湖南オヤジのlast stand

50代オヤジのささやかなチャレンジ記録です。

スーパーこがる君 日記2(滋賀一周ラウンドトレイル ルート開発 鳥越峠-品又峠)

2018-06-24 23:59:59 | 日記

6月16日の滋賀1説明会後、思案。山スキーの経験から伊吹山地の藪は入り組んでいて難儀するはず。

ノコギリでは遅遅として進まないことは織り込み済み。

翌週、出社して、湖北在住の職場のMちゃんに聞いてみる。

「実は・・斯く斯く然々で、チェーンソーいるんだけど・・・持ってるよね?(彼の実家山持ち)」

「使ってないの、ありますよ!」

「借りれる?」

「いいけど、・・動くかな~~」

「というか、素人使えるの?資格は?」

「仕事で使わないなら教習所行かなくてもいいでしょ!ハンドルしっかり握って、無理に切らなければ大丈夫」

「土曜休出仕事あるので、金曜借りれる?」

「始業点検しておきます」

・・・・

 

で、金曜の朝。

使用感いっぱいの赤い小型チェーンソーをチェーンソーオイルと一緒に持って来てくれた。

「ちゃんと動きました!」

「で、どう使うの?」

「まず、この黒いチョークノブを上まで引っ張る。スイッチを入れて、スターターのロープを何回か引っ張ると、どこかで始動する。セーフティーレバーを握って、スロットルレバーでチェーンを回転させます。ここでチョークノブは運転に落ちます。エンジンかからなければめげずにスターターのロープを引っ張ってください」

「・・・燃料は?」

「混合油。満タンにしておきました。消費は作業量によります。混合油は自分で調合してましたが、ホームセンターで買ったほうが手軽ですよ」

チェーンソーオイルは?」

「入れておきましたが、補給用を持ってきました」

「チェーンの切れが悪くなったら?」

「自分で目立てする人いますが・・ホームセンターでやってもらう方が速いですよ!」

と、これだけの教習。(笑)

 

6月24日、職場に寄ってチェーンソー一式を車に積み込み、集合場所の高山キャンプ場へ。

本日コース開拓#3 既に昨日、鳥越峠からのルートが着手されていて、今日は2班に分かれて、鳥越組と品又組に分かれる。

品又峠から最初は激藪ということで、近藤氏がガイドとなり、チェーンソー2台が投入される。

品又チーム

近藤氏、N氏、K氏(チェーンソー)、Iさん、私(チェーンソー)

高山キャンプ場から草野川を戻って七曲峠(荒れた林道越え)から姉川に入って、奥伊吹スキー場へ。

 

ここで準備。

ヘルメット、ゴーグル、革手袋、腕・足カバーと保護具をしっかり装着。ダニ対策で長袖。

おかげで暑い!!

チェーンソーは コマツゼノア G250 スーパーこがる 1996年から生産開始。(今はコマツが撤退しゼノア)2.6kg

(以上、土曜に調べたネットのカタログ情報)
 
で、出発前に、教えられた手順で動かしてみる・・・
 

うん!・・・うん!  ブロ、ブロ・・バフ・・

うん!・・・うん!  ブロ、ブロ・・バフ・・

うん!・・・うん!  ブロ、ブロ・・バフ・・

・・・かからない。

繰り返すこと10回。上半身運動で既に大汗!!

何故?

さらに10回ほど。だめだ!!見かねたメンバーもやってみるがだめ。

何が悪いのか???

で、よく見るとスタートスイッチがOFFになっていた。とほほ。

やり直し。

うん!・・・うん!  ブロ、ブロ・・バフ・・

うん!・・・うん!  ブロ、ブロ・・バフ・・

うん!・・・うん!  ブロ、ブロ・・ブロロロ・・あ、回り出した!

やった!

セーフティーレバーを握って、スロットルレバーを握ると、ヴぃーんと勢いよく回転。

ふ~~。

 

スイッチ、オフにして出発。スキー場を延々と登っていく。

私のザックには水分2L、お握り6ヶがザックに突っ込んである。

品又峠。 

左手のこのナイフリッジ擬きを登って 進むと、いきなり激藪。

Oさんと先発切り込み隊として作業開始。

先ほどエンジンかかったばかりなので、数回のスターターの引っ張りでエンジン始動!

