れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

ツチアケビ(土木通または土道草)の実

2020-08-21 07:01:25 | 野の花日記

ツチアケビ(土木通または土道草)の実
<ラン科ツチアケビ属>
去年、花に初めて出会ったが、このソーセージみたいな実は、
ずっと図鑑で見て知っていたが、やっと立派な実に出会えました。
沼津の市民の森の入り口の朽木のそばと少し裏側の草陰で出会いました。
こんなにちょうどいい時期に巡り合えてよかった。


山野の落葉樹林下やささやぶなどに生える腐生植物。
葉緑素を持たない。

根茎は太く横に這い。鱗片葉がつく。

根の中にナラタケの菌糸束をとりこみ、菌と共有する。
茎は太く高さ50~100センチにもなるようだ。

果実はウインナソーセージに似て、長さ6~10センチで赤く熟す。

和名は地中から出て、アケビに似た果実をつける事による。

 

下は去年の7月に出会った花

枝分かれして多数の花をつける。
花柄や萼片、子房に短毛がある。

花は黄褐色で半分ほど開く。
萼片は長楕円形で長さ15~20センチ。
側弁花は萼片と同じ長さかやや短い。
唇弁は広卵形で、萼片よりやや短く、ふちは内側に少し巻き、
ふちにはとさか状の隆起線がある。

薬用植物になるそうだ。

 

 

 

 

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ツルボ(蔓穂)

2020-08-20 05:31:33 | 野の花日記

ツルボ(蔓穂)
<キジカクシ科ツルボ属>
このツルボは、沼津の千本松原のツルボです。
駿河湾の海で遊んだ後に、
松の合間から入り込んだらツルボが群れていたと言うわけです。
実は個人的な事だけれど、主人側の墓仕舞いのために沼津へ行ったのだ。
後は、石屋さんに任せて、お坊さんにお経をあげてもらって、
共同の墓に骨壺から骨を出して入れてきたのだった。
もう、誰も墓を守るものがいないし、私達に子供もいないので、
こういう形をとることになった。
次は、我が家の墓仕舞いもしなければならない。


皮をむいた滑らかな鱗茎から「つるん坊」と呼んだことから
この名があるらしい。

鱗茎は長さ2~3センチの卵球形で外皮は黒褐色。



かつて凶作の時には救荒食として利用されたので、
畑のわきなどに里山ではよく見かける。



長さ15~25センチの葉は、根生する。
春秋二回葉が出るが、春に出た葉は夏に枯れる。

初秋に、高さ20~40センチの花茎を伸ばし淡紅紫色の小さな花を多数つける。
花被片は6個平らに開き、長楕円状倒披針形で長さ3~4ミリ。
雄しべは6個あり花被片と同じくらいの長さがある。
花糸は糸状で下半部は広がる。

先日のおまけキタキチョウの幼虫はこの猛暑で、
3日間不在の間に、たぶん元気に飛んで行ってしまっていて、
抜け殻だけが残っていた。

でも、私たちが帰宅したとき、キタキチョウがメドハギの近くを飛んで行ったのを見た。
「元気で育ったよぉ~」と伝えに来たような気がした。
普通だともう少し時間をかけてから蝶になるはずだけど、
猛暑で早くなったのかも??


二匹いたので、二匹とももう抜け殻でした。

去年の10月のキタキチョウの羽化

 

 

 

 

 

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ヘクソカズラ(屁糞葛)

2020-08-17 04:54:35 | 野の花日記

ヘクソカズラ(屁糞葛)
<アカネ科ヘクソカズラ属>

名前はヘクソカズラ(屁糞葛)、漢字で書くともっとひどいけれど、
花は可愛い。実になって潰したりすると、そんな風な臭いはするけど、
普通に見ている分には、可愛い花です。
別名ヤイトバナ(灸花)、お灸の真ん中の赤い火に由来しているし、
よく俳句の季語でも使われる。
他の別名がサオトメカズラとも言うのに・・。

