湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

講座 新しい詩の世界

2017-02-27 19:49:21 | イベント
逗子市社会教育出張講座「読んでみよう 書いてみよう 新しい詩の世界」の受講申込受付が明後日から始まります。
Aが講師を務めさせていただきます。1回めに明治維新に西洋詩が入ってきてから現在までの日本の詩の歴史、詩の鑑賞・解釈、現代詩の書き方・推敲の仕方などについてお話し、2回めは受講者参加型で楽しく学び合いたいと思います。
逗子市広報板や市民交流センター掲示板の掲示、市内施設でのチラシ配架、市HP・小坪コミセンHP掲載などが始まったので、当ブログでも告知!
日程は3月16日(木)23日(木)の全2回 両日とも時間は10:00~12:00
場所は小坪コミセン(旧小坪公民館)学習室
対象は2日間受講できる市内在住・在勤者 定員10人
申込は3月1日(水)から電話・ファクス・Eメールで逗子市社会教育課へ
 ※申込の際にお名前・ご住所・連絡先・好きな詩人・詩作経験の有無を伝えてください


↑明日までに逗子市内全戸に配布される広報ずし3月号12ページにも掲載されています。
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鬼の詩パート4

2017-02-26 19:27:43 | オリジナル
共通テーマ「鬼」でTが書いた詩を投稿します。

鬼ごっこ

カフェギャラリーの片隅に
よく当たるタロット占い師がいた

カードをめくると 重々しい声で
現状を的確に表現し
指針を示してくれる
客を観終わると
「5分出て来ます」
「12分出て来ます」
疲れ具合によって外出し
吸い取られた気を充填する
さらに毎年3か月の世界一周の船旅に出かける
目的地は南米の
世界中の魔女が集まるある街だと言う
溌剌として帰って来る彼女

何回目かの旅のあと
店を休みがちになった
同じ頃にカフェも閉店に追い込まれてしまった
直後に彼女が亡くなったことを聞かされた

南米の街で彼女は鬼に遭遇したのだ
用心して逃げていたのに
ついに捕まってしまった

彼女は自分自身を占うことは決してしなかった
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騎士団長殺しが出ましたね

2017-02-25 14:47:11 | 文学
先週池子の森自然公園に行きました。まだ枯芝生&枯木みたいな風景ですが、広々として気持ちいいので家族連れが何組も散歩に来ています。隣のイケゴヒルズの人たちもいました。「共同使用」ですもんね。

さて、村上春樹7年ぶりの本格長編となる「騎士団長殺し」(第1部「顕れるイデア編」第2部「遷ろうメタファー編」)が昨日発売されましたね。プレミアムフライデーを狙ったのかな? ハルキストの皆さんは今週末で読破ですね。
村上春樹が長編小説を執筆するときのストイックな心構えを「走ることについて語るときに僕の語ること」からご紹介します。
僕の考える文学とは、もっと自発的で求心的なものだ。そこには自然な前向きの活力がなくてはならない。僕にとって小説を書くのは、峻険な山に挑み、岩壁をよじのぼり、長く激しい格闘の末に頂上にたどり着く作業だ。自分に勝つか、あるいは負けるか、そのどちらかしかない。そのような内的なイメージを念頭に置いて、いつも長編小説を書いている。
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語順を見直す

2017-02-24 00:00:30 | 日記
 昨日オンエアのプレバト!!俳句は、語順に対する指摘が複数ありました。
菜の花や厨に眠るあさり貝 (名人6段 梅沢富美男)
「菜の花」「あさり貝」と、あえて2つの季語を入れた季重なり俳句。ですが「あさり貝」が最後に来ると読み手の意識があさりの映像に引きずられ、強い方の季語「菜の花」のイメージが薄まってしまうと、夏井先生。
で、添削は 菜の花や厨にあさり眠らせて
なるほど、あさり貝は下五で静かに眠らせる訳ですね。句の印象が大きく変わりました。
春の里母雲見つけし結ぶ靴紐 (凡人2位 美保純)
字余り問題もありますが、語順ももったいないということで、足元のクローズアップから始める添削に。 靴紐を結ぶ母雲はるの雲 
推敲はとても大事。その時に順番を考えるのも、とても大事。
私も詩を書いた時、1行の中の語順、行・連の順番は絶対にこれでいいのか、必ず見直します。
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鬼の詩パート3