雑木の密集を汗だくで切りこんでいく、切断された木々は後続メンバーが集めてのけていく。

そうこうして、堅い木に遭遇して、切り込み難儀。

途中、チェーンが噛んでしまって、エンジンストップ。

外して、再起動しようとすると・・・ぜんぜんかからない。

汗だくでスターターを繰り返し引っ張り続け、やっと始動。そこから数本切っていくと、回転が不安定になる。

ガイドバーを触るとかなり熱い!そうこうして、アイドリングが止まりだしてしまう。

もしや?と思い、ガソリンタンクを覗くと・・からっぽ。予備の燃料、持って来ていないぞ!!泣。

なんと、この日のチェーンソー作業はわずか100m。

しかたがないので、チェーンソーをそこにおいて、N氏から折りたたみノコギリを借りて切り込み作業。

(これが良く切れる!!)

すぐに、激藪帯を脱出して、雑木の間にルートを見つけて、邪魔な枝、小木を切りながら進んでいく。

O氏のチェーンソーはバッテリー式だが、途中でチェーン落ちが続出し、効率悪い。

結局、手作業で進んで、品又峠から1.6km進んだところで本日終了。

16時前に下山。 作業では汗をかいたが、全体的には涼しく、助かった~~。

帰りにみんなでR365沿いの海鮮どんぶり屋さんで反省会。

余呉トレイルの開通が進まない大人の事情を聞いて、いろいろ勉強。

ところで、チェーンソー、無駄なスタート動作の連続でエンジンかぶりしたのではないか?

と密かに考えていた。

近藤氏は帰りにホームセンターでお買い物すると言って、ここで解散。

緑  開通区間

青  作業必要区間  (鳥越峠からは昨日のメンバーが進んでいる)

赤  本日の私が参加した作業

本日の作業

5.7km

D+502m

 

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スーパーこがる君 日記1 (滋賀一周ラウンドトレイルに参加)

 

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2018 フェアリートレイルスーパーロング 完走記  そもそも私には参加資格はあったのか・・

2018-06-17 17:20:51 | ランニング

(以下の記録はフルマラソン3時間30分前後の人がフェアリースーパーロングに挑む際の参考になるかも知れません。) 

2018年6月10日 朝4時 スマホのアラームで車の中で起床。

朽木グランドの車中泊組がぞくぞく起きだす物音が聞こえる・・・

 

フェアリートレイルスーパーロング大会要項

・・・完走を目指すには、フルマラソン3時間30分以内の走力が必要です・・

私の実力

・・・参戦ギリギリ基準。というか今年の京都はサブ3.5できなかった・・泣

昨日の鏑木氏のブリーフィング

・・・2A桑原橋まで3時間15分で入らないと完走厳しいと思います・・

 

4月、5月の計3回の下見で実感していること

・・・3A小川集会所に11時までに入らないと4A栃生でたぶん関門アウトになる・・

 

で、どうする。

前半を抑えて後半からおっさんの老獪な粘りで追い上げていく戦法は絶対通じない。

・・・ 

答えは一つ。

2A桑原橋まででとにかく1時間ひねり出す。

これしかない。

記録写真は通過記録の最低限にする。

遊んでいる場合でない!!。

 

体調

正直、UTMF後の回復とフェアリーに備えた下見練習の疲労抜きにぎりぎり間にあった感じで、正直体が重い。

おまけに、UTMF前の体重になんと+4kg!! 本当に体が重い。

とてもペースを上げて突っ込める状態ではないが、自分の実力の範囲で突っ込むしかない・・・

 

と、覚悟を決め寝袋から這い出す。

まずは、エネルギーをたっぷり摂らなければ・・・

昨日買いこんでおいた朝食を摂る。

串団子3本

こし餡パン1ヶ

ランチパック ピーナッツバター 1パック

バナナ2本

グリーンスムージー 1本

コーヒー2杯

レッドブル 1本

朝からこれだけ食べて胸焼けぎみ。左の坐骨神経痛が出る個所にボルタレンテープを貼って、身支度して、5時過ぎのシャトルバスで会場であるグリーンパーク体育館に向かう。

参加する以上、何としてでも、ここに戻ってこなければ・・・




では、どう走るか。

展開はこう。

:朽木市場までのロード3.7kmは走り切る。

:登山道に入ったら登りは走れても走らずに速歩。これでロードで上がってしまった心拍数を落ち着かせ1A大彦谷林道からのロードの下りの3.3kmを橋まで走り切って、ロードがだらだら登りに転じてからは50数えのボーイスカウト走で進んで、早谷峠まで登りは速歩。

:峠を下ってから県道の2kmは2A桑原橋まで走り切る。桑原橋から丹波越までの激登りは心拍数が上がり切らない程度で休まず登り切って、体力温存しながら経ヶ岳ーイチゴ谷山の縦走に備える・・・・

 

シューズ

おとといの雨で斜面が湿っているのでUTMFの杓子山縦走を乗り切ったウルトラバーティカルか?

