湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

カマボコ図書館

2020-11-30 13:44:22 | 湘南
一昨日、逗子郵便局前の逗子紡氣に行ってきました。

お店の2階スペースに展示されている逗子の古い写真を見ながら、ゲストの谷山さん94歳のトークを拝聴。
実家の別荘が逗子にあり、療養で逗子に滞在していた男性と逗子海岸で出会って結婚したのだそうです。
終戦後の逗子の様子をいろいろ聴くことができました。

会場に展示されていた図書館の写真。今のローソン LTFJR逗子駅前店のあたりに、1949年(昭和24年)に進駐軍神奈川軍政部民間情報教育局が逗子駅前に建てたものです。カマボコ図書館とかアメリカ図書館と呼ばれていました。
進駐軍の兵舎を利用したというので兵舎の再利用かと思っていましたが、新しく建てられたものだったそうです。
開館の際の蔵書数は600冊ほどで、米軍寄贈の横文字の資料ばかりでした。資料が増えて手狭になったこともあり、1956年(昭和31年)に逗子小学校の校庭で使われていなかった給食場を改築して移転しました。
「逗子の古い写真と古い話」イベントは、今日の17時まで逗子紡氣で開催されています。
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湘南句会11月の結果

2020-11-27 22:22:49 | 文学

兼題「小春」「浅漬」でリモート句会をしました。メールで選句をしてもらい、次のような結果になりました。
特選 小手術の会計済ませ小春風
3点 浅漬けの味定まらぬ若い妻
2点 炊きたてに浅漬ありて大八洲
2点 極薄き浅漬を添え迎え酒
2点 小春日や布団叩きの音高し

1点 小春凪白き布靴少し濡れ
1点 小春日に怒り溶かしてケーキ買う
1点 曇り空小春を外で待たせ居り
1点 言霊のさきわう国や小春あり
1点 バルコニーに物を仮置く小六月
1点 長なすの十センチ分浅漬に
1点 盆の隅の浅漬を食ふタイミング
1点 浅漬に古漬もある夕餉かな
1点 浅漬がいさかいのもと母の味
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12月のお題

2020-11-26 11:21:54 | 文学
湘南文芸12月の詩のテーマは「本」「曲がり角」に決まりました。
提出締切は12月15日、合評会は12月18日(金)14:00~です。
湘南句会12月の兼題は「アロエの花」「狐火」に決まりました。
句会の日程は未定です。
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第50回文コン号外

2020-11-25 11:20:48 | 文学
11月14日に開催された第50回神奈川新聞文芸コンクール授賞式の記事が載ったNEWSPARK TIMESを、現代詩部門で賞を受けたTが見せてくれました。
授賞者それぞれに送られてきたそうです。

記事によると今回は過去最多の応募数で、短編小説部門は前回より91編多い274編、現代詩部門は前回より134編多い348編。
現代詩部門審査員の金井雄二さんは「コロナの影響で自分に余裕ができ詩を書く人が増えたのか、レベルが高く個性的だった」とコメント。
いつもは授賞式後に開かれる講評会が新型コロナのために無くなってしまいました。
せっかくの記念すべき第50回だったのに、過去最多の応募の中から選ばれた高レベルの作品群だったのに、残念…。
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境の詩パート5

2020-11-23 18:03:59 | オリジナル
共通テーマ「境」でTが書いた詩を投稿します。

レクイエム

同じ空気を吸い 同じ風の中に身を置いている
と思うことで成り立っていた45年
音信不通だったあなたと会えた日
共に分身と思える程の過去を
同じ比重で眺めていたことを確認した
2か月後 突然の訃報を聞いた
アメリカデイゴの花が咲いた日
あなたは境を超えた
もう思い出はできない
語りかけても空に吸い込まれていくだけ
あなたはこの世界に不在
もう戻っては来ないのだ

デイゴの花が狂い咲きした秋の終わり
好きな赤い色
あなたの目で見ている と気付いた
私の中にあなたはいた
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境の詩パート4

2020-11-20 11:41:30 | オリジナル
共通テーマ「境」でAが書いた詩を投稿します。

境と殻

あらゆる心に境界線がある
と 気付いてから
慌てて買って着ている殻
時々ずり落ちたりする
その度に脂汗が出て
赤くなった頬を冷やす 
でも 
脱げてしまってしまったと
思う必要があったのか

ない方が気持ちいいはずの
境と殻がなくならない暗黒郷で
とりあえず笑っている
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宿るの詩パート3

2020-11-19 18:25:07 | オリジナル
共通テーマ「宿る」でAが書いた詩を投稿します。

不死の死人

室内の腐臭に囚われているのか
窓という窓を開け放つが出て行かず
一匹の蝿が棲み付いている
床下に何かが埋まっている
街には破片が埋まっている
時だけが窓から流れ出ていく

帰る場所を失い続けるのは
もう飽きたとでも言いたげに
蝿と私は行き止まって留まって
最後まで不全でいてここに隠れて
殺虫剤を噴霧した人間の
毒の向こうのおぼろな形を忘れない


「宿る」「境」の詩の提出締切は11月21日です。
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松汀園&クマさん俳句

2020-11-18 18:48:45 | 文学
逗子応援クーポン券を使って、縁側バル@松汀園。縁側付きの個室で庭を眺めながら乾杯~!

さて、最近出された兼題のひとつが冬の季語「熊」。冬は熊出没シーズンということですね。
それから冬ごもりに入るので「熊穴に入る」冬ごもり中に生まれるので「熊の子」も、冬の季語だそうです。
熊を狩って、食べて、皮を敷物にして…などというかわいそうな句は作れません。好きだった児童文学が自然と浮かんできます。
熊の腕ぶら下げクリストファー・ロビン
羊水に響く音読熊のプー
駅に迷うコートは熊のパディントン
約束を残して穴に入る熊
復讐を露も思はず熊眠る

本選に入ったのは次の句でした。
掌のかすかに甘き熊眠る
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境の詩パート3

2020-11-16 07:15:59 | オリジナル
共通テーマ「境」でZが書いた詩を投稿します。ヤクシソウの写真もZの撮影です。


境をつくる事でしか 保てない ねうちばかり
境を保つ事でしか 維持出来ない立ち位置がある
境を壊すと はじめて見える あなたの世界と 私の世界
境を崩して じっと見つめる 私と貴方
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自由題「柔らかいものが好き」

2020-11-15 19:21:19 | オリジナル
Zの書いた詩を投稿します。写真もZの撮影。鷹取のサラシナショウマです。

柔らかいものが好き

難問を 前にして 
硬い頭で 考えるな 柔らかく考えろとの 素晴らしいアドバイス
何の事やら分からずとも 分かったふりをする か弱き心

叱責されたとき
味方の先輩から 柔らかく対応しろとの 有難い囁き
要するに のれんに腕押し 馬耳東風ということか

テーブル上の 煎餅と団子を前にして
確かな事は 歯槽膿漏のこの歯では 団子しか食べられないということ
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