極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

オールソーラーシステム完結論

2014年08月25日 | デジタル革命渦論

 

 

 

【オールソーラーシステム完結論 ⅩⅢ】

先日のソレクセル、インコーポレイテッド社の薄膜単結晶シリコン系太陽電池のテクスチャ形状と電極
構造のによる高効率変換効率太陽電池の提案(『極楽蜻蛉が翔ぶ。』)に続き、今回は、アルミ・金・
銀・銀・銅などの金属微微粒子に光照射させプラズモン共鳴(励起)――プラズマ振動の量子が、金属
中の自由電子として集団的に振動して擬似的な粒子として振る舞っている状態――に伴う増強された電
磁場がキャリア(伝導帯の自由電子または価電子帯のホールにより電荷を運ぶ存在)生成を活性化させ
変換効率を向上させる方法が新規考案が提案されている。ただ、前者の提案と異なるのは単結晶シリコ
ン系だけでなく、多結晶、アモルファス、あるいは化合物半導体系でも試作確認されている点である。

※金属粒子が2つ重なった状態でプラズモン共鳴が起こ
った場合、金属粒子と金属粒子の間に非常に
強い電場が
発生。この強い電場の状態を利用したセンサが多く提案
され、実用化されている。

この提案する光電変換素子は、下の図1のように2つの電極層の間に積層された2以上の半導体層で形
成した光電変換層を含み、光電変換層中に半導体層に電場増強層が挟まれた構造で、この電場増強層は、
多孔質薄膜あるいは微小球などの微小体の金属製の微細構造体であることを特徴とし、増強電場により
キャリア励起を増大させ変換効率を高める。

 JP 2014-150281 A 2014.8.21


尚、図2は実施形態である太陽電池の動作原理を説明するための概念図。図5は電場増強効果のシミュ
レーション結果を示す図。図9は実施形態による太陽電池の製造方法を説明概念図。

【符号の説明】

10光照射面電極、20裏面電極、30半導体層、31光活性層、32バルク半導体層、40電場増強層
50微細構造体、60光電変換層、70電子、71正孔、72電子の流れ、Vbi内蔵電界、100基板、
102レジスト層、103SOG層、104ブロックコポリマー層、105ミクロドメイン、
106aアクリルモノマーを含む組成物、106シリカ微粒子、501多孔質薄膜、502微小球体、
503微小柱体、504微小錐体、510微小体、520金属薄膜、530角、p半導体p層、i半導
体i層、n半導体n層、701光により振動する電子、702振動しない電子、703電子が密な部分、
704電子が疎な部分、705、706微細構造体の端部の下面側、L光、T表皮厚、E局在電場、
D電場強度の観測点

また、具体的な特許請求項目は以下の2つである。

1.2つの電極層と、2つの電極層の間に積層された2以上の半導体層で構成した光電変換層と、隣接
 する2つの半導体層の間に挟まれた金属製の複数個の微小体の層を備え、各微小体の体積の平均が4
 nm3 以上0.52μm3 以下の範囲で、隣り合う2つの微小体の間隔の平均は、1nm以上1μm
  以下である。
2.(1)第1の半導体層を形成する工程と(2)この半導体層上に金属薄膜層を形成する工程と(3)
 金属薄膜層上に凸凹パターンを有するマスクを形成する工程と(5)マスクを用いて金属薄膜層から
 体積の平均が4nm3 以上0.52μm3 以下で、隣り合う2つの間隔の平均1nm以上1μm以下
  である微小体を形成する工程と(6)微小体上に第2の半導体層を形成する工程で製造する。
 

さらに、下表は各実施形態で得られた変換効率をまとめたもの。 

この表から、単結晶シリコンでは、プラスモン共鳴効果は13%向上に貢献、それ以外では7~20%向上に寄与
していることがわかる。また、変換効率では単結晶シリコンが5~3%変換効率が高いようにみえる。このように
プラスモン共鳴効果があるとして、東芝(パネルはカナダより供給)のバックコンタック単結晶シリコ
ン(SPR-250NE)型モジュールの変換効率の20.1%だとすると、2.27%まで向上させることがで
きるかもしれないが、競合のパナソニック(三洋電機)の試作セル(微結晶複合シリコン型)の25%
超に至らない。また、パナソニックのセル(変換効率25%)にプラズモン共鳴構造を付与すると、単
純に、この単結晶型の結果から類推すると28%超となり(あくまでもドンブリ勘定)、変換効率30
%まで、後2パーセントということになる。恐るべし、日の丸ソーラー!

