極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

鮭児より美味い信州サーモン

2010年08月13日 | EMF安全保障


長蛇の 車を横に 迎え盆 香に火をつけ 髪刈りて待つ




10-5 の1匹の鮭児

【鮭児より美味い信州サーモン】



長野県水産試験場(安曇野市明科)が、約
10年かけ開発したマス類の新しい養殖品種
「信州サーモン」。この品種は”ニジマス”
と”ブラウントラウト(ヨーロッパ原産の
マス)”をバイオテクノロジー技術を用い
て交配した一代限りの品種というのでその
特徴と工学(企業技術)をネット検索。



農林水産統計によると2006年の全国のマス
類養殖生産量は 10,994t で、内水面養殖生
産41,229tの26.7%、海面を含めた国内の
養殖生産30万tの3.7%を占め 長野県のマ
ス類養殖生産は1970年前後には4,000tを超
える生産があったが、その後は減少傾向が
続き、2006年は、1,831t。産業規模とする
と小さなものであるが、地域の食材が見直
される中で地場産業として重要な役割を果
たしているという。

次ののターゲットは「マスノスケ」
Come back King Salmon !”



表 2005年の三倍体魚等の養殖出荷量

表1
(水産庁研究指導課資料)


信州サーモンの開発は1994年にはじまる。
1980年からシナノユキマス(コレゴヌス)、
1987年からニジマス全雌三倍体の種苗供給
を開始。シナノユキマスはニジマスとは異
なる飼育技術が必要で、一部地域で特産魚
として定着するにとどまりニジマスからの
魚種転換は進まなかった。一方、ニジマス
全雌三倍体は、県内生産量が年間200t前後
と定着した。国的に生産されたため地域
の特産魚としての販売が難しく
、他産地の
大型ニジマスや、輸入サケマス類などとの
価格競争にさらされる。

 信州サーモンとサケマス類の成分比較

また、ニジマスの大型魚でIHN(伝染性造
血器壊死症)レンサ球菌症OMVD(マス類
のヘルペスウイルス病)による被害が深刻
となり、有効な治療法がないウイルス病に
強い種苗の開発が強く望まれた。初期段階
では、魚種について交雑を試みて、作出さ
れた異質三倍体の特性を調べた。これをも
とに、ベースとなった魚種の魚病に対する
感受性、生まれた異質三倍体の生残率、斑
紋等の外観から、最終的にニジマスとブラ
ウントラウトの交雑種に絞って特性評価を
進める。



表 ニジマスとカワマス、ブラウントラウト、
     イワナ及びヤマメの交雑試験結果

表2


信州サーモン(ニジニジブラ)は、ニジマ
ス三倍体とほぼ同等。概ね2年で主要な商
品サイズの2kgとなる。ニジマス全雌三倍
体と同様に雌のニジニジブラは成熟しない。
ウイルス病の抗病性は、死亡率がニジマス
より低い。ニジマスを生産してきた人であ
れば新たな施設投資・技術習得の必要がない
という。食味は、淡水魚特有の臭みがほと
んどなく、きめが細かく舌触りがよく、適
度な脂の乗りがあるなど、刺身や昆布〆な
どの特に生食用に向いている。エネルギー、
たんぱく質、脂質の成分分析結果を他のサ
ケマス類と比較したところ、養殖魚として
は、高たんぱくで低脂質、低カロリーであ
り天然のサクラマス(『
桜鱒とペイバック
タイム
』)に近いという。




(1)普通のニジマスの受精卵(2n=二倍
体)に高い水圧をかけて染色体を2倍(
4n)に増やす。
(2)成長した四倍体(4n)の雌から採っ
た卵子にブラウントラウトの精子を受精さ
せ、三倍体を作る。三倍体は、雄も雌も子
どもを生まないが、雌は卵をもたないため、
その栄養が成長にまわり通常よりも大きく
なり肉質もよくなる。
(3)ブラウントラウトの雌を雄性ホルモン
で性転換させ、将来雌になるX 精子しか作
らないようにして四倍体ニジマスの卵子と
受精させる。


 四倍体のニジマス

こうして、すべて雌の三倍体(信州サーモ
ン)が生まれ、
長野県水産試験場が開発し
たこの技術(四倍体を使ってすべて雌の雑
種三倍体を作り出す)は、全国初の手法。
水圧処理で四倍体を作り出すのは難しいく、
三倍体を効率よく作り出す技術は「世界的
成果」だと高い評価されている。



尚、加圧処理法は倍加率が高く、安定した
作出方法であるが、大量処理が難しい。魚
種により処理条件が異なり、ニジマスは、
媒精5~20分後に
650~700kg/cm2 で  6~7
分処理することによって倍数体魚が得られ
ている。
 


水産試験場の環境といえばのんびりとした
雰囲気が漂っていて、民間企業(営利組織)
の職場と大いに異なるという実感をもった
ものだが、養殖の最大ターゲットは「キン
グーサーモン」だ。世界に先駆け、海面養
殖などでけきればトップ・ニュースになる
だろうし水産立国のリーダたる日本の組織
力をもってすれば可能だ。

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【安全性は

信州サーモンは、養殖専用の品種として作
り出されたが、水産試験場から養殖業者へ
信州サーモンの稚魚を出荷する際には「絶
対に自然界へ出さないこと」としていると
いう。万が一養殖場から逃げ出した場合の
影響として、(ア)野生の魚と餌の取りあい
になること、(イ)信州サーモンは成長が早
く大型になるので小さな魚を食べてしまう
こと、が考えられるが、信州サーモンは卵
を持つことができない。川などの自然界で
子孫を残せない。万が一逃げ出してもその
影響は小さく、しかも一代限りという。
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【Intermission】 









【海底電磁学】

 後藤忠徳

海底の形状や資源を電気抵抗の三次元的測
定で探索しようというのが海底電磁学だ。
簡単にいうとGPSの海底版と考えて差し支
えないが、測定するにも地上とことなり桁 
違いの投資が必要だ。だから集中的に南西
諸島で思考するというわけだ。そのために
は大変大きな「政治力」を必要としている
(『株式投資性行は未来の挑戦』)。




海底で電磁場を測定して、海底下の比抵抗
情報や比抵抗構造を得る電磁探査「海底電
磁探査」には(1)海洋MT(Magnetotelluric
探査法(2)海洋CSEM探査( Controlled
Source Electromagnetic sounding
)法(3)遠
隔操作型探査機(ROV)を用いた海底電気
探査法などがある。いずれにしても、当面
は安全・環境・融資面で政府系民営組織が
主体として進めることとなる。




この約50km2 の調査ビジネスモデルが完
成すれば、国際連合機関を通して全球展開
させれば、36,106万km²÷50km2 720
一区画の調査を5年として、3,610年の仕事
量となり、国際展開すれば、百プロジェク
トの
同時展開で、36年で終了することに机
上ではなる
。“宇宙は米・ロ・中に任せて
“地球の核は日本が開発を!”はこのブロ
グで主張してきたことだが。


コメント
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