湖南オヤジのlast stand

50代オヤジのささやかなチャレンジ記録です。

2017 UTMB(TDS) 完走記録 (8) さよならシャモ二― + あとがき

2017-09-21 22:36:11 | ランニング

 

9月2日にはミラノから帰国しなければならないので、翌朝9月1日、UTMBのスタート日であるが・・・

朝、ミラノに移動。

昨晩、大量のたんぱく質と炭水化物を摂取して、爆睡したせいか、意外に筋肉痛はまし。

(え、・・・全力出し切ってない? 加齢で無理が効かなくなってるもので・・・汗;)

タグはハサミがないと外せないので、つけたまま。

茄子と胡瓜とトマトのピザパンを食べて 

チェックアウト。 

また、走りに来てね~~と送られて 

 

朝のシャモニー繁華街。 静かです・・

フィニッシュゲートにお別れを告げて、バスターミナルまで歩いて(脚の激痛がなく助かる) 

 8:30 さよならシャモニー  UTMBは天気悪そう・・皆さん、頑張ってください。

モンブラントンネル入口。UTMBのポスター。名残惜しい・・・ 

同乗者に中にスペイン人のトレイルランナー2名。ナンバービブは無し。おそろいのイエローのウェアー。

どこ走りに行くんだろうと気にしていたら、向こうは何やらソワソワ・・

雰囲気的に、「このバスでOKなのかい?」「ハポネが乗ってるから大丈夫だ」

のような会話・・(スペイン語解りません)

と、クールマイヨール 到着。ミラノに向かう途中のアオスタに向かうバスに乗り換えるにはまだ時間はある。

向こうにTDSで最初に越えたお山の稜線。

スペイン人は停留所裏に走っていく。裏の繁華街が騒々しい。ヘリが飛んで、警察が多い・・

何だろう?と観に行くと、30日6:00にスタートしたTDSのスタート地点。バスのスペイン人は応援だったのね・・・

お、たくさんの人。・・・あ、CCC(クールマイヨールーシャンペンーシャモニー 101km)のスタートだ!!

これはラッキー。

9:15 CCCスタート  頑張れ~~!!

思わぬ遭遇に興奮しながらバスに戻り、

アオスタで乗り換えて

ミラノへ。 

さよなら、モンブラン。

朝なのでペリエで乾杯。

 

 

・・・・・・・

 

9月20日。何とかレース参戦 記をブログで纏めて2倍走った気になっていると大会事務局からメール。

「記録証明できたのでダウンロードしてください。」

で大会HPにログインしてDiplomaからダウンロード。

 あか抜けてますね・・・

 

 でメニューに戻るとダウンロード集があり、入ってみるとコース地図やコースのGPSデータが載ってる。

GPSデータは自分のMZ500で録ったので興味ないが地図が気になる。

 

でダウンロードしてみると

・・・早く言ってよ~~~と、名刺管理ソフトのCM状態。

レース中はコース全体ルートを印刷して、計画タイムを書き入れ、チェックポイントごとに先の展開を確認していたが、小さくて地形や傾斜はアバウト。

このマップならかなり先読みができたはず・・・とほほ。

研究不足を嘆いていたが・・・研究材料はきちんと提供されていた。まめにHPチェックしていなかった。

この地図があればペース配分などもっと考えることはできた。とほほ・・・ 

 

 

ところでUTMBの専用コースがあるわけではありません。

シャモニー情報の日本語文献はかなり限られていて、京都の書店でようやく1冊発見。

「トゥール・デュ・モンブランを歩こう 素敵な山小屋とすばらしい展望

 ~ヨーロッパアルプスのロングトレイル案内~」

清水昭博 著 本の泉社

 

 スイス、フランス、イタリアの国境沿いに位置するモンブランをぐるりと一周するTMB(Tour du Mont Blanc)が紹介されている。

奥さんはこの広大なトレイルのうち、ラック・プラン~ベラシャのトレッキングルートの後半にあるブレヴァン展望台にロープウェイで登ってハイキングをしてました。

いい景色ですね・・・

かなり急ですね

モンブランと氷河。

 

私はこの時間帯この裏を走ってました・・・

ブレヴァン湖

で、帰国してこのガイドブックを読んでいたら見た景色の写真が。

あ、Col de Tricot 

このコースはTMBのバリエーションコースとある。

   

でシャモニーのHPに載っているTMBのルートと

UTMBのコースを比較すると・・ほぼ同じ。

UTMBで完走するとほぼまる二日でTMBを一周できることになる。

(制限タイム目いっぱいだと16時間分夜中ですが・・・笑) 

TDSはUTMBのコースと重なる部分はあまりない。そういう意味で貴重な体験でした。 

 

とはいえ、TMBのガイドブックを読んでいたら、2週間かけて、ゆっくり170km「歩いてみたい」と新しい夢が・・・

現役引退しないとそんな暇はできませんが、足腰の鍛錬を続ける新しい動機付けにはなりました。

これで、半年以上にわたったオッサンの大騒ぎは終了です。

フルマラソンシーズンに入ります。 

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2017 UTMB(TDS) 完走記録 (7)T5~フィニッシュ

2017-09-18 12:56:08 | ランニング

 La Gittaz 関門クリア 目標31日 1:00

がスタート前の計画だが・・・ 

T5に計画の7分遅れで入って、熟慮の末、20分の大休止。

無理。まだ50km以上あって、コースの各稜線の最高点を4つもやっつけ累積標高を2700mこなしていかなければならない。

下手に頑張ればオーバーペースで動けなくなる可能性が大。

冷静にいこう・・

計画修正 当初計画プラス30分

La Gittaz 修正目標31日 1:30

コース展開は登り返してカールを回り込んで下るようだが・・・ 

 

最初は牧草地の管理道を進むので1人2人と拾って行けるが・・未舗装路が終わり牛の鳴き声とカウベルの音を聞きながら牧草地のシングルトラックを進むと前に追いついていき、淡々と進むことになる。

コ―スアウトは厳禁なのでトラックが二手に分岐するなどのチャンスで抜いていく。

そうこうして斜度が上がり、渋滞。

ここは辛抱・・・頭の上のにライトの列が続き

それが切れた地点から下りが始まる。

といっても広い高原の放牧地で基本シングルトラック。トラックが枝分かれし、合流するなどのポイントでないと追い越せない。

そうこうして斜度が下がっていき・・右手から急流の音がしはじめ、ガレた歩道を下っていく。

急流の音が大きくなって、ヘッドライトで照らしてみるが光が届かない・・・結構深そう・・・汗; 

少し幅のある歩道なので前のついたら抜くことはできるが・・滑落が怖いので後ろについていくだけにする。

ずーっと下り。さすがに止まって歩き出す人もいて、後ろに着かれるのが嫌な人は後ろ手に手をチョイチョイ、と先に行け!とボディーランゲージ。

Thank You!と声をかけ抜いていく。

・・・・

段々、歩道が険しくなる・・ 

断崖の上に切り出したトレイルを真夜中に下ってるので崖が怖くて皆さん飛ばしません・・

 (日中はこう。  ・・・あ~~怖い。夜中でよかった。 実は高所恐怖症・・汗;)