 

【遺伝子組み換え作物論 26】  


                        第7章 バイテク産業の汚れた策略 その2 


     ② ロビー団体が偽造する科学的情報

  モンサント社による、きわめて巧妙で皮肉な宣伝活動として、南アフリカの貧しい農民を世界中
 に派遣したことがあげられる。この農民は、南アフリカのマカティーニ平原にあるモンサント社
 の実験農場で遺伝子組み換え綿の栽培に関わっていた。一九九八年に始まったこのプロジェクトは、
 表向きには小規模農家によって何年も試験栽培が続けられてきた。世界中のマスコミが伝えてい
 た「Bt綿を導入すれば収穫量も収入も増える」といった話にひかれて試験栽培に参加した農民は、
 結果的に、世界中を飛行機で飛び回り、豪華なホテルに泊まることもできたし、地元の別段にも貢
 献できた。その点では、モンサント社が主張するように、「遺伝子組み換え作物は、世界の貧しい
 農民に役立った」のかもしれない。
  しかし実のところ、このプロジェクトは最初から成功が保証されていたのである。NGOフバイ
 オウォッチ南アフリカ」のハイディー・スワンビーは試験栽培の実情を次のように指摘する。

  
「欧州に行って、遺伝子組み換え作物の宣伝活動をした農民は、機械設備や濠漑施設、作物管理
 や信用取引に至るまで、モンサント社から厖大な援助を受けていた。しかも、遺伝子組み換え作物
 の収穫量のすばらしさを表現できる少数の農民だけが、こうした援助を受けられた。その他の農民
 は、借金の罠にはまっていった。ある病院の管理人の妻は、この地域では、巨額の借金を抱えた農
 民たち
 が農薬を欽んで自殺している〃と語っている」
 
  アーロン・デグラッシ(英国ェセソクス大学・開発学研究所)による報告書も、その事実を裏づ
 けて
いる。 

  「彼らは、南アフリカから選び抜かれた農民なのである。酒や食事でもてなされ、遺伝子組み換
 え作物の恩恵について、あらかじめ用意された原稿を読みあげる。しかし、ほとんどの農家が数ヘ
 クタールの農地しか持てず、文字が読めるものも半数しかいない地域の中で、モンサント社が選抜
 した。代表的41Eとは、数十ヘクタールの土地を持つ学校の管理者や農業学校の卒業生なのであ
 る。こうした農民を利用して、バイオテクノロジーに関する公の議論を巧妙に歪曲してきたために、
 モンサント社は批判されているのだ」
  NGOフバイオウォッチ南アフリカ」は、2005年6月に、5年間にわたって行なわれたマ力
 ティーニ地方の調査結果を発表した。それによると、遺伝子組み換え縮を導入しても殺虫剤の使用
 量は減少せず、各農家が抱える借金は平約言122ドルにのぽり、農家の80%が返済できずに
 た。ある農民は、「大金を稼げると四年前に言われたが、労働はさらにきつくなり、何も残らな

 かった」と嘆く。 

  ところが、モンサント社やロビー団体「クロップジェン」「国際アグリバイオ事業団(ISAA
 A)」「農業バイオテクノロジー協議会(ABC)」は、当初からずっと「利益が増え、農薬が減
 少し、
環境に優しい」と断言してきたのである。
  そもそも忘れてはならないのは、ジュールズ≒フレテイ教授(英国エセックス大学・環境社会
 学部)
が主張するように、途上国では遺伝子組み換え作物に巨額の投資を行なう必要などないとい
 うこと
だ。貧しい農民たちは、持続可能な農法を用いて収穫量を大幅に増やしている現実があるの
 だ。

 
    アフリカで失敗した遺伝子組み換えサツマイモ

  モンサント杜にとって、アフリカにおける「ウィルス抵抗性サツマイモ」の開発はモデルとなる
 はずのプロジェクトだった。ところが実際には、ウィルスに抵抗性をもたなかった上に、一般のサ
 ツマイモより収推量も低下したのである。それでも、「プリジェクトは成功しつつある」といった
 小さな報道が繰り返されたため、誰も失敗に終わったことを知らなかった。「奇跡の作物によって
 収推量が増加し、数回万人もの貧しいアフリカの農民が救われる」と何度も報道されたからである。
 
