まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

菊竹清訓氏ご逝去

2012年01月05日 23時16分51秒 | 建築
菊竹清訓氏が亡くなられた。これでまたメタボリズムのメンバーが一人逝かれた。
故丹下健三氏・故黒川紀章氏・故大高正人氏・・・彼らとほぼ同時代的な活躍者で私の好きな建築家は残すところ、大谷幸夫氏と磯崎新氏くらいかなとも思う・・・他にも大勢好きな建築家さんはたくさんいらっしゃるけれども・・・スカイハウス、出雲大社庁の舎、東光園、どれも好きだったなあ。既にメタボリズムという言葉自体が既に過去の遺物と化しているけど、やっぱ1つの時代を築いた方々が亡くなっていくということは一抹の寂しさを感じるなあと思う。

ニュース記事より
建築家 菊竹清則

軽い目眩に襲われて

2012年01月05日 22時59分02秒 | ぶつぶつ



今日は正月出勤の代休を取った。
せっかくの休みなのに空は暗く街の高さまで重たい雲が迫っていた。
雲の重たい日は、心地も重たくなるものである。





外の空気を吸おうと外出を試みるも、外に出た途端に固形が交じった
冷たい雨に見舞われる。外気の冷たさに何度引き返そうかと思いつつ、
それでも何とか目的地に足を進めてみるが、途中で軽い目眩に襲われて
目標を果たせず断念・・・最近、働き過ぎかなと思う日々。





肉体的な疲れは目で見てわかるが、精神的な疲れはなかなか実感が
掴めないのが憎いところであると思う。
明日を乗り切れば3連休である。もう少し頑張ってみよう。


摩耶山からの初日の出&初づくし!!【摩耶山探訪9回目】

2012年01月01日 23時10分01秒 | 六甲・まや



朝5時に起床し、簡単な朝食を済ませ、摩耶ケーブル駅に到着したのは5時50分。元旦の摩耶ビューラインは午前7時06分のご来光を拝む人たちのために午前6時から運行されるというので、それに間に合うように行ってみたのだが、ちょうど前のお客さんたちの乗車が済んだあとだったらしく、午前5時53分頃に満員の状態で山上に向かって登り始めたのである。おいおいフライングだぞ~い!!





我々が乗りこんだのは2番列車の・・・と言っても午前6時発のやつなのだが、これもあれよあれよと言うままに超満員になり、それからほどなくしてから走りだした。しかも「皆さま、夜景をお楽しみ下さい」という車内アナウンスと共にケーブルカーの車内灯は超満員のまま虹の駅に着く直前まで消灯されるのであるから、或る意味尋常でない乗り物なのである。





続いてロープウェイ。ロープウェイの定員はケーブルのおよそ半分であるため、通常20分間隔で運行しているのに対して、この日ばかりは6分間隔で運行していた。おおよその乗車時間が5分なのでほとんど休む間もなく往復しているのである。初ケーブル&初ロープウェイ!





普段の摩耶ビューラインとは想像もつかないような献身的なピストン輸送のおかげで、終点の掬星台はまだ真っ暗であるというのにも関わらず、ものすごい数の人たちが集まっていて、皆、展望台の欄干に詰めかけて場所取りをしていた。正月以外にもチャンスがあればご来光を拝みたいものであるが、あいにく早朝運行は元旦の一日のみで普段の始発は午前10時からなので自家用車で来るかタクシーにでも乗って来ない限り、無理な話なのである。





掬星台の気温はと市街地の気温よりも約5度程低いので、相当着込んで出掛けてきたのだが、今年は例年と比べ温かいらしく、日の出を待つ間の時間はそれほど苦痛ではなかった。





大阪湾の対岸にあるバックの山の稜線の少し上にかかっていた雲の間から陽光を見ることが出来た。後で訪れた天上寺の僧侶曰く「初日の出はオリンピックみたく4年に1回程度しかご来光を拝めない」とのことなので、まあまあ良かった方なのかなとも思ってみたり。初日の出!





初日の出という儀式が一通り終わると、人々は一斉にバス道に走って行くのだ。『一体何だ?』と思っているとどうやら車で来ている観光客の皆さんのUターンラッシュのようなのである。『はて?確かオテル・ド・摩耶よりコチラは一般車両の通行及び駐車は不可だったのでは?』と思いつつ、いつ動くともしれない渋滞を横目にオテル・ド・摩耶方面に徒歩で向かうことにした。





今回は、灘区にまつわる様々な私的ローカルイベントを企画されているナダタマさんという方の「摩耶山初づくしツアー」というものに参加してみたのであるが、オテル・ド・摩耶に行く道すがらナダタマさんお勧めの日の出スポットから日の出後の情景を望む。





オテル・ド・摩耶ではホットワインとホットココアが振舞われており、宿泊客でなくてもオテル・ド・摩耶でこれらのホットドリンクを頂くことが出来た。特に寒い寒い正月の早朝に戴くホットワインはとても美味しく、ホテルマンに「どうやって作ったのか」と尋ねてみるとたくさんのフルーツやはちみつと一緒に煮込んでアルコール分をかなり飛ばしているとのこと。




ワインの苦手な妻も、けっこうゴクゴクと言っていたし飲用後も、特に酔っぱらうことなく行程を進むことが出来たので有り難いなと思った。初ワイン!&初ココア!





ホットドリンクサービスの準備が出来るまでホテルのロビーで暖を取っていたのであるが、そこにあった黒板にふと目をやると、黒板に書かれている幾つかのパンがフロントで申し込めばその場で焼いてもらえるとのこと。これから天上寺を巡るが、帰ってくる頃にはちょうど焼き上がっているであろう時間なので、その中の3種類のパンを2つずつ注文することにした。同じツアーの参加者の皆さんもけっこうオーダーされていたのでホテル側としては嬉しい悲鳴だったようだが、一度に焼けるパンの数量が限られているみたいで「少し時間がかかりますが、よろしいですか?」と聞かれたのだが快諾してホテルを後にした。





過去8回の摩耶山探訪のうちのかなり多くの機会に天上寺の横を通り過ぎているが、何となく入山する気がしなくて、足を踏み入れていなかったが、ツアーの行程に組み込まれていたので、今回は立ち入ることが出来た。初天上寺!





街中にある寺と違い山の中にある寺なので、私の勝手なイマジネーションでは密教的な雰囲気を醸し出している寺だなあと全く根拠の無い先入観を持って見ていた。何と言うか、京極夏彦の小説「鉄鼠の檻」に出てくる密教寺のようなイメージを漠然と抱いていたのだ。。。





そんな全くもって勝手なイメージとは程遠く、愛嬌のあるカエル様たちと、何ともユーモラスな僧侶様と、他には無いような楽しいおみくじのあるお寺であった。





で、どんなおみくじかと言えば、1つは「摩耶みくじ」というもので「古来より摩耶山に点在する7つの吉所」のうちのいずれかについて、くじを引いた者が一体どこに行くべきかというのを指し示す“くじ”である。ちなみに我々は一緒に引いて一緒に開封すると、ななんと!同じ「天狗岩」であったのだ。

2人が同じ吉所を引く確率は、1/7×1/7×7=0.142・・・で約14%。
更に2人が同じ「天狗岩」を引き当てる確率は1/7×1/7=0.0204・・・で約2%。

というわけで、なかなかの確率なのである。
そして、もうひとつのおみくじは「開運招福お守入おみくじ」というもので、縁起物である「熊手と小判・大黒・恵比寿・招き猫・小槌・無事かえる・銭亀・だるま」のうちの一体がお守りとして納められているという変わったモノ。

ちなみに「摩耶みくじ」は外に置かれたストーブの前のベンチで見ていたのだけれど、そこで「わぁー!きゃー!」って言いながら喜んでいたら、我々の隣で同じく「摩耶みくじ」を開けていた同年代のご夫婦らしき人がびっくりして話しかけてきた。そして、会話の最後に向こうが立ち上がり「では、良いお年を!」と言って去って行った。こちらも、元気よく「良いお年を!!」と返したものの、はて?この挨拶って年末にするものではなかったっけ?ということになり4人で大笑いした。これって初笑い??







天上寺の敷地内では「あめ湯のお接待」というサービスがあり、ほのかに生姜の効いたあめ湯が振舞われていた。先ほどのホットワインに引き続き、これで結構お腹はタプタプである。というわけで、初あめ湯!





天上時からは明石海峡大橋が望むことができる。いと絶景なり!!天気がいいと小豆島や四国まで見えるという!!これはいい!!また空気の澄んだ晴天の日にここにやって来よう!というか、ここから夕景を望みたいね!!天上寺内で僧侶様にお経を唱えて頂き、その後有り難い説法を頂く。新年早々、こういうところでこういう話を聞くと身が引き締まる感じがする。ナダタマさんのツアーはいったんここで解散となり、あとは自由行動となる。





ひと通りいろいろ見回ったあとで、オテル・ド・摩耶に戻ると、他のツアー参加者の姿やその他大勢の初日の出を見に来られた観光客の皆さまは、もうどこにもなくなっていて皆さんもう下山されたのかなと言う感じであった。フロントで、先ほど注文していたパンを受け取り、わりとガランとしたホテルロビーで休憩がてら焼き立てパンを食べようとしたら、紙包みの中にはパンが4つしか入っていないことに気付く。慌ててフロントに戻り4つしか入っていないことを告げると、すぐに対応してくれた。そして、待つこと4~5分・・・





焼き立てアツアツのパンが2個出てきた。実は、注文した3種類のパンの中でいちばん食べたかったパンが「足りなかったパン(上の写真のパン)」で、後から焼いて持ってきてくれたのである。他の4つのパンは当初の焼き上がり時間よりもかなり後に引き取ったので、少し冷たくなってきていたところなので、考え方によっちゃあ「焼き忘れていてくれたおかげで、いちばん食べたいパンをアツアツのうちに食べることが叶った」ということにもなる。そして包み紙の中には、お詫びのしるしとしてミニクロワッサンが一個入っていたので、これもラッキー。というわけで、初焼き立てパン!





たくさん撮った中の、いちばんのお気に入り写真。中央に見える背の高い建物は大阪のWTC、その右斜め下の海上に「なにわの海の時空館」が見える。初お気に入り写真!