2017-02-23 10:51:23 | オリジナル
共通テーマ「鬼」でAが書いた詩を投稿します。

鬼参道

〈死にたい〉
とつぶやきながら
眠りのトンネルに入ると
死ぬ夢ではなく
殺す夢を見た

男の大きな背中に飛びかかり
太鎖を首にまわして両手で引く
脛骨が折れる鈍い音が響き
男は無言のまま倒れる
硬い指が静かに
地獄の方向を差している
それは天国への参道だ
昔通った産道だ

朝陽は
夕焼けのような唐紅で
まだ途方に暮れたまま
天国に続く地獄の参道の方角へ誓った

もう二度と〈死にたい〉と言いません
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趣味は本と猫

2017-02-22 10:07:00 | 文学
今日は2(ニャン)が3つ並んだ猫の日。下の写真は、横浜山手の大佛次郎記念館前にいる猫の像です。

「趣味は本と猫」と言っていた大佛次郎は、鎌倉の家でも常に十数匹の猫に囲まれて暮らしていたそうです。

鎌倉雪の下にある大佛茶廊は大佛次郎のゲストハウス(茶亭)だった所。ここの看板にも猫の絵が描かれていますね。
土日祝の午後しか営業していなくて混んでいるので、中に入ったことないんだけどさ
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人の言ノ葉

2017-02-21 11:02:37 | 文学
人が人であることは、辛いことである。その悲しみに堪えるところから、あるいはそれに堪え得ないところから、それぞれ、人の言ノ葉は生れて来るのだろうか。 (車谷長吉「赤目八十四瀧心中未遂」より)
 神武寺の笠地蔵
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声の詩パート2

2017-02-20 18:49:21 | オリジナル
共通テーマ「声」でTが書いた詩を投稿します。

静かな午後

晩夏の昼下がり
屋敷街のゆるやかな坂を二人で上っている
乾いた陽が二人の濃い影を作り
坂の途中できつくなる
「少し休もうか?」
ななめうしろの夫に言葉をかける
反応がない
ふり返ると埴輪がポトポトと歩いている
目と口はほっかり開いて
暗い空洞がのぞいている
声はそこへ吸い込まれていく
「坂の上の木陰で休もう」
埴輪は黙ってうしろをついてくる
動く人影はなく 声も聞こえず
住人達は死んでしまったのだ
やっと坂を上りきり おおきなけやきの木陰に座り込む
「疲れたね」
そう声をかけられて 見ると
埴輪が夫に戻っている
坂の下には海が広がっている
「海まで行こう」
木陰を出ると 夫はまた埴輪になり
私の横をポトポトと歩いて行く
浜辺に着くと
目と口から風が入って
私も中身が空洞になっている

マグリットの空の下
二つの埴輪が並んで海を見ている
波は静かだ
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金澤詩人12号電子版

2017-02-19 08:55:45 | 
↓先週三浦に河津桜を見に行った時の写真です。

Aが投稿した詩7編が掲載されている「金澤詩人第12号」(詩人近岡礼さんが代表を務める金澤詩人倶楽部編集・発行)が届きました。
今号から電子版 https://c.logosware.com/ph5vg4/DfkI2/c9sxi/index.html ができて、どなたでも無料で閲覧できるようになったそうです。Aの詩は12号の19~22ページに載っています。
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春一ずし呑み

2017-02-17 20:59:58 | 日記
春一や列島藻塩まぶれとす  阿波野青畝
春一番が吹きましたね。
そんな暖かい強風の中、街は花金ずし呑みのお客さんで賑わってました。

逗子物語でずし呑みしたら、明日以降使えるビールサービス券もらっちゃった
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