  マスコミが真実を報道することはなかった。


  ケニアの出身で、モンサント社で研修を受けたフローレンス・ワンブグ博士は、アメリカのテレ    

 ビや『ネイチャー』誌、「ニュー・サイエンティスト』誌、「ニューヨーク・タイムズ」紙などに
 も
しばしば登場し、「何十年もの間、経済的社会的に絶望してきたアフリカ大陸を、ハイテク革命
 に
よって救い出す」と主張し硯。ワンブグ溥士は雑誌『フォーブこが選ぶ「未来を改革する世界の
 15人」の一人にも選ばれた。

  その後のワンブグ博士は、資金も不足しているはずのウガンダで「ウィルス耐性サツマイモ」の
 試験栽培に取り組んでいるが、奇妙なことに沈黙を守っている。2001年から2004年にケニ
 アで実施された試験段階では、このサツマイモは急速に成長して収穫呈も2倍近くに増えるはず
 ったが、実際には、一般のサツマイモより収板屋が減少した。ワンブグ博士は「1ヘクタールあ

 りの収穫量は、問トンから10トンに増えた]と士張しているが、そもそも国連食糧農業機関の

 計によれば、サッマイモの平均的な取扱量は4トンではなく10トンなのであび。そのうえ、彼

 の主張には他の専門家の裏づけがなく、アーロンこアグラッシによれば、「3年目に入った試験

 培の状況について、研究者たちは説明することも拒否した」という。それでも、欧米のマスコミ

 少しも事実を伝えずに、「貧しいアフリカを救う素晴らしい研究である」と宣伝することに終始
し。
  最終的には、ケニアの報道機関と『ニュー・サイエンティスト』誌が、悲惨な試験栽培の結
果を
 わずかに報道しただけだった、

  このプロジェクトに対して、モンサント社、米国国際開発庁(USΛID)、世界銀行、国際ア
 グ
リバイオ事業団(ISAAA)が推定600万ドルを投資し、12年をかけて19人の研究者で
 開発
に取り組んできた。これだけの努力と資金があれば、遺伝子組み換え技術を用いなくても、世
 界中
の数十億大もの貧困層を救済できたということは、すっかり忘れさられていた。

      改ざんされた安全性試験

  悪質な科学的操作の最たる例が、バイテク産業による異常な行為である。彼らは、遺伝子組み換
 え作物の問題点が発覚しないように、安全性試験を改ざんしているのだ。
  ジェフリー・M・スミスは次のような事例を指摘する。

  ・アベンティス社は、自社が開発した「スターリンク・トウモロコシ」のタンパク質が変化して
   いないことを証明するため、標準の四倍もの時間をかけて加熱した。
  ・モンサント社は、マウスを使った動物実験において、遺伝子組み換え大豆由来のタンパク質を
   10分の1の量にして給餌した。
  ・モンサント社の研究者は、生乳に含まれるホルモンの量を試験するため、遺伝子組み換え「牛
   成長ホルモン」の量を47分の1に減らして乳牛に投与した。しかも、生乳中の牛成長ホルモ
   ンが破壊されたことを証明するため、120倍もの時間をかけて殺菌した。
  ・モンサント社は、タンパク質が急速に分解されることを証明するため、国際基準が推奨する
   120倍以上も酸性度の強い消化酵素を使用した。
  ・「ラウンドアップ・レディ大豆」と一般の大豆の組成を分析して発見された相違点については、
   公表された史書から削除した。
  ・米田の食品医薬品局(FDA)は、「牛成長ホルモン]を投与されたラットに抗体が形成され
   たことを無視した。
  ・遺伝子組み換え「フレーバー・セーバー・トマト]を給餌したラットが死んだ原因については、
   いまだに解明されてない。
  ・スターリンク事件の原因究明にあたって、アベンティス社は、遺伝子組み換えトウモロコシ由
   来のタンパク質ではなく、バクテリア由来のタンパク質を食品医薬品局(FDA)に提出した。

  以上のように、ずさんな科学的調査が多数、実施されている現実を踏まえれば、バイテク産業に
 関わる科学者が、遺伝子組み換え作物の安全性をいくら主張しても信用することなどできないはず
 である。





