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ウォーハンマーウィズヘルズ-7話 コンバージョンコンフュージョン

2023-03-21 15:56:26 | ウォーハンマー
資料とか文章がまとまらず1年以上空いてしまった。

10余年のウォーハンマーの動きを
ごくごく個人史観で見ていく企画ウォーハンマーウィズヘルズ。

2009年
ウォーハンマーをはじめる一因でもあった「池袋勤務」が異動したり転職したり。
波乱があった時期でも自分の中のウォーハンマーの灯は絶えなかった。
そんな頃の話。

この時期はホビーセンター(現ウォーハンマーストア)でのイベント参加を盛んにしつつ、
ウォーハンマーのイベントの合間はもう一つのライフワークである、
アイドルのファン活動としてフィギュアを作ると言う誓い(ゲッシュ)があったので(?)
交互に〆切と戦っては日々が過ぎていた。

今回はコンバージョンへの熱狂の話をしたい。
ウォーハンマー用語で改造を表す言葉「コンバージョン」。
後年はキットのパーツの切り貼りを主にした改造を「キットバッシュ」と呼んだりもしたが、
時代性もあるしパテもガンガン使うのでコンバージョンとして記述する。

読者諸氏は身に覚えがあると思うがウォーハンマーをはじめて
1~2年目くらいの強烈な熱狂と言う物が誰しもある。
自分もそうだった。
今回はその辺りを追いつつ2009年を追っていきたい。

3月;ファンタジーバトルのバトルキャンペーン「終焉の大預言」
で遊ぶにあたりダークエルフはネームドキャラのジェネラルしか持っていなかったので、
低ポイント戦の為に俺ジェネラルを作ろうとする。

当時のジェネラル(今で言うキャラクター。)は現代と違っていてここで注釈しておくと
・オプションで武器も鎧もマジックアイテムも騎乗動物も多彩に選べた
・しかし商品的には好きな武器を組み替えられるキットは「エンパイアジェネラル」くらいで
 他の勢力はメタルのジェネラルなどとプラのビッツ(パーツ)で改造して作るのがセオリーだった。
・自分が遊んでいるダークエルフのネームドではないジェネラルは当時の環境では本国直輸入のメタルしかなかった


と言うことでビッツから造ろうと言う話。
※ビッツ=ウォーハンマーではジャンク、余剰パーツをそう呼ぶ

ダークエルフ、ドレッドロードのイラスト



顔はアーミーブックにある両角のフルフェイスの兜のイラストが
カッコ良かったので普通のウォーリアーの頭に
旗の脇に付いてるトゲを切って角にした

武器

悩んだ結果武器はとりあえずグレイトウェポンなら間違いないだろうと
貰ったウォーリアーオブケイオスの誰かの剣の鍔と、余ってたダークエルフの剣や槍を切った張ったして作ったり。


ホビセンでビッツ交換会があったので普通では余剰が出ないシードラゴンクロークを貰ったり、
徒歩の甲冑足が存在しない中で「細身で丁度いいジークワルドの足」を教えてもらって交換したり



角とか肩アーマーをグリーンスタッフで作って完成~!
まだまだ序盤だけどコンバージョンの面白みを痛感したミニチュア。

ウォーハンマーと言うかミニチュアゲームは
ビジュアル(模型的な造形)とデータが一致する所に面白みがあると感じる。
最近では聞かなくなってしまったが
WYSIWYG(What You See Is What You Get[ウィジウィグ]=データと見た目が一致している)
と言うのも推奨されていた。

現代、特にエイジオブシグマーでは商品キット内だけの武装で
ゲームデータ内の武装やオプションも固定されてしまっていたが、
ジェネラルハンドブック2020では「改造して俺キャラクター、俺ジェネラルを作ろう!」
と言う試みが復活していた。
翌年には消えてしまったがウォーハンマーの醍醐味だと思うのでまた復活して欲しいね。


6月;40Kのバトルキャンペーン「鋼鉄の征戦」
またもバトルキャンペーンに参加していた。
実際はあまり参加できなかったのだが少しでも遊びたい、そう言う時期だったのだ。

前述のダークエルフ同様にダークエンジェルもネームドではないキャラクターは
メタルしかいない&スペースマリーンにはコマンダーと言う武装が豊富なボックスがあったが
「ダークエンジェルはローブを着てて欲しい!」と言う熱狂があったので
やはりその時に旬な装備のキャラクターを自作することにしたのだった。

コンセプトは敏を活かす→ライトニングクロー
射5を活かしてビークル&モンスター対策→メルタ
移動スピード→ジャンプパック
(本当はレリックブレイドにしたいがDAには無い)

胴と頭…ダークエンジェルベテラン
バックパック…アサルトスカッド
手…メタルのベテランのライトニングクローをビッツで
マルチメルタ…ビッツ

武装が変わるなら磁石や真鍮線での組み換えができるようにするのも良いが、
駒として持った時の収まりの良さも捨てがたい魅力なので、
この時はポイントに大きくかかわるジャンプパックだけ差し替えにした。

