昨晩NHKのニュースを見ていたら、経済産業省発表の速報ということで、2008年度の日本国内のCO2排出量が、2007年度比で6.7%減ったが、京都議定書の基準年である1990年度と比べると7.4%増だった。という情報を流していた。
リーマン・ショックから来た不景気で経済活動が落ち込み、統計を取り始めて以来最大の削減率だったと言っていたので、興味を持って聞いていたのだが、その後ネットで調べてもそのニュースのソースが無い。
検索すると、こんなサイトが当たるには当たったが、
http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200910310069a.nwc
肝心経済産業省のHPでは情報を公開していない?
http://www.meti.go.jp/index.html
何か変だぞこの情報。誤報か?
鳩山首相が「2020年にマイナス25%」とか言っちゃって以来、京都議定書のマイナス6%はすっかりニュースにならなくなってしまったが、久々の京都議定書関連の報道だと思ったのに・・・。
誰か事情を御存知の方、いきさつを教えて下さい。
(いよいよ09年内に市販・・・リースだろうけど・・・が開始されるプリウスのプラグインハイブリッドモデル。安易にピュアEVに走らないところが、流石エコカーの横綱トヨタだ)
今回の東京モーターショーで、ZEVEXが一番注目していたマシンと言えば、TOYOTAのPLUG-IN HYBRID CAR「PLUG-IN PRIUS」。ZVW30PRIUSのニッケル水素をリチウムイオンに換え外部電源から充電可能にしたハイブリッド車だ。
(リアバンパーには “PLUG-IN HYBRID” の文字が)
現在、メーカーのPRESSサイトから画像をダウンロードしたり、貰った資料を読んだりして、日記を書く準備を進めている。
手造りのポンコツPHEVだとは言え、PHEVで日本列島縦断を達成した実績を持つチームとしては、この世界最大の自動車メーカーが造るPHEVに興味が出ないわけが無い。
そんなことで今日の日記は“触り”だけ。メインの日記は近日中に書きますので請う御期待(笑)。
長く電気自動車の活動をやっていると、色々と質問をされることも多い。特に一時期自動車雑誌に連載を書いていたりしたこともあるので尚更だ。
一昨日もHONDAのHYBRID車「二代目INSIGHT(ZE2型)」がモーターだけで動くらしいんだけど、その時エンジンはどうなっているんだ?・・・という話になった。
(二代目インサイトZE2型。走り出しはモーターだけで動き出す・・・んだと思っていたら、走り出しでは全気筒休止はしないそうな。一度試乗して来ないと駄目だな。)
疑問に感じるのも無理からぬ話で、ホンダのハイブリッドはモーターがエンジンのすぐ隣にくっ付いているから、モーターが回る時はクランクシャフトも回って、クランクシャフトが回る以上ピストンは上下することになる。
それでも二代目インサイトにはモーターだけで動く瞬間が存在する。
プリウスには遊星ギアが入っているのはよく知られた話なので、詳細までは知らなくても、EVモードが有るのは、きっとこの遊星ギアが何かやっているんだ。・・・程度のことは車好きなら想像が着くのだが、ホンダのハイブリッドはシステムがシンプルな故にちょっと想像がつき難い。
実はホンダのハイブリッド(IMAと呼ぶ)のモーター駆動に関しては、エンジンも動いているといえば、確かにエンジンも動いている。ピストンはちゃんと上下しているのだ。ただ、エンジンが燃焼をお休みしていて出力を出していないだけなのだ。
このシステムをVCM(Variable Cylinder Management)とか呼んでいて、ホンダのWEBサイトには、アニメーション満載の親切な解説ページが用意されている。
http://www.honda.co.jp/tech/auto/vcm/index.html
この気筒休止が行き着いて、全部の気筒を休止しちゃったのが二代目インサイトのモーター駆動モードなのだが、その有効性はこの辺
http://www.honda.co.jp/tech/auto/vcm/detail/index.html
に説明してあるし、
VCMを成立させる「肝」になっているシリンダーヘッド周りの細工に関しては、この辺に特に念入りにアニメーションで解説されている。
http://www.honda.co.jp/tech/auto/vcm/vcm02/index.html
かつてマスキー法をクリアしたCVCCも、エンジンバルブ周りの細工は精緻且つ見事だったが、そんなホンダのエンジンバルブ周りの細工に対する自信を感じさせるような、なかなか懇切丁寧なWEBページの造りだ。
(こちらはモーターのみでの駆動モードは無い初代インサイトZE1型。モーターのみでの駆動は無いけど、5速MTが有ったんだよなあ~。一度だけ運転したなあ。)
情報サイト「Tech-on」を見ていたら、非接触充電器(インダクティブ充電器)
の話題が載っていた。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090728/173508/