(Photo courtesy of © The North Face® Ultra-Trail du Mont-Blanc® – Pascal Tournaire 2014)

やがて樹林帯が少し出てきて降下開始。ここは日本のトレイルの下りと似たような展開で、ライトで照らしながら浮石に注意して、淡々と下っていく。

皆さん飛ばさないので道幅広い抜けるところは抜いていく・・・

だ~~と下って、傾斜が緩み、カール拡大部のガレた道を下っていく。逆にここはあまり走れない。木曽川で見るような巨大な岩がトレイルのサイドにゴロゴロしている。

流れの渡ってしばらくすると走り易くなって

 エイドの明かり。

31日 1:46  75km地点 La Zittaz 標高1663m 1318位 (本人は知らないがT4から順位を299上げている)

修正目標 1:30 16分遅れ

う~~、、Psseur de Pralognan の激下りでアルプス的下りは終わったと思っていたが・・・

まだ走れない下りがあったとは・・研究不足です。

(不足というか全然リサーチしていない・・反省)

 

給水して再開 T6修正目標 31日 5:15着

再び、牧草地を登っていく。緩やかな登り・・・

トレイルも未舗装路となり、前を拾っていける・・・

暗闇だが先行者のライトの列でルートはよくわかる。心拍数急上昇しない程度で前を拾っていく。

この辺から牧草地で仮眠する人が増えてくる。

そいえば真夜中の2時だな・・と思っていたら、こっちも睡魔が・・

余裕あるときは駆け足で進むが・・・だんだん眠気が拡大。

これは困った・・と、思案。

眠気に勝つには目が覚める刺激が必要だが、このルートは牧草地の未舗装路を登っていくだけで刺激が全然ない。

そこで、だ~~と駆け上がて、心拍数が急上昇する前に歩きに切り替えて、道路わきの牧草地で横になる。眼を閉じて5分ほど仮眠もどき。

深呼吸すると頭に酸素がいきわたり、駆け上った刺激とあわせて、眠気が少し和らぐ。(お昼休み仮眠法の応用・・え、自己流です)

 

これを3回くらい試みてやっと眠気を振り払う。時たま少雨が降って顔をたたくので眠りに落ちることから免れる。

これで15分ほどロスするが仕方がない。

 

と頑張って 

チックポイント Entre Deux Nants 

31日 3:10  78km地点 Entre Deux Nants 標高2161m 1282位 (本人は知らないがT4から順位を335上げている)

(エイド以外のチェックポイントの関係者は何をしているのか??→ナンバーカードの電子タグを読み取り機でピッ)

また牧草地の未舗装路を登っていき、やがて未舗装路から傾斜が少し強くなった斜面をジグザクに登って再び高原の牧草地帯。

 

前を見ると先行者はだいぶ向こう。

後続もわずか。ここはつめて行こう・・・

と牧草地のシングルトラックを駆けだす・・

・・・・・

段々と前のヘッドライトが近づいてきてブレーキ。休憩がてらこのペースについていくが・・ちと遅い。

なにやらフランス人同士が5人ほどお仲間で走っている様子。(なぜ解る? さすがに英語と仏語の区別はつく)ヘッドライトを左右に振って存在を知らせておいて、後ろに着いているとそのうち気がつくだろ・・と進むが、道を空けてくれる気配がない。

仕方がないので道が二股、三股と分かれる箇所で一人ずつ「Sorry」抜いていき、お仲間の先頭を抜くと、「〇◎×※・・!、××▽▼ (仏語)!!」と大声。

牧草地を走ってないので、怒られることはないのだが・・・

と抜いてから何度か振り返るが差は開く一方。ペースを変える気は無い模様。

・・・すると今度は私が付いていけるペースの集団の後ろにつく。

会話はなく国旗マーク見ると、国籍はばらばら。

このペースなら抜く必要ない・・・

やがて牧草地帯のトラックが終わり

ガレた下り。走りずらいがスピードは出る。たまにトラックの幅が広くなるところで抜いていき集団の先頭の選手の後ろにつく。

国マークはフランス。いかにも欧米人のトレイルランナー。足が長く、しっかりした筋肉。ほれぼれ。片や中肉中背のおじさん。

登り返しになって彼がどうするかと、とついていったらポールでパワーウォーク。ぐんぐん登っていく。

う~~ん、どうしよう。

夜明けまでまだ2時間以上。ここいらで刺激入れないとまた睡魔がでるぞ!

とついていくことにする。

ぜーぜー・・こちらは大トレで開眼したダブルストックで両腕で上体を引き上げる戦法。かっこ悪いが脚の負担は軽減。

 

登り返して斜度が緩み、右手を照らすと岩壁。どうやらカールの斜面の上部をトラバースしている模様。

左手を照らすと広い牧草地の斜面。

ここは二人とも走る。トラバースが終わって稜線に出るとガレた短い急降下。岩が雨で滑り、要注意。

そこを乗り切ると遠くに明かり、あれがT6か・・・

少ししてジグザグ下降。また未舗装路に出て駆け下ると、ついていった足長ランナーが歩き出し、前を譲ってくれる。

(ペース落ちないのですごいな~とついていったが、しんどかったんだ・・・)

31日 5:05  85km地点 T6 Col Du Joly 標高1989m 1239位 (本人は知らないがT4から順位を378上げている)

修正目標 31日 5:15 かなり頑張ったが・・・目標未達。

ここで、またパン、チーズ、オレンジ、バナナ、コーラ、白い液体を胃に放り込み、

ガスター10、ロキソニンを胃に放り込む。

前半の胃腸の不調は収まっている。何せ食べられる。これは助かる。

テントの中を見渡すと、前半最初の登りでどんどん私を抜いて行った人たちがちらほら。

椅子にへたり込んで動こうとしない人もいる。

逆に私は体が良く動くようになってきた。 

雨は上がったのでレインジャケットを脱いで・・・

再開 修正目標 T7 7:00到着 下りをなんとかやっつければいけるか・・・ 

まずは高原に続く(この辺スキー場みたい)舗装路を下り、未舗装路を牧草地に入って斜面を下っていくと

 

(心霊写真ではありません)

しばらくすると針葉樹の樹林帯の下りのトレイルに入る。石に乗らないよう注意し、前を拾いながらうねうね下っていくと、川の流れが聞こえてくる。 

 下り切ると東の空が白んでききた。

夜明け前・・川の傍の未舗装路を走っていくが・・この下りけっこう頑張ったので、ボーイスカウト走に切り替え。 

今度は、T4以降抜かれたしまった中国男女ペアと韓国の若者とフランス人と抜きつ抜かれつ・・・ 

(横が中国ペアの女性) 

