事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

原発PART3~反対派

2011-05-08 | ニュース

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YouTube: Jackson Browne - The Load Out / Stay - Live 1978

PART2はこちら

つづいて朝日新聞掲載の反対派の意見。発するは河野太郎。河野一郎の孫で河野洋平の息子で、えーと他にも政治家の親戚ありまくり。父親に肝臓(だっけ)を提供した親孝行な人でもある。しかしジュニアらしい危うさも……

「安全神話」もとから「おとぎ話」

核廃棄物 捨て場所ない

―自民党で数少ない「脱原発」論者です。

「最大の疑問点は使用済み核燃料など高レベル放射性廃棄物、いわゆる『核のゴミ』を捨てる場所が日本にはないのに、原発を増やそうとしたことだ」

―3・11で原発の安全神話が崩れました。

「もともと、おとぎ話の世界だ。土木学会原子力土木委員会津波評価部会のメンバーの多くは、電力会社で占められていた。お手盛りで津波対策をつくりながら、今さら『想定外でした』というのは通らない」

―「神話」はどう作られたのでしょうか。

「中心は自民党と経済産業省、電力会社だ。自民党は電力会社から金をもらい、立地自治体に補助金を出しやすい制度を整えてきた。経産省は電力会社に出させて公益法人を作り天下っている。東芝や日立などメーカーに加え、建設業界など産業界も原発建設を後押しした。電力会社は大学に研究費を出し、都合の良いことしかいわない御用学者を作り出す。多額の広告代をもらうマスコミは批判が緩み、巨悪と添い寝してきた。政・官・産・学・メディアの五角形が『安全神話』をつくった」

利権で行政をゆがめた

―自民党内で東電と原発を守る動きがあります。

「甘利明氏の会議がそうだ。推進派がズラリと並び、引退した加納時男氏まで座る。次の選挙でそういう議員を落とすしかない。国民の目が必要だ。3月11日で隠してきたうみが全部出た。自民党がやるべきことは謝罪だ。利権で原子力行政をゆがめたのだから。政府には原子力政策を促進した中曽根康弘元首相に近い与謝野馨氏がいる。与謝野氏の発言は、明らかに東電を守ろうとしている」

―世論調査では半数が「原発現状維持」です。

「正しい情報が伝わっていないからだ。時間をかけて原子力を止めていけば国民の暮らしへの影響は少ない。原子力は環境にやさしくない。海外では再生可能エネルギーが伸びているが、日本では加納氏らが『原子力の邪魔』とつぶしてきた。経産省が出そうとしない情報をきちっと出せば、世論は変わる」

―東電の賠償問題をどう考えますか。

「賠償金はいずれ電力料金に上乗せされる。国民が負担するのなら東電の存続を前提にしてはダメだ。逆立ちしても鼻血が出ないぐらいまで賠償金を払わせるべきだ」

……現実を知らないロマンチストが反原発を訴えている、としてきたこれまでの推進派の主張こそおとぎ話だ、というコメントは鋭い。再生可能エネルギーについて、原発推進派が邪魔してきたじゃないかという意見が自民党のなかから出てきた意味は大きい。

しかしあまりに純粋すぎて、自民党のなかで賛同を得られるのか、はなはだ心許ない。オヤジに選挙区まで提供してもらったくせによ、と他の議員たちはうらやみ、同時に彼のことを軽んじてもいるだろうし。お坊ちゃんがよく言うよ、と。それに河野の主張こそ、党内の派閥抗争の発露であり、コップのなかの嵐ではないかという印象もぬぐえない。しかし……以下次号

本日の一曲は、NO NUKESといえばこの人でしょ。ジャクソン・ブラウン「STAY」。化け物のスライドギターと「幻魔大戦」のお姉ちゃんのバックコーラスが泣かせますよぉ!

コメント
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