・カルヴィーノ」(キューバ生まれのイタリア人童話作家)は 6月12日(日)です!!宮沢賢治との比較という目線で紹介してくださるとのことです(^^)/

イタリア文化セミナー「イタリア文学」は こちら

* 素晴らしいセミナーを開催してくださいましたLCI様に心よりお祈り申し上げます


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