湘南文芸TAK

逗子でフツーに暮らし詩を書いています。オリジナルの詩と地域と文学についてほぼ毎日アップ。現代詩を書くメンバー募集中。

平塚らいてうin茅ヶ崎

2022-11-30 23:19:45 | 湘南
13日に開高健記念館に行った際、隣の茅ヶ崎ゆかりの人物館にも行きました。

企画展は、東洋一と謳われた茅ヶ崎のサナトリウム南湖院(1899~1945年)での、主に青鞜の関係者と国木田独歩を扱ったもの。
来年3月26日までの金・土・日・祝にやっています。

平塚らいてうの碑は本人の希望で茅ヶ崎に建立されたこと、それが全国で唯一のらいてうの碑であることを、学芸員さんから伺いました。
その石碑を高砂緑地に見に行きました。

「青鞜」創刊号の巻頭言冒頭の、らいてうの最も有名なフレーズですね。
フェミすぎる感があるけど、少女時代に初めて読んだ時は「おお~!」と思いました。
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時雨の句

2022-11-27 09:48:34 | 文学

今月の湘南句会の季題「時雨」は、江戸時代から多く詠まれてきました。
芭蕉忌の傍題に「時雨忌」があるように、芭蕉も好んで使った季語です。
旅人と我名よばれん初しぐれ
初時雨猿も小蓑を欲しげなり
笠もなきわれを時雨るるかこは何と 

現代の私たちが時雨を詠んだら、こんな作品になりました。得点順にご紹介します。
一隅の明るき空や初時雨
天窓をたたく時雨やショパン弾く
杯を伏せ時雨の音を聞きにけり
老妻の眠りさまさぬ時雨かな
万歳の絶叫マシン横時雨
隔週の空瓶回収朝時雨
初時雨迎えの親ら傘二本
月時雨陋屋に一人居残れり
人知れず時雨待つ傘新しき
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まんだら堂吟行パート2

2022-11-26 09:45:09 | 文学
14日のまんだら堂吟行で句会に参加できなかったメンバーに、昨日の定例句会で投句してもらったまんだら堂やぐら群の句をご紹介します。

白骨が野菊咲かせるやぐら跡
やぐら跡中也に供ふ野紺菊

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12月の湘南句会

2022-11-25 22:33:46 | 文学
12月の句会は、次の通り決定しました。
日時  12月18日(日)15:00~
場所  逗子市民交流センター1階
兼題  店 冬牡丹
    *「店」には冬の季語を入れてください。
 旧伊藤博文金沢別邸庭園で
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12月の湘南文芸

2022-11-24 19:05:22 | 文学

今日の湘南文芸合評会は、見学者2人が入会してくれました。ウエルカム!
次回の予定は次の通り決定しました。
日時  12月22日(木)15:00~
テーマ 手 曲がる 透ける
締切  12月19日(月)
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芥川龍之介の鎌倉

2022-11-22 07:32:38 | 文学

材木座1丁目にある普通のアパート。
その外壁にはこんなプレートが。
龍之介は大正7年(1918年)3月から1年ほど、新妻の文子とここで暮らしました。結婚前に由比ヶ浜で下宿していたこともあります。
横須賀の海軍機関学校へ、英語教師として通うための場所として、鎌倉を気に入っていたんですね。
彼等は平和に生活した。大きい芭蕉の葉が広がったかげに。――彼等の家は東京から汽車でもたっぷり一時間かかるある海岸の町にあったから。
(芥川龍之介「或阿呆の一生」十五「彼等」)

借家は或実業家の別荘の中に建つてゐたから、芭蕉が軒を遮つたり、広い池が見渡せたり、存外居心地のよい住居だつた。が、八畳二間、六畳一間、四畳半二間、それに湯殿や台所があつても、家賃は十八円を越えたことはなかつた。
(芥川龍之介「身のまはり」より)

このあたりは小山別荘と呼ばれ、敷地内の離れを貸していたのだとか。
アパートの敷地の一角のような場所に、近くの由比若宮(元鶴岡八幡宮)の一部として、石清水の井が残っています。
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増えるの詩パート3

2022-11-20 08:29:32 | オリジナル
共通テーマ「増える」でAが書いた詩を投稿します。

Major Minor

片時の人前で我慢できず
自分をひけらかし
世辞を言われる
真に受けて驕り高ぶる
制御装置の利きが悪く
謙遜できないのだ
相手は王道のクラシックな態度をとり
愛想笑いを続けるが
キーは次第に降りていく

この会場を後にすれば また
亡霊で混む家に戻るのだ
耳の奥に巣食っていた
ミニマル・ミュージックが甦り
ボリュームを少しずつ増していくのだ
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平潟湾ポタリング

2022-11-19 18:54:06 | 日記
普段自転車で行くことが多い隣町は、葉山や鎌倉。今日はいつもと違って横浜市金沢区へ。
平潟湾プロムナードに沿ってゆっくりサイクリング。

左側に写っているのは、北条政子創建の琵琶島神社。国道を隔てた源頼朝創建の瀬戸神社の境内社です。
釣り好きが集まるこのエリア。湾に沿って船宿が並んでいます。

仲よく並んだ弁天屋と米元釣船店。それぞれ、作家中沢けいの父方・母方の実家なんだって!
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正義の詩パート4

2022-11-18 20:31:34 | オリジナル
共通テーマ「正義」でZが書いた詩を投稿します。

赤信号

あったかくなったから
みんなと手をつないでお散歩
いつもの小径の 
でこぼこした青い塀に手を当て 
パタパタの音たて歩くのが 
とっても好きなんだ

でもね 先生に怒られちゃったんだ
「塀に触っちゃダメ」って
「だって美代ちゃんだってやっていたよ」って言ったけど
「誰がやっていてもダメなものはダメ」って言われちゃった

どうして?って思ったけど
僕は「うん」ってちいさく頷いたんだ
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雑の詩パート4

2022-11-17 10:02:30 | オリジナル
共通テーマ「雑」でZが書いた詩を投稿します。森戸川源流のキチジョウソウの写真もZの撮影です。

雑草

「どうせ この先行ったって珍しいものなんてないでしょ」
そう この先は雑草だらけで珍しいものなんてないよ
でも メメントモリという気弱な言葉を脱ぎ捨てた僕にとっては

暗い林から射し込む光も
遠く近く聞こえる小鳥のさえずりも
足元の雑草もみんな みんな珍しいものなんだ

刹那メメントモリを忘却しただけで
この先行く所は 珍しいもので溢れてきた
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