老鼠和猫的愉快的日子

中国生まれの鼠(♂)と日本生まれの猫(♀)が出会って・・♪

老鼠と料理

2007-12-31 14:16:46 | 日本生活編
前にも書きましたが、中国の男性は料理が出来る人が多いです。老鼠も出来ます。それはそれは豪快な中華料理ですが、とてもおいしいです。中国の東北料理は少し塩辛いけど、四川・湖南料理みたいに激辛ではないので、日本人でも大丈夫。大体男性に料理を作ってもらうこと自体、それになれていない日本人女性としてはおいしい、老鼠かなりのポイント
猫は料理は好きなほうなので、以前は「男子厨房に入らず」派でしたが、すっかり「老鼠厨房から出ないで」派になりました。
そんなある日猫は市の広報で発見「水産市場魚料理教室」1人500円で魚のさばき方や料理を教えてもらって、自分達で作った料理を食べて帰るという、とてもお得な教室。老鼠も「行く、行く」 行って女性ばかりだったらどうしよう・・老鼠恥ずかしがるかな、というのは要らぬ心配でした。魚だからでしょうか?、それとも日本人男性も変わった!?男性も結構いるではありませんか。話を聞くとその両方、釣りが好きで釣った魚を自分で料理したくなった人や、奥様と一緒にやってきた「男子も家事をしなくちゃ」と考えてる風の若い男性とか。
老鼠が魚の裁き方を教えてもらっている時の真剣な目、いいぞいいぞその調子でどんどん料理してね

穏やかな生活

2007-12-31 13:43:51 | 日本生活編
9月になりやっと穏やかな生活が出来るようになりました。猫が壊れて、老鼠が病気になって、一山乗り越えたと言った感じでしょうか。
猫は仕事と中国語講座、老鼠はアルバイトと日本語講座と趣味の釣り、それぞれが充実した毎日です。
猫宅から海まではそう遠くないので、老鼠は1人で自転車で釣りに行くようになりました。しょっちゅう行ってるから釣り好きのおじさんたちと顔見知りになり、片言の日本語でも交流できるようになりました。「今日は何匹釣れたよ!」 嬉しそうに報告する老鼠。
それと楽しみがもう1つ増えました。それは図書館に通うこと。老鼠は本が好きです、勉強は嫌いだけど読書は好き。上海でも猫を図書館に連れて行ってくれました。日本の小説はまだ読めないけど、日本語の勉強に小学生の国語の本を借りてきたり、釣りの本を借りてきたり。
猫が壊れた時、老鼠を中国に帰さなくてよかった。国際結婚して相手が初めて日本に来た場合、最初の1,2ヶ月は想像を超える大変さだと思います。生活習慣の違い、経済感覚の違い、食生活の違い・・・違いだらけで書くときりがありません。こんなはずではなかったと、そこで結婚生活を終結させるのは簡単かもしれません。でもその大変さを乗り越えれば、2人の絆が深まることは間違いなし!だと思います。

写真は自分で釣ってきた太刀魚を処理する老鼠。

老鼠生病了

2007-12-31 02:22:56 | 日本生活編
猫が壊れた数日後、老鼠の胸の辺りに小さな湿疹が出来ました。はじめ2人とも虫刺され?何の虫だろう?と思ってかゆみ止めを塗り塗り。でもその湿疹は次第に広がっていきます。それに老鼠はとてもしんどそう。なにか変な病気だといけないので、皮膚科に行ってみてもらうことにしました。医者は老鼠の湿疹を見るなり、薬を塗って、ガーゼを貼って、
「これは帯状疱疹です。」 
以前に同僚が同じ病気で仕事を休んだことがあったので、名前は聞いたことがありましたがそれってどんな病気?首をかしげる二人に医者は続けて説明します。「治療が遅れると将来神経痛になる可能性があります。原因はウイルスですが、大きなストレスも要因の1つです。」 どきっ!ストレスって・・・猫のせいだ!!
「少し高いですが特効薬がありますので、これを使ってみてください。」 使いますとも、どんなに高くても使いますとも。どうしよう老鼠がずっと神経痛で苦しむことになったら・・・・ ごめんね、病気になるまでストレス溜め込んでたなんて。
幸い処方された飲み薬と塗り薬のおかげで、しばらくすると湿疹も消え、痕もそれほど残らず、心配だった神経痛にもなってないようです。
老鼠はとても明るい性格なので、ストレスを上手に発散してるのだろうと思っていました。猫のように大噴火することも、壊れることもないから。でもそれは猫の都合のいい思い込みで、消化しきれないストレスは全部こっそり溜め込んでたんですね。
非常事態になって初めてわかるお互いの性格。これからは1人だけ我慢したりすることがないよう、もっともっと話し合おうね。

