事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

真田丸 第三十五回「犬伏」

2016-09-04 | 大河ドラマ

第三十四回「挙兵」はこちら

おいおい、と言われることを承知で告白すると、ちょっと泣きました。「犬伏」後半は名作ですね。

わたしたちはこの出来事から400年以上も経っているから、当時の大名の動きについて冷静に論評できる。そのなかで、徳川にも豊臣にもつかないとすれば、真田家のようになるしかないと思える。でも渦中にいたとき、どうだろうこの策は。

もちろん、父親がたてた策(上田城にこもって様子を見る)は次男が言うように「夢物語」だ。そして長男の、実は哀しい献策(敵と味方に分かれる)をこそ、この一族は選択した。

父親はロマンチスト。

長男はリアリスト。

次男はスマート(頭だけは切れる)。

わたしが感動したのは、犬伏の会合を終えて、父親が満足そうな顔をした瞬間。彼はいくさがまた出来ると喜んでいると同時に、ふたりの息子が、自分の思いを超えて成長したことに驚いたに違いないのだ。ある事情があってわたしは兄弟の物語に弱いのだけれど、それを差し引いても素晴らしい回だった。ひとりっ子三谷がよくぞここまで。

前回の視聴率は13.2%と最低を記録した。黄色いTシャツおそるべし。この回とバッティングしなくてよかったよかった。ラストの、ほとんど空疎と言えるぐらいアットホームな男3人にも泣けた。もう、こんな場は二度とやってこないことを彼らは知っている。

わたしは、ここ数日飲みが続いていて、今日も親戚の法事。それでもこの真田丸だけは見逃すまい、と帰ってまいりました(なので今すごく酔ってます)。ま、分家からは歩いて一分なんですけどね。

よく考えたらわたしはこれまで35週間連続して夜の6時にきっちりテレビの前に座っている。大河ドラマをメールやブログでアップするようになってから、こんなことは初めてだ。35週間見続けてきて本当によかったと思える回。前半のコント芝居はなかったことにして(笑)。

今回の視聴率は読めないなあ。17%台後半?

第三十六回「勝負」につづく

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