2015年7月号「12年後」はこちら。
4月にもお伝えしましたが、共済組合員、教職員互助会員が持っている業務用口座の取り扱いが変わりました。
業務用口座?
1年間まったく医者にかからない健康な人なら、あるいは金銭にまったく頓着しない人ならわからないかも。採用されたときに事務職員から
「医療費の還付のために口座をつくらなきゃいけないんだ。ハンコくれ」
と言われてつくったあの通帳のことです。県庁近く、あるいは山形市にある支店本店の口座になっています。
制度導入時、給与振込や財形貯蓄よりも先んじて行われた、初の口座分捕り合戦でしたから金融機関同士の壮絶なバトル勃発。ゼロ円開設が認められるめずらしい口座なので、預金量にはあまり影響しない。でも開設されれば、基本的に退職まで変更が許されないので金融機関にはまことにおいしい存在ですから。
この制度が始まったのは昭和60年のこと。以来、配偶者に通帳を丸投げしているものだから、学校生活協同組合の保険の配当金など、おいしいお金が入ってもその恩恵を甘受できない人がいるなど、数々のドラマがありました。
では、この制度が始まる前はどうだったのでしょう。当時から教職員だった人はおぼえているはず。 なんと現金で医療費の還付金を受け取っていたのです。どんなシステムだったかというと、各学校に用意された共済関係の口座に入金されると、学校事務職員が台帳に個人ごとに金額を記入し
「ハンコくださーい」
と……よくやってたよなあ。
さて、それではこの業務用口座がどう変わるかというと、現在あなたが使っている口座を、そのまま業務用口座として利用することができるとしたもの(もちろん現在の業務用口座を利用し続けることもできます)。
ただし、指定できる金融機関は
・山形銀行
・荘内銀行
・きらやか銀行
・東北労働金庫
の、本人名義の口座に限ります。これまでの業務用口座は、どれだけ利用実績がなくても休眠口座にはならなかったのですが、変更した場合にはそうはいきません。あまり使っていない口座は指定しない方が得策かと。変更は、給与振込と同様に年2回となっています。
希望者は、来月の後半に期日を指定しますので、通帳を持って事務室に来てください。×島の場合は電話をいただければ申出書の様式をお送りします。
今月の1本は「日本のいちばん長い日」(松竹)
脚本、監督:原田眞人
主演:役所広司、本木雅弘、山崎努、堤真一
連戦連勝のわが帝国陸軍が負けるわけがない、と終戦の日に蹶起する陸軍将校(松坂桃李)たち。彼らは要するに敗け方を知らなかったということでしょう。山崎、本木の「おくりびと」コンビがいい味を出しています。意外な特別出演にびっくり。傑作です。
2015年9月号「人事院勧告2015」につづく。
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