下見で履き続けたウルトラカーディアック Ⅱか?

迷ったが、メガグリップでスリップしずらく、ロードが走りやすいウルトラカーディアック Ⅱを選択。

鏑木氏のコースブリーフィングを聞きながらストレッチしてゲート入り。真ん中あたりに並ぶ。

今日は予報では10時くらいから雨が降る見込み。

降りませんように・・・降ったら激坂がぬるぬるになり、へたくそな私は確実にタイムロスする。

 

6:30スタート。久々に緊張してスタート。

気合いだ!だ~~、と駆け出すが・・・うぁ、体が重っも~~

体育館から車道に合流する登りですでに心拍数アップ!

鏑木氏のブリーフィングのせいか、皆さんガンガン行きます。

私も頑張るが、車道から続く下りで心拍数急上昇。しかし、ここは突っ込まないとまずい、と思って頑張る。

安曇川の橋を渡って左折。河川敷を走って、道の駅の裏から国道を渡り、朽木東小学校下を右折して集落を抜けて市場に登って行って登山道に入って、ここで速歩に切り替え。

なんと、ここまで5分/kmのペース。速く走る練習をまったくしてないのでシンドイ・・(鈍足おっさんなのでザック背負ってこのペースはしんどいんです。)

そしてすでに汗をかき始めている・・・

明護坂まで登って、それ以降は稜線のアップダウンの連続となるが、心拍数を暴れさせないよう、息を上げずに歩き続けられる登りの心拍ペースをフラットな場合でも下りでも維持し、オーバーペースにならないよう心がけ、

東山   7:12

行者山  7:22

雲洞谷山 7:37

と順調に進むが発汗がすごい。目に入ってくる。

それでもバテずに送電下に続く激坂をこけずに下って

 

