第四十三話「如水誕生」はこちら。
前回の視聴率は15.3%と微減。そろそろラストスパートなのにな。脚本前川洋一な「レディ・ジョーカー」(WOWOW版)と比較するのはどうかと思うけれど、さすがに地上波なのでわかりやすすぎるのは仕方ないところでしょうか。
巨星堕つ、な展開は
・茶々との褥で失禁してしまう年老いた秀吉
・秀吉の死期を案じつつ、官兵衛に後世を託す小早川隆景
・かつて秀吉の軍師として権勢を誇りながら、微禄で再び召し抱えられ、唾棄される官兵衛
……などを象徴したタイトル。大河ドラマは季節のものなので、11月はたくさんの有名人が死んでいきます。
そんななか元気なのが黒田節のモデルとなった母里太兵衛(速水もこみち)。福島正則の挑発を受けて立ち、大盃を飲み干して名槍日本号を受け取ることになる。博多人形のモデルがもこみちだと、リカちゃんのお父さん、ピエールみたいな造形になったかも。見たいような見たくないような。
もっと元気なのが歩くサンマーク出版、保健思想のかたまり徳川家康。彼も秀吉の死が近いことを予想し、寿命の長短が文字どおり生命線であることを再認識する……
小早川秀秋登場。この、関ヶ原でもっとも大きな働きをした(笑)隆景の養子については諸説あるようだ。司馬遼太郎は、小早川隆景が毛利家のために必死で画策し、しかたなく自分の養子にしたという説をとっています。
演じているのは浅利陽介!「新選組!」で近藤周平役を演じたあの人です。んもうダメダメな跡継ぎを演じたらもうこの人しかいないってことか。こんなに若いのにもう大河ドラマ7本目。すごいな。めざせ緒形拳、滝田栄。
歴史的人物が次々に落日を。気勢の上がらない回だから14%台に降下かと。にしても、人間長生きをするのがいいことなのか悪いことなのかと考えこませる回。来週はいよいよ……
第四十五話「秀吉の最期」につづく。
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