    もみ消された情報

  1139ページにわたるモンサント社の「部外秘」の調査報告書によれば、『害虫抵抗性トウモ
 ロコシ(MON863)」を90日以上にわたってラットに給餌したところ、腎臓が縮小回、白血
 球
の数が増加したという。一般の餌を与えていたラットには何も問題はなかった。
  ところが、『欧州食品安全機関(EFSA」は2004年4月19日に、この遺伝子組み換えト
 ウモロコシを認可していた。NGO『GMフリー・ウェールズ」によれば、この事実は「モンサン
 ト社と、遺伝子組み換えトウモロコシの安全性を早々に宣言したEUの規制当局の権威を守るため
 に、もみ消されたのだ]という。事実、「欧州食品安全機関]は、「企業秘密は保護される必要が
 あ
る」といった都合のいい論理を持ちだして、この報告書と添付資料を公表しなかったのである。
 し
かし、企業秘密といえども、健康と安全に関わる情報はすべて公開するのが原則のはずである。
 し
かも『欧州食品安全機関」のウェブサイトは、今もこの遺伝子組み換えトウモロコシが安全であ
 る
という方針を変えておらず、企業秘密を盾にして、問題があると考えられる情報を公開していな
 い。

  さらに、2004四年の下期になって、ドイツ政府はアーパッド≒フシュタイ博士にこのモンサ
 ント社の調査報告書の内容の評価を依頼したが、博士がこの調査報告書を見る前には、企業秘密を
 理画期的な研究を行なったのは一九九八年のことだった。彼は、遺伝子組み換えジャガイモを給餌
 さ
れたラットが発育不全となり、免疫力が低下していることを発見したのである。
  その年の8月にプシュタイ博士が、英国のテレビ番組「ワールド・イン・アクション」で研究結
 果についてのインタビューを受けた際には、彼の上司で研究所の所長であるフィリップ・ジェーム
 ズ敦授からはめたたえられた。ところが、その四十八時間後に、プシュタイ博士は停職処分にされ、
 データのすべてを受け渡すことを命じられた。そのうえ、もしもこの件を口外したら告訴すると脅
 迫されたのだった。

  実は、ローウェット研究所の維持費は企業からの出資に依存しており、プシュタイ博士がテレビ

 のインタビューに登場する以前は、モンサント社からも14万ポンドの助成を受けていた。その後、
 ローウェット研究所は、プシュタイ博士に対する個人攻撃を開始し、博士を"支離滅裂"で "おい
 ぽれた"人間であると評して、彼の研究報告についても混乱した内容が報じられた。いずれも真実
 ではなかったが、プシュタイ博士は研究所に箝口令を敷かれていたため、一切、反論することがで
 きなかった。彼の名声は打ち砕かれ、研究所の職も失ってしまい、それでも、6ヵ月後の1999
 
年2月になると、13ヵ国の23人の科学者が、プシュタイ博士の研究を独白に再評価し、彼の報
 告の正当性を主張したのだった。
  いったい誰によって、一人の著名な科学者が一夜にして社会から排除されることになったのだろ
 う。ジャーナリストのアンディ・ローエルは、自らの著書や「デイリー・メール」紙に執筆した記
 事で次のように解説する。

  「プシュタイ博士が解雇されたのは、米国と英国の両政府の高官から圧力がかかったためであり、
 それはバイテク企業からの要請でもあったのだ」
  1999年5月には、4つの主要な報告書が英国で発表された。(「ドナルドソンノメイ報告書」
 「下
院・科学技術委員会報片書」「王立協会・評価言」「ナフィールド生命倫理審議会・報告書」)
 わずか2日の問に
同時に発表されたこれらの報告書は、いずれも遺伝子組み換え食品に賛同し、プ
 シュタイ博士の発
見を非難していた。プシュタイ博士は、「わずか2日間で、4つもの報告書が発
 表され、すべて私
を非難しているなど考えられない出来事だ」と指摘すび。そのうえ、英国政府の
 ジャック・カニン
ガム大臣までもがこの騒動に加わり、プシュタイ博士の研究内容を嘲笑して「完
 全完令に結論を誤っ
ている」と非難した。 

  Friends of the Earth Cymru: Keep Wales GM free

・Genetic damage in soybean workers exposed to pesticides: evaluation with the comet and buccal micronucleus
  cytome assays. 2013.1.22 Mutat Res. 2013 Apr 15;752(1-2):28-33
 

                   リーズ、アンディ 著 『遺伝子組み換え食品の真実』 

                                     この項つづく   

 

● 環境リスク本位制時代

えげつない集中豪雨で日本列島がずたずたに分断されたかのようだ。これは想定内だが、この時代に
あっては、「東京オリンピック」も「リニア新幹線」もイコール・レス・ザン・セカンド・プライオ
リティである。時間があれば、ここでコメント記載していきたい。
 

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