ヘルズブログ

「ヘルズ商事」はバカと面白を考察、発信するサイトです。
全コンテンツと趣味、日記を一緒くたでやってます。

スーパー戦隊の話。拳法戦隊のダイのゲキ

2023-01-30 23:41:13 | マンガアニメ映画とかの感想
特撮が好きな自分だけど中でも個人的にはスーパー戦隊派。

そんな俺の歴代好きな作品上位の
ダイレンジャー、ゲキレンジャーがほぼ同タイミングで
東映公式youtubeで再放送していてウッキウキ。

どちらも拳法モチーフだし
似ている所、違う所を比べると
より面白みが増すんじゃないかと言うのが持論なので
ちょっと書いてみよう。

五星戦隊ダイレンジャー


1993年放映。
主人公は心の力「気力」で戦う正義の拳士ダイレンジャー。

中国拳法の形意拳をモチーフにしたアクションがすごく華麗。
変身ポーズが拳法の型のようになってて難しいのでも有名。

敵は古代ダオス文明から蘇った悪の部族ゴーマ一族。
古代文明を支配しようとして滅びたが
現代日本でも悪事を働き侵攻してくる。

敵幹部がボンデージっぽい衣装でオシャレ。

1話。
子供の失踪事件、謎のヨーヨー少年。


中華料理人見習いのリョウが近所の子供が目の前で怪物にさらわれた所から物語ははじまる。
謎の龍に助けられ、謎の男たちに囲まれて連れてこられた先で
出会った謎の男、道士・嘉挧(カク)に
「お前は正義の戦士ダイレンジャーとして世界征服を目論むゴーマと戦うのだ」とスカウトされる。
説明に「謎の」が多いが実際1話は理解を置いて視聴者をぐいぐい引っ張るスピーディーな展開。

道を行く人々が全員悪の戦闘員になり追いかけてくるモトクロスチェイス。


道行く人が「カーン!」と言う擬音で悪の戦闘員になり襲って来ると言う
パニック映画のようにスピーディーに畳みかける展開が美しい。
あと戦闘員コットポトロが黒服みたいなデザインでオシャレ。

謎のヨーヨー少年は長渕の巡恋歌を歌いながら真の姿、ゴーマ怪人「紐男爵」の姿を現す。

映画「エイリアン」を思わせる怪奇演出からのダイレンジャーに目覚めてからの拳法バトル。
どれもこれも美しい。

ゴーマの怪人は秘密結社イメージなのか序盤は一つ目の怪人が多く、
物のモチーフ+役職や階級で統一されてて
ユーモラス、スタイリッシュ、怖さのバランスがとても絶妙。




ダイレンジャーの大きな区切りになる8話までの激動の展開。
赤のリョウにはライバル魔拳士・陣、
緑のダイゴには復讐に燃える女戦士孔雀とのロマンス、
青のショウジには落ちこぼれ怪人3ちゃんズなどなど
各メンバーごとに専用エピソードがあって、
それぞれがローテーションで描かれるのも面白い構成。
少しGガンダムに似てるかもしれない。

過去に何周かは見てるのだけど今見て感じるのは
・ジャッキーチェンに始まる7-80年代上海カンフー映画の影響
・当時は気付かなかったスターウォーズオマージュ
・トレンディと言われるジェットマンよりもトレンディドラマ的な「カルさ」の若者感。
・93年当時の開発されてない幕張~湾岸地域、後楽園遊園地の風景
なんかはしみじみする。

ネタバレにならないよう気を付けたいが
ダイレンジャーとゴーマが戦うだけではない複雑な終盤からラストは
「太極、陰陽思想」のようだったと思える。
やっぱり上海映画的。

記事に悩んでたら40話くらいまで進んじゃったけど1話は無料だよ。





獣拳戦隊ゲキレンジャー

2007年放映。
ケモノを心に宿し、ケモノの力を手にする拳法「獣拳」が過去に2つに分かれた。

正義の拳法「激獣拳ビーストアーツ」を受け継ぐゲキレンジャー。

邪悪な流派「臨獣拳アクガタ」を受け継ぐ悪の死者の拳士たち「臨獣殿」

二者の戦いと成長とドラマを描いていく。

野生児ジャンが住む山に飛行機が墜落して
激獣レオパルド拳使いの美希(伊藤かずえ=博士ポジ)が臨獣拳の戦闘員に襲われている場面に直面する。

野生児ジャンが激獣拳の力「激気」で退けるも美希が持っていたた秘宝は 臨獣拳に奪われ人類侵攻に乗り出す。
一方保護されたジャンは猫獣人の師匠マスターシャーフーに激獣拳の才能を見出され
ゲキレンジャーとなり臨獣拳との戦いがはじまる。

