ライト(軽い)ノベルが盛りあがっている。読者として十代を想定した、主に恋愛やファンタジーを中心にしたこのジャンルは、小野(十二国記!)不由美、桐野夏生、村山由佳などの人気作家を輩出している。若手で期待できるのが米澤穂信。「こんなヤツが主人公でいいのか?」と思うぐらい覇気のない高校生(目標が小市民になることだったりする)たちの物語が多い。わたし好み。
しかし「さよなら妖精」は、最後にちょっと驚くほどの純愛熱血青春小説に変貌する。テーマはユーゴスラビア紛争。決して軽いだけの作品ではない。覚悟して読んで。
07年1月16日付事務職員部報「希望の国」より。
……まもなく「インシテミル」などを特集しますのでお楽しみに。いやぁ米澤はいい。
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