デモンストレーションに使われた電気自動車は、今更の「Hypermini」だったが、
非接触充電のシステムは昭和飛行機の物のようだ。
(上記サイトより引用)
昭和飛行機の非接触充電器と言えば、早稲田大学と共同で千葉県の
「ユーカリヶ丘」でEVバスの社会実験をやっていた時に、
この非接触充電器を見たことが有る。
(溶融塩電池を搭載したEVバス。ベースはルノー製らしい)
話題の非接触充電器は以下のような物だったが、
「乗るな」と言われたって、アルミ蒸着のスナック菓子の袋が風で飛んで来る
ことだってあるだろうに。
前回のEVブームの時に普及した「マグネチャージ」ならば、そんな心配も
不要なのに・・・。マグネチャージでええやんか!?と思わないでも無い。
(据付け前のマグネチャージ)
「Tech-on」の記事によると、家庭用は3kwらしいけれど、上のマグネチャージ
は200V30A出力で6kwだった。
倍も出力が違うなら、マグネチャージの方が良い。10センチ単位で駐車位置
を調整するくらいなら、さっさと降りてパドルをガチャンと突っ込む方が時間
もかからない。
最近の日産のEVに関する動向を見ると、何をやりたいのかよくわからない
動きが多い。開発の方向性が定まっていないように感じるのは気のせいか?
前回の日記でも書いたが、
先日スバルが発売した「プラグインステラ」について、
この銘々は如何なものか?・・・と個人的には思わないでもない。
「プラグイン」という部分が誤解を招きかねないからだ。
スバルの電気自動車は、ステラになる前はR1ベースのこの「R1e」だった。
このマシン、もちろんスバルのマシンなのだが、その開発から発売に
至るプロセスでは、東京電力さんの力添えが大きかったことを私は知っている。(写真のR1eにも東京電力SWITCHのロゴが)
その東京電力の担当者さんは古いEVマニアで、そんなこともあって個人的
には応援している1台なのだが、ステラベースになって
スバルのHPから引用 http://www.fhi.co.jp/ir/news/contents/pdf_53664.pdf )
ボディーサイドの「Plug-in」のデカールがちょっと恥ずかしいぞ。
「プラグイン」なんて(私的には)余計なひとことが付いた。
ダイハツ・ハイゼットの電気自動車が市販されたのは1968年だったと思うが、それ以降今日に至るまで、「プラグイン」不可能な電気自動車は見たことが無い。敢えて言うなら電動レーシングカートくらいだ。
(VEX KART 011 ~ZEVEX Racing Team~)
このマシンはバッテリーを降ろして充電するので「プラグイン」ではない。
当たり前だが、電気自動車で「プラグイン」ができないならば、
バッテリーは使い捨てになってしまう。
「電気自動車」である以上「プラグイン」できることは当たり前のことで、
電気自動車のステラに「プラグインステラ」と銘々するのは、
ガソリンエンジンのステラに「再給油可能なステラ」と銘々する
ようなものだ。
「充電器を車載しているので、出先での充電も可能ですよ」
ということを表現したかった故の銘々だとは思うが、
ハイブリッドと電気自動車を繋ぐ近未来の自動車として「プラグインハイブリッド」というシステムが既に一般名称となっているのだから、
http://www.phev.jp/
「プラグイン」という文言は避けた方が良かったんじゃないかと感じる。
(一部)メディアさんも混乱している様子だし。
アイミーブとステラEVの市販開始を受けて、
電気自動車のTAXIが営業を開始したと話題になっているが、
asahi.comの記事のよると、
年内にPHEV(プラグインハイブリッド)の
タクシーも営業を始めるそうだ。
http://www.asahi.com/national/update/0724/TKY200907240204.html
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東京電力柏崎刈羽原子力発電所が立地する新潟県柏崎市で24日、
電気自動車(EV)のタクシーが国内で初めて運行を始めた。
<中略>
年内には家庭用電源で充電できる
プラグインハイブリッド車(PHV)も1台導入する。(清水康志)
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使われるのは、事実上トヨタ自動車の↑「プラグインプリウス」しか無い
と思われるが、スバルの「プラグインステラ」だったら笑ってしまう。
系統電源のコンセントから充電できるので、ステラEVには
「プラグイン」とつけたのだろうが、
「プラグインステラ」は「プラグイン」とは名乗っているが、
一般的に言う「プラグインハイブリッド」ではない。
中味は普通の電気自動車(EV)だ。内燃機関は搭載されてはおらず、
バッテリーに溜めた電気を食い潰しながら走る。
↑これは100Vの家庭用電源から充電中の「プラグインプリウス」。
こっちは正真正銘、一般的な意味での「プラグインハイブリッド」である。
その辺、ちゃんと理解して記事を書いたのかなあ~?