 

31日 7:17  95km地点 T7 Les Contamines Mount Joie 標高1167m 1153位 (本人は知らないがT4から順位を464上げている)

修正目標 31日 7:00 17分 遅れ・・  しまった、T6でのんびりし過ぎた・・・・汗;

ここは給水とオレンジ、バナナ、白い液体を胃に放り込んだだけで再開。

ここから登り返して、下って、登り返して下って、8km川沿いに走ってシャモニー・・

え・・あと2回山登り・・脚持つかしら・・・

再開  Bellevue 関門 目標11:00

と、挽回モードなのに、明るくなってきたのでパシャパシャ撮影再開・・

すると抜きつ抜かれしていたフランス人が「写しましょうか?」と日本語で話しかけてくる。

顔がどうせゾンビ状態だろうから「ありがとう。遠慮しておきます」と答えると、「シャモニーまできて遠慮しなくてもいいのに~~日本人、恥ずかしがり屋ですね~~」と流ちょうな日本語。

・・レース中、言動に注意しておいてよかった。

結局、遠慮して登り再開。

 Les Contamines  冬はスキーの街になるようです。

あ、バテている・・

集落を抜けて未舗装路をずーっと駆け登っていく。

ぜーぜー

斜度が上がったところで歩きに切り替え。 

ぜーぜー

左に転じ、林道をうねうね進む。

 日本のトレイルみたいで親しみのある展開・・

前は力強い登り。私もガシガシ行く!! 

未舗装路に出て、ここから走る。 

 Le TRUCの標識 放牧地帯みたい。どんな所だろう・・

なるほど・・あの山を登り返していくのかしら・・・ あれなら楽勝!

 と思ったら裏切られ、え、回り込むの・・

 あれれ・・・下っていく

 ガスがどんどん湧いてくる。なんか谷っぽいぞ・・・

下ると・・お~~~モンブランに続く西の稜線

! 

先行していたスペイン人2名が登山道のコーナーで休憩中。写真撮っている私にニヤニヤとカタコト英語で教えてくれる。

普通の登山者もちらほら登ってきてエールを頂く、

どうやら左手の牧草地を登っていき稜線のコルまでジグザグ登り返すみたい・・

 いったん牧草地帯に下りると・・なるほど。

よく見ると、カールには点々とランナーの格闘の列が見える。観察してると・・みんな遅い!急だぞ!!

 

 

登り出して振り返ると二人のスペイン人はテクテクのんびり歩いている。

こちらは

ぜーぜー

ぜーぜー

また、雨が強くなってきた。ジャケットどうしようか迷っていたら、直登が終わってジグザグ登りが始まったところで、すでにレインウェアをまとった日本人に遭遇。40代かしら・・バテてます。

「きついね・・」

「きついっすね。ゆっくり登っていきます」

「頑張りましょう!」とエール交換して進む。

風も出てきて風雨状態が強くなる。

なぜか、下降してくる選手もちらほら・・

ザック広げる時間がもったいないので、ザックのネットポケットに押し込んであった、スワローテイルフーディーをザックの上から羽織る。

(大きめなので、こうゆう急いでいる時に便利)

ぜーぜー、今度はOMMのザックが目の前に現れる。国旗マーク見るとUK。この人に後ろにぴったりついて、ポールで省力しながらぜーぜー登っていく。

コルの手前でいったん斜度が緩むが、ここで英国人、ストップ。岩に腰掛けぜーぜー休憩。

手で先に行け、の合図。

Thank you!

ぜーぜー

登っていくと、急激に風雨が強くなり、飛ばされそうになる。

チェックポイントのおじさんのレインウエアがバタバタ飛ばされそう・・

31日 10:03  102km地点 Col de Tricot 標高2120m 1097位 (本人は知らないがT4から順位を520上げている)

「天候悪化だ。もっと悪くなる。リタイアするなら戻ってくれ。」と片言英語。

すごい風。飛ばされそう。止まっていたら体温低下するので。「I’m OK. Thanks.」とダッシュ。

 ここから市街地まで下っていくのだが・・

コルからは雨の流れで登山道が幾重にもえぐられ、溝なのか登山道なのか判別つかないトレイルを激走。

雨が強くなり、前が時たま霞み・・

前がよく見えない瞬間も。

溝にはまって骨折したたら大変と注意しながら一所懸命走り下る。すると、樹林帯の下りに入って、レインウエア上下で身を固めた登山者と出くわし始める。

え、この悪天で登るの・・と関心していたらゴー、ゴーとすごい急流の音。

急流を渡る吊り橋にでる。

水量がすごく、流れと橋の真ん中の距離がわずか。 

雨で滑って危ないので先行者が渡るのを待っていたら、追いついていたやる気まんまんの別のスペイン人が「Why are you waiting?」 と怒ってスタスタ抜いていく。

すみません。ヘタレです・・・

ゆらゆら吊り橋を渡って

渡ってすぐに樹林帯に入る。これがけっこうきつくてぜーぜー登り返す。

いったん草原に出て

左手に誘導され樹林帯にまた入っていく。

カールの急斜面を登ってトラバースするシングルトラックに進むと・・先行者5名ほどに追いついてしまい、歩き。

しかし、この道。幅は狭いし、ところどころ崩壊気味。おまけに粘土質で滑る。滑落しないよう慎重に早歩きするのが精一杯。

トラバース道でスピードを落としたせいか、体が冷えてきた。脚もつりだす。完全につってしまうと活動停止なるので止まって摩りながら痙攣をなだめる。芍薬甘草湯を飲んで、ペースを落として進む。

体が冷えてきてまずいと思っていたら登り返し。

すると、リフトの鉄塔が・・ 

31日 11:12  106km地点 Bellevue 標高1796m 1089位

修正目標 31日 11:00 12分遅れ 天候悪化で仕方がない。

低体温気味になってきたので、雨が強い中、ヒュッテの下に入って、長袖シャツをき込み、レインウェアの上を急いで羽織る。

 再開 修正目標 T8到着11:30 ここからは挽回できるだろう・・・

と、からだを温めるのに猛然と下るが、ここは粘土質のスキー場斜面。 登山道はドロドロ、ヌルヌル。

全然グリップしない。これなら滑り降りたほうが早いぞ!!とポールでバランスとりながら突っ込むが・・

左に曲がろうとポールを左斜面に突いてバランスとった時に、ヌルヌルで足が滑って、全荷重がヘリテイジの軽量アルミポールにかかる。

ぐにゃりと曲がって耐えてくれたが、私のバランスは戻らず転倒。その瞬間、ボキリと真ん中で折れた・・・

あ~~~と、気落ちしたが、この下りを乗り切ったら市街地、ポールはもう不要。

 

と再開するが、樹林帯の道は今度は黒土。ぬかるんでヌルヌル。スリップしまくりでスピードが上がらない。

転倒堪えるので無駄に脚の筋肉を使ってしまう・・

樹林帯のヌルヌル道を脱出するとやっと舗装路。

集落が増えると応援人たちの数も増える。

天候悪化で様子見に登っていく大会関係のランナーにも声援をもらう。(え、この悪天、走って登るの!)

