どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

引き続き⋯フリーCG屋のショーモナイ日常(笑)

ドラマ、パッとしないのかぁ

2010年01月12日 14時19分18秒 | TV
ドラマネタが続きますが…(^_^; 昨日の新聞で「坂の上の雲」や「不毛地帯」などを「大きな物語」として考察しています。


それらドラマの視聴率は10%台で、どちらかと言えば作り手側に言及しています。新しい世代による本物志向の演出家も出現しているが、彼らは戦後教育世代であり、重層的な歴史観や、矛盾が生じたときに束ねる力量がないと。まぁ私もしっかり戦後教育を受けた身で、高度成長期に子供時代をすごし、進歩成長の空気の中で大きくなったようなものなので、本当の意味での貧富や圧政に苦しんでもいないので、戦前の人から見ると小さいなぁと思わされることもシバシバなんですけどね(^_^;

低視聴率というところだけで考えると、作り手よりも受け手(視聴者)の問題の方が大きいかなと思えます。リテラシーを失ってしまっているんじゃないかなと。学校で習う歴史の授業でも明治以降はタイムリミットで終了してしまうので、大方なイメージも残らない。毎年、8月や12月には戦争に対して考えさせる番組やドラマをやるけれど、太平洋戦争末期の悲惨な状況で反戦をテーマにするものばかり…。

何を言いたいかと言うと、太平洋戦争での敗戦は結果であり、ではその原因と始まりは何であったのかという流れなんですよ。最低でも幕末・維新からどうやって近代国家が形成されて、国体と言う概念と軍がどう成長していって、アジアと欧米との関わりがどんな風に推移して、最後の破滅に至ったのか?こういうのを等閑にして反戦ばかり唱えても、伝わってくる物が少ない感じがするんですよね。

今の若者はアメリカと戦争していたことさえ知らないとケロッと言える人までいる始末(^_^; それは極端なことだと信じたいですけれど、少しでも良いから興味を持つキッカケとしてのテレビドラマで、こういう歴史的なテーマは作り続けていってほしいと願うばかりです。