8:02 A1 大彦谷林道山頂

ここはパンとバナナをつまんでポカリを2杯飲んで減った水だけ補給しすぐに出発。

前半の最初の勝負所。大彦谷林道を最後まで走り切る必要がある。

ただし、ここで出し切ったら桑原からの登りで死ぬので心拍MAXの8割くらいの感覚で走り下る。

結局、キロ5分30秒前後で慎重に下って、橋を渡って県道に出る。

途中、手や足に冷たいものが・・・雨が降ってきたのかしら・・

手をかざすと??? 降っていないぞ。

・・・自分の汗が腕から飛び散り、顔に当たっている。大汗状態。湿度が高いのか・・。

ここからだらだらした舗装路登りがはじまる。計画通り50数えのボーイスカウト走で進んで

8:38 北川を渡渉。

4月の下見ではここで石に足を乗せた瞬間に滑って川にざぶんと飛び込んだが・・・今日はシーソー板が設置されていて助かる。

ここからだらだらした杉枝一杯の走りずらい林道が続くが引き続きボーイスカウト走で進んで、沢を奥に進んで杉の急斜面をジグザグと登っていって

早谷峠に

出る。

この先は左に進むのだが、4月の下見では雪解け後で古道が消えていて、ほぼ斜面状態。本番ではこのままでは走るの無理!と思ったが

・・・

ちゃんと新品のトラロープでしっかり養生されていた。トラックも踏みしろが整備されていてロープをつたいながら、注意しながらすたすた下れた。

途中、「まだまだ危険個所が続きます~~」と山屋さんのボランティアの方が監視中。

あれ! あ、5月のイチゴ谷山の試走追試で出会ったおじさん。

「こないだはどうも!」

「????、あ、こないだの! 頑張って~~」

ちょっと元気になる。

激下りをどたどた下って

県道に飛び出して、1.6kmを必死に走ろうとしたが、大腿四頭筋がパンプアップしてしまい。キロ5分40秒前後でしか走れず

どんどん汗が飛び散っていく。ちょっと汗かきすぎ・・

9:28 A2 桑原橋

・・・え、9:28 スタートから2時間58分。

やった、1時間貯金できた。頑張ったかいがあった・・・

さすがに腹が減り始め、固形物を・・

鹿しぐれ煮、猪の唐揚げ、美味い。

フキノトウの寒天。甘苦く滋養に満ちたお味。

ここは、山菜じゅうべい。山菜農園です。

奥でおばあちゃんが一所懸命作ってくれてます。

お礼を言って給水してすぐに再開。



高島トレイルの取り付きから丹波越えを目指して距離で1.8km、標高差440m一気登り。平均勾配24%・・・

 

どう攻める?

すでにかなり大腿四頭筋が張り始めている。ここでペースアップでつま先登りなどやってしまうと、さらに負荷がかかり、絶対後半持たない。

前傾姿勢で体が前に落ち込む勢いをべた足でハムとお尻で斜面を押しつつづけ、登りの推進力にしてペース一定で登っていくことにする。

下見でコースの展開は頭に入っていて、登りは嫌いではないので、快調ペースで登っていき、先行組をどんどん拾っていくが・・・

汗がしたたり落ちる。

いやな予感がするのでミネラルタブレットをガリガリ食べて、ジェルもマグオンを選んで摂っていく。

ぜーぜー

ぜーぜー

30分くらいで丹波越えに到着。すぐに左に転じて経ヶ岳を目指そうと駆け出して最初の登り返しを登って、すぐに下って登り返した瞬間、左内転筋が突然固まって攣る。

あ~~~やっぱり、きた~~。攣るの早すぎ。

どんどん収縮するので動けない。必死に摩って、血流を促し、やっと痙攣が収まり再開。

やっぱり、脱水し過ぎ。慌てて水を多めに飲んで芍薬甘草湯を摂る。

すぐに林道に降りて進むと

あれ、下見と違って途中から尾根道に誘導され

登っていくと

すぐに下を走る林道に誘導され、林道を走り、あとは下見通り経ヶ岳直下の斜面を登り返して

10:22 経ヶ岳 889m

ここからガスが上がってきて、風も強くなる。インパルスジャケットを羽織って進む。

アップダウンを繰り返して進むので、体がだんだん冷えてくる・・またまた嫌な予感。

そして経ヶ岳を抜けて、いったん標高を100m落としてく。前々日に朽木はかなり雨が降ったようで、激下りの斜面はヌルヌル状態。

こけないように下ってい行くと、どうしても踏ん張るので、途中で今度は右ハムの痙攣が始まって攣りだす。

コース脇に避けて摩って痙攣が暴れるのを宥めていると、丹波越えで抜いていった人たちに一人、二人と抜き返されていく・・・

やっぱりオーバーペースだったのか・・

収まったので再開。下り切ってから、ミネラルタブレットをガリガリ食べながらイチゴ谷山に登り返していく・・・

不思議と登りでは攣らない・・何故??

ぜーぜー

10:53 イチゴ谷山 892m

ここからは枝尾根が多く、緑が増えた4月の下見では道誤りで難儀したが、大会テープマーキングが視界の範囲で必ず1本現れるのでロストの心配はない。しかし、何せうねうねアップダウンが多く、ペースアップ、ペースダウンが繰り返される。雨はなんとか降らずにいてくれるが・・稜線なので風が強く、体があまり温まらない・・・そうこうしてラスボスP909をやっつけ、アップダウンを繰り返しながら送電線下の下りに入るが、今度は右大腿四頭筋が攣って停止。とほほ。止まっていると丹波超えまでに抜いていった人たちにほぼ全員抜き返される・・・あ~~。

なんとか再開して登り返して行って、P865からアップダウンを繰り返しながら高度を下げていくがヌルヌル激下り個所では脚のどこかが攣ってしまい、その度に止まって回復を待つので、今度は、桑原橋の後続組にも抜かれ始める・・・アップダウンを繰り返しながらなんとかP685まで進んで見通しの悪い緩い稜線を下って

そろそろ大会コースマップ通り右の沢に下って駆け下るんだろうなと思って進むと、下見と同じ登山道のルート通りのマーキング。

げ、激下りがある。この時点で11:53 A3 小川集会所の関門は12:30!

