日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

イタリア映画「楽園からの旅人」が公開されます(2013.8.17~)@岩波ホール

2013年08月13日 | イタリア映画・映画
イタリア映画「楽園からの旅人」が公開されます(2013.8.17~)@岩波ホール


2013年8月17日(土)から イタリア映画「楽園からの旅人」が岩波ホールで公開されます

ある街にある聖堂を舞台に描いた 危機の時代に贈る黙示禄...

アフリカからの難民を題材にした映画 「海と大陸/Terraferma」とも通じるものがあります

木靴の樹」「ポー川のひかり」に続く エルマンノ・オルミ監督の贈る 現代の黙示禄...

取り壊し予定の教会堂に残っていた老司祭のもとに 1人の男が家族を連れてやって来る
家族は不法入国者で その後教会堂には同じような境遇の人々が集まる
そこには妊娠中の女性や幼い子どもにイスラム教徒もいた
やがて女性が出産すると 皆で赤ちゃんの子守りをする
一方で若者の間には恋愛関係が……
そんなある日 不法移民を取り締まる保安委員が教会堂を訪れる


映画は こちら


* エルマンノ・オルミ監督の2作品も観ました 「木靴の樹/l'albero degli zoccoli』(1978年)は 19世紀末の北イタリアで小作人として働く貧しい一家の物語 牛の看病にトマトの世話 赤ちゃんの誕生...と貧しい中にも家族で暮らすささやかな喜びがありましたが 学校に通う幼い息子ミネクの木靴が壊れてしまい 川のほとりのポプラの木を伐って父親が新しい靴を作ってやる ところが地主がそれを見つけてしまい 一家はその夜のうちに容赦なく農場を追われてゆく... 当時の貧しい農民たちの姿が淡々と描かれています

ポー川のひかり」(2007)は 夏季休業中のボローニャ大学で大量の古文書が釘で磔刑のようにされるという事件が発生し やがて将来有望な哲学科の教授が容疑者として浮かび上がってくる
しかしその教授はすでに姿を消しており 川のほとりの朽ちた小屋に住み始めて... これは本を愛する老いた教授と 本に釘を打ち込んだ若き哲学科の教授とのやり取りが そして村人との交流が 静かな中にも様々なことを考えさせられる作品でした 
何万冊の本よりも 友人と飲むコーヒーの方がいい との主人公の言葉に考えさせられます 


*情報をいただきましたアルシネテラン様に心よりお礼申し上げます


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