集落を抜けると道路に出て 

この下り、想定外に体力消耗。力なくとぼとぼ進んで 

31日 12:15  111km地点 T8 Les Houches 標高1019m 1093位

修正目標 11:30 45分遅れ 雨の悪路は想定外だった・・・とほほ。おまけにポール折ってしまうし・・泣;

下界に降りたが雨足は少し弱くなっただけで、降り続けている。冷えて足がつって動けなくなるのが怖いのでレインパンツも履く。飲料補給し、白い液体も飲んですぐに出発。 

あとシャモニーまであと8kmほど・・・

 

街を少し進んで、すぐに川を渡って、延々と舗装路や未舗装路を進むがさすがに脚が重い。

頑張ってボーイスカウト走で進むが、ランのピッチが上がらず、歩きが多くなる。

道の轍やくぼ地は水たまり状態でザブザブ進む。

徐々にシャモニーの街が近づき、沿道の応援も増える。

予定より遅れているが、奥さん待ってるだろうな・・とフニッシュゲート近くにヒーヒーいいながら入っていくが、奥さんを発見できず。

雨の中、トップ選手でもないので大声援とはいかないが、沿道から熱い声援が繰り出され、元気が出る。うるうる、帰ってきた・・・

皆さん、ありがとう!!!

(実は奥さん、この時間帯、写真の観衆の中にいたのでしたが、私の新しいレインウェア見たことないので見逃したみたい。段取りの悪いオヤジです。)

 

そしてフィニッシュ! 

 31日 13:34  119km地点 Chamonix 標高1035m 1069位

ネットタイム公式 118.4km 31:32:11 累積標高 7199m

計画31日 12:15フィニッシュ トータル30時間15分で到着の目論見

修正計画31日 12:45フィニッシュ トータル30時間45分としたが、47分未達

・・・まぁ、・・・いいか!

後半の真夜中の山岳地帯と最後の山岳地帯 Col De Tricot からの風雨の悪路を怪我せず走り抜けたので、上出来!!

(嬉し、悔し、そして・・・終わってしまった寂しさ・・・)

前半部、坐骨神経痛と胃腸不良があったにせよ、体力自体は余裕があったで、前半に後半の失速を織り込み済みにして貯金を増やす通過タイム計画を考えておくべきだった。

29時間30分の計画で30時間台フィニッシュはできたような気が・・・

 

(この纏めのためにUTMBのLIVE Trailを分析していたら、私の一番遅い順位はT3の1743位。ここからまずいと思って徐々に頑張って、結果、順位を 674も上げたが、闇夜と言え、そんなに抜いた実感がない。LIVE Trailのリタイア、関門アウト者のリストを見ると総勢567名。完走者1251名。完走率(1251/(1251+567)=68.8%

エントリーに出ているUTMBのレース難易度は

と、UTMBの次になっている。しかし、難易度見ると、CCCはQuite Difficult, TDSはDifficult。???

コース地形案内

TDS

Unclearly marked paths ; very long ascents and descents ; exposed passages secured with a rope ; use of hands necessary to balance oneself ; remote itinerary ;  altitude 2700m ; few refreshment points

UTMB/CCC

Paths sometimes steep ; some areas with stone fields;  altitude 2500/2600m


とUTMBやCCCよりいっぱい注意書き。(確かにその通りでした・・汗;)

 

参加要件見ると

TDS

Elementary experience of the mountains : capable of being autonomous for 5 or 6 hours ; the knowhow for confronting difficult conditions (rain, wind, cold (< 0°C), snow) day and night

UTMB/CCC

Experience of hiking in the middle mountain ; capable of being autonomous for 4 or 5 hours ; the knowhow for confronting difficult conditions (rain, wind, cold (< 0°C), snow) day and night

 

と、TDSは登山経験が必須になっている。

2017年 UTMB結果

UTMB  完走1687人/(1687人+DNF850人)=66.5%

CCCの    完走1468人/(1468人+DNF414人)=78.0%

 

ということで、2017年UTMBの完走率は

UTMB 170kn 66.5%

TDS  119km 68.8%

CCC  101km 78.0%

と主催者のレース紹介の並びと同じ結果。

完走狙いで参加する人にはTDSは厳しいレースでした。)

 

・・・・・その後、奥さん発見できなかったので、フィニッシュしてきたコース途中でお会いした日本人選手と完走をたたえながら、スポーツセンターにデポジットバックを取りにいくと、明日のCCCの受付を済ませた選手が続々街中に戻ってきていた。フィニッシャーズベストの受け取り場所がわからないのでUTMBサロンのコロンビアのブースに行くと、フィニッシュゲートの傍だと教えられる。

取りに行ったら、ボランティアの女性が、「ごめん、Mサイズ切れた。」

「あすシャモニーを離れるんだけど」

「夜の9時に入荷するので取りに来て」

と一安心。

ホテルに戻ってシャワー浴びて、泥だらけのシューズ、ウェアを洗濯していると奥さんが戻ってくる。

「早くゴールできたのね!」

「え、計画より遅いよ」

「私に残していった工程地図には計画タイム書いていないよ。制限時間だけ。完走目標じゃなかったの?」

「あ、しまった・・」

メール連絡がとれない以前の問題でした・・・とほほ。

 

と、最後に大ぼけの顛末でしたが、絶景を見ながらの厳しいコースを無事走破できた達成感は格別。

奥さんも昨日のハイキングは好天でモンブラン勇姿もそこそこ見れてよかったそうです。

夕食はまたまたホテルそばのレストラン。

打ち上げということでビール1L、オニオンスープ、チーズフォンディュ、ティラミスでお腹いっぱい。

(レース後のエネルギー、たんぱく質の補給はばっちり)

夜9時に無事フィニッシャーズベストを入手し、荷造りして爆睡。

Zzzzzzzz・・・

すごいイビキだったそうです・・・汗;

 

これにて50台も半ばの滋賀の田舎のおっさんの大冒険は終わりです。

 

TDS概要 Google Map に落としたEPSON MZ500 のGPS LOG

 

 

 

 

 

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2017 UTMB(TDS) 完走記録 (6)T3~T5

2017-09-16 23:31:51 | ランニング

加齢でやる気モードにスイッチが入るのが年々遅くなってるが、やっとトレランモードに点火。

エイドに到着する選手が少なくなってきて、「・・・・ちょっと頑張らないとどこかで関門引っかかるかも。」

と不安を抱えレース再開。

T4の Bourg Saint Mauriceの街を目指す。 目標16:15着

 