夏の終わりにかけて咲くつる性の植物。
花は筒状で先端が5つに分かれ、内側は深紅色で毛が多い。

葉や茎をちぎると不快なにおいがして、この名がある。
踏みつけてみるとこの匂いがする。

秋になると直径7ミリの丸い橙色の果実がかたまってつく。

迷惑な名前だが、よく見ると美しい。

この実をつぶして嗅いでみたい人はどうぞ。
決してお勧めはしませんが、
一度は嗅いで名前の由来を覚えるのもいいかもしれませんね。

おまけの今日のキタキチョウの蛹

今朝のキタキチョウの蛹は昨日より黄色が強くなっていました
残念ですが、3日間、都合でブログはお休みですが、
たぶん、まだキタキチョウにはなってないと思っています。

 

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タカサゴユリ(高砂百合)と今見つけたメドハギの葉にキタキチョウの蛹

2020-08-16 06:51:43 | 野の花日記

タカサゴユリ(高砂百合)
<ユリ科ユリ属>
実は
台湾原産の帰化植物。
百合の時期ではずいぶん遅い方だ。この頃は
結構都会の空き地などに自然に生えていたりする。
花は、テッポウユリにそっくりだが、外側は紫褐色を帯びるラインが入る。


花色は白色だが、花被片の外側に紫褐色の線が入る。
帰化しているのは純粋なタカサゴユリではなく、
テッポウユリとの雑種が多いらしい。

種子の発芽から6か月ほどで開花するため各地で野生化している。

道端に自然に生えていたりするのがよく見られる。

球根から1,5メートルほどに達する直立茎を伸ばし、
線形の葉をやや密につける。

葉の細長い事でテッポウユリとの違いが解ります。
夏から秋にかけてラッパ状の6弁の花を総状につける。

おまけの朝、見つけたメドハギの葉にそっくりな
キタキチョウの蛹
近くを飛んでいたので注意していたが見つからなかったのだ。
3匹も見つけたので、キタキチョウになるのが楽しみです

籠では飼わずに、このままにしておくので旅立ちに出会えるかどうかは
解りません。美しいちょっと小さめの愛らしいキチョウになるはずです。

 

 

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カラスウリ(烏瓜)の花

2020-08-15 06:47:45 | 野の花日記

カラスウリ(烏瓜)の花
<ウリ科カラスウリ属>
夜は8時過ぎから、朝は陽が登る前には
もう、あの美しいレース状の糸は縮んでしまっています。
あの不思議な花が好きで、もう数年前から窓辺に植えているのだけれど、
雌雄異株なので?実がついた事がありません。

里山や丘陵の林の縁に雌雄異株のつる性で巻きひげで絡みつく。

日没後に5裂した白い花が咲き、レース状に広げる。

夜に蜜を集めるスズメガの仲間を誘う。

葉は光沢がなく、ざらついている。

果実は5~7センチで、食べられないウリなのが名前の由来。

下は赤い実

赤橙色の果実を割り、種子を取り出すと、
打ち出の小槌のような形をしている。

(私はカマキリの頭のような形だと思いました。)

屋根裏の百物語からすうり  れんげ

お粗末でした。

 

 

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ハエドクソウ(蠅毒草)

2020-08-14 05:19:04 | 野の花日記

ハエドクソウ(蠅毒草)
<ハエドクソウ科ハエドクソウ属>

一属一種で花は筒状、果実は先端がかぎ状で、
それが衣服や動物の毛に引っ掛かり遠くへ運ばれる。

草に殺虫成分があるので、昔は肥溜めにハエなどを発生させないために
居れたのが名前の由来。

花は筒状で、全体の長さが5~6ミリと小さくて目立たない。
花冠は唇形で上下に分かれ、上部は反り、下部は平らで比較的大きい。

花は白~淡紅色で、つぼみでは上を向いているが、
開花すると横を向く。

実になると下を向く。
草丈は15~70センチで低山の林の下などに生える。

特に殺中成分が強い根を煮詰めた汁がかってハエ取り紙になった。

もう、今の若い人は知らないだろう。
細長い油紙色の長いテープにハエがぺたぺたと、
くっついたまま、
よく天井からぶら下げてあったものだった。

 

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ハゼラン(櫨蘭)

