湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

熱の詩パート2

2019-05-31 09:57:33 | オリジナル
共通テーマ「熱」でAが書いた詩を投稿します。

状態方程式

扉をこじあけるのに
鍵がいるのか
本当に必要なのか
ずっと見つからぬ
鍵はないのか
本当は存在しないのか
金属の物体は苦手だ
あえて探していない

あくびで目玉が曇っている
怠け者の君とわたしの
なんの価値もない熱が
むなしくぶつかり陽炎立つ
気体はあてどなく昇っていく
冷めてしまったら液体になる
楽になったら固体になる

むなしく体温を保つ
それだけのために
わたしたちは食わねばならぬ
互いを食わねばならぬ
楽になるのは死ぬ時だ
楽になったら死に時だ


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初夏俳句ビフォー・アフター

2019-05-29 23:24:09 | 文学
今月の小笠原学園俳句入門講座に投句した作品(兼題:初夏)のビフォー・アフター。
初夏の私設美術館展示替え
中七に「私設美術館」を持ってきたのはユニークでいいけれど、下五がイマイチということで…
添削
初夏の私設美術館偽ピカソ
5音変えただけでこんなに面白い句になるとは

↑写真は前回投稿を引きずって、詩とダンスのミュージアム展示「野村喜和夫の奇跡」。

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エルスールで詩に浸かる

2019-05-27 23:26:38 | 文学
一昨日はこのトークイベントを観覧。

今年刊行された「安藤元雄詩集集成」の解説を執筆した詩人・野村喜和夫&詩人で批評家の福田拓也の対談は聴き応えがありました。

キーワードは有限と無限。対立概念ではなく有限に無限が含まれているという話に、安藤詩のスケールと独自性を感じました。
なんと安藤元雄さんご本人も来場していて、最後に自身の詩について語ってくださいました。
そして翌日もブックカフェ・エルスールで野村喜和夫現代詩講座を受講。
現代詩論にどっぷり浸かった週末でした。
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今年の燕俳句

2019-05-25 14:35:37 | 文学
先週の湘南句会で生まれた燕の句。

ツバメ飛来街の歩巾も広くなり
つばくろが季節の扉さっと開け
碧空の燕返しや葉がひらり
軒つばめしばし見し後店に入る

去年詠んだものより少しは進歩した燕になっているでしょうか。
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自伝・自分史をフィクションに

2019-05-24 14:14:50 | 文学
5月なのに夏みたいに暑い~。こんな日はSUPでもしたくなりますね。

さて今日は、小説にしたいという人生の記録に添削とアドバイスをさせていただきました。
自分自身のことを書くと、リアリティは出しやすいけれど、エッセイ的文体による主人公中心の展開になってしまいがち。今日の作品には
あまりにも あろうことか なんとも 話にならない びっくりした・しなかった まったく 信じられない 突然の なんと まさか やはり みっともない 理解に苦しむ 情けない しみじみ悲しかった しみじみ思う 要するに とにかく
などという言葉が頻出。主人公の主観は控えめにして、登場人物の台詞・行動を中心に客観的に表現した方がいいですね。
一般的な感情を表す言葉を使わず、ここぞというポイントで独自の比喩や情景描写を使って感情を暗示すると効果的。
自分をモデルにした主人公を小説の舞台の真ん中に置かないように、視点の位置を考えながら構成する必要があります。
…というような助言をさせていただきました。
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プレバト基本の型

2019-05-23 22:33:31 | 文学
今日のプレバト俳句の兼題は「5月の昼休み」。
梅沢名人の永世名人への道は遠のいてしまいました。目の付け所はよかったのに…。
薄暑なり日常を行く喪服の吾(あ) 添削 喪服の吾行く日常といふ薄暑
ワンランク昇格した特待生 柴田理恵作品は 
若葉風部下にあわせてタコライス 添削 若葉風部下にあわせるタコライス
上五に季語を置き、十二音のフレーズを取り合わせる基本の型。
才能アリ2位の小林よしひさ作品も同じパターンにはめてきっちり詠んでました。風薫る焼肉丼の最後尾 直しなし
この基本型に合わせるとしたら、次の湘南句会は梅雨晴やで始まる句にすることになりますね。
続く12音を、どんなふうに詠もうかな。
 さがみやランチコースの一品
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荒崎吟行

2019-05-21 22:45:32 | 文学
大荒れの天候の中、カナブン俳句初級中級合同吟行に参加。
行き先は横須賀市長井の荒崎海音さがみやです。
眼下に広がる相模湾を眺めながら、長井漁港で揚がったばかりの天然の海の幸を堪能できる宿。

晴れていれば庭や荒崎公園も散策できたのに
しかし吟行は好天でしかできないものではなく、悪天候もまたいい句材になるのです。
ここで昼食会をしてから句会の会場へ。
なんと、Aの次の句が最も多くの人から支持を得ました。
玻璃を打つ雨やじんだのよく揚がり

ランチメニューのひとつ、頭から尾までカリカリ食べられる豆鯵(じんだ)の唐揚げが美味しかったおかげです。
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書きたい文章が書ける講座再開

2019-05-20 23:11:01 | 文学
ショッパーズプラザにあった横須賀カルチャーセンターが、さいか屋北別館に移転して新装オープン。
カルチャーセンターさいか屋横須賀に生まれ変わりました。

Aが講師を務めるもっと楽しく書きたい文章が書ける講座もそちらに場所を移し、新しく入会される受講生も加わって今日から再開。
毎月第3月曜日の10:30~12:30になりました。
エッセイを提出される方がほとんどですが、小説でも童話でもコラムでも、自分が書きたい文章を書くのがもっと楽しくなるように添削と講義をしますよ!という意味でこの講座名になっています。
ご興味があってご都合のつく方は一度、おためしレッスンを受けてみてください。

↑帰り道、ヴェルニー公園に寄りました。
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去年の燕俳句

2019-05-19 22:04:30 | 文学
おとといの湘南句会で去年も燕俳句を詠んだ気がして兼題がカブったかと思ったら、去年の5月の兼題は「巣」でした。
去年私たちが燕にちなんで作って点が入った句は次のようなものでした。
初つばめ去年(こぞ)の巣を見てひるがえる
雛五羽がこぼれんばかり燕の巣
縄のれんくぐれば燕が巣を造り
あくびして燕の巣まで手を伸ばし

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次の湘南句会

2019-05-17 19:33:23 | 文学
今日の湘南句会5月例会で、次回のことを決めました。
日程:6月21日(金)15:00~@逗子市民交流センター
兼題:梅雨晴 集まる 「集まる」はもちろん季語ではありませんから、何か当期の季語を入れて作ってきてください。
句会当日、6句投句してください。

さて、今日の湘南句会の兼題のひとつ「燕」で、こんな作品がありました。
〈改元の日に〉 雨やみてつばくろ静まる儀式の日
改元の儀に参列した燕尾服姿の人々を燕に喩えたもの。鳥の「つばくろ」ではないから、季語とするのは難しいですね。
こういう時は「はい、無季の句として詠みました!」と言えばいいんですよね。
…って、昨日のプレバト!!で覚えた自作コメント術~
 森戸神社で
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