コース展開は一度山岳地帯を脱出し、市街地にダ~~と下っていく展開。

いくぜ!!! と14:00再開

ここでハタと気が付く。

計画が「14:00着」で再開が「14:00」なら貯金を休憩で食いつぶしてるだけで、各関門ポイントをマイナス15分で通過という、当初の大雑把な目標設定は実はけっこう厳しいぞ!!(汗) 

体調が上がらない中、16kmの下り基調は無理ができなかったので、筋力低下はあまりない。

まだ下りが続くが、36kmと半分も過ぎてない。突っ込むところと、温存でいくところを考えながら進もう・・・ 

左手も 

右手も牧草地・・・ 

その谷間を緩やかに下っていく・・・抜いていけそうだが、ここはマイペース。

向こうの右手の稜線近くに来て

右手斜面に向かう。 

すると・・・牧草地の未舗装管理道に入る。 

ここは走れるので、ここは心拍数上げない程度でペースを上げ、前を少しずつ拾っていく。 

お、別の山並み・・流れにまかせ、少しずつ追い上げていく・・・ 

ここで、フランスの黒人選手の後ろにつく。どうみても黒人のフルマラソン選手体形。

脚が長い!!

ピッチあわせてみたが、少しずつ差が開く・・こりゃだめだ。と抜くこと断念。

それにしても細い脚。これから出てくる激登り、元気にいけるのかしら・・・

だいぶ体に血液が回っている実感がわいてきて、これはいけるな!と思っていたら 

激走できそうな展開・・

みんな突っ込むだろう・・と戦闘モードに入ったが・・・あれれ。皆さんペース変えません。

脚の温存策ですね。

向こうに見える森林帯からは 

市街地までず~~と下り。

脚の温存か遅れを取り戻すか・・どっちだ???

(ここで詰めないと後悔するぞ・・)

体の声に正直になる。

Go!! 

こんな気持ち良いダウンヒル、激走しなければ後悔する。 

草原を抜け 

登山道を降りるとSaint Germainの村。チェックポイント。 

村に入ると家の改築中・・・石づくりの工程の一部を初めてみた。

地震が無いのでしょうね・・ 

再びトレイルに入って 

親しみのわくトレイルをだ~~と抜け 

高度がどんどん下がり 

 

斜度が緩んで 

市街地入口。おじいちゃん、お孫さんに声援頂き 

舗装路も走り続け 

Seez(セエ)の街のエイドでコーラを2杯と給水。お姉さんが美しく見とれてしまいロス。(汗;)

街を抜けると公園に入っていく。どんどん走るので、抜かした人がビックり状態。脚が止まりだした人が増えてきた・・ 

この青の人は頑張っていて抜くのに難儀。

ぜーぜーと抜いて 

さすがに脚が重くなってきて 、T4まだ~~と思ってたら街中回り込んで

51km地点 16:14 T4 BOURG SAINT-MAURIC 標高842m 1617位

計画16:15 あ、貯金ゼロ・・・  でも結構挽回した気がする。(本人は知らないがT3から順位を126上げている)

さすがに脚が重いので余裕ないので回復に努める。パン、チーズ、オレンジ、STCの白いのみものを補給し、椅子に座って足をマッサージ。

ロキソニンがまだ効いていて座骨神経痛が暴れてないのが幸い。持参のジェル、マグオンは45分~1時間の間隔で摂取しおりガス欠はない。

胃腸は胃もたれ感は気にならなくなってきた。

休んでいると、中国選手のサポーターがエイドのオレンジをバクバク。一つくらいつまむのなら、愛嬌だが、鷲掴みに食べられると「オイオイ」と思ってしまう。さすがにボランティアの女性が英語で「For Runner!!」と怒鳴る!する、その男性サポーター「听不懂!(私、よくわかりません~~)」とニヤニヤ。

ふざけるな! 知らんぷりしてるだろ!!とムッと来たが、介入する暇はないので再開。

でエイド出ると進む方向が分からない。ボランティアのオジサンに聞くとよくわからない。片言英語で「ここ出て、回り込んで裏の山に行け!」というので入ってきたゲートをでて、山に続いている道路に向かおうとすると、他の日本人選手のサポーターから「頑張ってください!!目の前がチェックポイントですよ!!」と激励される。

「??? え、もうチェックポイントで休憩して再開したんですが・・」

「え、荷物チェックは?」

「してません。」

「逆を進んでます。テントの次が荷物チェック。そこで通過して登り再開です」

「え~~!ありがとうございます」

・・危うく失格になるところだった・・。汗:

言われた通り戻って、荷物チェック。

今度は、ライト、予備電池、レインウェアの確認。ボランティアの女性に「今晩雨降るので気を付けて!」と激励される。

改めて再開。

1000m以上ハイクアップをやっつけてT5を目指す。

 

貯金ゼロで再開16:35 逆走ロス10分が痛い。とほほ・・・・

商店街を抜けると久々に日本人発見。エール交換して先を急ぐ。

商店街を抜けると登り再開。

 

さすがに走れない。黙々と登る。 

ここで、奥さんに経過報告しておこうとSMSを発信するが・・どうも、奥さん国際ローミングONになってない模様。

料金節約で国際WiFiを設定していなかったが仕方がないので、24時間設定で 国際WiFiをオン。(奥さん、イモとのWIFI。)夜にはメール読むだろうと「順調にフィニッシュしそうだ」とメールだけしておく。

これで10分ロス。まあ、一息入れたので良しと割り切る。

が、しかし。なんだ、この急登は。

T4の補給後、気持ち悪くなって嘔吐している人もちらちら・・ 

ぜーぜー 

ぜーぜー、高度は上がるが なかなか頂上にたどりつかない・・・

昔のお城跡を超えて

お、頂上か・・ 

足が止まりだした人たちをどんどん抜いていく。ぜーぜー・・・途中、足の長い黒人さんに追い付く。足が痛そう。頑張って!と追い抜く。 

 黒ヤギさんの応援。斜面は急。

小雨が降り出した・・レインジャケットか撥水ウィンドブレーカーか悩んだが、 撥水ウィンドブレーカー、スワローテイルフーディーにしておく。まだ、大汗かきたくない・・

よっこらショと斜面が終わると・・・単に高原に出ただけでした。汗;まだ続くの~~

昔のお城で水以外は有料エイド。

水だけ補給。

 お城の周りは放牧地。この高原の最高点はまだ先・・・

確かに息が切れるはずだ・・・ 

56km地点 19:00 FORT DE LA PLATTE 標高1973m 1497位

計画19:00 貯金ゼロ。けっこう頑張ったが・・目いっぱい。 (本人は知らないがT4から順位を120上げている)

MZ500は標高1998・・誤差が大きくなっているのでこれから気圧が変わるか・・・天気予報は夜半から雨。ここでガスター10とロキソニンを飲んでおく。

 

1180mのハイクアップ、この登りきつかった!!