2020-08-13 05:55:15 | 野の花日記

ハゼラン(櫨蘭)
<スベリヒユ科スベリヒユ属>
東京の道端でもよく見られる背丈は30センチくらいで、
小さなピンク色の花を咲かせ、実をつけます。
植物に興味を持ち始めた十数年前ごろ、畑で咲いていた
ピンクの花の名を初めて教えてもらった時はサンジソウ(3時草)で、
午後の3時ごろには花を咲かせるからで、畑のお爺さんが教えてくれた事を懐かしく思い出す。


西インド諸島原産と言うのでビツクリ。
日本古来の花ではない帰化植物だった。

茎は円柱形でまばらに分岐し、葉は先のとがった倒卵形、やや多肉質で
互生する。

夏から秋ににかけて茎の上部に細かく分岐した円錐形の花序を出し、
直径6ほどのピンク色の5弁花をつける。

花は通常午前中でしぼむ。
果実は直径4ミリほどの球形。

東京でも、お散歩に行けば、道端のどこかで出会えます。

 

 

 

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ガガイモ(蘿藦)

2020-08-12 06:54:33 | 野の花日記

ガガイモ(蘿藦)
<キョウチクトウ科ガガイモ属>
5弁の星形の細かい毛がたくさん生えている花が
丸い形に集まって咲き、大きな葉はサトイモの形に似ている。
古名をカガミまたはカガミ草と言う。

河原や山野の草地に生える多年草のつる植物。

葉のつけ根から枝を出して十数個の花をまあるくつける。
花色は淡紅紫色~白色で、直径1センチ程度。
花弁の内側には細かい毛が密生していて白っぽく見える。

葉は長いハート形で長さ5~10センチ。

蔓は草木に絡むが丈の低い植物に絡んでいることが多い。

秋には果実が実り、裂けると中から多数の種子が出てくる。
種子には絹糸のような細く長い毛が生え、風に乗つて飛んで行く。

下はまだ、青いガガイモの実

ガガイモの果実の中には白い綿毛がきちんと折りたたまれていて、
二つに分かれ丸木舟のような形になる。

最後の綿毛は秋の終わり冬には船のような片側の実の入れ物だけが残ります。



この姿に逢いたくてよく探しに行きますが、
なかなかうまく出会わないことが多いです。

 

 

 

 

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ヤマホロシ(山保呂之)

2020-08-11 05:16:16 | 野の花日記

ヤマホロシ(山保呂之)
<ナス科ナス属>
園芸種でヤマホロシと呼ばれてよく垣根などに巻き付いて
咲いているものがあるが、それとは全く別なもので、
山地の明るい林の縁などに生える。
花の形はヒヨドリジョウゴに似ているが、淡紫色で、
なかなか此の頃は出会えない。

高尾山で、元気なサルトリイバラの実の近くにひっそり咲いていた。

つる性の多年草。
葉の縁や裏に短毛がまばらにある。
下部の葉は3~5片に深く裂ける。

花は約1センチで淡紫色。花冠の先が反り返る。

果実は6~7ミリの球形で丸く熟する。
去年の高尾山で11月。
ヒヨドリジョウゴと、区別するのがややこしい。

下は、よく垣根に植えられていて園芸種のヤマホロシ。

本物のヤマホロシはもっと繊細で、
絶滅危惧も心配されているそうです。

 

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ウリノキ(瓜木)の実

2020-08-10 08:39:04 | 木の花

ウリノキ(瓜木)の実
<ウリノキ科ウリノキ属>
ウリノキの花は変わっているので、花を見れば期の名前が解る。
花びらがくるりと巻いているので、特徴がある。
青い実がなって、黒く熟すことは初めて知った。

山地に生え、高さ3~4メートルになる落葉低木。

葉は互生し、長さ10~20センチで3~5浅裂し、質は薄い。
裏面には軟毛がある。

5~6月、葉のわきに集散花序を出し、白い花を数個吊り下げる。

上はウリノキの花

花弁は長さ3~3,5センチの線形で6個あり、強くそりかえる。
雄しべは12個、葯は黄色で細長い。

果実は長さ7~8ミリの楕円状球形で、藍色に熟す。

ちょっとピンボケです(+_+)
高尾山にて。

 

 

 

 

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