第１２代景行天皇の頃、日本武尊の東征の際に上野忍岡で薬祖神大巳貴命、小彦名命の二
神に難を救われたので、ここに両神をお祀りしたと伝えられます。昔から上野山内の天神山に
祀られていましたが、寛永年間に菅原道真公を合祀し、江戸期には上野五条町へ遷座させら
れましたが、昭和３年に現在地に復しました。
医薬の祖神であることから、諸病平癒や長寿延命のご利益があるとされます。現在では製薬
関係者や薬屋さんの守護神として信仰をあつめています。
山側の参道の鳥居前には正岡子規の句碑があります。「みちのくへ 涼みに行くや 下駄は
いて」と「秋風や 旅の浮世の 果てしらず」の二句、明治２６年の作品です。