猫壊れる

2007-12-30 13:18:41 | 日本生活編
日本での生活も順調・・・にって、そう簡単にいく訳ないですよね~。しかも老鼠は留学とかしてた訳ではないから、日本のすべてが初めての体験で新鮮。そういえばよく聞こえるけど、実は慣れないことばかりで不安、って言うのが本音ではないでしょうか。老鼠が来日して1,2ヶ月、猫は自分の仕事も忙しく、土日は老鼠を遊びに連れ出して、老鼠の用事の時にも付き添って、しかも通訳しないといけないから今まで以上に中国語力を伸ばさねばならず・・・・疲れきってました。もちろん老鼠との生活はとても楽しいけど、もともと体が丈夫でない猫にとっては、かなりハードな毎日。
そんなある日仕事から帰って、日本語の勉強もせずパソコンでゲームをしている老鼠を見た猫は、自分の心のバランスが崩れていく音を聞きました。
「猫がこんなしんどい思いしてるのに、老鼠はちゃんと日本語勉強せずにゴロゴロして!失敗した、日本に呼び寄せるんじゃなかった!そんなんだったら上海に帰って自分で仕事しながら勉強して!」 ヒステリックに叫ぶ猫。猫はつらいことも黙って耐える、おしとやかな日本女性ではありません。
老鼠は一瞬びっくりして、悲しそうな顔をして「ごめん、わかった・・・飛行機の手配して・・・」  本当にシュンとしてます
ひとしきり叫んですっきりした猫は猛烈に反省開始。猫ってなんて勝手、老鼠を日本に呼び寄せたのは猫の都合じゃない。仕事だって結婚しようがすまいが生きていくためにすべきことで、仕事がしんどいのは老鼠とは関係ない。老鼠だって慣れない日本での生活に精一杯なんだから、それをサポートするのは当然。老鼠はちょっと息抜きしてただけなんだよね・・・。
自分の度量のなさが情けなくて号泣する猫「ごめんね~ごめんね~ヒステリックになっちゃって。本当は猫は老鼠と離れたくない~
喜怒哀楽の激しい猫に振り回される老鼠「こっちこそごめん。老鼠も猫と離れたくないよ。これからはちゃんと勉強がんばるから。」 謝りながら涙と鼻水を同時に垂れ流している猫の顔を、ティッシュで拭き拭き。
猫を怒らせると厄介だ、そう思ったに違いありません。この後老鼠の努力のおかげで、猫がこのとき以上に壊れることは今のところありません(小噴火は時々あります)。今のところはね。
人生は楽しいこともつらいこともてんこ盛り。その終焉の時に、楽しいこと51:つらいこと49だったらいいじゃない。
それが猫の持論です。でも楽しいことの比率を上げる努力はしないとね。

打工

2007-12-30 00:42:57 | 日本生活編
来日して2ヶ月たった8月、老鼠はアルバイト(打工)を始めました。猫の中国語の老師の紹介で、老舗ホテルでの皿洗いのアルバイトです。老師とその旦那様(2人とも中国人)も一緒だし、猫も一緒に面接に行った時、料理長が「今は日本語話せなくても、みんな(他にも外国人が働いてます)そのうち話せるようになるから。」と言ってくれたので、安心しました。
猫宅からそのホテルまでは7キロありますが、老鼠は原付にも乗れないので、自転車で通わなければいけません。時間は夜7時からラストまでなので、帰宅時間は大体11時をすぎます。猫はかなり心配でしたが、老鼠は中国の老鼠父に電話で「日本は夜でも街灯があって自転車でも安全だよ。」と報告しています。中国も都会だと街灯はありますが、田舎はないのでしょう。
それにしても老鼠やっぱり君は若いよ!毎日でないにしろ(この頃は週3日程)、猫は7キロ自転車で往復したら、それだけでバテバテになってしまいます。3キロの自転車通勤でさえ、しんどいな~と思っているのですから。猫も雨の日などは仕事が早く終わったら、即行帰宅して老鼠の送り迎えをすることにしました。
初めて給料をもらった時の老鼠はとても嬉しそうでした。日本でがんばって稼いだお金ですから。それにまだ円→元計算機が作動してますから、数万円のお給料でも老鼠にとっては大金ですもの。だめだよ老鼠、上海にいたときみたいに月光族になっちゃ。
月光族とは中国語で、月給をすぐに使い果たす(中国語で花光)最近の若者という意味です。老鼠はこの月光族だったので、結婚した時の貯金は0でした・・・。それに飛び込んでいった猫の勇気は、表彰に値すると思います。

