『石狩晩歌』(動画)
昭和50年の日本作詞大賞作品賞受賞。
歌:北原ミレイ
石狩の海の鰊漁を舞台に、大きな夢を見て それをつかめないままに終わってしまう男、そんな男と人生をともにする女の気持ちが、鮮やかな情景とともにうたわれている。
小樽市の西北に位置する祝津岬にある鰊御殿の旧青山別邸(小樽市祝津3丁目63)には、石狩挽歌の記念石碑と 作詞のなかにし礼直筆の歌碑がある。
詞:なかにし 礼 曲:浜 圭介 年:1975年
海猫が鳴くからニシンが来ると
赤い筒袖のヤン衆がさわぐ
雪に埋もれた番屋の隅で
わたしゃ夜通し飯を炊く
あれからニシンはどこへ行ったやら
破れた網は問い刺し網か
今じゃ浜辺で オンボロロ オンボロボロロ
沖を通るは笠戸丸
わたしゃ涙で ニシン曇りの空を見る
燃えろ篝火 朝里の浜に
海は銀色 ニシンの色よ
ソーラン節に 頬そめながら
わたしゃ大漁の 網を曳く
あれからニシンは どこへ行ったやら
オタモイ岬のニシン御殿も
今じゃさびれて オンボロロ オンボロボロロ
かわらぬものは古代文字
わたしゃ涙で 娘ざかりの夢を見る
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