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2006年12月26日の 読売新聞山梨版 と、山梨日日新聞 が取り上げた問題ですが、甲府市の隣の 昭和町 常永地区に全国スーパー 「イオン」 の子会社 「ダイヤモンドシティ」 による郊外型ショッピングセンター(SC)の開発計画があり、それが甲府市商店街にも大きな影響を与える事になり反対運動が始まりました。

読売新聞の記事は、『甲府商店街連盟 大型SC計画阻止要望 県と甲府市に「中心部に経済的打撃」』として、以下のように伝えています。

 イオン子会社「ダイヤモンドシティ」による昭和町常永地区の郊外型ショッピングセンター(SC)開発計画で、甲府商店街連盟(長坂善雄会長)は25日、「甲府市中心部が経済的打撃を受ける」として、県と同市に対し、計画阻止への協力を要望した。連盟には市内の32商店街と4つの大型店が加入しており、イオン進出計画は大規模な反対運動に発展した。
 長坂会長ら6人が県庁と甲府市役所を訪れ、山本知事と宮島雅展市長に対し、それぞれの対応を求める要望書を手渡した。
 知事への要望書では「既存店の撤退などが危惧(きぐ)され、地元商業者を窮地に追い込みかねない」と指摘し、「(イオンの)進出計画に対する適切な対応と強力な指導」を求めた。常永地区の開発を進めることになる昭和町の都市計画決定(用途地域の変更)に対し、県が同意を与えないことで、イオンの進出を阻止してほしいと要望したものだ。
 山本知事は「(周辺市町村が)計画に反対なら尊重せざるを得ない」と話す一方で、「県が直接、『ちょっと待った』と言えるものではない」とも述べた。
 一方、宮島市長に対しては「(計画反対への)県への強力な働きかけ」を要望。宮島市長は「隣接地への大型店出店は(にぎわいある街づくりへの)大きな阻害になる」と述べ、県に計画反対を伝える考えを示した。
 長坂会長は報道陣に対し「(県などによる)都市計画決定を阻止したい」と強調。今後は、昭和町、甲斐市などの商工会とも連携し、SC建設反対を訴える考えを示した。
 ダイヤモンドシティは、SCをスーパーやシネマコンプレックスが入居する複合商業施設とすることを検討している。敷地面積は昭和町内にあるイトーヨーカドー甲府昭和店の約2倍の約8ヘクタールで、県内最大規模となる。

山梨日日新聞の記事では、『昭和SC計画、甲府商店街「空洞化加速」と反発 県や市に調整要望、周辺と連携“抗議”へ』と題して・・・

 昭和町の区画整理エリアの一角に流通大手のイオングループが県内最大規模の複合商業施設の建設を計画していることを受け、甲府市内の商店街などでつくる甲府商店街連盟(長坂善雄会長)は二十五日、県と甲府市に対し、計画に慎重な対応を求める要望書を提出した。同計画をめぐっては周辺商店街が「死活問題」と危機感を強めており、甲府商店街連盟は今後、連携を呼び掛けるなどして“抗議活動”を展開する方針。地方都市の中心市街地を活性化させようという動きが広がる中、甲府商店街の関係者からは「空洞化に拍車を掛ける計画で、商店主の意欲を失わせてしまう」と危惧(きぐ)する声が上がっている。

昭和町のページ(昭和町第5次総合計画)によると、2005年国勢調査速報値で人口16,765人、それが2010年に20,100人になることを想定していますので、1000世帯以上の増加を見込んでいると思えます。全国平均や県平均に比べて、少子・高齢化の速度は緩やかな“若い町”だとのことで、国母工業団地などがあることから財政は豊かで地方交付税不交付団体ということも読んだ事があります。
私は昭和バイパスとか国母通りから分かれる市川三郷線くらいしか道路を知りませんので、土地勘はまるでありません。道を走っていれば目につくのは飲食店と中古車販売店、ガソリンスタンドくらいで、地元商店街らしい街並みも見たことが無いので、区画整理という地区を一度覗きに行ってみたいですね。

甲府市公営のSNSサイトで書いたことですが、その参加者では無い方も多いから、ここにも書いておきます。

甲府活性化の事をインターネットで調べていて、これは全国何処にでもある問題だと知りました。 東京だけ見ているとパイが大きい上に、それが常に膨らんでいるように見えるので、隣り合わせのように大型店が出来てくる事も気にならずにいました。
彼らは自ら市場をつくりだしているように見えましたが、それもパイが膨らみ続けているから出来る事だったのでしょう。

昭和町は5年間で3千人もの人口増加を見込んでの都市計画、それに乗ったのがイオンなのでしょうが、彼らは人口増の事は度外視して、幹線道路沿いの立地を前提に相当広い商圏を想定して営業戦略を立てているでしょう。
昭和町の計画が山梨県の都市計画と整合性が無いと言うことが甲府市や中央市の批判理由でもあるようですから、県の都市計画は甲府市が活性化対策で考えているものと整合性があるのか、という点も争いの過程の中で明らかになるかも知れません。

私がこれまで見ていた活性化問題は、お店の努力とかのレベルじゃなくて、街づくりに対する考え方が県と市でずれてるからじゃないかってところです。イオン計画はオモシロクナリソウだって注目してます。

ついでにですけどね、考え方がずれてるってのは、北口の図書館問題で分かりますよね。全国に誇れる県立図書館だけにしときゃいいものを。
生涯学習施設なら、全県内どこにも立派な公民館てのがあるんじゃないんですか? 教える方が出向けばよいだけのことでしょう。
私が公民館ってのは木造平屋裸電球、ガタピシする引き戸ってイメージをぶっ壊されたのが、自治基本条例の会合で訪れた公民館、そしてそれ以上にびっくりしたのは、そこに到達するまでの道路のひどさ・・・


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