安政の大地震を背景にした人情話。まさか真保がこんなタイプの小説を書くとは。でも、これは江戸時代の小役人シリーズとも言えるかも。未曾有の危機において公僕はどうあるべきか、市民が本当に必要としているものはなんなのか。治安、の意味はなんだ……いろいろ、考えさせてくれます。
愛と善意の人、真保裕一が東日本大震災を意識しないはずがないですしね。だから彼とドラえもんの親和性が高いのはとても納得できる。
猫背で自分の身体を御しきれない大男と、きつい母親と出戻りの姉たち。ありがちな設定なのに、まさか彼女たちが名探偵を演ずることになろうとはっ。
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