急がないと間に合わないが、足が攣りまくると関門アウト確実。

攣ってから止まると一気に痙攣が拡大することが判ってきたので、攣りそうな兆候が出てきたら、下るスピードを緩めストップアンドゴーにならないようにする。

そうこうして、左の沢に降りていく分岐が出てくる。

あ、ビワイチの標識がある。これを早くつけてよ~~~と2回の下見時のロストを恨む。

ジグザグと下って、舗装路に飛び出し、悲鳴を上げる大腿四頭筋に鞭打って走ってとぼとぼ走って

A3 小川集会所 12:15 間に合った~~~ 関門15分前。

思わず、何やってるんだ~~と一人、自分に罵声。

桑原橋の1時間の貯金を45分も食いつぶしてしまった・・・

ジェルは摂っていたが、強烈な空腹感が出てきて、いつもは血糖値が急上昇するので避けているお握りを食べ、へしこ(鯖の糠漬け)でミネラルと塩分補給。

12:17分 思案。

試走の時は心拍一定ペースで2時間35分。それだけかかるとすると、A4 栃生エイド到着は14:52.

関門は14:30 こりゃ無理だ・・・・・

しかし・・

ここまで来たらA4まで行って、初めて少なくともスーパーロングの核心部は走破したと自慢はできる。これなら参加した意義がある。

「敗戦処理」を決め込み、芍薬甘草湯を摂って、動き出す。

一応ボランティアの方々はナイストライ!と励ましてくれる。ナイストライ・・・とほほ・・・

当然、試走では走れた林道もナイスランできるわけがなく、リカバリーを兼ねて大股速歩で進んでいく。

しばらくして振り返ると後続がこない。どうやらA4を旅立った最後の人になった模様・・

 

ミネラルタブレットをガリガリ食べながら大股で進んで行くと脚にだいぶ血が通ってきた感があり、ペースアップしながらだらだら止まらずに登っていける。

これは疲労回復になるな、と喜んで進んで行って、4月の夜中の試走で道誤りした箇所を通過して、左から杉斜面を超えると

ど~~ん、と緑の癒しの空間。

この雰囲気好きです。

おとといの雨で水量が上がっていてオゾン一杯。ブナ、ナラの落葉広葉樹の空気も一杯。

だんだん足の痛みを忘れ、(本当は痛いのですが気にしなくなる・・)渡渉を繰り返し、木々や地形や沢の流れなどの自然の造形美を楽しみながらスタスタ登っていくと、だんだん急登になっていく。

へばっている人を一人、二人と拾っていく。ここまで来たら栃生まで頑張りましょう!と励まして抜いていくと・・・峠直下の急斜面。なんと頭の上に人がぜーぜー斜めに歩いているのが見える。

こんなに急だったかしら・・と追っかけていくと



13:19 烏帽子峠

あれ、小川から1時間2分で登ってしまった。あれ?試走より30分早い。

林道終端から烏帽子峠までは2.3km 票濃差487m 平均勾配21%

うれしくて、分岐で誘導ボラティアされている方々を撮影。誘導ありがとうございます。

(皆さん、写真を撮られてびっくり。)

関門まであと1時間11分。

とにかく行けるところまで進もう。

幸い、登りでは脚が攣らないのが判ってきた。芍薬甘草湯も効いてきたみたい・・

アップダウンを繰り返し

13:30 白倉岳 1949m

13:38 中岳 940m

ここで先行者が芦生杉を見て感動。

「すごいですね。こんな凄い木、初めて見ました」

「これが大会シンボルですよ(だったかしら・・?)」

「え、そうなんですか!」

「写真撮りましょうか・・」

「急いでいるのにいいんですか?」

「ちょっと一息入れます」

と撮影ボラんティア・・(笑)

休憩している先行者に、ボチボチ行きます!とあいさつし再開。

13:49 南岳 940m

関門まで・・え、あと40分。

これはひょっとすると・・滑り込みできるか!!

・・ここまで来たら駆けるしかない!!

足が攣っても走り切る!!(攣ったら走れませんが・・)

手袋を装着してスタスタ駆け出す。

案の定、最初の激下りでは脚が攣って止まって停滞。写真を撮った人に抜かれてしまうが、イチゴ谷山縦走より程度は軽く、すぐに再開できる、

すたすた下って、杉林の緩い尾根は頑張って走って、いいよロープ場。

下りなのでロープは右手側。怪我をしている左手で握る必要が無い。

右手でロープを滑らしながら姿勢をサポートし手のひらに摩擦熱を感じながら尾根道を駆け下る。

最後の岩場を慎重に降りて市道に飛び出し

14:22 これは間に合う!!

