湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

3月の湘南文芸

2024-02-28 20:53:07 | 文学

今日の合評会で、次回は次のように決定しました

日時 3月27日(水)14:00~

テーマ「反復」「埋める」「小出し」

 作品提出締切は3月24日です。

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誘うの俳句

2024-02-27 22:33:21 | 文学

「誘う」を季語ではない兼題として出した今月の湘南句会。最高得点は次の2句でした。

 春うらら勧誘されて天国へ

 誘はれず策も弄せず花は咲き(添削後)

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耳の詩パート3

2024-02-25 21:48:49 | オリジナル

共通テーマ「耳」でMが書いた詩を投稿します。

 
あの日 毒を飲んでしまった
 
息を潜め大人の会話を盗み聞きした
バチが当たったのかもしれない
 
両親がいつも以上に大声でケンカするから
眠れず階段に腰かけ耳を澄ました
子供には意味不明な内容だったけれど
「あの子さえ居なければ出て行くのに」
母が言ったそれだけはすっと耳に入ってしまった
 
私と馬が合わない同居している祖母が
真夏に汗だくで昼寝をしていた
親切心から寝苦しそうな祖母の顔に
扇風機をあてたが 
気の回らない子供の私は直風にしていた
息苦しくなった祖母は目を覚ました
その晩 泊まりに来ていた祖母の娘達に
「あの子に殺されかけたわ」と
扇風機の話をしていた
階段の上で盗み聞きしていた私の耳に
「殺されかけた」という言葉がまんまと入ってしまった
 
今でも解毒できずにいる
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耳の詩パート2

2024-02-24 06:15:05 | オリジナル
共通テーマ「耳」でZが書いた詩を投稿します。
難聴
 
耳は残酷だ
聞きたくないことも 聞かなくてはならぬし
聞かなくていいことも 聞こえてくる
 
聞いてしまった以上
あとで ああ そんなこと聞かなかったと
開き直る程の 根性を持ち合わせていないので
お願いだから 責任を共有するようなことは
言ってくれるなと 懇願するばかり
 
ようやく昨今 
「近頃耳が遠くなって」という
見え透いた嘘を 手に入れた
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来月の湘南句会

2024-02-23 08:53:41 | 文学

昨日のプレバト俳句で、梅沢富美男今年初の掲載決定が出ましたね。

 らうらうと僧侶の美声花まつり

さて、3月の湘南句会は近場で吟行することになりました。詳細は次の通りです。

日時   3月24日(日)13:00~

集合場所 逗子開成体育館前

*各自句会後の親睦会で飲むもの等をご持参ください。

集合場所はこの辺。桜咲いてるといいですね

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しりとりの詩パート3

2024-02-22 06:20:50 | オリジナル
共通テーマ「しりとり」でZが書いた詩を投稿します。玉縄桜の写真もZの撮影です。
独居 
 
肉声だけが 独居する人間の
乾ききった心を潤すことができる
 
時折 淋しくてたまらなくなった時
テレビの音を消し
近所の幼稚園児達の 話し声を聞く
 
黄昏時 大した用事もないのに
人間が恋しくて 夕暮れ時のスーパーに行く
そうすることが 私の心に少しばかりの潤いを与える
当分 お互いしりとりできるような人間に出会えないとは
承知しているのだが
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地下の詩パート5

2024-02-21 06:23:02 | オリジナル

共通テーマ「地下」でZが書いた詩を投稿します。キバナセツブンソウの写真もZの撮影です。

築80年

ふんぎりが つかぬ

動けるうちけりをつけねば
あいつの思い通りに
家 土地を処分されてしまう
 
雨戸を開け 外気を入れても
天井からは 雨漏り 床は ブヨブヨ
 
そんな家を処分する覚悟がつかぬのは
きっとこの家の床柱 縁の下 そのまた下の土の中まで
浸透している かってこの家に住んでいた人々の怨念が
俺の 覚悟を殺いでいるに違いない
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地下の詩パート4

2024-02-20 09:43:28 | オリジナル

共通テーマ「地下」でAが書いた詩を投稿します。

DREAM IN DREAM IN DREAM IN…

 

生存本能が見苦しく捩れる

長い季節の後で 

眠っているわたし

仕事の途中で眠っている

という夢を見ている

 

夢という手垢だらけのイメージに

地中という別の名を与えようか

夢、いや地中は 甘いものではない

人は生存のため地中で苦しむ

地中にさらに地中がある

地中の地中の地中へと潜っていって

目覚められなくなったとき

心地よく生命が途切れ

すべてが怪しい今までの地表へ

戻らずに済むようになる

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サプリメント俳句

2024-02-18 22:50:15 | 文学

小笠原学園の句会では、兼題に季語でない語も入れるようにしています。2月の季語ではない兼題は「サプリメント」。

Aが出したサプリメント句がふたつとも講師入選に。

 また別の睡眠サプリ涅槃雪

 DMに試供の一粒風光る(添削後)

2句めは下五の季語を直す形で添削を受けました。

1句めも下五を別季語にした方がいいと助言されたのですが、なんだか気に入ってしまって直せません。

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二階の俳句

2024-02-16 19:22:49 | 文学

武馬久仁裕「俳句の深読み」を読んでいたら「二階は異界」という章に二階が出てくる俳句が5句紹介されていました。

秋の風ベトナム雑貨屋の二階 静誠司

わが家の二階に上る冬の旅 高橋龍

友情の二階の壺は置かれけり 摂津幸彦

父と火事みてゐる二階夜の柿 皆吉司

二階より猫の返事や花の昼 河野けいこ

確かに、二階を詠むとちょっと不思議な句になりますね。

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