 白ヤギさんに見送られ

ここはアウト計測 関門通過 19:14 T5目標22:45着 

ここらしばらく高原をだらだら登って降りていくことになる。

日が暮れるのが20:00過ぎなのでまだ明るいが・・・雲が厚くなってきてた。雨は小康状態・・

先ほどまでのハイクアップで脚がへばっているので、ストック速歩とボーイスカウト走で、少しずつまた前を拾っていく・・ 

曇天だと 

ちょっと不気味な景色・・・ 

前がだんだん疎らに。選手間の距離が開き始めた・・・ 

降下点に入り 

風景が一変。たまに嘔吐してい人も・・

「Are you  Ok?」

「No problem. 」ウェ~~、・・全然大丈夫に見えないが先を急ぐ。

雨がポツポツしてきたので、ウィンドジャケットをレインジャケットに切り替える。

 

魔王の山に見えてきた・・ 

ガレていてスピードは上げられないが、駆け下る・・・ 

なんか日が落ちてきて、荒涼として見える。 日中ならきれいなんだろうな・・・

いかにも下降点、というポール標識。 

湖の上。山並みが映っているが、さすがに日没。逆に不気味。

ところで、はるか向こうの明かりは・・・あれが噂の激下りか・・・ 

ここから完全に日没となり夜。

行程は小さな湖を過ぎてカールに降りて、登り返し、PASSEUR DE PRALOGNANの峠を目指す。

 湖を過ぎると下降開始。かなり急だが放牧地のようでトレイルが切ってあり、急歩で降りられる。

 

で降りると・・カウベルの音があちこちに。

 進むと音が集まってきて・・ライトで照らすと牛さんたちがじ~~とこちらを見ている。

すみません・・夜中にお騒がせして・・・

上を見上げると先行者のライトの列・・ 

そこを乗り越える手前で

ルートにヤギさん侵入。

ここはわしの道じゃ!と言わんばかりに私の前を先行して進むので前を詰められない・・とほほ。

雨が強くなってきた・・ 

よっこらしょ、と乗り越えると・・が~~ん、まだだらだら登っている・・・

ぜーぜー、強力な明かりの束が見えてきた・・ 

PASSEUR DE PRALOGNAN 到着

62km地点 21:40 PASSEUR DE PRALOGNAN 標高2562m  1474位(本人は知らないがT3から順位を143上げている)

ここから、T5まで山岳地帯の下降開始。

小雨が続く中、スリップ滑落に注意しなければ・・・。

穂高のザイデングラードから涸沢カールに降りるみたい・・だが、暗闇で本人は良く地形が解ってない・・

山岳関係者のアシストが急所毎ついて安全確保。ポール所持者には雨による滑りぬけを防ぐのに必ずグリップ部分を持て!!と英語で厳命される。

下が良くわからないが・・ロープが張られた急な岩場が続いている、

滑落しないよう3点支持で降りるが・・ポールの持ち替えなど面倒。これは失敗。

面倒がらずにポールをザックに結わえておけば・・と後悔。

 

(日中の状況はこう・・・・雨の中無事に降下できて何より・・・・汗;)

 Pictures Franck Oddoux, photographe officiel UTMB avec Pascal Tournaire.2017

で、ひーひーがれ場の急降下を乗り切ると・・

(日中はこう・・・・がれ場があの奥まで続き、夜中、小雨で全然駆け下れない・・・)

Pictures Franck Oddoux, photographe officiel UTMB avec Pascal Tournaire.2017

やがて管理道のような未舗装路に出て、やっとここから走り出す・・

うねうね進んで

67km地点 22:52 T5 CORMET DE ROSELEND 標高1976m 1449位(本人は知らないがT3から順位を168上げている)

計画 22:45 あ~~頑張っても7分遅れ。

やっと全行程の半分。計画に遅れているが・・・どうする。

はっきり言えることは空腹感が拡大。体が「休め」と発信している。

気力は「前へ」なので、辛さからの「逃げ」ではない。

ここで、しっかり休んでおくことにする。

で、いつものように、パン、チーズ、オレンジ、バナナ、コーラ、白い液体に加え

悩んだ末・・・食べてしまった・・ペンネを・・美味い。 

その後、デポバックからジェルを補給。濡れたウェアを替えるか悩んだがずぶ濡れではないのでやめておく。

シューズはエンデュラスTRの調子がえらいよいので迷ったが、後半、追い上げる決意で軽いカーディアックⅡに履き替える。 

再開、 La Gittaz 関門クリア 目標31日 1:00 

 

(続く・・・これからトレイルと自分の本当の格闘が始まって行くことを本人はまだ知らない・・・)

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2017 UTMB(TDS) 完走記録 (5)スタート~T3

2017-09-10 17:12:23 | ランニング

UTMB (ウルトラ トレイル マウント モンブラン)

最近はその規模の拡大に伴う、商業主義の拡大で、個人の自由な冒険心から始まったアメリカの ウエスタンステイツ 100 のようなレースから見れば、違和感がある大会システムになってきて、アンチUTMBの動きもあるみたいです。(野山を駆け巡る楽しみに規制をかけるな!!)

(UTMBももともと、冒険心、面白さからは始まっているが、すぐにシャモニーのシーズン端境期のビジネスにも結びつき、スポーツブランドの商売も後押しし、その後、エントリー認定レースなど、今の仕組みが出来上がっている。)

ただ、フランス、イタリア、スイスの昔からの魅力的な山岳リゾート地が結びついて、モンブランという絶景の中で普通の努力では達成できない「価値」を得られる、というチャンスに引き寄せられることは自己実現の欲求が高次にある人間の性であり、私は否定しない。(これを否定すれば今のオリンピックの汗と涙をすべて否定しなくてはならない。多くの可能性がシステムの中で潰れていく現実は直視しなければならないが、これは難しい問題。)

それにしても、イギリス、フランスという国はISOやEUの仕組みづくりは言うまでもなく、物事の標準化、システム化をうまくやってしまうなぁ、とエントリーからUTMB(TDS)の流れを経験してつくづく感心してしまった。

 

・・・・・・・・

 

で、私が参加したTDSとは Sur Les Traces des Ducs de Savoie の略称で、サヴォワ公爵領土の跡地に沿って、というような意味で、かつてのモンブラン一帯にあったサヴォワ公国を走る、という意味でUTMBとはニュアンスが異なるコース設定のレースです。

(サヴォワ公国:現在のイタリア北西部(シャモニー入りで紹介した道中のエリア)とフランス東部サヴォワ地方やジュネーヴも含んでいたすです)

コースはUTMBとはほとんど被らず、スイスに入らない、時計回り。

UTMB申し込み段階で、目論見としては2016UTMFを完走して、UTMBのエントリー権ポイントを獲得する予定であったが、レースが集中豪雨で途中中止。

結局、UTMBポイント未達。

実は2017年は勤続表彰年で、旅行代金の幾何かの補助と休暇の消化が義務づけられるので、この機会を逃したら、こんな山岳レース、普通のサラリーマン生活では絶対出れないので、奥さんの了解も取り付け何とか参加したかった。

