花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ムラサキは薬草だった!!

2016年09月25日 | 研究
チームの本拠地である順化温室です。
実験もほぼ終了していますが、まだ何件かは継続調査されています!
これは何という植物かわかりますか。
これが有名な「ムラサキ」という植物です。
根から紫色の色素が出るため、
古くから紫根染めとして高貴な方の衣類に利用されてきました。
さてこの紫根、染料以外にも役立つことがあります。
実は薬になるのです。
色素であるシコニンには炎症を抑える作用があり
皮膚炎や火傷などの漢方薬として利用されているのです。
しかし野生のムラサキは絶滅危惧種。
乱獲されて野山から徐々に姿を消しつつあるのです。
そこでもっぱら中国から輸入していますが
100g500円ぐらいもする高値。
これだからシコニンを使った薬や化粧品は高価なのです。
現在は、日本での栽培を行おうとさまざま研究されはじめていて
チームも数年前から栽培に取り組んでいます。
これは2年生が取り組んでいるもの。
元気に育っています。
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松花堂弁当

2016年09月25日 | 環境システム科
これはチームの仲間である環境システム科施設園芸班の研究。
この笹のような植物は何だと思いますか。
おそらくショウガだと思われます!
黒や茶、白などいろいろな培地で栽培されていて
何だかとてもきれいです。
思わず松花堂弁当を思い出してしまいました。
松花堂弁当は幕の内弁当に似ていますが違います。
格子で仕切られた容器はそもそも江戸時代の茶人である
松花堂昭乗氏が使ったタバコ盆です。
その格子のお盆を弁当にしたのが松花堂弁当で
考案したのはかの有名な料亭「吉兆」。
つまり考案されたのは昭和であり懐石料理の流れをくんでいます。
ところが幕の内弁当のルーツは武士の儀礼的な食事。
それが江戸時代、芝居や相撲茶屋で観客に販売されたため
幕の内という名前がついたといわれています。
似ていますが、まったく異なる歴史を持っている2つの弁当。
みなさんはどちらが好きですか。
ショウガの栽培からいつのまにか弁当に発展してしまいました。
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