もう年越蕎麦食べちゃってスパイシーチキンでもう飲んじゃいました@石臼そば。
年末の情景を詠んだ名句を2句。
プレバト!2019年冬麗戦から、村上健志作。
抜型を重ねて仕事納めかな
逗子に暮らした俳人、草間時彦作。
雨ぬくき一夜ありけり年の暮
もう年越蕎麦食べちゃってスパイシーチキンでもう飲んじゃいました@石臼そば。
年末の情景を詠んだ名句を2句。
プレバト!2019年冬麗戦から、村上健志作。
抜型を重ねて仕事納めかな
逗子に暮らした俳人、草間時彦作。
雨ぬくき一夜ありけり年の暮
ヨルノヨ2023@横浜大さん橋
新しい共通テーマ「古」でAが書いた詩を投稿します。
古びたエピソード
たとえばトラウマとか
たとえば恋バナとか
過ぎたことを語る時
その時点の心もちには
白いもやがかかっている
ありあわせの凡庸な言葉で
開陳するくらいなら
口をつぐんだ方がまし
何度も話したことならなおさらだ
過去がわたしを形作っているとしても
今ここにしかいないわたしが
古びたエピソードを
広げなくたっていいだろう
君と出逢った時のことも
ありきたりの言葉を
繰り返すだけになるから
黙って動悸を少し早める
山手の外国人墓地。(公財)横浜外国人墓地が、毎年2~7月と9~12月の土・日・祭日に募金のための一般公開をしています。
この中に次のように記された石碑が建っています。
かめれおん日記(敦の場所)
小説家、中島敦(1909~42)は、昭和8年から16年まで私立横浜高等女学校(現横浜学園)の国語教師を勤めた。
元町や山手の丘は敦のよく散歩する道であり、外人墓地もよく訪れた。作品『かめれおん日記』には「スィドモア氏の碑の前に腰を下ろす」とあり、散歩の途中ここで休み、港の景色を眺めたことがうかがわれる。
上の面には中島敦の短歌が刻まれています。
朝曇りこの墓原に吾がゐれは汽笛どよもし船行くが見ゆ
歌碑が建っているのはシドモア家の墓の傍ら。中島敦は散歩中この墓の前によく腰をおろしていたんですね。
案内パンフによるとシドモア女史は「米ポトマック河畔への日本の桜の移植に尽力した文筆家」だそうです。
Merry Christmas
昨日開催された山手イタリア山庭園キャンドルガーデンコンサート
来年1月の湘南文芸は次のように決まりました。
日時 1月24日(水)14:00~
場所 逗子市民交流センター1階
テーマ「古」「楽」「日」
提出締切 1月21日
来年もよろしくお願いします。
共通テーマ「表情」でTが書いた詩を投稿します。
阿修羅
誰もいない夏の日
国宝館はまだ素朴で
展示物には囲いもなかった
くぎ付けになった像の表情は
いろいろな顔に見えた
想いを届けられない女性の顔にも
突然自分を見つめ始めた少年の顔にも
途惑いながら未来を決めた青年の顔にも
奇妙な三面六臂の腕も胴も細く
思わず触れてしまった
千二百年の間 幾多の火災の中を
僧侶たちに助け出された像は
力強く脈を打っていた
今はきれいになった国宝館の中で
触ることはできないが
あの時と同じ鼓動はケースの外まで聴こえる
共通テーマ「太る」でTが書いた詩を投稿します。
籠りびと
怪物は夕方に出てくる
イヤホンをつけて
真っすぐ前を向いて
他人は眼中にない
ぶくぶくと太って歩きにくそうだ
二十才の若さはない
昼間はゲームとユーチューブ
夕食だけ好きなものを外食でタラフク喰う
歩き始めると
異様な気配で皆が道を開ける
親も人間にするのを諦めたのか
しばしば怪物を置いて旅行に行く
小さい時は普通に可愛かった
いつから変化したのか
人の言葉を思い出して話してほしい
自分自身でしか人間に戻れないのだ
怪物の哀しみは他人には分からないのだから
共通テーマ「末」でZが書いた詩を投稿します。神武寺の紅葉の写真もZの撮影です。
来る年