最近、書き手の知識不足が原因と思われる間違った記事が少なくないので、
その辺がちょっと気掛かりだ。
「Who killed the Electric Car」
~邦題「誰が電気自動車を殺したか」~
という映画が有る。
20世紀末のEV業界を知る者にとっては、
懐かしい映像てんこ盛りの、ちょっと嬉しい映画だ。
日本の劇場では未公開の作品だが、字幕付きのDVDが最近出たので、
今は日本でも見ることができる。
現在、その続編が製作中らしい
http://revengeoftheelectriccar.com/
このブログに載っている日産のキューブEVは、昨年の日本EVフェスティバルで見たことがある。
映画の主役はテスラロードスターらしいが・・・。
続編の公開が楽しみだ。
ちゃんと動画も有るんや。
http://www.youtube.com/watch?v=VJlhcBotQ7w&eurl=http%3A%2F%2Fmixi%2Ejp%2Fview%5Fdiary%2Epl%3Fid%3D1228996607%26owner%5Fid%3D9354606&feature=player_embedded
プラグインハイブリッドがニュースになっていた。
フィスカーオートモーティブ社の「カルマ」だ。
仕上げ段階になったので、追加投資をするとかいうニュースなのだが、
街間距離の長いアメリカだと、やはりピュアEVではなくて
プラグインハイブリッドが現実的な選択肢になるのだろうか?
昔からトレーラーを引く文化が有って、レンジエキステンダーなんて言って
発電機を引きずって走っていた国だものなあ~アメリカ<
シリーズハイブリッドに充電器乗っけて「プラグインハイブリッド」を
作ってしまうのは、ある意味自然な流れであるように感じる。
http://response.jp/issue/2009/0715/article127303_1.html
S用自動車のK林さんが、韓国から小型の電気自動車を輸入する為に東奔西走されている、
という話は、以前から風のたよりに聞いてはおりました。
一昨日、遂にそのマシンの発表会が北九州のホテルで行われたらしく、
TVニュースになっていました。↓
http://news.rkb.ne.jp/rkb_news/archives/012908.html
詳細がわからないので、マシンに関しては何とも言えませんが、ナンバーが取れたら
また一度試乗させてもらって、このブログで御報告をしたいと思ったりします。
K林氏は、かつては兵庫県下のエコステーション設置のほとんどにかかわった、
電気自動車充電インフラ整備の先駆者ですから、
ここ数年で、EVの世界に金の臭いを嗅ぎ付けてやって来たような、
「ポイと出」の電気自動車関係者とは気合が違います。
「電気自動車なんて・・・」と、かつて言っていたくせに、ここ数年で
手のひらを返したように「EV・EV」言い出した人が私の周囲にも居ますが、
長年エコカーの普及に取り組み、また苦労されて来たK林氏の努力が報われることを、
古い電気自動車の同志として願わずにはいられません。
来年フィットのハイブリッド版を出すと発表したらしい。
現行インサイト(ZE2)に搭載されているハイブリッドのシステムが、
似たようなその他の車種に展開されて行くだろうことは、
あの売れ行きを見れば誰でも想像できるので驚きはしないが、
どのタイミングでHONDAのハイブリッドがリチウムイオンを積んで来るか?
はとても気になるポイントだ。
いや、意外とHONDAだからキャパシタって線も有るかも?
