車が修理から戻ってこない。今年は滋賀の積雪は西雪。琵琶湖の東側は寒いが、なかなかドカ雪がこない。車が無いので県外に遠征もできない。そこで、福井の事業所に行く途中、気になっていた、野坂山地の武奈ヶ嶽865mに山スキーで行ってみることにする。JRで行く県内山スキー第二段。
(比良山系の武奈ヶ岳ではありません)
近江今津の小浜行きの7時15分のJRバスを20分程載って近江角川で下車。
バス停の小屋で弁当2つ食べて、身支度して出発。
夕べの降雪もあり、一面銀世界。
お寺の裏にある登山口から尾根に取り付く。
急登が終わったところでシール登高に切り替え。新雪ですがラッセルは踝までなの楽チン。
登山道をうねうねと上り詰め
遠く輝く琵琶湖の湖面がきれい。
ピーク740まで必死に登ると
さらに進む。
頂上が見えてきた。
帰路の稜線。
もう少し。
12時、登頂。標識は見あたらなかったが、GPS がピークを示す位置で記念撮影。
寒いです。シール外して滑走開始。
西側の稜線に続く登山ルートから下山となるのだが、
沢筋に続く斜面がパウダー。途中でトラバースして復帰すればいいか、と滑り降りていくと、
どんどん急になり、激藪になる。途中で止まって、地形を探索すると、どうやら沢筋の急峻な岩場斜面の上にいるもよう。これは沢屋さんの世界。私には無理。スキー登坂は無理なのでシュプールを辿ってツボ足で登るが、快適な新雪イコール激ラッセル。腰まで埋まって全然進まない。両手にシールを貼ったスキーを持って斜面を捕まえて浮力をつけ、上半身と膝で這いずるように体の持ち上げていく。この繰り返しでやっとドロップした場所に復帰。1時間半のロス。両腕が筋肉痛で大汗。
再び、スキーを履いて、ピーク749に登り返して登山ルートに復帰。
急がば回れ、知らない沢筋は深追いするな! やはり鉄則です。(^_^;)
晴れ間は終わり。寒いです。
ピーク749から滑走を始める。結構滑れる稜線でショートスキーをなのでツリーランならぬ藪ラン。
楽しいです。
遠く若狭の海。
雪が薄くなり、切り株や岩が露出しはじめたので、スキーを脱いで徒歩で下山。送電線の鉄塔から黄色や赤テープに添ってグサグサの斜面を進む。
杉斜面に誘導されていくが荒放題。雪と杉の腐葉土と倒木でで歩きづらいことこの上ない。鹿のトレースの方がしっかりしたルート取りしているが、すぐに倒木に遮られる。ジャンプなんかできる訳がない、と一人毒づいていると目の前を2頭の鹿がジャンプしながら降りていく。う~ん。
何とか沢にある登山道にでるが、ここも荒れ放題。道は倒壊。結局、流れをザブザブ進む羽目に。
やっと国道に出ると何やら注意書きが・・・・。
進んではいけないルートを降りたみたい。トホホ。
正しくは送電線方向の北西尾根から迂回。
近江杉山のバス停に歩道を登っていくと、16時半前にJRバスが通過。が~ん。
バス停に着いたら次のバスは17時29分。靴を換え、スキーをモンベルの折り畳みケースにしまい、非常食のお握り(凍っていた)と試供品のサバスのランナー用プロテインを胃に放り込み、気温零度の中、待つこと45分。バスが到着。
本日10km。
冷えたので、帰りの電車でアルコールで暖を取り帰宅。
やはり、初ルートは鉄則に従うことが大切と痛感。
今シーズン、やっと山スキーを満喫?した一日でした。(藪山ですが・・)
(この山は石田川ダム方面に抜ける斜面も研究の価値はありそう・・・・)