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2013年11月30日 読売新聞山梨版記事が、県議旅費返還訴訟 原告団が甲府で集会 を報じました。
先日来、ウェブページ構成の再検討をしていますが、その中で記録していた 「山梨県議の海外視察、住民訴訟」 テーマについて、この集会情報は気付いていなかったので確認してみました。

原告団のお一人から、山梨県議の旅費返還裁判 最高裁への署名お願い という記事が出ていました。そこからリンクされて署名用サイトがあります-山梨県議の観光旅行同然の海外研修旅費は返還を!! 最高裁に対して東京高裁の判決の採用を求める署名にご協力ください。日本の地方自治の民主化のために!! 

山梨県議の旅費返還裁判

福島原発告訴団 は福島から東京地検に移送されてしまった訴訟について東京都民から選ばれる東京検察審査会への働きかけを進めています。
ふくしま集団疎開裁判 も厳しい状況にあります。
そのような状況の中で、特定秘密保護法案が参議院を通って制定されようとしているのです。
私は、特定秘密の保護に関する法律案、パブコメ~9月17日 を書いています。策定プロセスすら秘密、概要も説明不十分なパブコメでは、地方議会9月定例会では話題にもならなかったかも知れませんし、この法案が成立したら地方主権を壊してしまうことが想定できないような議員ばかりだとは考えたくはありません。
しかし地方議会12月定例会の前に臨時国会で成立させてしまおうという策略も感じられる状況で、ようやく地方議会が問題に気付いても、「特定秘密保護法案の慎重審議(あるいは廃案)を求める意見書」を出すこともできないと思います。

ありていに申せば、私は最高裁は原告団敗訴(破棄して高裁差し戻し)の判決を下すと思っています。そうしないと安倍晋三氏のお蔭で取り戻しつつある旧体制すら瓦解してしまう。これまで培ってきた司法利権が失われる。最高裁判事の国民審査で潰された判事はこれまでいない、住民などその程度の者たちだと、そういうことです。だから私は記録を残しておく。
以前に記録していますが最高裁への上告を決めた事については、山梨県知事記者会見(平成25年10月9日水曜日)で旅費等返還請求控訴事件の上訴について が記載されているのは確認していましたが、記事に追記しませんでしたので補足しておきます。

ということで、山梨県議会11月定例会開催中ですが、以前に記録していたウェブページから以下に転載しておきます。今後の扱いはあらためて考えます。とにかく山梨県でも 住民訴訟原告団からのネット発信が継続していることだけは、山梨県のみならず全ての皆様にお知らせしておくためにこの記事を残します。


山梨県議旅費返還裁判 東京高裁判決全文(2013年10月3日)、以前の記事でリンクしていたブログですが、一審判決以後は更新されていませんでした。念の為に確認したら高裁判決全文がありました。判決文をスキャンした画像をPDFファイルにしたもので、それがオンライン・ストレージ・サービス「Dropbox」で公開されています。環境によっては読み難いと思いますので、PDFファイルをダウンロードして掲載します。
Tokyo-High-Court_20130919.pdf 1,715 KB 手元にダウンロードして読むのが良いでしょう。
もうひとつ、以前入手した甲府地裁の判決全文もPDFファイルでした、ついでにアップロードしておきます・・・
Kofu-District-Court_20130319.pdf 平成25年3月19日判決言渡(テキストベース 375 KB)
(以上 2013-10-04 追記)


2013年10月3日、山梨県当局は「これまでの最高裁判所の判例と異なる部分があるうえ、視察と旅行の基準を明らかにしておらず、このままでは今回の判決が新たな判例となるおそれもある。全国の自治体にも大きな影響を与えかねず、判断を最高裁判所にゆだねるのが妥当だ」として上告したとのNHK山梨のニュース記事がありました。
同種の事案に関する最高裁の判例は手続き上の瑕疵についての判断だけだったようですので、東京高裁が視察の内容について判断を下したことでは最終判断にはならいという考え方だと思います。既に書いたように視察内容や報告方法を含めた山梨県の名誉のためにも上告は当然だったと思います。
「全国の自治体にも大きな影響を与えかねず」 という判断は、山梨県としての大局的な考え方です。国からの具体的指示が無い場合には、いつも他都市の事例を参照して、自分達に都合の良い事例に準じて何事も決めてきた山梨県から、私が初めて見たこの発信は凄いと思いました。
記者会見に臨まれた3名の職員の方の所属部署は分かりませんでしたが、明日10月4日には県庁ホームページで記者発表プレスリリースがそのまま掲載されると思います。知事の記者会見でも再度の質疑応答があると思います。
以上はNHK記事によるだけのコメントですが、私にとってメディア記事の信頼度は低いので、常にソースを確認できるような山梨県当局であることが、何事によらず大切なのです。今回の視察事件はそういう点からも注目していました。(2013-10-03 追記)


2013年9月19日の東京高裁判決は原告住民の請求を全面的に認め一審判決は逆転したとのことです。これは金額の問題ではなく山梨県・議会の名誉に関る問題ですから、最高裁に上告されるでしょう。この件はいずれ整理してホームページに残す予定です。
上告期限は10月3日とのことです。
山梨県庁としては海外研修現状維持、予算は減額しないと報じられていますから上告されるでしょう。

東京高裁判決は2013年9月19日(9月17日 小越智子さんの記事)
平成25年月別政務調査費の住民監査請求・結果、住民訴訟表(25,7,26現在)(参考記事)
◇ 2013.07.02 山梨県議の海外視察、住民訴訟裁判の経過_2 (小越さんの情報を再確認しながら別なニュースから補足したブログ記事です)
◇ 2013年7月1日、県議は高裁に出向かず説明せず・・・2013年07月02日 小越智子さんのブログ、告訴団から直接のネット発信は私には見つからないので小越さんの記事から情報を得ています。『17日に再度、県議がどう考えているのか高裁に報告せよということらしい。』 ですが無理だと思います、参院選の追い込みで皆さん忙しい。

◇ 2013年6月18日、東京高裁第1回口頭弁論・・・「裁判官から原告団に異例の報告があった」 と小越智子さんがお書きになっています。
裁判官が県議に説明を求めたとのこと、それは7月1日だそうで、その後、7月30日に判決との事です。

◇ 一審判決までの経緯が記録されたブログ-公子の銀河鉄道(既にご存じの方も多いと思いますが)
◇ 2013年3月29日、甲府地裁判決を不服として東京高裁に控訴しました。
◇ 2013年3月19日、一審甲府地裁の判決は原告の請求を棄却でした。
山梨県議の海外視察、住民訴訟裁判の経過



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