マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

北イングランドの聖地:『世界遺産;ダラム大聖堂とダラム城』  そこは・・・『信仰の世界』

2015-08-05 20:40:44 | 旅行。海外旅行。

    今日は、
       北イングランドの聖地: 『世界遺産』:『ダラム大聖堂 と ダラム城』 訪問です。
   非常に穏やかな雰囲気の中に佇んでいる『文化遺産』。 『信仰の世界』 のご紹介です。

        10世紀に設立。

  現在の立憲連合王国・イギリスの、中部の町ダラム州のダラム市にある、『世界遺産』 です。
      世界遺産に登録されたのは1986年。 29年前です。

                        『ダラム大聖堂とダラム城』
  世界遺産 ダラム城と大聖堂
                                                     
こちらの写真↑のみ拝借です    
          ウィア川を見下ろす崖の上にあり、川によってU字型に囲まれています。

    その昔。
    立憲連合王国・イギリスが建国される前。
 
       ダラムは、スコットランド国との国境近くにある、イングランド国の重要地点でした。
  66mの塔を持つ巨大な大聖堂は、イングランドの力を誇示し、スコットランドへ脅威を与えるものでした。


      では・・・
      私とご一緒に、『ダラム世界遺産』 を観にまいりましょう! よろしくお願い申し上げます

        
      まずは。
      ニューカッスルから1時間のバスの旅を終えまして・・・


        バスから降り立ったのは・・・   
                           『ダラムの町』
    
                               
          典型的なイギリス北部の町 そして 家々ですよね。
                                          石の世界です。

     

     町を通り過ぎて。
     
           町と城を隔てるのは、 世界中同じ、  『お堀』
 
              美しいウィア川         
                             聖所(聖堂と城)を取り巻く 大自然の静寂
          
                                      信仰には静寂が欠かせません。

            期待がふつふつと。               こんな静かな所が大好きです 

   川にかかる大きな橋を渡ると・・・・

      『大聖堂』へと続く    『坂道』
  
    
    
     イタリア・アシジの大聖堂への『坂道』 と重なります。
           信仰の獲得には、『荒れ野』 が欠かせません。
               孫娘に声をかけます。 ”がんばってね!”
 

                  坂道を振る返ると・・・・
              
                            老いも若きもベービーも・・・。         沢山の人に感動の私です。
                        先人たちの信仰の姿を求めて・・・。

    『信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです。』
                                      ヘブライ人への手紙 11章1節

          先人たちも 今を生きる私たちも・・・
            敬虔に、忍耐強く、そして 希望の内に、確信確認。 信仰を求め続けます。

   到着。
                  

            『ダラム大聖堂』 
 

     『大聖堂』は、世界遺産に相応しい、重厚な建設です。
           中世にイングランドで確立されたノルマン様式建築の最高作です。
 高い天井を支えるための建築法が用いられており、これが後のヨーロッパの聖堂建築の主流となりました。

         
         おばあちゃんは祈ります。
             ”孫たちの信仰が、揺らぎない本物の信仰になりますように!”

    大聖堂の歴史
     
     大聖堂の歴代の司教は、イングランド北部を統治して城に住み、大きな力を持つ権力者でした。

    歴代のダラム司教たちは、
    イングランド国王から国王と同等の権限が与えられ、『プリンス・ビショップ』 と呼ばれました。
           ①イングランド北部の政治経済を掌握しました。
           ②軍隊を持ち、国境警備が国王から任された大きな任務でした。
                    ③裁判所を持ち、貨幣を鋳造し、課税権を有した。

       『プリンス・ビショップ』の繁栄は、宗教改革の時代も生き抜き、19世紀まで続きました。
                                               9世紀の長き期間です。

   
 大聖堂前に広大な芝生。

     どなたのか分かりませんが『一基の墓』 と 町を見守る?巨大な『十字架』
    

   いよいよ・・・・

      大聖堂入り口・主玄関・北の扉に・・・  
                   『サンクチュアリー・ノッカー』
           
       『ノック!ノック!』      ”ドアを開けてくださ~い!”
   
世には、
     人々が、ノッカーをたたき、大聖堂でサンクチュアリー(保護)を求めました。
                         今も、ノッカーは、扉で、人々の助けの声を聞き続けます。

    
   主玄関・北の扉を入ると・・・

     まず目に入る     『大きなパネル』
    
    『MAGMA CARTA AND THE BIBLE』
                      『大憲章 と 聖書』

   『大憲章』 パネルの文字の訳ではなく、大憲章の説明をしますね。
  
1215年、イングランド王ジョンが封建貴族たちに強制されて承認、調印した文書。
  前文と63条からなる。
  国王の徴税権の制限、法による支配などを明文化し、王権を制限、封建貴族の特権を再確認したもの。
  権利請願・権利章典とともに、英国立憲制の発展に重要な役割を果たした。

      正に。
   一つの時代があってこそ、そこから再認識が生まれ新時代が到来するということでしょうか?

