旧友は春に帰る (ハヤカワ文庫JA) 価格:¥ 987(税込) 発売日:2011-08-10 |
徹底的に悪趣味な服装と、ウォシュレットじゃないとトイレにも入れないというヘタレ探偵は東本人の投影だろうけれど(みんな熊のような著者近影であの探偵をとらえています)、大泉洋とは意表を突いた。でも、北海道で首尾一貫しているんだからいいか。
それに、松田優作の息子が私立探偵の物語に登場してくれるだけでも涙が出てきますわね。
この最新作もほとんど北海道から動かず(ちょっとだけ海を渡りますが)、いかにも道産子なストーリーになっている。
シャブ中の女をやくざだらけのホテルからどう救い出すか、さびれた夕張だからこそ成立する右往左往。なかなかです。
そうかもうこのシリーズも十作目か。全部読んでるオレもどうかと思うけど。
ところで沢崎のシリーズの映画化はまだなんざんすかっ!