それで、迷ったのは・・・UTMBの101kmレースCCC(クールマイヨールーシャンペックスーシャモニー)か、趣の違う119kmのTDSか迷うにことになるのだが・・・山の景色の雄大さはTDSが一番、という情報と、累積標高が7200mでエントリー倍率がまだ低い、という2点でTDSをポチリ。で運よく当選。ハイキングの延長で走り出した私は「絶景」という言葉に弱い・・・

 

それで、なんやかんやと8月30日、3時起床。

朝食のパンを胃にねじ込み、寝ている奥さんの安全登山を祈って部屋を出る。

 

出てから、「あれ、クールマイヨール行きのバスってどこから乗るの??」という状態。パンフは部屋。戻るか、と思ったらそれらしき姿の人たちが三々五々同じ方向に移動している。

これこれ、とついて行き、4時過ぎのクールマイヨール行きの大会バスに乗車。この展開、どこかで経験が・・、あれ、奥三河といっしょだ。

うたた寝していたら、クールマイヨール到着。

登りが始まるコース傍のスポーツセンターに向かって歩いていき、デポジットバック預ける。

その後、スポーツセンターで待機。

中は暖かいが・・・トイレに向かった途中のアイスアリーナは・・寒かった!

(後で知ったが、ここトルデジアンの表彰会場。小野選手があの中央で表彰されたそう・・)

5時半にはスタート地点に入っておこうと移動。

既にトップ集団は整列開始。

インターネットで見るトップ選手を身近に見ながら、後方の空きスペースに行くと、なんと、ず~~と後ろ。

まぁ、序盤は体調チェックで無理しないつもりなので気にしない。

日本人も結構参加しているはずだが周囲では数名。会釈で挨拶。

・・・・・

 

2017年 UTMB(TDS) 制限時間33時間 目標タイム30時間15分

(この後、目標タイムを29時間30分で設定しなかったことを大いにに悔やむことになるのだが・・)

で、私の状態は

 胃腸:3日間の洋食食べ過ぎで胃もたれ

 体重:確実に3kgオーバー

 足腰:座骨神経痛は慢性化、夏場は水分コントロールが悪い体質で足は浮腫み状態。

と、大丈夫か???という状況。

そこで、薬物依存。

 ロキソニン:6時間に1回

 ガスター10:12時間に1回

 足攣りに、マグオンエナジージェル、芍薬甘草湯

と、マグオン以外はいつもの組み合わせ。

ロキソニンとガスター10を飲み込んだらフランス語でカウントダウン開始。

 

6:00スタート スタート1818名

おんたけでトラウマとなってしまった最初のカットポイント T2 突破は9:30を予定。

 Pirates of the Caribbeanのテーマ曲が鳴り響き、これから困難に突っ込んでいくんだ!と会場テンションはMAX

だが、

・・・進まない。

 

のそろの前に進むと、クールマイヨールの繁華街。ここから流れが動き出す。

街を抜けスキー場への登りに向け下り

夜が明けてきて登り開始

ジグザグと続く行列。動きは進むがさすがに抜けない。まぁ、焦らない。

少し斜度が緩むと皆さんペースアップ。のんきに写真撮っている私はあっというまに順位を下げる。

ぜーぜー

けっこう急登。さすがスキー場。ぜーぜー、息が上がってきた

 

13℃。肌寒いが半そででやり過ごせる。最初のリフト終点を超えると

一度斜度が緩み 7km地点 7:23 T1 COL CHECROUIT Maisn Vieille 1463位(順位は後日LiveTrailで確認)

723mのハイクアップ。

ここから緩やかな登りが続き渓谷に下っていく

 

皆さん、ペースが上がる

で、私はやっと、体も温まり心拍が落ち着いていたところ。 

皆さん大して走りませんが、一歩一歩が速い。やはり足長族には勝てない~~~

振り返ると・・・渓谷の対岸を進んでいるのがわかる。

ガスが出てきた。

追い抜くことなく淡々と進む。

ガスが切れると渓谷の風景。氷河の跡がよくわかりますね・・

気温が上がってきたせいか、しばらく

こんなガスの動きの中を進む。

さすがに皆さん走り出す・・かと思えば速歩ばかり・・・

トレイルルートは外れてはいけない区間なので抜けない。

そうこうして渓谷への下り開始。

さすがに皆さん走り出すが・・・

こんなガスの動きの中のモンブランを見ると

トレイルを外れてパチリ、パチリ・・・どんどん抜かれる。ハハハ・・汗;

日が高くなってきて

お、お~~!! 来てよかった~~~うるうる。

奥さんは反対側から見てるのかな~~と思っていたら

11km地点 8:40 Arete du Montfavre  標高2409m 1598位(順位は自分ではレース中はチェックしないので不明)

進んだらGMH ヘリスキーの救急ポイントもある。

けが人? 急病? 待機?

と考えていたら 

皆さん、一気に加速。大分抜かれていたので私も慌てて走り出す。 

牛に注意の意味がやっと解る。牛の放牧地でした。 

 どんどん降るが・・・下りなのに、なんか体が重く切れが悪い。

走れれば豪快なダウンヒルだが体調今二つなのにここで足を売り切ってしまうわけにはいかない。

焦らず自重。 

大分渓谷に降りてきた。お~~アルプスの牧歌的風景・・・ 

 昔の牛飼い小屋? 廃れています。

渓谷に降りて流れを登って走る。だが、走らなければならない緩斜面でスピードが出ない~~

食べすぎの胸やけはまだ収まらず、座骨神経痛は激痛はないが痺れだす。

彩の国100の経験ではこの症状が出たら右腰、臀部が痺れだし、ストレッチしながら進む羽目になるはず。

とほほ・・・

と、体調は困ったもんだが、なにせ景色が良すぎるので心は癒されます。

(時たまレースを忘れハイキング気分になるのが困った状態だが・・・) 

15km地点 9:20 T2 Lac Combal 標高1970m  1623位

 

計画が9:30なので10分貯金。 

胃腸は今一つだが計画ではエイドではしっかり食べることにしてるので、噂のスープスパゲッティとパンをゆっくり食べる。(というか猫舌なので熱くて速く食べられない)

給水していて水の隣を見ると何やら白いミルクみたい飲料をフランス人が補給している。

???と試しにマイカップで飲んでみると無味無臭。味のないコメのとぎ汁を飲んでるみたい?

What's this ?

Energy Drink、 STC!

お~~、これがあの高価なSTCのドリンク。おなか問題なければ次も飲んでみよう・・・

 ここから、いよいよ激坂の峠超え!!

 

エイドでまったりしていたら、あらら周りがどんどん少なくなっている。

再開したら・・・アリのように続く列。ペース遅いぞ!!

