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感想:映画「アリータ バトルエンジェル」

2019-05-04 00:20:28 | マンガアニメ映画とかの感想
公開早々に行ったのに記事にするの遅れちゃったけど
アリータ バトルエンジェルを見てきた。
ハリウッドの2月の大作だけど実は90年代の日本のSF漫画「銃夢」の映画化。

作者からのコラボイラスト

「タイタニックのジェームズキャメロンがファンなので映画化の権利を取った」
って 話が出たのが00年くらいで、音沙汰も無くお流れになったのかと思いきや
去年くらいから実現すると言うニュースが出てあれよあれよで公開。

好きな作品の実写化に加えて、日本の宣伝の仕方が極めてチープで
かなり眉唾で臨んだのだけど、まず事前情報で文句を言ったのを心底謝罪したい。

最高だった!
原作を知らない人が見ても
「SF+ごりごりCGアクション+ジュブナイル」で楽しめる映画だと思う。
見る人の趣味で前後するだろうけど90点前後は堅いかな。
アクションが好きなら加点、構成が気になる人は減点かも。

次に原作ファン視点なら350点くらい。
キャメロンは世界一信頼できるオタクの一人だと言えよう
ちなみに他にいる世界一信頼できるオタクはパシフィック・リムの
ギレルモ・デルトロ監督だ。
ちなみに20年近く前にデルトロかキャメロンに銃夢を紹介したのが
一目惚れのキッカケだって言うから熱い話じゃあないか。

前述の悪い宣伝で出たふざけたノリの古館伊知郎の実況があったのだけど、
それは宣伝用カットで、本編では過不足無いプロの仕事を見せてくれた。
ただ淡々とし過ぎてたのでむしろもう5%くらい味を出して欲しい程。
この吹き替えでモーターボールが庶民の娯楽だと言う現実味が湧く。
結果的には良キャスト。
だが宣伝担当は不要なファン離れを産んだので反省して欲しい 

●ネタバレ無し感想。
まずアクションやクズ鉄街のビジュアルで既に100点。
3Dはあまり出てこないけどグラインドカッターの迫力が凄いので
まだ劇場でやってるなら見て欲しい。

本編は1~4巻半ばくらいなのだが切り詰めるんじゃなく、
エピソードを再構成、要素を足し引きする事で問題なくまとめてて
原作の改善を試みてる原作愛を痛感する。200点

序盤のイドの過保護さ、非戦闘ボディの由来は改変により時短と説得力アップ、
親子愛の話にすることで一般ウケシナリオ化に貢献してる。
そして絶賛したい細かい原作ネタ。ボディ換装後の柔軟とか外伝のアレ!
他にも0.5秒程アジャカティが転んでるように見えるのは地功拳か。
名前だけだがクライブ李やサバトの蟹の舞(ダンス)のザーリキなんかも居て嬉しい

キャメロンの「原作の格好良いシーンは出来るだけ詰め込む」と言う気概に
監督ロバート・ロドリゲスがシッカリ応えたよう感じた。
特にアリータが敵の腕やコースを軸に回転をするが、
パンツァークンストの基礎「回転体術(ドラル・クロイツ)」に見えるので
監督は上位戦士(ヘーア・クリーガー)以上の位階である可能性が高い。

タイトルも酷い事を言ったのを謝罪したい。
逆輸入したならタイトルは銃夢であるべきと思ったが
本作はアリータの名前の由来のアレンジにより
映画はアリータでしかありえなかった。
またタコ口の無さを怒る人も居たが、
口を造形ではなく子供っぽい仕草と捉えて上唇を突きだす演技が補ってる。
完璧で感服でした。

ファンとして実に良い物を見せて貰った。

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