荒巻豊志の整理されないおもちゃ箱

日本一下手なドラマーです。仕事の話をすることはこのブログではめったにありません。

AKB楽曲レビュー(1)

2011-07-02 01:09:20 | AKB楽曲
音楽を意識して聴くようになって3ヶ月くらいがだった。
俺の立場は一貫しているつもりだ。音楽の専門的な知識によらず、「なぜこの楽曲が好きなのか」という感覚を言語化し、言語化することを目的化せず、そこで説明された言葉が「好きだ」という感覚と照らし合わせたときに正当性を失わないというものだ。ロールズの反照的均衡と同様と思えばよい。

俺は歌詞なんてどうでもいいと思っていた。
しかし、そうではないことに気づいた。前にも歌詞はプラス要因になれこそ、マイナス要因にはならないという言い方をしたが、すでにこのときからどこかで詞を少し意識している自分がいたことに気づいていたのである。
歌い手のキャラクター、歌詞の世界観、これらを音として表現されたものを俺が「好き」「嫌い」と分ける基準がどこにあるのか?。
今の時点では次のように考えている。それは、作曲・詞・編曲のバランス感覚が自分の中でとれているもの、つまり、俺の中で「説明可能」になったものを好きと感じるということだ。



「彼女になれますか」作曲/編曲:野中まさ雄一

イントロ 12小節
A A' 16小節
B 8小節
余白 1小節
サビ サビ' 16小節
C 4小節
以下間奏①、AA'Bサビサビ’Cと繰り返す。
間奏② 8小節
Bサビサビ’Cエンディング

ピアノをまじえた軽快なイントロ。
短調のAメロへ。この落差が心地よい。
Aメロでは、突然気になっていた男の子から声をかけられてとまどってしまう女の子の気持ちが反映されている。これがチャンスなのかどうなのか、とまどう乙女心が手に取るようにわかる。
この不安と期待が入り交じった気持ちを振り切って告白(サビ)へもっていくためBメロは短め。
そして、Bメロとサビの間には盛り上げ感を出すために1小節いれるいつもの「お約束」。

そしていよいよ告白・・・。「私はあなたの彼女になれますか?」妄想が高まる姿がサビメロの高揚とシンクロする。
4小節分のCメロで「ダメならダメと言って・・・」と、ふられるかもしれない?という気持ちが再び短調のAメロに戻っていくつながりをみせる。ここはAメロへのつなぎとして間奏①はイントロと同じ。
間奏②はピアノを抑えめにしてサックスをメインにすることで、ピアノの弾むような気持ちとは異なり、進軍ラッパのようなイケイケ感が感じられる。
最後のサビは「お約束」の楽器演奏を少なめにすることで最後のサビ’を盛り上げる。
Cメロのあとは落ち込む感じをなくすためにギターをメインにして、調もかえている。そして、イントロと同じフレーズのエンディングで終了。


もちろん、いつものようにぼけーっと聴いてても好きな曲だが、自分で歌詞を意識して聴くとこの曲がますます好きになった。





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