医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

出だしが長い

2017-09-08 06:29:30 | 薬局
そろそろ立地による定義が必要なんじゃないのだろうか。

どうも気になるのが「敷地内薬局」だとか「門内薬局」、「門前薬局」の定義だ。
時に、「敷地内」と呼んだり「門内」と呼んだり、どちらかに統一した方が良さそうだ。
病院の土地などを賃貸して、そこで薬局を運営すると「敷地内」または「門内」となるのか。
ある医師がメディカルビルを建てて、そこに入る薬局は「敷地内」となるのか。
GMS(大型スーパー)などは、自社の子会社が建物を立てて、そこに客寄せも兼ねて医療機関を誘致する。
その一角に出来た薬局は「敷地内」となるのか。

先日、ある記事を読んでいると社会保障審議会・医療保険部会で、厚生労働省からの「敷地内薬局に見合った評価をすべき」との提案に、薬剤師会側の代表が同意とある。
その理由かどうかは分からないが、薬剤師側として「地域包括ケアシステムを考えると、かかりつけ薬局・薬剤師の推進を図ることが重要」と強調したらしい。
その割には”かかりつけ薬局“のビジョンとして出されている「健康サポート薬局」の進展は遅い。
未だに500軒ほどしかなく、全体の0.8%程度で、1%にも達していない。
本当に地域包括ケアを考えているのだろうか。
また、「かかりつけ薬剤師指導料」もどれだけの薬剤師が積極的に算定しているかどうか不明だ。
日本薬剤師会が推奨している気配はない。
何ごともやる事をやって初めて主張できるような気がする。
調べる気にもならないが、当然のこととして日本薬剤師会の幹部の薬局は「健康サポート薬局」になり、「かかりつけ薬剤師指導料」の算定も積極的に取り組んでいると思う。

さらに、「かかりつけとは真逆の動きが進んでいる」として、敷地内誘致の評価を下げることを訴えたそうだ。
「敷地内薬局」はかかりつけ薬局とは程遠い存在で、逆に門前や門横ならかかりつけ薬局に近いと言えるのだろうか。

「敷地内薬局」については、その是非はともかく会長の辞任にまで追い込んだ経緯もある。
単に報酬を下げる方向ではなく、ダメはダメとして、ダメでないならいいと認めることも大切だ。
曖昧なままではなく、はっきりさせたいものだ。
その時には「敷地内」とはの定義も明確にしたい。
現状では大型病院の関係が問題になっているが、中小病院にも診療所にも「敷地内」は既に存在する。
これを抜きには語れない。

さらに「門前」の定義も決めて欲しい。
もちろん「モール内」「や「メディカルビル内」、さらに「同一敷地内の平面立地」もある。
一部だけ取り上げての是非には納得性を感じない。
そもそも医薬分業の主旨に沿わないと「かかかりつけ薬局」とはほど遠いって何なんだろうか。
私のような単細胞には混乱を招くだけのような気がする。






目指すは薬学ブログ第1位
こちらもお願いします!
人気ブログランキングへ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする