ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
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【告訴団に参加されている山梨県の方がお知らせくださった情報の一部を追記しておきます。】
詳報 東電 刑事裁判「原発事故の真相は」(NHK NEWS WEB)『東京電力の旧経営陣3人が福島第一原子力発電所の事故を防げなかったとして検察審査会の議決によって強制的に起訴された裁判。未曽有の被害をもたらした原発事故の真相は明らかになるのでしょうか。初公判から判決まで、毎回、法廷でのやりとりを詳しくお伝えします。』
海渡弁護士
 この特設サイトは大変客観的で、かつ情報量が豊富です。
 冒頭陳述の全文はどこの新聞も掲載していませんが、ここで見ることができます。
【ホームページに 「指定弁護士 冒頭陳述 全内容」として掲載されています。通常テキストです、PDFファイルではありません。】
「原発事故」カテゴリー(毎日新聞)
謝罪しつつ「私は無罪」 東電旧経営陣初公判(毎日新聞 2017年6月30日 12時15分(最終更新 6月30日 19時16分))
原発事故:「津波対策先送りか、説明を」(毎日新聞 2017年6月30日 12時19分)
大津波、仕方なかったのか」検察官役指定弁護士が冒頭陳述 「津波15・7メートルの恐れ認識していた」強い口調で追及(産経新聞 2017.6.30 14:29)【産経新聞記事はリンク切れまでは長期間です】
勝俣氏、深く一礼し謝罪のあと無罪主張 強制起訴初公判(朝日新聞 2017年6月30日15時33分)

原発事故 東電旧経営陣3人 初公判で無罪主張(NHKニュース 6月30日 14時33分)

 東京電力の旧経営陣3人が、原発事故をめぐって強制的に起訴された裁判が始まり、3人は謝罪したうえで「事故は予測できなかった」として無罪を主張しました。一方、検察官役の指定弁護士は、事故の3年前に東電の内部で津波による浸水を想定し、防潮堤の計画が作られていたとして対策が先送りされたと主張しました。
 東京電力の元会長の勝俣恒久被告(77)、元副社長の武黒一郎被告(71)、元副社長の武藤栄被告(67)の3人は、津波を予測できたのに適切な措置を取らず、福島県の入院患者など44人を避難の過程で死亡させたなどとして、業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴されました。
 東京電力の旧経営陣3人が、原発事故をめぐって強制的に起訴された裁判が始まり、3人は謝罪したうえで「事故は予測できなかった」として無罪を主張しました。一方、検察官役の指定弁護士は、事故の3年前に東電の内部で津波による浸水を想定し、防潮堤の計画が作られていたとして対策が先送りされたと主張しました。
 東京電力の元会長の勝俣恒久被告(77)、元副社長の武黒一郎被告(71)、元副社長の武藤栄被告(67)の3人は、津波を予測できたのに適切な措置を取らず、福島県の入院患者など44人を避難の過程で死亡させたなどとして、業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴されました。

 東京地方裁判所で開かれた初公判で3人は謝罪したうえで、「事故は予測できなかった」として無罪を主張しました。一方、検察官役の指定弁護士は、事故の3年前に東京電力の社内で15.7メートルの津波が来て原発が浸水するという想定がまとめられ、武黒元副社長と武藤元副社長に報告されていたと指摘しました。
 また、東日本大震災の津波が押し寄せた原発の東側に、敷地を囲うような防潮堤を建設するという予想図も作られていたとして、具体的な対策を計画していたにもかかわらず、先送りされたと主張しました。
 また、勝俣元会長も事故の2年前に高さ14メートルほどの津波が押し寄せる可能性があるという報告を受けていたと指摘しました。これに対して勝俣元会長の弁護士は、この報告を受けた際に「14メートルという数字を疑問視する意見もある」と聞いていたと反論しました。
 また武黒元副社長と武藤元副社長の弁護士は津波の計算が妥当なものかどうか専門の学会に検討を依頼していて、先送りしたわけではないと主張しました。今後の日程については未定で、審理は長期化するものと見られます。

福島 浪江町の住民は
 福島第一原発の事故で業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴された東京電力の旧経営陣3人が30日の初公判で無罪を主張したことについて、避難生活を続けている福島県浪江町の住民からは批判の声が聞かれました。
 原発事故で放射線量が比較的高い帰還困難区域に自宅があり、今も仮設住宅で避難生活を続ける浪江町の高木義二さん(81)は「絶対に許せない。6年以上避難生活を強いられ、その間にイノシシに家を荒らされる被害もあった。多くの住民が町に戻れなくなった現状をどう思っているのか。東京電力の幹部には、津波が来ることをあらかじめわかっていたのに安全対策を怠ったというみずからの非を認めてほしい。そして、きちんと謝罪して、われわれの人生や生活を奪った責任をとってほしい」と話していました。

東京電力「コメント差し控える」
 初公判について東京電力は、「刑事裁判に関する事項については当社としてコメントは差し控えさせていただきます。当社としては福島復興を原点に、原子力の損害賠償、廃止措置、除染に誠心誠意全力を尽くすとともに、原子力発電所の安全性強化対策に不退転の決意で取り組んでまいります」としています。

福島原発告訴団が2012年6月に告訴してから5年、「事件名:業務上過失致死傷 平成28年刑(わ)第374号」 訴訟関係情報のソースは・・・
福島原発告訴団
福島原発刑事訴訟支援団
このブログでは カテゴリー・原発震災 で書いていますが、最近、訴訟関係は記録していません。

東電刑事裁判初公判
日程:2017年6月30日(金)
場所:東京地方裁判所
傍聴する方
 傍聴整理券配付は東京地裁1番交付所(正面玄関付近)
  配付時間:07:30~08:20 その後抽選で傍聴可否が決まります
 開廷:10:00
 閉廷:17:00
院内集会
 会場:参議院議員会館 講堂・・・国会周辺図参照・永田町駅1出口から徒歩約1分
 傍聴抽選に外れた方、集会のみ参加の方
  11:00~12:00 第1部 リレートーク等
  13:00~16:40 第2部 映画上映(途中休憩有)
  17:45~18:35 第3部 裁判報告会

福島原発訴訟については 福島原発告訴団の歩み で時系列が整理されています。

2016年5月20日に提訴されたリニア中央新幹線事業に係る訴訟(略称「ストップ・リニア!訴訟」)が進行中なので、私は自分のブログで カテゴリー「訴訟」 に整理していますが、福島原発訴訟のサイトも参考にしています。
「ストップ・リニア!訴訟」は国土交通大臣が行なった中央新幹線工事実施計画の認可処分の取消しを求める訴訟で、いわゆる行政訴訟です。
リニア中央新幹線事業でも沿線各地個別にあるいは全体として民事、刑事の訴訟が提起されることは想定されますから、原発訴訟の成行きに注意していくことも必要かと思っています。

ちみみに、2012年12月2日に中央自動車道上り線の(山梨県)笹子トンネルで発生した天井崩落事故について、ご遺族から提訴された民事訴訟は2017年5月30日に終結・・・笹子トンネル事故、最高裁は役員の責任を問わず上告棄却でした
この民事訴訟の経過をフォローするのは私には困難でしたが、いくつかの記事で自分なりの整理だけはしました。
最高裁の上告棄却はおそらく原発訴訟とリニア新幹線訴訟への「忖度」が働いたものと私は理解しています。
笹子トンネル事故の刑事問題は山梨県警の捜査が続いているようです。



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