親猫Ⅳ

2007-12-29 11:29:06 | 日本生活編
夏祭りからしばらくして猫父から電話がありました。「そっちに会いに行こうと思うんやけど、食事でもせんか?」 だったら夏祭りの時会ってくれればよかったのに、まったく・・・たぶん猫母が近所の目を気にして嫌がったのでしょう、老鼠をつれて実家に帰ることを。とにかく会ってくれる気になったことだけでもよしとしよう。なんだか上から目線の猫、これが親猫をさせたのかな。親猫よ、子供は親が思う以上に成長してるのよ。

レストランで待ち合わせ4人で食事をすることにしました。猫以外は緊張してコチコチになってます。仕方ないので料理注文して、婚沙照や中国と日本の結婚式の写真を見せました。すると婚沙照を食い入るように見ていた猫父がいきなりびっくり発言
「お父さんは別に反対じゃなかったんよ。」
はっ?何言い出すのよ。猫父は猫母に気を使ってたんですね、そして開き直った。今回も猫母を諭して一緒に連れてきてくれたのでしょう。よかった怒りに任せて縁切ってしまわなくて。猫父には上海で作った婚沙照の卓上パネルを渡しました。嬉しそうにしまう猫父。猫は花嫁姿をその目で見て欲しかったよ・・・。
猫母もニコリともしないものの「2人が幸せなら・・・・」 猫母の精一杯のはなむけの言葉。猫はそれで十分。
食事も終わって老鼠が中国語で挨拶、猫が通訳「猫を大事にしますから、安心してください。」 老鼠に要約しすぎだと怒られましたが、猫は老鼠の挨拶に感動して言葉にならなかったんです。
レストランの外で写真を撮る時、猫父は満面の笑みで老鼠の肩に腕を回しました。猫が見たかった光景・・・ありがとうお父さん、ありがとう老鼠。

歯科にはまった老鼠

2007-12-28 21:57:07 | 日本生活編
老鼠が来日した頃猫はちょうど虫歯の治療に通ってました。でも老鼠は昔軍の訓練中(老鼠は3年間武装警察をしていました)前歯を折って差し歯を作った時以外、歯医者には行ったことがないと言います。中国の医療保険制度は日本に比べて遅れているため、よほど具合が悪い時意外病院に行くことはなかったようです。
そこで老鼠も歯科検診に連れて行くことにしました。まず歯石を取ってもらって、歯のクリーニング。つるつるで白くなった自分の歯を眺めて大満足。そして検診してもらうと案の定虫歯がありました。早速治療開始。先生の言うことを通訳しないといけないので、毎回猫用の椅子も用意されるようになりました。
そこで歯科衛生師さんが発見「へぇ~中国の人って口ゆすぐ時、頭ごと振るのね~」 そういえば老鼠は口をゆすぐ時、頭を左右に思いっきり振ってます。中国の人って言うより老鼠だけだと思うのですが・・・。それに頭左右に振っても、あまりゆすぎの効果はないような気がするけど。
歯石除去の気持ちよさにすっかりはまった老鼠は、この後定期的に歯科に連れて行けとおねだりするようになりました。そうそう、悪いところは日本で全部治しておかないとね。