ゲキレンジャーの面白み

・ヒーローの母体組織になるスクラッチが表向きスポーツ用品メーカーなので
スポーティーなデザイン+トラックスーツと言うオシャレさ。



・敵も味方も動物をモチーフにした獣拳を使うので
 拳法アクションがかなり充実している。

・ジャンが野生児で精神年齢が子供なので情操教育と成長を描いているところ

拳法の忍耐を角煮が煮えるのを待つことで覚えるシーン、

・敵の 臨獣拳の頭首リオや女幹部メレもただの悪役じゃなく
 ダークヒーローとしてのテーマやストーリーを担っている。


敵の 臨獣殿は頭首の理央以外は皆、過去の死者の拳士が蘇ったリンシーで、
上位拳士リンリンシーが獣人形態になる奥義を使って変身してるのが怪人にあたるものなのだけど
モチーフ動物が胴体になる形意拳使いなので毎回デザインがオシャレ。

女幹部ポジションのメレ様。


マンティス拳のマキリカ。


序盤に毒虫、毒獣がテーマの五毒拳


3人戦隊の中で敵が5人組で見得を切るのが面白い。


・サブタイトルの単位が「修行そのX」になってるのもあり、
 困難に出会い修行して乗り越えると言う点。
 これが面白いのはゲキレンジャーだけではなく敵のボス理央や女幹部メレも
 封印された悪のマスターを復活させて過酷な修行を求めて強くなっていくと言う構成。



悪のマスター三拳魔カタ、マク、ラゲク(左から)
自分が強くなるために弟子を利用しようと、
殺し合うようにしながらアクガタの理央、メレも切磋琢磨していく。


・双方の師匠は過去の大戦で「不闘の誓い」を立てていて弟子が戦わねばならない。
…と言う事で師匠から弟子へ継承されていくと言う構成や
ゲキレンジャーと臨獣拳の二者の切磋琢磨が面白い上に、
敵の理央は本来ビーストアーツ使いだったのが過去の禍根で悪に堕ちたと言うバックボーンがあるので
謎のパートを敵が持っていると言うのも面白いポイント。

・師匠は過去の大戦で禁断の技を使ったので獣人になる呪いを掛けられてるのだが
重い設定に似合わずみんなチャーミング。
象のエレハンキンポー、蝙蝠のバット・リー、鮫のシャッキー・チェンなどなど
有名カンフースターのモジリになっている上に声優さんがみんなパロディ元の俳優さんの吹き替えと同じ!

めっちゃ豪華!


後半の師匠、ゴリー・イェン、ピョン・ピョウ、ミシェル・ペング。


・時代的にも90年代後半00年頃の中国武侠モノの影響を感じる。
ネタバレにならないよう気を付けたいが
ラストは「継承、連綿と続く道」のようだったと思える。
こちらもやっぱり中国武侠モノ的

一応我慢したけど女幹部、カメレオン拳のメレさんが可愛い。



お顔だけでなく理央様に心底心酔して尽くす愛の戦士。
理央様にはチャーミングで恋する女子でありながら
根っこでは戦士であり、ゲキレンジャーに対しては冷酷な強敵と言う二面性がなお可愛い。


ラブウォリアーを名乗る初登場!


臨獣拳がゲキレンジャーを圧倒するとゴキゲン

下剋上にあって返り討ちにする為にゲキレンジャーをダシに特訓するメレ様(9話)


自分が死者から甦れれる秘儀をダシに裏切りをそそのかされても
ブレずに理央様に献上するメレ様。


理央様がデレて手を差し出した時の顔!

実力が及ばないマスターシャーフーを倒さないと理央を殺すと言われて
決死の戦いを挑むメレ様。(16話)


この覚悟を決めた顔!

命を縮めて強化する舌禍繚乱を自分に撃ってシャーフーに勝とうとするメレ様!


2話でマキリカに使ったのを見せてからの自分に使うと言う演出!
このまま海の拳魔ラゲクのテーマ「嫉妬」に繋げるのも美しい演出。


と言う訳で再放送見てたらついつい見入っちゃって大分遅くなっちゃった&
大分寄り道したけど前振りとか全編通しての見せ方や構成も美しいゲキレンジャーの話。



俺の中で拳法モチーフ戦隊がアツいよって言うお話。
1話以後は見れない?
東映特撮ファンクラブで見放題だ!

オマケ。
後年の魔進戦隊キラメイジャーはグリーンがアスリートで
ゲキレンジャーのスクラッチがスポンサードをしてると言う設定が当初からあるので
美希と娘のなつめが当時の役者のままゲスト出演!

激獣レオパルド拳免許皆伝は強い!

オマケの2
常設コラボカフェ「スーパー戦隊ダイナー」の22年暮れにやってた敵役の「ヴィランズハロウィン」。
理央様のドリンクとメレ様のソーセージ。

理央様のタテガミがレモンなのがアイディア!

愛が大きすぎて長くなってしまった。
おわり。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