ちょっと上がってまた下って

流れに沿って進み

コース以外に出るなの標識。ちょっと焦ってくる。フラットなのに抜けない。

いよいよ登り返し。

上を見上げると頭の上にアリさんの行列・・・

モンブランが晴れてきたが

高度が上がっているとは思えない・・・

とジグザグを登っていくのだが、息が上がるのは当たり前だが、ついに、腰のしびれが本格化。

ジグのコーナーの都度、ポールで支えて腰のストレッチ。この間、どんどん抜かれる・・

振り返ると後続がだんだん少なくなり、あれれ、最終集団???

困った~~~

 

ぜーぜー、もう少しで峠超え。

ふ~~、よっこらしょ。

19.7km地点 10:48 COL DES CHAVANNES 標高2584m  1728位(本人は知らないが本当に最終集団・・大丈夫か?)

ここで、昨日お世話になった中国の男性が到着。写真を撮ってあげたお礼に私もパチリ。

一息いれながら二人で話していると彼曰く、ここからT3まで16kmの下り基調。ペース配分が大切ですと教えてくれる。(日本語)

よく勉強されていて感心・・雲がほぼ切れたモンブランを見れた幸運に感謝し

再開。下りの始まり。どうするか。16kmも下りを走り切れるはずがない。

そうだ、ボーイスカウト走法。40数えて40歩く。

 渓谷のガスが切れてくると

右手は広大な牧草地帯 

左手は美し稜線・・ 

なかなかよいペースで降りていく。幸い、薬も効いてきて座骨神経痛は鈍痛程度。

胸やけも収まってきている。

あとは体が軽くなればOK。まだダル重い状態。 

そうこうして右手の風景が変わり巨大な岩壁・・ 

 

風景が変わってくる。モンブラン周辺の山々がこれからの主人公・・・ 

 前にいた赤いウエアの人を抜いたら・・・う~~先は長い。

 やっと、渓谷に降りていくトレイルがはっきり見えてくる。

 降りて川を渡って対岸へ

渓谷左手、逆層です・・・ 

 川を渡りながら進むと

 小さな村。あの奥の樹林帯を進んで左に回り込んで行くことになる

この辺からたんたんと走ってきた効果か、体の血が回りだした感じがしてきて調子が上がる。 

一気に下る!! 

本日初めて激走!!動けて自信回復。 

日本で慣れ親しんだトレイルの雰囲気。 

 俄然元気が出てくる。

 ここもボーイスカウト走法。

回り込むと・・・のどかです。 

あの奥の丘陵地帯を目指す。 

たんたんと進んで 

対岸に誘導されて 

対岸を進む 

 

下り基調が終わり牧草地帯を登っていくが・・・

泥道、牛の糞、雨が作る雨水溝で・・・走れない!!

 ぐちゃぐちゃ進んで正面の丘陵に乗り

 牧草地の作業道。ここは走れる。

 

対岸の牧草地帯が奇麗です。あの奥を 

 乗り越えると

 小さな湖。

牛に注意の意味が改めて解る・・ 

 俺の道に入るな!とにらまれる!

 湖を回り込み

向いの山を登るが・・

急登!!! ぜーぜー 

登り切った向こうがエイド。 

36km地点 13:51 T3  COL DU PETIT SAINT BERNARD 標高2182m 1743位

計画は14:00 まだ貯金はある。あまり抜かれなかったので順位は横ばいか・・

 ここで、パンやらクッキーやらフルーツなどつまみ給水。

ここでまたSTCのドリンクを一杯飲む。これ効くかも・・・

ともう一杯。ここで日本から持参したエナジーパウダーの使用は見送り。

給水の度にこのSTCのドリンクを飲むことにする。

 

 

 

さて、36km、8時間弱動いておっさんのトレランモードにやっと火が入った模様。

ロキソニンを胃に放り込んで、追い上げを決意。

(本人はこの時点で本当に最後尾集団近くにいることを知らない。続く) 

 

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2017 UTMB(TDS) 完走記録 (4)受付 

2017-09-09 00:00:00 | ランニング

(シャモニー入り編の一部ですが、ランナーさん以外にはまったく興味のわかないレポートなので分離してます)

 ホテルで教えてもらった通り、川沿いに進み橋を渡るとUTMB エクスポの会場が出てくる。トレラン関係各社のブース(サロンと呼んでいる)は後回しにして受付に進む。

暑い!

各社サロンを抜け、世界のトレラン大会宣伝ブースを抜けると・・・ 

受付会場のスポーツセンター前に出て 

良い眺め・・・

列に並ぶ 

まずは自分のビブ番号チェック。ちゃんとあった・・ほっ。

最初に、環境レギュレーション説明。ボランティアの女子学生が英語で解説。ゴミはぜった捨てるな!、ルート維持の標識地帯はエスケープするな、牛の区域に入るな!!(なんだこれは・・・汗)などなど。

あなた、解ったのか?と確認されたのでYESと答えると

環境憲章と

ゴミ袋を渡してくれた。

パスポートを見せて受付開始。

すると、ランダムに指定される必携品チェックリスト。あ、ジェル類、ホテルに忘れた!!

幸いチェック入ってなかったので、ほっ。(チェック入っててもエクスポに買いに行くだけだが金の無駄遣いなので・・)

このチェックで時間がかかる・・・

私は、レインウェア(シ―ムしてるか見るそう)、保温パンツ、ハイドレーションボトル、エマジェンシーブランケット。スマホ。

無事通過。シャモニーの案内見ながら

 

荷物チェックタグを取り付けられる列へ。ここで、渡された封筒にタグが見当たらず、まごまごしていると、日本語上手な中国人が助けてくれる。危うく、似たような形のビブのタグを外して怒られるとこだった!汗;

国際交流! 

腕にTDSタグを結わいつけられる。途中で切られませんように・・・ 

ここからが、進まない。何してるのか?

噂の記念撮影です。撮影した写真を、パソコンで自分のメールに飛ばすシステム。アドレス入力で皆さん戸惑います。 

皆さんこの時点では元気いっぱいのお顔。(笑)

で、私も記念にパチリ!

 

外で待っていた奥さんと合流。

世界のレース紹介を見ながら戻って

最初の入口でみた我らがUTMFブース(ウルトラ トレイル マウント フジ)

噂の英語ポスター。お土産に数枚いただく。

右端が昨年2016年の途中打ち切り完走ベスト。

抜けると、トレラン製品各社の販促ブース。 

左が今年の参加Tシャツ。右が完走ベスト。絶対、持って帰るぞ!!!! 

トップブランド サロモン。またまたニューシューズの展開。 

さかいやスポーツみたいなお店。

サロモンのライバル、レイドライト。

私はコロンビアでBuffの記念キャップだけ買って物欲に負けないように退散。

 

シャモニーのスーパーによって

 明日の朝食と

飲料を調達。

ホテルに戻る。 

 時間があるので、明日の奥さんの行動準備で散策に出かける。

 

(シャモニー入りに戻る)

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