たかが名物で、オーバーとは思うのですが、、、

同居人が、函館土産を頂いて来た。
ネーミングは、北の大地「函館名物」<ゴマたれ餅>である。味は取り立てて悪くは無いが、ふと気になった。そんな名物はあったかな？と。私は、函館出身なのだ。

良く見ると、北海道第二の都市である旭川市の菓子店の製造であった。
限定商品や地産地消だけをうんぬんする訳では無いが、函館とて３０万近い人口を抱えた中都市であり、歴史的にも文化的にも本州との交流は格段に古い。京都の菓子製造の技術や文化を伝える老舗も残っている。

旭川市近郊の寒村の名物を、旭川で製造するのは日常の商圏や生計の商売という点で許せるが、旭川で「函館名物」の製造は、どうにも頂けない。

犯罪の多発や検挙率の低下は、政治や官僚の潔さと無縁では無い。加えて、ニューヨーク？の割れたガラス窓の法則もあることだ。

昨今の世相は、たかが土産に頂いた菓子の産地うんぬんでは済まないように思う。その根っ子は、どちらを向いても矜持を失ってしまったところにあるのでは？