日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

イタリアン・デザイン・デー講演会「東洋的発想 イタリアン・デザインと日本の関係史」に参加しました(2024.3.14)@イタリア文化会館 

2024年04月06日 | イタリア関連の催し
イタリアン・デザイン・デー講演会「東洋的発想 イタリアン・デザインと日本の関係史」に参加しました(2024.3.14)@イタリア文化会館 


久しぶりにイタリア文化会館に行ってきました この時はまだ千鳥ヶ淵の桜🌸は咲いていませんでした

講演会要旨: 
この講演会のテーマは、長きにわたり、数々の実りをもたらしたイタリアン・デザインと日本との関係です。この講演会の会場であり、ガエ・アウレンティによって生み出された建築物であるイタリア文化会館を出発点に、マルコ・サンミケーリはミラノ・トリエンナーレ国際展示会での日本パビリオンの展示を紹介します。そのなかには、蓮池槇郎や細江勲夫のように、イタリアで高い評価を受けたプロフェッショナルもいます。

20世紀後半には、日本に足を運ぶことで想像力と感性を育んだイタリア人デザイナーたちが現れました。たとえば、マックス・フーバーや葵・フーバー・河野、河野鷹思と交流のあったブルーノ・ムナーリ、あるいは倉俣史郎や梅田正徳、高濱和秀と友情をはぐくんだカルロ・スカルパやエットレ・ソットサスなどです。また、現在活躍するデザイナーとして、武内経至や後藤司、菰田和世、デザインユニットMist-Oも挙げなければならないでしょう。

この講演会は、イタリアン・デザインの巨匠のなかでも、最も日本的であったアンジェロ・マンジャロッティへのオマージュで締められます。

     *    *    *
  
会場には  2023年10月に参加した『アルファベット・マンジャロッティ』の映画上映会でお見かけした マンジャロッティのお弟子さん方も見えていらして懐かしかったです😊

そう この日の会場であるイタリア文化会館こそ ガエ・アウレンティが設計した建物でありイタリアデザインのシンボルなのですよね💕


 イタリア文化会館にあったポスター

2025年第24回のミラノ・トリエンナーレのテーマは「不平等(Inequalities as unbalance)」とのこと

Museo del Design Italianoには 300を超えるセレクションが展示されています 
ここのGiancario De Carlo gardenという庭園では 今春 上野で展覧会が開催されるデ・キリコ作の「奇妙な浴槽 (The Mysterious Baths)」という即品が展示されています 
 
また ミラノのリナーテ空港でも トリエンナーレの作品が見られるそうです🛫 

2025年の大阪万博でもイタリアのパビリオンが予定されています

引き続き 日本人デザイナー達の作品もご紹介いただきました 

1960年の第12回ミラノ・トリエンナーレでは 日本パビリオンに竹と家電を融合した工業デザインが現れました

1988年の第17回では 未来都市がテーマとなり(The Cities of the World and the Future of the Metropolis) 当時あまり受けなかった「情報化社会」が今は注目されています

1996年の第19回には阪神淡路大震災が起き クライシス 大都市の匿名性の危機 公共空間の回復等がテーマとなりました(Identities and differences. Integration and plurality in today forms. Cultures between ephemeral and durable)

Carlo Scarpaは日本愛好家でもあり 永遠を日本文化から学んだそうです 背もたれで体を受け入れるカーブの椅子など

1947年のマックス・フーバーの作ったポスター等もご紹介いただきました

そしていよいよ アンジェロ・マンジャロッティの登場です 彼はもっとも日本的なイタリア人デザイナーであり お弟子さんや協力者には日本人が多く この会場にもいらしていました 
重力のみではめ込むテーブルや ひじ掛け椅子 時計等 興味深かったです 

最後に質疑応答に移りましたが この日は同時通訳で(私の尊敬する先生の!)  講演は原稿があるものの質疑応答はフリーハンドで 話者の難解で早口の解答を聞きながら訳すという 人間業とは思えない同時通訳を聴いてドキドキしながら終了時間を迎えました😲

素晴らしいイベントを開催してくださいましたイタリア文化会館様に 心よりお礼申し上げます

開催のお知らせは こちら





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