事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

またまたキングスマン

2015-09-21 | 洋画

 

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いちおう英文卒であることをひじょーにさりげなくアピールしたところで(笑)、今度は悪役のお話を。こちらはどうやらアメリカを代表している。

サミュエル・L・ジャクソンが演じるIT長者は、どう考えてもスティーブ・ジョブズかビル・ゲイツがモデルになっていて、エコに熱心。地球環境を守るために彼が考えたアイデアは、確かに説得力がある。人間を減らせ、というものだ。

そのために彼は無料のSIMカードをばらまき、衛星からの指令で使用者を暴力的にして、お互いを殺し合うように仕向ける。

超高級ワインでマックのハンバーガーを食べるあたり、皮肉が効いている。つきあうハリーは「ビッグマックを」「いい選択だ」

暴力とブラックなジョーク満載のこの映画最大の修羅場は中西部の教会。ここの教義は原理的で白人優位主義。ヨーロッパ人が考える典型的なバカなアメリカ人たち。だからと言って皆殺しにしなくても(笑)。しかもいちばん多く殺しているのはハリーですっ。

だいたい、ここで流れるのがレイナード・スキナードLynyrd Skynyrd(母音がひとつもないことでも有名)の「フリー・バード」なので狂いっぷりも板についている。

ここから先はちょっとばらせないんだけれど、続篇はきっとつくられると思う。円卓の騎士たちの名前を、ちょっとずつ違えて。

エンディングはやはりラジカセで、もっさりイギリス人の典型ブライアン・フェリーの「スレイブ・トゥ・ラブ」Slave to Love(ピンク・フロイドのデイブ・ギルモアがギター弾いてます!)と思わせて……

ラストはある男女のベッドシーン。いいんだろうか、あの人にあんなセリフ言わせて。あっちの王室から文句は来ないのか。ほんとにしゃれのきつい映画なのでした。この辛辣さこそ、イギリスの本領発揮。

実はこんなに笑えるネタがてんこ盛りなのに、前半はちょっと退屈。でも、教会のシーンあたりから壮絶なアクションと笑いの連続。アメリカではあまりヒットしなかったというのも笑える。ぜひとも、日本人は映画館へ。

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2 コメント

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10/3から (ぱたた)
2015-09-24 09:37:53
鶴岡まちなかキネマで上映だそうです。
これもリクエスト上映ですよ。
後日の鑑賞が楽しみです。
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いいねえ。 (hori109)
2015-09-24 21:29:35
いい客つかんでるよねまちキネ。
ただし言っとくよ。この映画は
おちびちゃんと行っちゃ絶対だめだよ。
んもうすごい描写だから(笑)
にしてもコリン・ファースの背広姿を見て、まもなく
クールビズが終わるのがしんどい。
日本人はどうしたってあそこまでみごとにスーツは
着れないもの。
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