湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

来月の湘南句会

2023-05-31 10:45:16 | 文学
4年ぶりに逗子海岸花火も見られて、充実した令和5年5月も今日でおしまい。

来月の湘南句会は次のように決まりました。
日時 6月30日(金)15:00~
兼題 「河童忌」「平」 
   *「平」の句には夏の季語を付けてください
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菖蒲園で吟行

2023-05-29 18:55:59 | 文学

湘南句会の吟行で、横須賀しょうぶ園へ。雨に濡れていきいきした菖蒲が創作意欲を刺激してくれました。
園内散策後、管理棟1階のレストランで食事をしてから、ほぼ貸切状態の2階談話室で句会。最高得点は次の2句でした。
音楽のごとき列なす花菖蒲
静脈のごとく菖蒲に筋走る

偶然ふたつとも直喩の句ですね。独自に喩えることで、見たそのままを写すより詩情が醸し出せたということでしょう。
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鉄道唱歌

2023-05-27 23:30:51 | 三浦半島
JR横須賀駅にある案内板。

「鉄道唱歌」10番の歌詞に逗子が出てくるんですね。ちなみに6~9番の内容は鎌倉です。

先日写生会で行ったヴェルニー公園を描いた坂本講師の作品。
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来月の湘南文芸

2023-05-25 20:59:23 | 文学
先週末に三笠公園で開催されたよこすかカレーフェスティバル。記念艦三笠の甲板から。

6月の例会は次のように決まりました。
日時   6月28日(水)15:00~
場所   逗子市民交流センター1階
テーマ  埃 錆 捌く
締切   6月25日
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儚いの詩パート5

2023-05-24 07:12:04 | オリジナル
共通テーマ「儚い」でZが書いた詩を投稿します。

儚き希

ずいぶん心が 乾いている私と
一緒に手をつないで 歩いて欲しい
学校を早退したあの夏の日
迎えに来てくれた母さんと 
手をつないで歩いたあの日のように
一緒に手をつないで歩いて欲しい

もしあなたが一緒に歩いてくれたら
すっかり干からびてしまった私の心に
あなたの優しさが染み渡り
私は もう一度立ち上がれる
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儚いの詩パート4

2023-05-23 14:12:17 | オリジナル
共通テーマ「儚い」でTが書いた詩を投稿します。

幻燈会
夏の夜
幻燈会が時々開かれた
フィルムに写した像に光を当てて
白い布に映し出す
神社の境内で
子供たちは
身じろぎもしないで
見つめていた
隣の子供の汗のにおい
光の中を飛んでいた小さな虫たち
幾本も流れていた蚊取り線香の煙
六十五年前の情景が浮かぶと
それ自体が幻燈のようで儚い
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平の詩パート4

2023-05-22 07:14:00 | オリジナル
共通テーマ「平」でZが書いた詩を投稿します。ヤクシソウの写真もZの撮影です。

歴史 
かっては誰かが住んでいた 平地に
母の為 切らず育てたネズの木を床柱にし
二階屋を建てた 祖父と祖母
やがて ボンヤリした不安を纏った戦は
負け戦となって 結実した
それからというもの なりふりかまわず我が両親は
パンパン屋敷と揶揄されながら 暮らしをつないできた
近頃は 二階屋も老いてしまったし 
この家の住民はただ一人になってしまった
まもなく 幾多の人の血と涙が染み込んだ
この家は取り壊され かつての平地に立ち戻る
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ほどくの詩パート5

2023-05-21 12:51:59 | オリジナル
共通テーマ「ほどく」でTが書いた詩を投稿します。

ポリープ切除  
「はい 台の上に載って
横を向いて膝を曲げてくださいね」
毅然と言われる
私はすでに緊張している
痛みはないが
腸の中をカメラが動き回るのは分かる
さらに体をかたくし目をつぶる
「お腹を押して」
医師が看護師に言う
瞬間目を開ける
目の前にライブカメラ
私の腸管が写し出されている
突然脈の速さは百二十八になる
「深呼吸してくださいねえ」
と笑われる
一時間と少し
「はい 終わりましたよ」
看護師が肩を優しくたたく
ガチガチだった私の全身が解けた
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ほどくの詩パート4

2023-05-20 18:16:16 | オリジナル
共通テーマ「ほどく」でAが書いた詩を投稿します。

水と君と

わたしの手を振り解き
水呑場に駆けていく君
飲水栓をふさいで水を飛ばす
水道は遊具ではない
水遊びをやめさせなければ
焦燥と陶酔 
わたしの胸は高鳴る

透明可塑な液体と
柔らかな君の姿の
天使的な構図

液体という物質と
君という不思議の
驚くべきエトス

立ち止まるわたしの眼に
水呑用の踏石から転げ落ちる君が
スローモーションで映っている
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儚いの詩パート3

2023-05-19 22:14:30 | オリジナル
共通テーマ「儚い」でZが書いた詩を投稿します。

造花

僕は 造花が大嫌いだ
僕は 公園が大嫌いだ
僕は わざとらしいもの全てが嫌いだ

枯れない花は花ではないし
蝶々が飛ばない公園は 公園ではなく見世物だ

僕は僕自身が儚きものだから
儚きものに寄り添うことで
心の平衡を保つ事ができる
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