橋を必死に走る。エイドからナイスラン!と声援が飛ぶ!

橋を右に降りて橋を潜って

14:23 A4 栃生

間に合った~~~

コーラがぶ飲み、アクエリアスがぶ飲み、バナナ、オレンジパクパク食べて、給水していたら、「進む方はすぐに出てください。スイーパー出ますよ!!」

と急き立てられる。

A5 朽木スキー場 の関門は16:30

試走のときはここからイクワタ峠の登りを結構駆け上がって4時間でたどり着いている。

しかし、さっきの下り激走で登りを走る脚は売れ切れている。

でも、ここまできたら行くしかない!!! ライトチェックを受けて

14:26 2分の休憩で飛び出す!


名物、川走りは無いのかと思っていたら・・・

ありました!

悲鳴を上げている足裏のアイシングになり、濡れたついでに足全体に水をかけてクールダウン。

ここから延々と続くジグザグ登山道を心拍80%くらいの感覚でゼーゼー休まずに登って行く。すると、一人、二人とスーパーロングの人を拾い始める。

ぜーぜー

ぜーぜー

15:32 イクワタ峠 923m

栃生から3.2km 標高差696m 平均勾配21%栃生から1時間6分

 

試走の時は1時間10分 ここからは下り基調、足さえ攣らなければ完走できるぞ!!

先が見えてくると俄然元気に。

・・・だが、しかし、大腿四頭筋はすでにいっぱい、いっぱい。

下りの着地ごとに悲鳴を上げる~~~

15:53 地蔵山

すぐにA5 地蔵峠 15:54 給水

16:08 ヨコタニ峠

16:18 アラ谷峠

16:23 ボボフダ峠 ふ~~。ここを下ってから登りが始まる・・・

蛇谷ヶ峰に続く稜線の下をうねうね登っていき、P752から稜線への急登をゼーゼー登っていく。

先行していたスーパーロングの選手を3人ほど拾って稜線乗る。ここからは走れる稜線。

頑張って駆け上がって

16:54 蛇谷ヶ峰

天気はよくないが辛うじて琵琶湖と谷に進む蛇の頭が見えた・・

山頂誘導のボランティアのおじさんを見たら・・・あ、早谷峠担当していた山屋さんだ!

「ここまで来ました!!」

「お、お~~、ついに来たか。後は下りだけ!! やったね!」

と激励され、硬い握手後、すぐに下山。

下見では日没後のヘッデン走行でスピード上がらなかったが今日はまだ日中。

ジグザグとガンガン駆け下りる・・・

(と本人は思っているが大腿四頭筋がいっぱい、いっぱいなので、ぴくぴく攣り気味。ログを見るとそんなに速く下っていない・・(笑))


ついにスキー場に飛び出し

17:18 朽木スキー場エイド。

ここまで栃生から2時間52分。こうなると次の目標はフィニッシュ11時間半切り。

すぐにトイレをすませ、少し給水して、すぐに飛び出す。

1kmほどロードを下って左から林道に入る。

ずっと奥まで進んで、例の林道行き止まり箇所に出る。

進むと、あれ、標識が新しくなっている。

方向を見ると・・・なんか下見のルートに見える・・・

急登を登り切ると左に誘導・・

で、下ってみると・・・

なんか下見と似てるな~~~

ここ走ったわ・・

いっしょ。下見のルートは正解。

快適なトレイルを下りきると林道に飛び出す・・・誘導は真っすぐ。

何やら、看板。・・・ハイ、まさしく。

下見では左に進んだが本番は真っすぐ。

また、走るの~~(笑)

するとバンガロウ村に飛び出す。前方に一人先行者。ちらっと時計を見て

17:16 あと13分。

近づくとスーパーロングのナンバーカード。

追いかければ11時間半切れるかも・・

と足の痛みをこらえ、必死に坂道ロードを走る。声援を受けて、元気になりながら、体育館が見えたあたりで先行する若者を抜いたが、フィニッシュ直前で並ばれ同着!

フィニッシュタイム 11:29:07 やった!!!