   『聖書』 パネルに書かれた 『聖句』 を御紹介しますね。 

   『イエスは言われた。
    主の霊がわたしの上におられる。
    なぜなら、主がわたしに油を注がれたのは、
       貧しい人に福音を告げ知らせるためである。
    主がわたしを遣わされたのは、
       捕らわれている人に解放を、
       目の見えない人には視力の回復を告げ、
       圧迫されている人を自由にし、
       主の恵みの年を告げるためである。』
                       ルカ福音書 4章18-19

        正に。
        『御言葉』も語ります。
     『サンクチュアリー・ノッカー』 の精神は 『三位の神の御心』 です。

  
  
そして。
  『パネル』 から目を上げれば・・・

     まっすぐに。   『大聖堂』
  
    奥深くに・・・        『大祭壇』
 大聖堂で最も神聖な場所の中でも特に神聖な場であり、聖堂の真正面です。

   広大な聖堂内は撮影禁止。
               説明だけ。 少し説明させて頂きますね。
     

   大聖堂の中
         
         ①聖カスパートの聖堂 
    大祭壇の後方にあります。 
    聖人カスパートは北部で最も偉大な修道士として生涯を過ごし、Holy Islandの司教を務め、687年に死去。
          310年も後の995年。
  彼の遺体がこの地に運ばれ、聖カスパートの聖堂とその管理を行う修道士たちのために、最初の『白い教会』が建てられました。
1104年9月に、彫刻の施された木製の棺に入ったカスパートの遺体が、新しく建造されたノルマン様式の新しい『大聖堂』に安置されました。

          ②9つの祭壇のチャペル 
     
修道院の多くの司祭が毎日ミサを行うための、9つの祭壇が作られ、この名がつきました。

         大聖堂の後ろ、聖カスパートの聖堂の中にあり、1242年~1280年の間に建設されました。
          ③66mの塔 
     ダラム市街とその周辺が一望できる高さ塔は、大聖堂のシンボルであり人気の観光スポットです
    
          (他)  聖人リンテスファーン(7世紀)の聖遺物が安置されていて、見学できます。
               セント・オズワルド・オブ・ノーザンブリアの頭部と、聖ベーダの遺体も安置されています。

               
                広大な聖堂は、立派な大聖堂 で 圧巻です。

      
       ご案内してご説明したいすばらしい聖なる場所が、まだまだ沢山あります。 すばらしいです。
                    
また、
         大聖堂の内部は、映画『エリザベス』の撮影に使用されました。 
            アカデミー賞映画で映画内容もすばらしく、すばらしい大聖堂も御覧頂けます。
                    同様に。
                  大聖堂は、映画『ハリー・ポッター』シリーズにおいて、ホグワーツ魔法魔術学校の一部として登場します。
『チャプターハウス』は、マクゴナガル教授の教室として使われ、年少の魔法使いたちはここで動物をゴブレットに変える魔法を習いました。
     『大聖堂の回廊』は、『賢者の石』でハリーが雪に覆われた四角い庭でヘドウィグを放つシーンと、
             『秘密の部屋』でロンがナメクジを吐くシーンに使われました。

                   
         是非に、二つの『映画』を御覧くださいね。 ダラム大聖堂を映画の中で御覧ください!


大聖堂から出てくると・・・

 大聖堂の前に広大な芝生。 そして 巨大な 『十字架』
       
       
十字架』の正面は、市民の平和を祈るように、町に向いています。
                       私も祈りました。 「ダラム市民そして世界の皆様が平安でありますように!」

 

    『大聖堂』 と 『ダラム城』は、広大な緑地を間に両者向かい合っています。  

   次は。   

              『ダラム城』
 

     『ダラム城』は、 ダラム司教を味方にしたい王が城を司教に譲り、 『司教邸宅』 でした。

 ダラム城。
   11世紀に、ウイリアム1世が建てた、ノルマン様式の城。
   ダラムの町はスコットランドに対するイングランドの重要地点でもありました。
  

  そして

   1837年。
   司教が、ダラム大学へ城を寄付。 1840年からは全体が『ダラム大学・学生寮』 となっています。

      世界遺産が大学の学生寮  この事実はすごいことだと思いませんか?
             世界遺産は、『現状維持」 が  『課せられた責任』です。
       寮の学生は・・・汚せない。蹴っ飛ばして穴はあけられない。等等。 規則を守るのでしょうね!
             貸す方も。 借りる方も。  責任重大ですね。
                                    私事・・・私なら借りる。借りて静寂の中で過ごしたい。実現したい!


         ダラム城内の・・・      『大学図書館』
           
                                立派で重厚な建物。

     『ダラム大学の創始者』は、
       最後の『プリンス・ビショップ』・ウイリアム・ファン・ミルダートです。

  世界遺産を拝観し・・・ 先人たちの信仰に思いをはせ・・・  祈りをささげて・・・。
                  そして・・・信仰を確信確認できました。

         今日は 『半日の巡礼』 でした。 感謝!感謝!

        
    心満たされて・・・

       帰路です。   
           メイン道路を反れて     『裏路地』
        
         ママが探した『ショートカット』。           誰も通らない。

        10世紀の修道者たちや司教様も、『細い近道』 を通ったに違いない!
                       10世紀の人たちの足跡が感じられました!

        世界遺産訪問も歴史研究も そして 旅。 素敵ですよね。 大好きです。
その時代の空気が感じ取れますし、その時代の人になれます! そこから新しい自分が生まれます。


      皆様!
       ご一緒していただいて有難うございました  お楽しみいただけましたか?

                   Have a nice day!   God bless you!                               


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