湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

露草五段飛ばし

2020-09-30 22:40:16 | 文学
今月の湘南句会の兼題のひとつだった「露」から露草の句を作って五段飛ばししてみました。

1 見たまま
  秋蝶のごとき小さき露の花
2 表現を整える
  紫の小さき蝶めく露の花
3 設定を広げる
  露草の先より発たん小さき蝶
4 違うものと取り合わせる
  露消えて秋蝶葉先を飛び立ちぬ
5 見えない世界へ
  露海に散って蝶渡る太平洋
五段の内どこで止めて投句してもいいそうです。
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来月の湘南文芸

2020-09-29 12:54:35 | 
昨日の合評会では、Tが第50回神奈川新聞文芸コンクール現代詩部門で入選したという、うれしい報告が!
これでわが会の神奈川新聞文コン入選者が2名になりました。県内では実力のある弱小団体って感じになったんじゃない?
昨日決まった来月の日程とテーマは下記の通りです。
 合評会 10月26日(月)14:00~@逗子市民交流センター1階
 テーマ「耳」「暴く」
 作品提出締切 10月23日(金)


↑亀岡八幡宮境内の白彼岸花
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習慣の詩パート5

2020-09-28 00:13:28 | オリジナル
共通テーマ「習慣」でTが書いた詩を投稿します。

友人に

習慣がたまっていく
がんじがらめになって身動きがとれない
呪縛をとくのは自分 とわかっているのに
その中にいると安心する
強迫神経症の友人は言う

自由になることが反対にストレス?
時間をどのように使っても
さまたげにならない年代
気持ちのおもむくまま日々を送る
一番豊かに過ごせる時なのに
ずっとそのままでいいの?

習慣とは無縁な私はつぶやく
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添うの詩パート6

2020-09-27 15:11:40 | オリジナル
共通テーマ「添う」でSが書いた詩を投稿します。

添いとげる

添いとげたかったか否か
孤独死は
一つでいいと
他人のままなぜ
同居したのか
にえたぎるこころは
うろたえもするし
はげしい恋なら
心中だ
  Ж
きみが生き返ったら
ぼくはりっぱにきみと
添いとげる
あなたが生き返ったら
わたしもあなたに
添いとげます
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習慣の詩パート4

2020-09-26 15:04:48 | オリジナル
共通テーマ「習慣」でSが書いた詩を投稿します。

慣習
ああ ひとりずつつかれはて
あたまをかかえさいごの たとえば
土曜日のよる
ありあまる「貧」にも似た
さびしい青空の下で
ハチャメチャな一生をけっして
悔いるな
おまえはおまえだけのコトバを
話しただけなのだ
カードを一枚ずつ
めくるように
じぶんの
コトバを発しただけ
終わってみれば
その
疲労は
豪華な
慣習だった!
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鎌倉ものがたり案内板

2020-09-25 18:26:12 | 日記
用事で鎌倉に行ったついでに鎌倉中央図書館へ。広域利用制度により、鎌倉市の図書館で逗子市民も本を借りることができるのです。

入口近くにこんな案内板があるのに気づきました。

今夜テレビで放送される「DESTINY鎌倉ものがたり」の原作漫画ですね。
実写映画版は前にも観たけれど、鎌倉の描写が面白かったからまた観ようっと
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秋の湘南句会

2020-09-24 19:05:33 | 文学
17時半に湘南句会を終えて市民交流センターの外に出たら、ちょっと暗くなってました。秋ですね。

今日の最多得点は次の3句。兼題は「露」でした。
旅のはて一人別るる裾の露
息ひそめ武者進軍す草の露
露の玉さばくキャ別の葉にひとつ

次回の湘南句会は10月22日(木)15時~、兼題は「落鮎」「生(意)気」に決定しました。
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習慣の詩パート3

2020-09-23 18:44:39 | オリジナル
共通テーマ「習慣」でAが書いた詩を投稿します。

なにをしても
朝食に手をかけ時間をかけてもいい
ならばしかし
なにを作ればいいのだ
コーヒーを飲んでいる間に
私が背を向けた場所へ
判を押すように出勤する
あいつの平凡な姿を想像し
憎んでもいたのに
今は羨むような気分で
冷蔵庫を開けてみる
明るくひんやりとした
なにをしてもいい
堰き止められた時間に
慣れないでいる
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添うの詩パート5

2020-09-22 09:45:12 | オリジナル
共通テーマ「添う」でZが書いた詩を投稿します。写真もZ撮影。鷹取のルリタテハです。

添う
ひどく 落ち込んでいるとき 
悲しみに添って 誰にもばれないように
ネガティブな言葉を 小さな言葉で呟いてきた
珍しく ワクワクしているとき
弾んだ心に添って 自分を褒めちぎる
ポジティブな言葉を 声にも出さず繰り返してきた
ポジティブな言葉をたどって行くと いつの間にか
ネガティブな言葉に行き着いて しまう
まるで メビウスの輪のように
堂々巡りに疲れ果て 新たな呪文を考えた
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自由題「白雲」

2020-09-21 23:00:06 | オリジナル
Eが自由題で書いた作品を投稿します。

白雲

ある日気づくと
一すじの白い雲
秋を運ぶ先がけ

あこがれに似た安堵
残暑が終る
なにかが始まる

外界に関知せず
仰ぎ見られる
ゆうゆうとした
孤立と自負

子どもたちが
追いかけてゆく
山々にはばまれ
海原にさえぎられ
もどってくる


湘南文芸今月の作品提出締切は25日(金)です。よろしくお願いします。
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