デッドヒートした方と握手して、記録症を受け取り、バスですぐに駐車場に向かう。道中、隣に座った鯖街道オレンジバックを持っていた私よりずっと速くフィニッシュした方と東山36峰談義して駐車場に到着。

すぐに、てんくう に戻って ゆっくり汗を流す。

温泉から出たら前線が通過。朽木周辺は集中豪雨。

大雨の中、堅田に下って、王将で栄養補給。

その日のうちに帰宅したが,食いすぎで熟睡できず。

翌日から3日間、階段を下りられない状態が続き、関門が厳しいミドルレースの恐ろしさを改めて実感。

走力がないと地獄・・・

振り返ってみて、改めて思うのは、「ぎりぎりの可能性があるなら、自分を信じ、とにかく前へ進むことが大切」という当たり前のことでした。

 

・・・それにしても、このスーパーロング、60km、D+4000m、自然の雰囲気は十分すぎるほど素晴らしいが・・・

コースでは妖精ではなく、地獄を見ました。

これで、今年、前半のトレランレースは終了。

歳なので、徐々にレース数、減らしていきます。

 

フェアリースーパーロング 下見集 (このエリアの夜間試走は止めましょう!危ないです。) 

フェアリートレイル スーパーロング 下見 とほほ・・(1)てんくうー大彦谷林道山頂 まで

フェアリートレイル スーパーロング 下見 とほほ・・(2)大彦谷林道山頂ー山菜じゅうべえ まで

フェアリートレイル スーパーロング 下見 とほほ・・(3)山菜じゅうべえーイチゴ谷山 まで

フェアリートレイル スーパーロング 下見 とほほ・・(4)イチゴ谷山ー白倉岳脱出ーてんくう 喝!!

フェアリートレイル スーパーロング 下見 (5)イチゴ谷山 追試 前半

フェアリートレイル スーパーロング 下見 (5)イチゴ谷山 追試 後半 (実は落第していた・・)

フェアリートレイル スーパーロング 下見 (6)小川から白倉岳へ ここをコースにするの~~汗

フェアリートレイル スーパーロング 下見 (6)小川から白倉岳へ 白倉岳からは簡単に降りれないぞ~~

フェアリートレイル スーパーロング 下見 (7)栃生ーイワクタ峠 栃生から何時間で てんくう にたどり着けるか①

フェアリートレイル スーパーロング 下見 (7)イワクタ峠ー蛇谷ヶ峰 栃生から何時間で てんくう にたどり着けるか②

フェアリートレイル スーパーロング 下見 (7)蛇谷ヶ峰ーてんくう 栃生から何時間で てんくう にたどり着けるか③

  

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スーパーこがる君 日記1 (滋賀一周ラウンドトレイルに参加)

2018-06-16 23:59:59 | 山登り

以前、「大いなる野望」と大そうなタイトルで、大津市の石山寺から高島市の朽木てんくう、あるいはJR近江高島駅までトレイルを繋げて縦走したいな・・・と、大汗かきながら数度実地調査をして、石山寺から岩間山までの舗装路以外はすべてトレイルで繋げられることを確認していたが、その後、本格的にトレランに没頭し、大いなる野望の70kmを自ら完走しないまま、時が過ぎてしまった・・

2016年のUTMFが大雨で短縮レースとなった際、日本一のお山をぐるっと一周できないなら、日本一の琵琶湖をぐるっと回る手もあるではないかと!と石山寺から音羽山、叡山、蓬莱山、武奈ヶ岳、高島トレイル、余呉トレイル、横山岳と妄想して地図上でつなげてみたが、金糞岳、鳥越峠あたりで手が止まる。

たしかここから虎子山まで繋がってないぞ・・・

とネットでいろいろ調べたが・・・激藪敗退情報しか出てこない。金糞から舗装林道下って延々舗装路走って伊吹山登り返すのもなぁ・・・鈴鹿に入ればあとは東海自然歩道で石山寺に戻ってこれるのに・・

と新しい妄想をしまっておいて、トレラン練習に励み、UTMB(TDS)、UTMF完走し、自分なりにトレイルランニングなるものに一区切りをつけていた。

一方、ネット上では近藤淳也氏が2017年に滋賀県境の全縦走を試み(滋賀県一周トレイルに挑戦-Tender is the mountain)、調査結果、余呉トレイル奥の激藪と伊吹山地の激藪を繋げれば、滋賀県一周トレイルが可能というレポートがアップされ、「大いなる野望」を企てていたハイカー上がりの定年が迫ってきたおっさんとしては心穏やかでなくなる。