スポーツハイブリッドなら特に。昔連載を書いていた頃、
確か2001年の東京モーターショーで見たスーパースポーツハイブリッド
「DUALNOTE」はキャパシタだった。
何にしても、HONDAらしいビックリするようなハイブリッドを
出して欲しいもんだ。どこかで見た様なハイブリッドばかりだと面白くない。
マシンに対して、音を着けることを考え始めたらしい。
歩行者と車が混在する商店街や駐車場内などは、基本的にタイヤのパターンノイズ
くらいしかしない電気自動車は、間違い無く「静か過ぎる」ので、何らかの「音」
を出すようにすることには賛成だ。
でも、実際の話、四六時中音を出しっ放し・・・というわけにも行かないだろうから、
どんな音をどのタイミングでどう出すか?は、なかなか難しい問題だろう。
早朝のお出かけが、「静かで御近所迷惑でなくて良い」なはずのEVが、
朝っぱらからクラクションがプープー言うようになったら意味不明だ。
オフロードで景色や空気を楽しみながら走りたい時にも、クラクションの音は無粋過ぎる。
オフロードを専門とする私としては、こんなEVは許し難い。
実は、コンバートEVの世界でも、カーチスという会社のコントローラーを使って作ると、
低速時だけピーっと音がする。ある程度速度が乗って来ると消えるのだが、
これは消えているのではなく、高周波領域に周波数が変わっているから人間は聞こえないだけなのだ。
恐らくPWMのドライバ回路の音なんだと思うが、聞こえるのは1.5kHz帯の音らしい(先日初めて知った)。
カーチスの基本(高周波側)は15kHzなので、耳の良い人なら聞こえそうな周波数だ。
#画像は、2004年製作のオフロード用4WD電気自動車(EV)2号機「ARK-1」号。
アンバー色の配線が出ているのがカーチスのコントローラー。
ロシアの凍った海の上を走ったマシンだが、ロシアを走った時はコントローラーは
リチウムイオンバッテリーと一緒に断熱ケースの中だった。
ディーゼルエンジン搭載のプラグインハイブリッドを開発したらしい。2012年の実用化を目指すとの話。
このマシン、昨年のフランクフルトショーで発表された「ReCharge Concept」とはかなり「別物」。
「ReCharge Concept」が「C30」ベースだったのに対して、今度のマシンは「V70」ベース。
当然車重はぐっと重くなっていることだろう(公表されていない様子だが)。
「V70」はガソリンエンジンでも1トン800kg程度はあったハズだから、
これがディーゼル・・・それも恐らくはより重いコモンレール式・・・となって、
更にモーター駆動のシステムまで載るとなると、車重は2トンをほぼ間違いなく越える。
となると、電費は200Wh/kmも厳しいくらいだと想像されるので、8kWhと公表されている電気の使用可能総量では、
16km程度しかピュアEV走行ができないことになる。
このマシンは駄目だ。プラグインハイブリッドを造る設計のポイントが理解できているとは思えない。
「ReCharge Concept」の時は、「結構使えるかも?」と思ったが、退化させてどうするボルボ!!
更に、前輪がエンジン駆動、リアがモーター駆動の変な四駆仕様だから、
フリーハブが無いとすると、走行ロスだらけ・・・な仕様だ。
意味がわからないな、このモデルは。
「2012年に実用化する量産車のハイブリッド技術は、今回のデモカーとは異なる可能性もあるとしている。」
・・・って、そりゃそうだろう。この状態での市販は、ちょっと、否、かなり恥ずかしい。
http://www.route315.jp/2009/06/prius-plug-in-conversion-picc.html
高ッ!!
年末にトヨタさんが、ちゃんとしたPHEVプリウスを出すまで待った方が良さそうですね。
ってか、シボレーVOLT方式(シリーズハイブリッドのプラグイン)でええんとちゃうの?
わざわざ複雑な「シリーズ・パラレルハイブリッド式」をベースにせんでも。
発信されています。
今回はPHEVが大きなテーマになったようです。
やはりエコカーの現実解はプラグインハイブリッドしか無い様子ですね。
「2050年はピュアEVの時代ですが、2015年はPHEVの時代です。」
日本プラグインハイブリッド倶楽部 http://www.phev.jp/ の標語は当たるような気がします。
・「プラグイン・ハイブリッド車をスマート・グリッドに」,新興PHEVメーカー米Bright Automotive社
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090517/170239/
・米エネルギー省,プラグイン・ハイブリッド向け電池開発に20億米ドル
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090514/170065/
・【EVS24】プラグイン・ハイブリッド車12車種の燃費試験結果を公開,米エネルギー省
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090517/170240/
ナドナド。