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「鶺鴒」9

2018-01-19 10:32:49 | 
神戸の詩人、江口節さんから詩誌「鶺鴒」9をお贈りいただいた。


同人の皆さん、気取らずそして上手ぶらず、好感の持てる詩誌です。
そうですよね、自分の力以上のものを差し出そうとしても、見抜かれてしまいますもんね。
時には意欲的に実験的な作品を書くのも、向上するうえで必要なのでしょうが、それもその人の過ごしてきた人生、そしてこれから目指すものによるのでしょう。
しかしこの「鶺鴒」はどうもそこを目指しておられるわけではなさそうです。
誠実に自分の人生と対話するような作品が多いです。
わたしが好感を持てるというのも、それが感じられるからだと思います。
それは主宰しておられる江口さんのお考えでもあるのでしょう。
苦労もお有りだろうが、根気よく指導して行かれることを望みます。

さて作品。
表紙詩です。

これ、いいですねえ。荻野優子さんの「マウンド」です。
そうか、そんな視点があったのか!という思い。
そして読む者に何かを考えさせる。
さすが表紙詩ですね。

ほかには、たかひきぬこさんの「昭和十九年八月の引越し」が気になりました。
←二段階クリックで。
詩としての技術は決して高いとはいえないと思うのですが。失礼、ごめんなさい。
たどたどしいともいえる書きぶりが、初々しくて好感が持てました。
そのご家族とすれば、貴重な歴史が書き留められています。
今後もこんなのをどんどん書いて行かれることを望みます。
他の皆様の作品もみな、誠実に書かれていて、わたしはこの「鶺鴒」という詩誌が好きです。
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2 コメント

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タイトルの読み ()
2018-01-21 08:37:23
難しい漢字ですが分解して考えたらセキレイと読めますよね。最初の字の左が脊髄の脊と同じでセキ次の字は左が令嬢のレイですね。
国字という日本で作った漢字以外だいたいですが音を表すものと意味を持つもので出来ています。読めない字が出たらそのようにすれば音読みするようになります。呉から来た読みはそうはいきません。行灯のアンなどですね。
返信する
鶺鴒という漢字は (akaru)
2018-01-21 09:17:27
堀さん
なるほどおっしゃる通りですね。
返信する

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