 

そんな中、2018年滋賀一周ラウンドトレイルプロジェクトが立ち上がり(https://shiga1.jp/)、コース整備のボランティア募集に申請してしまったは至極自然な成り行きであった・・

仕事の都合でキックオフミーティングには参加できなかったが、フェアリートレイル60kmの筋肉痛が残る中、2回目のミーティングに参加。


 

場所は京都北山のナディ・・

 

迷わず、コース整備に手を上げ、近藤さんのレクチャーを聞く。

 

激藪が行く手を阻む・・確かに!
残る区間30km・・・え!藪30km!!!
11月までには未開通区間を開通させたい・・・11月って、作業期間実質4か月ほど。
余呉トレイルは地元との協議がいるみたいで、先行して、金糞-ブンゲン-虎子山・・・え、あそこ冬でも藪だらけだぞ!
チェーンソー必要・・・我が家には刈りばさみしかないぞ~~

と藪山山スキーで伊吹山地の稜線の土地勘が若干ある身としては、とんでもないことに頸を突っ込んでしまった・・と一瞬後悔してしまった。

だが、困難に立ち向かってこそ意味がある。ここで不完全燃焼の「大いなる野望」を拡大版として完結させ、自分の想いに決着をつける時だ。

と滋賀からの参加者とトレラン談義しながら帰宅。

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2018 フェアリートレイルスーパーロング 速報!

2018-06-10 23:59:59 | ランニング

2018 フェアリートレイル スーパーロング

前線の影響で荒れる心配をしていたが、大会中は辛うじて雨雲が朽木にかからず、助かりました。

で、努力せずに関門突破なんてできるわけもなく、当たり前のことですが大真面目にプラン考え、まじめに走りました。

60km、D+4000mという設定でしたが、GPSのログをカシミールに落とすと、

沿面距離55.6km 累積標高4540mというとんでもなくいじめに近いコース設定。

3月に比叡山50kmのコースを練習で走ったら、カシミールでは53.6km D+4774mD

だったので、えげつなさではどっこいどっこい。

ただ、このスーパーロング、関門タイムが厳しく、そのぶん普通の選手には厳しい。

まとめはおいおい・・・

 

鏑木さん、こういうコース設定、好きですね・・汗;

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2018 フェアリートレイル 前日受付

2018-06-09 21:47:59 | ランニング
自腹を切って前夜祭参加は殆どしないが、フェアリーはグルメが良い、という噂。スーパーロングは前日受付。家に戻るのも面倒なので車中泊を決め込み、家でカレーうどんの昼食後、琵琶湖大橋渡って朽木へ。
道中、いつかは入ってみたい、と思っていた手打ち蕎麦屋で十割蕎麦を頂き、





第二駐車場である朽木グランドへ。

シャトルバスに乗って



受付会場へ。
必携品のレインウェアとライトのチェックを受け、前夜祭で早い夕食。

カレー

焼き鯖ソーメンとへしこ

地酒

ご当地米

鯖寿司

テッチャン

レッドブルカクテル

ビール

・・・・
満腹になって、鏑木さんのブリーフィングを聞く。
スーパーロングは道の無い所をルートにしている、沢登もある、桑原の関門10時半、スタートから4時間にしているが、3時間15分くらいでないと栃生で関門アウトになる。前半の後半はアドベンチャーなトレイルなので走れ無いが、是非、途中まではこの素晴らしい雰囲気をなんとか、味わって欲しい・・・とDNF者、続出しますよ、と遠回しに解説。直接聞いて、気分はDNF・・・


招待選手は、UTMFの土井選手、福井選手、お二人ともTJARに出るそうです。そして、東山36峯、5連覇中の西村選手。どのくらいでフィニッシュするのかしら・・

で、私は、栃生まで8時間以内で進める確信もないまま、

天空で温泉に入って思案し

妙案もなく、仕方が無いので風呂上がりにソフトを食べ

てんくうから歩いて駐車場まで戻る途中で腹が減ったので、
よせばいいのに夜中のラーメン。




で、車中で

コース図を眺め

眠くなったので寝る。Zzzzz.



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