猫祖父・猫祖母

2007-12-28 00:00:22 | 日本生活編
夏祭りの帰り猫は老鼠を母方の猫祖父と猫祖母に紹介することにしました。猫祖父の家は猫の故郷よりもっと辺鄙な山の中で、2人はのんびり暮らしてます。そこへいきなり中国からやってきた花婿さんを連れて帰りました。
2人の反応は・・・老鼠を気に入ってます。言葉も通じないのに何故か気に入ってます。中国の人はお年寄りをとても大事にしますから、言葉は通じなくても態度でわかるようです。
それにしてもじいちゃん、老鼠は日本語わからないから、こてこての方言で話しかけても無理だよ。というか猫もじいちゃんの言ってることよくわからないから通訳しようがないよ・・・ほらほらちゃんと入れ歯入れてよ。猫祖父はいつもよりハイテンションで、老鼠に焼酎(老鼠は飲めない)やら煙草やら勧めます。
猫祖母はというと、優しくて気が利く老鼠にうっとり。「猫にはもったいない。」とまで言っちゃってくれます。
よかった2人にこんなに喜んでもらえて。見て見て、婚沙照も。まず双鴨山で撮ったやつから見せると、猫祖母は「これは誰の写真?」 やっぱりそうよね・・・猫祖母が見ても孫とはわからない変身ぶり。じゃあ上海のはどう?猫祖母「これは猫やね。」 いや、ばあちゃん・・・・さっきのも猫だから。

夏祭りⅡ

2007-12-26 17:06:27 | 日本生活編
どう老鼠、猫の故郷は?山があって海があって空気もいいよ・・・ちょっと辺鄙だけど。老後余生を送るにはとてもいい場所。
猫がこのお祭りで老鼠に一番見せたかったのは花火。猫の実家のすぐ近くの海上で上がります。猫父もたぶん花火は見に来るはず、そこでばったり会えるかも、そうすれば猫父も逃げられない。そう思ったのですが・・・そううまく会えませんでした。いつものように船(漁船ですが)の上から花火を見る、そこに仲良くビールでも酌み交わす猫父と老鼠がいれば、最高の夏祭りだったのに。花火は老鼠と2人で楽しみました。空から降ってくるような、迫力満点の花火(近いから)に老鼠の目もきらきら。
2日目は祭りのメインの1つ牛鬼見物(写真、これで猫の故郷がどこかわかる人はわかる)。「猫も小さい頃子供牛鬼を担いでたんだよ~」そんな話を遠い目でする猫。なんだか孫に話しかけるおばあちゃんみたい。
せっかく帰ってきたんだから、故郷のいいところ(といってもきれいな自然ですが)を全部案内したいと思う猫は、猫が昔よく行ってた海と小さな渓谷に行きました。どうやら水辺が大好きな老鼠。そのはしゃぎようは半端じゃありません。海ではいきなりパンツになって(海パンではありません)チャプチャプたぶん海に入るのは初めてでしょう。老鼠は泳げないのでチャプチャプ・・・・でっかい子供みたい。でも楽しそうな老鼠を見ると、猫も幸せな気分になるよ。

夏祭りⅠ

2007-12-26 16:16:33 | 日本生活編
7月下旬に猫の故郷で夏祭りがあります。猫はこのお祭りが大好きで、毎年ではありませんが休みの都合がつけば里帰りしていました。老鼠が来日してちょうど1ヶ月、猫親に老鼠を紹介するにはいいチャンスだと思いました。そういえば結婚したことも報告してなかった・・・まぁいいや。猫父に電話してみることに。
猫 「老鼠を日本に連れて来てるから、今度のお祭りに帰ろうと思うんやけど、会ってくれるよね。」
どうやら結婚したことは知ってる模様。猫祖母(母方)から聞いたのでしょう。猫祖母は猫のいい理解者なんです。中国人に対しても偏見は持ってません。

猫父「おっ、いや、えっ、うちに来るのはちょっと・・・」
猫 「なんで じゃあ、どこかで食事でもすればいいやん。なんやったらお父さんだけでもいいよ。
猫父「また連絡する。」 ぷ~っ、ぷ~っ
こら~っ!!何処まで逃げる!結婚前の怒りが再燃する猫。もう縁を切ってやるっとまで思いましたが、おっと老鼠を日本に呼んだのは老鼠を認めさせるため、ここで猫が切れたらお終いだと思い直して、猫父からの連絡を待つことにしました。
お祭りどうしようかな、老鼠に見せたいな、よしお祭りだけ楽しみに帰ろう。故郷に帰るのにホテルを予約しなければいけないなんて・・・ちょっと悲しい。