事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「猫背の虎 動乱始末」真保裕一著 集英社

2013-01-05 | 本と雑誌

4087714489 安政の大地震を背景にした人情話。まさか真保がこんなタイプの小説を書くとは。でも、これは江戸時代の小役人シリーズとも言えるかも。未曾有の危機において公僕はどうあるべきか、市民が本当に必要としているものはなんなのか。治安、の意味はなんだ……いろいろ、考えさせてくれます。

愛と善意の人、真保裕一が東日本大震災を意識しないはずがないですしね。だから彼とドラえもんの親和性が高いのはとても納得できる。

猫背で自分の身体を御しきれない大男と、きつい母親と出戻りの姉たち。ありがちな設定なのに、まさか彼女たちが名探偵を演ずることになろうとはっ。

猫背の虎 動乱始末 猫背の虎 動乱始末
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2012-04-05
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