ツチアケビ(土木通または土道草)の実
<ラン科ツチアケビ属>
去年、花に初めて出会ったが、このソーセージみたいな実は、
ずっと図鑑で見て知っていたが、やっと立派な実に出会えました。
沼津の市民の森の入り口の朽木のそばと少し裏側の草陰で出会いました。
こんなにちょうどいい時期に巡り合えてよかった。
山野の落葉樹林下やささやぶなどに生える腐生植物。
葉緑素を持たない。
根茎は太く横に這い。鱗片葉がつく。
根の中にナラタケの菌糸束をとりこみ、菌と共有する。
茎は太く高さ50~100センチにもなるようだ。
果実はウインナソーセージに似て、長さ6~10センチで赤く熟す。
和名は地中から出て、アケビに似た果実をつける事による。
下は去年の7月に出会った花
枝分かれして多数の花をつける。
花柄や萼片、子房に短毛がある。
花は黄褐色で半分ほど開く。
萼片は長楕円形で長さ15~20センチ。
側弁花は萼片と同じ長さかやや短い。
唇弁は広卵形で、萼片よりやや短く、ふちは内側に少し巻き、
ふちにはとさか状の隆起線がある。
薬用植物になるそうだ。