クローを持ちながらコンビボルターも持てると言うのが
当時のダークエンジェルならではのヘンテコさだったが
当然のように次版ではできなくなった。
勿体なさもあるが、逆に「当時こんなのができたんだぜ!」と言う思い出になるのも良い。



7月:第4期アイアンヘイロー。
第4期アイアンヘイロー。
前の回でも書いた「一定期間でゼロからアーミーを作って遊んで見せ合って交流しよう」と言うイベント。
この回では新アーミーではなくダークエンジェルの増強を選ぶ。
バイク組のレイヴンウィングはもう作ってしまっていたので
ベテランとデスウィングを主に増やしていくことにした。

・デスウィングターミネイタースタンダードベアラー
4~5版ではデスウィングターミネイターはどの武装をしてても
スタンダードベアラー(軍旗持ち)やアポシカリー(医療兵)になれると言う
他のスペースマリーンにはない不思議なオプションがあったが、
キットはないので上手く作ってくれと言うやつ。
その時の軍旗は「攻撃回数が増える」と言う能力だったので、
相性が良いライトニングクローだ!と思って作成。


ライトニングクローのプラのムクの指を全部切り離して、
プラ棒を持たせて接着し直すと言う地味で大変な改造。

1年弱の頃にしてはバナーの書き込みもがんばってるね。

同じくレイヴンウィングバイカーもスタンダードかアポシカリーができたので
ダークエルフから流用した旗。



今回の目玉デスウィングのボス、ベリアルさん!
彼は当時多くあった
「データだけあってミニチュアはコンバージョンで作ってねスぺキャラ」の走りだった。

加えて自分のそして新人の狂気的の熱意の一つ
「イラストまんまに仕上げたい」と言うのが発露した先駆けでもある。
先にイラストを見ておいてくれ。


・足。

当時はターミネイターボックスとダークエンジェルパーツ程度しかバリエーションがなかった。
仁王立ちみたいにしたいので関節を切って伸ばして蛇腹をグリーンスタッフで復元したり、
装飾を別の物からレリーフ状に削いで熱で曲げたり。


近そうなパーツ、肩の扇アーマーをプラ板で作ったりしつつ
ローブはグリーンスタッフで作る。やっとこ馴れて来た頃じゃないかな。


そしてグリーンスタッフでマント自作に初チャレンジ。
精度はさておきやり方は今とそんなに変わってない。

そして完成!





この辺りのキャラは2013年のダークエンジェル6版コデックスリリースまで出なかったので
頑張った甲斐があったんじゃないかな。


10月:グランドペイントコンテスト2009
2度目のグランドペイントコンテスト。
この時のモチーフは40Kを始めた当初から考えてた
ダークエンジェルのコデックス表紙のチャプレインにした。

イラストが好きなのでいずれ造ろうとビッツはかなり集めて居たのだった。

使うビッツを並べた図

作成に当たったテーマ
●その1! できるだけイラストに忠実にする「超WYSIWYG」を目指す。

当時は「メタルだとえらい」と言う変なこだわりがあったので、
グリーンスタッフ(パテ)のローブで大半隠れるのにメタルを切った貼ったして作った。



今冷静に考えればプラで良いだろと思いつつも重さは嬉しい。
メタルのチャプレインの頭を取りたいんだけど、胴体や腕も勿体ないので
できるだけ潰さないようにエッチングソー(ノコギリ)で分割していくのがめちゃ大変だった。
もう二度とパーツ残してメタル切ったりしないぞ!!
…と言いつつ今に至るまで何度も切ったり削いだりし続けてる。

ちなみに10年以上経った最近でもこの時に残したパーツを使ったりしたので、
丁寧にパーツを残すのは大事だなぁと言う気持ちになる。
この後の腰のバックルの為に潰したチャプターチャンピオンの胴体とか本当最近使ったな。

●その2!できるだけ純正ビッツを使う!
●その3!イラストの通りの装飾品!
ギリギリまで純正パーツを使った方が良いと言う拘りが当時は強かったので
逆にグリーンスタッフで作れば良いよいなパーツもプラのビッツから切って採取した。



●その4! イラストに合わせた特定光源ペイント
できた!

今見るとつたない部分もあるし受賞はならなかったけど、
頭身バランスやイラストまんまのポーズ、
イラストに合わせて普段使わないカラーなどとても勉強になる作品に仕上がった!
自分ウォーハンマー史黎明期の代表作にしても良いくらいだ。
よかったよかった。

ところで後年のウォーハンマー40000、6版スターター「ダークヴェンジェンス」の
特典限定ミニチュア「教戒官セラフィカス」を見てくれ。

ウオォーッッ!
今まで無かったから作ったフード付きドクロメットも、
燭台付きバックパックも、
腰の飾り剣やランタンみたいな飾りもも全部製品化されとる!
俺の苦労は…!


熱狂から来る混迷の日々と徒労。
それが趣味人を強くするのだ…

ほんとうか。

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