処遊楽

人生は泣き笑い。山あり谷あり海もある。愛して憎んで会って別れて我が人生。
力一杯生きよう。
衆生所遊楽。

森山良子コンサート

2008-04-06 21:55:29 | 音楽

「コンサートツアー2008~2009」の初日、オーチャードホールに出かける。

 

 

チャップリン主演の映画『ライムライト』のテーマ「エターナリー」のオルゴールに合わせて歌うお馴染の歌い出しから、アカペラで観客と一緒に歌うラストまで全25曲。途中15分の休憩をいれて2時間半、熱唱の舞台だった。

 

第一部は、懐かしの「この広い野原いぱい」からヒット曲「涙そうそう」、目下上映中の『明日への遺言』の自作の主題歌まで9曲を、喋りを交えながら和やかに進行。一転、第二部は新譜アルバム『春夏秋冬』の収録の全13曲をノン・ストップで披露。その熱気に場内は引き込まれた。

 

歌の上手さは、人の持ち歌、つまりカバーの曲を聴くとよくわかる。13曲いずれも元歌のイメージは残しつつ、全く彼女の世界になっていた。選曲もよく考えられている。素人にはちょっと歌えない曲ばかり。

 

音作りも丁寧。バックスは優秀さもさることながら、彼らとのコミュニケーションがとてもよく成り立っているのが伝わってくる。2時間半の印象は、間違いなく彼女は日本のエンターテイナーの一人だということ。

 

観客席を後ろから見ると紳士も淑女も、頭髪は大分薄かったり白かったり。最後まで、自席で静かに聴く聴衆たち。小田和正の追っかけや氷川きよしのステージとは異なった熟年ファンと言えるか。

 

開演のまさにその時、静まった場内、緞帳の向こう側から始まったイントロ、正面中央の幕にピン・スポット・ライト。2階3階席の後方から、にわかにざわめきが起きる。突然体がゆらーりゆらーり。何と都内全域震度3の揺れが襲ったのだった。

 

コメント (2)
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