湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

男川の犀星、女川の鏡花

2019-03-31 09:12:08 | 文学
紀田順一郎「ペンネームの由来事典」を読んでいたらこんな記述が。
金沢には犀川のほかに浅野川が流れていて、犀川の男川に対して浅野川は女川と呼ばれている。これは犀川のほとりで生まれた者が男性的な気質に育ち、浅野川の周辺で生まれるとおだやかな女性的な正確になるといういい伝えがあるためだが、最近の研究では浅野川のほうに多くのカルシウムが含まれていることがわかり、科学的に立証された格好だ。
生家の近くを流れる犀川にちなんだペンネームを使った室生犀星と、浅野川のほとりに生まれた泉鏡花。
同じ金沢出身作家で、確かに対称的なキャラクターかも。
 犀川
 浅野川
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追うの詩パート2

2019-03-29 07:20:54 | オリジナル
共通テーマ「追う」でAが書いた詩を投稿します。

死と詩

着想の夜が明けるまでに
できなくてもいいじゃないか


がすぐには
訪れないのと同じだ
楽になるのは屈辱
解き放たれてさようなら
幻の中で苦しみながら
弱い筆圧で
最初からはないものを
得ようとしている短い生
死に足りない詩
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田越川の桜

2019-03-27 19:01:07 | 文学
今日の田越川沿いの桜の開花状況はこんな感じ。清水橋の近くで撮りました。

春の季語「花」は桜のこと。花・初桜でこんな句を作ってみました。
生きてゆく合間に一枚花を撮る
花の下レンズ向けられ直立す
花の雨電車十分遅れけり
本題もそぞろ初桜の噂
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関ジャム歌詞の距離

2019-03-25 23:24:51 | 
昨日オンエアのKAN JAMで、作詞家のいしわたり淳治さんが言っていた歌詞の視点。
0メートル  自分の心の中
1メートル  身の回り
10メートル  周囲の情景
100メートル 大きな世界

でしたっけ。後半うろ覚え。
とにかく、こういう視野の移動を詩や散文でも入れた方がいいですよね。
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卒業句あと2つ

2019-03-24 22:27:46 | 文学
お題「卒業」で湘南句会に投句された句で、こんなのもありました。
卒業証置き去りにして巣立ちけり
「卒業」と称し嫌いな職場去る

学生時代を過ぎてからの「卒業」ですね。
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卒業俳句ビフォー・アフター

2019-03-23 17:26:34 | 文学
卒業シーズンなので、先日の湘南句会ではお題「卒業」でも詠みました。
それぞれいろいろな卒業シーンが浮かんで句にバリエーションが出ました。
自句から派生した話も広がり、誰もが経験することを兼題にするのもいいなと感じました。
卒業や右端の娘(こ)の写真撮り
集合写真を撮るふりをして好きな女の子をカメラのフレームで切り取ったと、選句者は想像しました。
しかし、隅っこで目立たない我が子を主人公にして卒業式写真を撮っている親を描いたと作者。
そこで、効果を上げている特定の場所「右」は活かし、皆でこのように変えてみました。
卒業や右隅の娘にズームイン
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プレバト12音+季語

2019-03-21 23:17:47 | 文学
 桜開花!
今日オンエアされたプレバト!!では、12音ひとまとまりのフレーズに5音の季語を取り合わせた句が2つ登場しました。
特待生鈴木光作 道化師のギャロップのごと牧開(まきびらき)
春になって牧場に駆け出る牛や馬が「道化師のギャロップ」という曲のよう、という比喩。
才能アリ2位三浦翔平作 山笑うバンカー越えのアプローチ
ゴルファーには馴染みのあるフレーズに「山笑う」という季語を取り合わせただけでちゃんとした句に。
あるジャンルでは定型化している12音の言葉の前か後ろに季語をくっつけて作るパターン。勉強になりました。
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朧月俳句

2019-03-20 22:10:55 | 文学
 今夜の月
今日は月1回の湘南句会でした。お題のひとつ「朧月」で高い点を得た3句は次の通り。
「またいつか」と別れる辻に朧月
タオルかけ母の肩揉む朧月
道具屋の掛軸おぼろに月浮かべ

次回は4月19日15:00~。兼題は「木蓮」「春眠」です。
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追うの詩パート1

2019-03-19 21:56:34 | オリジナル

↑今日の日没後の逗子湾が可愛い色だったので、思わず外へ。この写真のちょっと前の方がきれいだったのですが。
では、新しい共通テーマ「追う」でAが書いた詩を投稿します。

人間は計算が苦手

生産した娘に関して
商売っ気のない母親で
大幅カットをしながらも
少しはコストをかけたのに
只で捨ててしまった

捨てられた娘は
母親の背を追わず
自分の子は世間に
高く売ろうとした
けれど母親に似て
計算が苦手なのだ
けれど計算度外視で
我が子に関して無条件
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タンポポ俳句

2019-03-18 12:17:01 | 文学
先週の俳句入門講座にお題「たんぽぽ」で提出した中から、点の入った作品を3句。

たんぽぽの葉の広がりや深呼吸
白雲へ蒲公英の茎高くなる
蒼穹に蒲公英の絮父の旅
 ←これは添削後
勉強した例句の中で印象に残ったのはこんなタンポポ句でした。
たんぽぽへ傾ぐ砲丸投の顎 今井聖
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